【大阪で建てた高気密高断熱住宅の温湿度測定結果!】

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大阪で高断熱住宅が必要なの?
そんな素朴な疑問が未だに多く寄せられます。
しかし、この大阪で建てた高気密高断熱住宅の温度測定結果をみれば、
その快適性は一目瞭然です!!
今後の家造りの参考に、是非参考にしてください!

 

---------------------- 目 次 -------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------

 


 

 

K様邸の高気密高断熱住宅の計画詳細

 

今回、温度測定をさせて頂いたK様の住宅は、Q値が0.89、C値0.80で、延べ床面積が約72坪。
吹き抜けを合わせると、74坪近い3階建ての2世帯住宅です。

吹き抜けは、リビング上部に4畳半程度。但し、リビング上部の天井は勾配となっているため、
かなり天井が高くなります。また、3階の廊下に面しているため、2階と3階が一体となった大きな空間となります。
2階リビングの吹き抜け
2階リビングにある、吹き抜けの様子。3階と一体となっているこの場所の温度を測定

 

1階から3階まで、階段は区切られていないので、
ほぼ、家中の全てが一体と考えて良いでしょう。
通常、このような空間は温度環境がかなり不利になり、冬は寒くて仕方がない!!
と言ったような事も起こります。これは大阪でも同じ事です。
しかし、K様邸では高気密・高断熱な住宅に加えて、換気計画も住宅環境に
合わせて計画しています。
まずは、冬の温度状況について測定した結果です。一体どのような温度状況になっているのでしょうか?

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2013年冬の温度測定結果

 

温度の測定期間は、1月中旬から3月中旬まで、1階のリビング、2階のリビング、3階の寝室と、
1つづつ、測定用の温度計を置いて、15分毎に温度と湿度を測定します。
暖房として使用したのは、各階で6畳用のエアコンを1台づつ。
1階のリビングで4畳分の床暖房。これだけです。
温度の設定は常に22℃として貰い、基本的にはエアコンはつけっぱなしにして貰う。
(実際には、長期で留守にする場合、エアコンを切っている期間があります。)
エアコンで使用している電気量はHEMSで測定しています。
この状況下での温度の測定結果は以下となります。

まず、注目すべき点は、この期間中の室温の安定性。
温度が安定している状態では、各階がほぼ、20℃~23℃の間におさまっています。
また、1階から3階までがほぼ、均質な室温になっています。
先にも書いたように、殆ど仕切りのないこの家で、上下に10m程の
高低差があるにも関わらず、この安定的な温度をたった、6畳用3台のエアコンで、
キープしている!何と言う性能でしょうか^^
断熱性能の低い家では、たかだか天井高2m50cm程度の部屋でも、
上下で7℃以上の差が出来ることもよくあります。
そこから考えると、この数字が如何に凄いことかが分かると思います。

 

グラフでは、1階の温度が定期的に下がっている時間があります。
これは、エアコンのメンテナンス運転によるものと思われ、運転の設定を
調整すると、これも解消されると思われます。

 

この他に、驚くべき実力を示しているのは、グラフの中で、 赤い線と矢印を入れている部分です。
ここは、エアコンの運転を留守中に停止した期間なのですが、
何と約12℃の温度が下降するのに、3日と17時間半も掛かっている点です!!
これは驚くべき性能です。通常の住宅であれば、直ぐに外気温度同じような温度になってしまうのにです。
また、エアコンを再度稼働させてからも、約8時間半で戻っています。
電気代を節約するために、6畳用のエアコンで運転しているので、急速な暖房は出来ません。
それにしても、暖かさは直ぐに戻ってくるのですから、大したものです!!

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2013年冬の湿度測定結果

 

こんどは、上記の期間中の湿度を示します。

湿度は、室温が同じ場合、低すぎると寒く感じますし、
風邪やインフルエンザなどのウィルスが活発になりやすくなります。
逆に、高すぎるとカビの問題が発生します。
目標としては、40~60%程度が望ましいと言えます。

測定結果を見てみると、親世帯が住む予定の1Fには、
まだ、この期間中に誰も住んでいなかった事もあり、湿度が低く出ています。
人は、その場所に存在するだけで「汗」や「吐息」などにより、
湿気を発生させています。ですから、在室する人が居ると、
もう少し高い湿度が期待できるわけです。

2F,3Fの様子を見てみると、ほぼ同じような湿度で、40~60%の
間を推移していて、理想的な湿度空間となっている事が分かります。
3Fで湿度が急に上がる期間がありますが、これは3Fに加湿器(市販品1台)を置いているせいだと、
推測しています。2Fの湿度が3Fに遅れて上がっていることからも、それが言えるでしょう。
湿気は、上昇することを考えると、本来は下の階に加湿器を置くと、
より湿度の上昇がゆるやかになるかと思われますが、
お子さんの風邪を心配して、寝室に置いたそうです。
この結果から見ても、非常に良好な空間だった事が、確認されます!

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2013年冬のエアコン稼働状況

 

結果がすごすぎて、鳥肌が立っております。
詳細をお知りになりたい方は、是非お問い合わせ下さい!
誰にでもと言う訳にはいきませんが、ご希望に応じて結果を開示致します。
あまりにも素晴らしい結果に、
ゼロエネルギー住宅の底力を見ることが出来ます!

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2013年冬の消費電力と発電状況

 

鋭意製作中!

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