トステムのスーパーウォール工法(SW工法)の評判、坪単価

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super wall

 

トステム(現:リクシル)のスーパーウォール工法(SW工法)は
耐震性能や気密性能、断熱性能に特徴をもつ工法です。

このスーパーウォール工法は、リクシルと契約を結んだ工務店が販売しており、
この工法で建てたい方は、提携工務店を選択することになります。

近年の高気密・高断熱住宅の需要の高まりに合わせ、
工務店やハウスメーカーで採用される棟数も増えています。

では、そんなトステム(リクシル)のスーパーウォール工法(SW工法)を
詳しく紹介します。

性能など詳しい評判は以下の項目でご確認下さい。

目    次


 

スーパーウォール工法(SW工法)の特徴

 

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◆ スーパーウォール工法(SW工法)の特長1 : 耐震性の高さ


 

スーパーウォール工法(SW工法)は、SWパネルと呼ばれる壁や天井パネルを現場に搬入し、
そのパネルを柱に固定することで高い耐震性が得られるとされています。

SWパネルとは、OSB構造用パネルを用いた構造用面材に
断熱材や気密パッキンなどをあらかじめ工場で組み合わせたパネルです。

外壁パネルは、壁倍率5倍仕様と2.5倍仕様があります。

壁倍率5倍にするには、
OSBパネルを断熱材をサンドイッチするように両面に設けられた外壁パネルを、
CN75釘を75mm間隔、かつパネルビスL65を300mm間隔で施工することで可能になります。

建築基準法で定められた壁倍率の上限が5倍までですので、
上限いっぱいの性能をもったパネルということで
そのパネルを上手に組み合わせることで耐震性の強い家を作ることが可能です。

 

ただ、

「壁倍率5倍のこのパネルを使っているから大丈夫!」

というわけではありません。

 

建物の形状や、このパネルを使う数、位置をしっかり計画しないと
せっかくの性能の高い材料を使っても性能を発揮できない場合も出てきます。

 

何事も

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木を見て森を見ず

ではいけません。

 

このSWパネルは、耐震性能を高めることができる商品の一つであることを知っておきましょう。

   

 


◆ スーパーウォール工法(SW工法)の特長2 : 気密性・断熱性の高さ


 

スーパーウォール工法の建物は、

気密性能をあらわすC値が1.0(カタログ上)、

断熱性能をあらわすQ値が2.27(カタログ上)

となっています。

この数値ですが、この工法を使って建てる工務店やハウスメーカーの実績や
職人さんの腕、設計力によって変わってきます。

Q値やC値は、家の形状や窓の大きさ、数などによって大きく変わってきます。

 

そのため、カタログ上では上記数値を公表していますが、
実際の家では、

気密性能:C値=1.0 ~ 5.0

断熱性能:Q値=2.0~2.7

位の幅で変わる可能性があることを知っておきましょう。

 

ただ、この数値は決して悪いわけではありません。

平成11年に制定された次世代省エネ基準では、

C値が5.0以下、Q値が2.7以下

とされていますので、この基準レベル以上の家を手に入れることができます。

 

各性能を上げたい場合には、窓を極力小さくしたり、総2階として
壁の表面積や凹凸を避けるなどすることで、Q値やC値を上げることができます。

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ただ、セットされる窓は、アルミと樹脂の複合サッシですので、
C値が1.0を下回ることは難しいと思いますが・・・

 

 


◆ スーパーウォール工法(SW工法)の特長3 : 24時間換気システム


 

スーパーウォール工法(SW工法)では、「けいざい君」という計画換気システムを
採用しています。
(他にもダクトレスの第3種換気システム、第1種熱交換型換気システムを選択することができます)

この換気システムですが、第3種換気システムで、家の空気を外に捨てる側のみ
モーターでファンを駆動させて換気を行います。

外からの空気は、各部屋の壁に給気レジスターと呼ばれる丸い形をした空気取り入れ口が取り付けられます。

この給気レジスターには、多機能抗アレルゲンフィルターと呼ばれる
外の空気の汚れや花粉などをある程度取り除くフィルターが付いています。

ただ、このシステムの最大の落とし穴は、

この給気口から入ってくる空気は
換気ユニットのファンで外に捨てる空気の半分ほど

ということが挙げられます。
(C値が1.0程度の場合、C値が2.0の場合は、4割程度)

つまり、フィルターを通過しない空気が家の隙間から入ってきてしまうのです。

花粉をシャットアウトしたい場合には、空気清浄器などとの併用をお勧めします。

また、より快適な空間にするために、第1種換気システムも検討しては
いかがでしょうか。

 

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スーパーウォール工法(SW工法)の評判

 

 


◆ スーパーウォール工法(SW工法)の評判1 : 価格について


 

スーパーウォール工法(SW工法)は、価格で評判を落としているような気がします。
というのも、SWパネルは単価が高いのです。

ハウスメーカーのように、ほぼ統一したパネル形状で大量に生産するのに比べると
採用する柱の太さが違ったり、尺モジュール、メーターモジュールに対応しないといけないなど
商品の幅を持たせないといけないことから金額が上がる理由が
分からない訳ではないのですが、
もう少し企業努力で安くすることは可能だと思います。

良い商品だけに期待したいところです。

 

 


◆ スーパーウォール工法(SW工法)の評判2 : 商品について


 

スーパーウォール工法(SW工法)の商品に対しては、比較的良い評判を耳にします。

1995年にこのSW事業がスタートし、約15年。
現在までに約4万棟が建築されています。

各種認定や、性能を各戸で計算、測定し、お客さまに伝える姿勢なども
評価されているのでしょう。

 

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ただ、スーパーウォール工法(SW工法)でも欠点がないわけではありません。

その一つとして、スーパーウォール工法でも、施工管理をしっかりと行わないと
本来持っている性能を十分に発揮できないところです。

釘やビスの間隔や打ち間違いがないようにしっかりと施工を行わないと
計算通りの耐震性は得られませんし、大工さんの腕によっては
気密性能が大きく変わってきます。

それに、パネルの種類を極力少なくするよう間柱の入らない壁でも、
統一のパネルを使用しています。

そのため、その部分の断熱欠損がおき、壁体内の結露が生じる危険性が
危惧されます。

現場で、その欠損部分を現場吹付けのウレタン等で補うようにすればいいのですが、
もしそのような手間を惜しんで施工してしまうと、
上述したような危険があることを知っておく必要があります。

 

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スーパーウォール工法(SW工法)の快適性

 

スーパーウォール工法(SW工法)の家はどれくらい快適かを、『断熱・気密性能』、『遮音性能』、『空気の清浄度』で評価します。

 

総合点

 

4.3 (5点満点)

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快適性能を見ると、とても高い点数になっています。

 

それでは、各性能を見てみましょう。

 

 


◆ スーパーウォール工法(SW工法)の断熱性能、気密性能


 

【評価結果】

★★★☆☆   (2.5 : 平均レベル)

 

【解説】

家の暖かさや涼しさは、家の断熱性能や気密性能、
自然の光や風をどのように取り込むかの設計手法などから
判断できます。

では、早速スーパーウォール工法(SW工法)の断熱性能、気密性能から見ていきましょう。

このスーパーウォール工法(SW工法)は、比較的古くから研究されていたもので
あることや、大手建材メーカーであるトステムの技術力もあって、
大手ハウスメーカーと比較しても平均クラスの建物となっています。

 

 

◇ スーパーウォール工法(SW工法)の断熱・気密仕様

 

 

部位 仕様 厚み

押出法ポリスチレンフォーム
U値=0.028

62mm
基礎(床もしくは基礎のどちらかを施工)

押出法ポリスチレンフォーム
U値=0.028

30mm
発泡ポリウレタン
U値=0.026
60mm
天井 発泡ポリウレタン
U値=0.026
60mm
屋根(天井もしくは屋根のどちらかを施工) 発泡ポリウレタン
U値=0.026
89mm

アルプラ+複層Low-Eガラス(変更可能)

 

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Q値は、2.27W/m2・Kで、C値は1.0cm2/m2です(カタログ値)。

 

SWパネルは、ボード系の硬質ウレタンフォームを使うのではなく、
パネルに直接硬質ウレタンフォームを充填して発泡させる方法を取っています。

硬質ウレタンフォームは、カットするとその断面からガスが抜け、
断熱性能が低下してしまうデメリットがあるのですが、
スーパーウォールでは、パネルの中に直接ウレタンフォームを注入するため、
性能の低下を抑えることができるところが優れた点でしょう。

なお、床には、押出法ポリスチレンフォームが採用されているようです。

断熱材の厚みはそれほどではありませんが、次世代省エネ基準を満たすには十分の性能と言えます。

 

ただ、窓に樹脂サッシではなく、アルミと樹脂の複合サッシを採用しているところが
気になるところですが。

トステムが販売する工法ですので、アルミ樹脂複合サッシとなってしまったのでしょうが、
火災に対して基準が厳しくない地域では、樹脂サッシや木製サッシの方が
高い気密性や断熱性を得られると思うのですが。

 

また、この工法は工務店などが窓口となって販売する工法です。
そのため、自然を活かした間取りや窓の配置、庇の深さなどは
各工務店の設計力に委ねられることになります。

工務店で自立循環住宅や自然共生住宅などの知識をもった設計者がいるところは
あまり多くありません。

自然を活かした設計によって、設備に頼らずに住宅の性能を活かすことで、
光熱費を抑えることも可能ですので、
そういった点の指導も積極的に行ってほしいところではあります。

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他のハウスメーカーの断熱性能は

住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)

 で確認してください。

 

 

 


◆ スーパーウォール工法(SW工法)の遮音性能


 

【評価結果】

★★★☆☆ (2.5 : 平均レベルの性能)

 

【解説】

遮音性能は、家の中に外の音を入れない性能を指します。

たとえば、家の前が交通量の多い道路だった場合、
「その車が通る音が室内に入ってくると熟睡できない」、
「テレビの音量を上げないといけない」
「家族とゆっくり会話ができない」
などの問題が出てしまいます。

そのため、家の快適性には、家の中の静かさも重要になってきます。

 

遮音性能は、換気口などの単純開口の有無や気密性能、窓の性能、壁の性能などで
ある程度推測することができます。

 

 

◇ 単純開口

 

まず、換気ですが、スーパーウォール工法(SW工法)は第1種熱交換型と
第3種ダクト式換気システム、ダクトレス換気システムを選択できます。

第1種換気システムには外と直接繋がる給気口は付きませんが
第3種換気システムでは、各部屋に空気を取り込む給気口が付きます。

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どちらを選択するかによって外の音の侵入量は変わってきますので、
もし、極力外の音を入れたくない場合には、第1種換気システムを選択する方が
いいでしょう。

また、C値が示す通り、隙間は小さくなっています。

こちらは、施工する工務店の職人さんの腕に左右されますので、
実績やお引き渡ししたお客様の気密測定データなどを聞き取りし、
見極めることが重要になってきます。

 

 

◇ 窓の性能

 

アルミ樹脂複合サッシが入っています。
アルミ樹脂複合サッシは、樹脂サッシや木製サッシと比較すると開閉する窓部分(障子部分)と
窓枠部分の隙間がどうしても生じてしまいます。

ただ、ペアガラスが採用されていますので、ある程度音を低減することができます。

 

 

◇ 壁の性能

 

壁の仕様ですが、発泡ポリウレタンが採用されています。

発泡樹脂系の断熱材は、吸音効果は、繊維系断熱材と比較するとそれほど高くありません。

厚さもそれほどないため、標準的な遮音性能です。

 

 

◇ その他

 

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室内で発生した音に対しての対策は、
各工務店の提案力しだいです。

上下階の音や、トイレや寝室と子供部屋との界壁など
音漏れを小さくしたい場合には、繊維系断熱材を施工すると遮音効果が得られます。

断熱材やその施工自体はそれほど高額ではないため、気になる方は、
見積もりをしてもらって判断するとよいでしょう。

また、スーパーウォール工法の遮音性能を実測したデータが、
カタログで確認することができます。

遮音性能としては、D-30 といった性能です。

遮音性能は1~5級で評価されるのですが、
2番目に高い2級の性能が実測によって確認されているようです。

こちらも、施工や換気システムによって変わりますので、
参考程度にご覧ください。

 

 


◆ スーパーウォール工法(SW工法)の空気の清浄度


 

 

【評価結果】

★★★☆☆ (2.5 : 平均レベル)

 

【解説】

空気の清浄度は、建材からでる化学物質対策への姿勢と
換気システムのフィルター性能、気密性に関係してきます。

スーパーウォール工法(SW工法)の家の空気の清浄度は、
平均レベルではないでしょうか。

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◇ 化学物質への取り組み

 

シックハウス症候群などの発症事例がマスコミなどで大々的に
取り上げられることは無くなりましたが、
いまだに新築住宅に入ってシックハウス症候群の症状を発症される方がいます。

企業としては、法律を順守して建てることが最低限の対策ですが、
大手ハウスメーカーの中では、自社で化学物質の濃度測定を行うなどの
取り組みをしているところもあります。

この測定ですが、特に測定を行っているわけではないようです。

 

 

◇ 換気システムのフィルター性能

 

SW工法の換気システムは「24時間セントラル式熱交換型換気システム」と
第3種換気システムです。

セントラル式熱交換換気システムのいいところは、
各部屋に確実に空気を送ることができるシステムというところでしょう。

また、比較的大きなファンを運転しますので、フィルターの性能を上げることができます。

 

第3種換気システムは、給気口にフィルターを設置しているようですが、
あまり性能に期待できません。

花粉症などにお困りの方は、第1種換気システムのセントラル式を選択される方が
良いのではないでしょうか。

 

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◇ 気密性能

 

断熱性能や遮音性能でも紹介しましたが、気密性能が低いことによって、
ホコリや花粉などの侵入量が増えます。

スーパーウォール工法(SW工法)の気密性は、カタログ値で1.0となっています。
この数値は優秀です。

ただ、施工する工務店の技術力によってC値は大きく変化します。

 

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スーパーウォール工法(SW工法)の坪単価

 

建物の坪単価は、設備の仕様などによっても大きく変わってきます。

そのため、スーパーウォール工法(SW工法)の坪単価を示すのは
ナンセンスなのかもしれませんが、知りたい方のために
目安の金額を紹介します。

各工務店や求める住宅の仕様によっても大きく変わりますので、
参考程度にご覧ください。

 

 


◆ スーパーウォール工法の坪単価


 

60万円前後

(内装や建具、外壁、設備が標準的な仕様の場合)

 

こちらは、建物のみの価格となります。

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給排水引込工事や地盤改良、空調設備やカーテン、照明、諸手続の経費、外構などは
この価格には含まれていません。

そのため、この坪単価から計算されるものに最低でも400万円近くは
上乗せして予算を見るようにした方がいいでしょう。

 

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最終更新日 : 2011年10月1日

 

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