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【内容について】
当社が紹介するハウスメーカーの評判や比較でご意見、ご感想がある場合はメールでご連絡ください。
(ご意見に関して、述べられる根拠を示す資料等を明確にして頂けると助かります。)
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1.1家づくりの流れや期間、工務店・ハウスメーカー・設計事務所の違い
1.2お金に関すること
1.3土地に関すること
1.4希望のマイホームの選び方
1.5用語集
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2.1住宅業界の特徴
2.2家の建て方について
2.3依頼先の種類
2.4家づくりに関するニュースと活動記録
3.1プラン作成時
3.2見積もり確認時
3.3契約時
住宅業界と言うのは、ビールや携帯電話、オートバイのような、
寡占(大手の数社がシェアを独占している)業界とは全くことなる、異質な業界です。
その事実を知ることで、家づくりに対する考えや、選択肢が変わってくる事と思います。
ここでは、他の寡占業界との比較も兼ねて、住宅業界が如何に特異かを紹介したいと思います。
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そもそも、寡占業界とはどんな業界の事を言うのでしょうか?
住宅業界以外の業界を見てみたいと思います。
例えば、ビール業界。
あなたは、ビールを製造している企業をどれくらい挙げられますか?
アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー
それ以外に、製造している企業が思いつくでしょうか?
とどのつまり、寡占業界とはこういう業界の事を言います。
いわゆる、「大手企業」と呼ばれるところが、
製造シェアを分けあって、殆ど埋め尽くしている状態の業界。
殆どの業界は、その市場が始まった時には、数社で競合しているようですが、
時代とともに、徐々に淘汰されていき、
生き残った会社が規模も大きくなり、寡占企業となりうるようです。
(ただし、ビール業界は元から財閥系の会社が独占していたようです。)
実際にビール業界のシェアを見てみましょう。
これはロイター通信が伝えた、ビール出荷数のシェアです。
先ほど挙げた、大手が殆どを占めています。
全て足して100%になるので、その他の製造業社は、カウント出来ないくらい、
小さい数字と言う事なのでしょう。(あるいは非上場なので、カウントしていない。)
例えば、地ビールを作っているところなどは、
カウントしても、この円グラフには入らないほど小さいのだと予想出来ます。
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業界によっては、まだまだこの寡占状態が変わる可能性がありそうですが、
ビール業界やオートバイ業界などは、長く寡占状態が続いています。
つまり、中小企業がそこに割り込む事が難しい業界と言えそうです。
次に住宅業界のシェア状況を見てみましょう。
住宅は、当然古来よりある市場なのですが、「企業」とよばるものが、
住宅産業をおこしたのは、まだほんの60年(2013年時点)程度です。
当時は戦後で、圧倒的に住宅が不足していた事から、
住宅が産業になり得たのです。
(一方で、日本最古の企業は西暦578年創業の「金剛組」と言う、
工務店です。ギネスブックに記録されているようです。
最古の「企業」が「工務店」と言うのも、意外ですね。)
そんな日本の住宅産業なのですが、現状のシェアを表すと、以下のようになります。
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年間1000件以上を建てる企業をハウスメーカーとした場合、
建てる戸数のシェアは、わずか13%。
しかも、この13%の中には、かつて、8大大手と言われた、
積水ハウス、セキスイハイム、ヘーベルハウス、パナホーム、
大和ハウス、住友林業、三井ホーム、エス・バイ・エル
だけでなく、その他のパワービルダーと呼ばれる中堅どころなど、
数多くの企業が入っていきます。
つまり、どこか特定の企業が"寡占"している状態とは、程遠いのです。
そして、注目すべきは、年間1000件以下の中小工務店が、
8割型を占めている点です。
つまり、日本の住宅は町の小さな工務店や不動産屋さんなどが、
如何に沢山建てているかを表しているのです。
さらに、今度は「戸建住宅」だけに絞って見てみましょう
上図のように8割以上が、木造で家が建てられていることが分かります。
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一方で、鉄骨や、鉄筋コンクリートの住宅はシェアがかなり限られています。
まして、大手ハウスメーカーが得意とする、プレハブは、全体のわずか10%にしか過ぎません・・・
あなたは、この事実をどうみるでしょう?
産業がおこって、60年近く経って、
多くの業界は、大手企業が寡占するのが一般的なのに、
住宅に関しては、そういう風にはならない。
それが、日本人の昔からある文化の影響が根強いせいなのか、
それとも、企業競争があまりに激しいせいなのか。
理由はいろいろ考えられます。
私個人としては、住宅と言うものは「産業」に向かない
(と、言うか本来産業にすべきものでは無いのではないか。)
と、思うわけです。
事実、ドイツなんかでは、ハウスメーカーは昔あったそうですが、
今は全て潰れて無くなっていると聞きます。
ここで紹介する動画は、大阪市の機関である、『住まい情報センター』さんと
私が運営させて頂いている、『大阪エコリフォーム普及促進地域協議会』が
タイアップ事業として、2012年12月2日に開催した一般消費者さん向けの
タイアップセミナー第2部の様子です。
第2部では、住宅の具体的な断熱化の方法について、最低限知っておくべき事項を
解説しています。
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第1部では、省エネルギー住宅には大きく2種類あって、
健康に影響のある省エネ住宅とそうでない省エネ住宅が
あると、言うお話です。
第1部の結論としては、健康的に過ごせる省エネ住宅にするためには、
何よりもまず、住宅を『高断熱化』することが、重要と言う事で、
お話が終わっています。
ここで紹介する、以下の動画はその続きの第2部として、
『高断熱な住宅とはどんなものか?』
と、言う事に対して、最低限知っておくべき【3つの点】についてのみ、
お話をしています。
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時間の関係上、このセミナーではこれ以上のお話は出来なかったのですが、
折角、わざわざ動画を見て、住宅の断熱化の方法について、詳しく知ってもらったので、
あと、もう一つ知っておくべきこと。
それは、
「高断熱住宅」かどうか、何で判断すれば良いか?
と、言う事です。
それは、熱損失係数『Q値』と言うものです。
( 2012年12月4日から、以前から使用されてきたこの熱損失係数Q値は、
法律上使われない事になり、平均U値と言う値に変わりました。
しかし、当面の間、自主表記として、使い慣れたQ値が利用されるものと思われます。)
この値が少なくとも、東京や大阪などの温暖な地域で、2.0を下回る値
(数字が小さいほど性能が良い。)で無ければ、到底高断熱住宅とは言い難いです。
(省エネだけの基準でいくと、今まではQ値2.7が最高とされてきましたが、
これだけでは、健康的な高断熱住宅とは言い難いです。)
ですから、Q値が2.0を下回るかどうかが、判断基準になります。
このセミナーで伝えたかった事を、大阪市住まい情報センターさんの方で、
端的に纏めて下さっています。
第1部の内容についても、触れてありますので、見てみて下さい。
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『正しく知りましょう!省エネ住宅が健康につながる理由』の事業報告はコチラ
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『換気回数』と言うのは、
「1時間当たりで家の中の空気を何回入れ替える事が出来るか」
と言うことを表した数字です。
建築基準法では、通常の住宅の居室の場合、これを0.5回以上とすればOKと言う事になっています。
要は2時間で部屋の中の空気を全て入れ替える事が出来れば良いわけです。
これはあくまで数字の計算上だけでの話で、計算には換気扇の性能と家の広さ(体積)だけを計算すれば良いことになっています。実際には、計算通り換気回数が確保できておらず、家の中の空気が上手く入れ替わっていないケースもあります。それは実際には住宅の気密性能が大きく関わっている事が挙げられます。
では、換気回数(実際の換気量)と住宅の気密性能との関係について、見て行きたいと思います。
第3種換気とは、空気を家から出すのは、通常の換気扇を使って行い、
空気を家に取り入れるのは、給気の口から換気扇を使わずに、機械の力を使わないで
取り入れると言う換気方法の事です。
下に、気密性能と換気量について、とても分り易く調べられたグラフがありますので、
紹介します。
このグラフ、横軸には「気密性能」が隙間相当面積(C値)と言う数字で表されています。
国の基準で、気密は5あれば十分とされていた事があるのですが、
これを見ると一目瞭然です。
気密が5では、殆ど給気口から空気が入ってきていない事が分かります。
たったの15%程度なのです。
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つまり、これは給気口以外の「家の隙間」から勝手に空気が入ってきている事を表します。
そして、気密性能をどんどん高めていって、C値1.0になったとしても・・・
それでも約半分しか給気口から入って来ていない訳です。
C値1.0とは、大体30坪の家で、100c㎡の隙間があることになります。
大体名刺2枚分の隙間と言う事です。
家には、それだけの隙間しか無いのに、給気の口から半分しか入っていな事になります。
つまり、第3種換気で換気を行う際は、換気回数を適切に確保するには、
気密性能を高めることが絶対に必要!!
と、言う事になる訳です。
次に第1種換気と言う方法で、換気する場合の例を見てみましょう。
第1種換気とは、家の中に空気を取り入れる方も、排出する方も「換気扇(機械)」を
利用して、換気を行う方法です。
多くの場合、「熱交換換気扇」と呼ばれる換気扇が使われる事になります。
この第1種換気扇の場合は、気密性能と換気回数については、あまり直接的な関係はありません。
と、言うのも機械換気なので、気密性能に関係なく給気も排気も機械が一定量行うからです。
ですから、1種換気の場合は、「換気量(つまり、換気回数)は、予定通り確保されている!」
と、言うことになります。
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では、第1種換気にすると、「気密」は取らなくて良いのでしょうか?
答えは、「気密性能は必要!」
と、言う事になります。
機械で給気と排気をすると、換気の量(換気回数)は、確保できるのですが、
実際に、空気がキチンと全て入れ替えられているかと言うと、それは
『気密が取れているかどうか(気密性能)』
によって、変わってくる訳です。
下の絵を見て下さい。
上図のように気密が取れていると部屋全体がまんべんなく
換気される事になります。
(実際には、部屋の形状や物の置き位置などによって、影響が出ます。)
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一方、どこかに穴が空いていると、そのせいで空気の滞留(空気が動かない)がおこり、
その部分に関しては、空気が上手く換気されないといった事がおこります。
(実際の計算した結果については、東京大学の前先生が書かれている、
「90分で分かる!本当のエコハウス」(日経アーキテクチャ)に詳細(第3種換気)があります!)
つまり、量だけでなく実際に室内の空気を隅々まで機械で換気するには、
気密性能も十分に高める必要がある。
と、言えるわけです^^
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現在、建築基準法ではシックハウス症候群を予防する意味で、
換気扇の設置が義務付けられています。
また、これとは別にビル衛生管理法では
居室の二酸化炭素の濃度は、1000ppm(0.1%)以下に抑えるように
空気を浄化することが、規定されています。
二酸化炭素の濃度が1000ppm(0.1%)を超えると、
眠気が襲ってくると言われており、空気環境としては悪くなります。
更に、3~4%を超えると、頭痛・めまい・吐き気など実際に体に
危険な状態となると言われています。
そこで、実際に一体どんな場合に、1000ppm(0.1%)を超えてくるのかを
実測してみました。そこから見えてきたのは、如何に換気が大切かと
いう事実でした。
平成11年に建てられた、鉄骨2階建て(積水ハウス)の共同住宅のある一室(53.5㎡)。
平成24年9月、
寝室に二酸化炭素濃度測定器を設置。
寝室の扉は開き、53.5㎡の居室の扉は全て開く。
寝室には大人2名が就寝。
就寝時間から起床に至るまでの二酸化炭素濃度を測定。
寝室内の換気扇は無し。窓は全て閉める。
トイレの換気扇のみ稼働。(トイレの扉は閉)
暖房などの機器は使用無し。
この時の、二酸化炭素を計測した結果は、以下の通り。
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【結果の考察】
・大人二人が部屋にいると、扉を開けていても1000ppmは簡単に超えてしまい、
二酸化炭素濃度は過剰状態となる
・換気扇が居室に設置されていないと、空気の滞留が起こり、二酸化炭素濃度が濃くなる。
これは、平成11年の気密を意識していない住宅で生じていることであり、
この時期の建物は、意識していないにも関わらず、気密性能が高い事が分かる。
・空気が滞留しているため、扉を開けていてもあまり二酸化炭素濃度が有効的に薄くならない。
・この状態の住宅に、開放型の燃焼機器(ガスファンヒーターやストーブ、コンロなど)を
使用することは、かなり二酸化炭素濃度が濃くなる事が予想できる。
上記の結果を踏まえ、今度は二酸化炭素の濃度を有効に減らす方法を調べてみた。
同様の建物のリビングに二酸化炭素濃度測定器を設置。リアルタイムで確認する。
大人一人が在室時には、800ppm程度。
大人二人になると、1000ppm~1500ppmへと上昇。
これを1000ppm以下に減らすために、まずはリビングの掃き出しサッシを
一窓開放する。
外部からは、冷気が入ってくるものの、二酸化炭素の濃度はほとんど変化なし。
10分程度過ぎても変化が無いので、リビングの他方角にある窓をもう1窓開ける。
この日は、風が特に吹いておらず室内を吹き抜ける感覚は無い。
10分程度過ぎても、ほとんど二酸化炭素濃度に変化は無かった。
続いて、キッチンに設置している換気扇を弱運転で起動する。
すると、5分もしないうちに二酸化炭素濃度がみるみる下がっていく。
大気の二酸化炭素濃度とほぼ同じ、500ppm程度で落ち着く。
【結果の考察】
・大人が二人いると、多少広い空間でも直ぐに1000ppmを超える
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・風の吹いていない日は、温度差が多少あっても窓を開けた程度では有効な換気となりにくい
・最も有効な二酸化炭素濃度を減らす方法は、換気扇を起動させることである
上記を踏まえると、
『住宅は隙間だらけのスカスカの家を作る』
か、
『高気密とし、換気扇でしっかりと換気の出来る家にする』
ことが大切であることが分かる。
冬の寒さを考えると、しっかりと高気密化し換気扇を動かして暮らすことが一番と言える。
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