迷いヒヨコ
森のくまさん
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省エネとは、電気やガス、石油(灯油)などのエネルギーの利用をなるべく抑えることです。
2050年までのカーボンニュートラルを実現し、外国からのエネルギーに頼らない暮らしを実現するには一般の家庭生活における省エネがとても大切です。
しかし、省エネ対策を行ったことによって、生活に支障が出てしまってはその対策を長く続けることは出来ません。
ここでは、簡単にできる省エネから、少し手間を掛けて出来る省エネまでをご紹介したいと思います。
Contents
家庭内のどこで省エネできるかを知る
家庭内で省エネに取り組む場合、まず知っておくべきはどこに沢山のエネルギーを使われているのかという事です。
一般的には以下の円グラフのようになっています。見てみると、お湯を作るエネルギーや暖房に消費されるエネルギーに多く利用されています。
つまり、まずは暖房やお湯の使い方を工夫することで、効果的な省エネが行えるのです。
その他には照明や家電(グラフの中の動力)で多くのエネルギーが使われています。
家電の中では、主に冷蔵庫が一番多くの電気を消費しています。最近の傾向としては、PCやゲーム機による電気の消費が増えていると言われています。 (ゲームは同じパソコン利用でも、消費電力が高くなります。)
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以下に挙げている項目をそれぞれ確認してみて下さい。
ご自宅では十分な対策が取られているでしょうか?
暖房に利用しているのがエアコンで年式が2010年以降のものは大概の場合は高い省エネ性能のものになっています。
反面、それより前の機器はまだ省エネ性能がそれほど高くないものがあります。最近、効きが悪いなど、不具合を生じている場合は新しいものに取り換える機会といえます。
<詳細なエアコンのチェック方法はコチラ>
またエアコンは暖房器具の中で最も省エネな機器です。その他の電気ヒーターやホットカーペット、コタツやガス・灯油のファンヒーターなどと比べると、3~4倍程度の省エネになります。床暖房でもヒートポンプ式のものは多少効率が良いですが、それでもエアコンにはかないません。
なるべく暖房はエアコンに切り替えて、足りない分を他の機器で補うことをおすすめします。
<更に詳細を知りたい場合は「暖房器具の電気代など比較!おすすめな温度は何度?」>
家の窓がアルミの窓の場合は対策が必要です!
家の中から最も熱が逃げていくのが、窓からです。一般的な住宅であれば下図のように約半分の熱の逃げが窓から発生しています。特にアルミの窓は大量の熱が逃げて行ってしまいます。この窓から逃げていく熱の量を抑えることで、暖房がより効きやすくなります。
窓の熱逃げを防ぐ簡単な方法としては、以下が挙げられます。
レースと普通のドレープカーテンがあれば、閉めるだけで1割程度の熱逃げが防げます。
窓にシャッターがある場合はシャッターを閉めるだけで3~4割程度の熱逃げが防げます。
窓に障子がある場合は障子を閉めるだけで4~5割程度の熱逃げが防げます。
注意)カーテンや障子を閉めると窓との間に結露が発生する可能性が高くなります。こまめに発生した結露を拭いてやることは重要です。
最近ではホームセンターで様々な対策グッズが売られています。これらを利用する方法もあります。
フィルムを窓ガラスに貼るタイプでは、1割程度の熱の出入りを削減できます。
参考 窓ガラス 断熱シ-ト クリアAmazon ニトムズ(Nitoms)のストアガラスにシートを貼るだけでは、効果はあまり高いとは言えません。実はアルミサッシの場合、ガラス部分と同じくらいアルミ部分からも熱が逃げて行きます。そこでアルミ部分に貼るテープも売られています。
参考 サッシ枠 断熱テ-プAmazon ニトムズ(Nitoms)のストア更に近年では、最も簡単に断熱性能を上げ、殆ど冷気を感じない位の快適性を得る方法があります。
それは、内窓と呼ばれるものを自分で取り付ける方法です。
こちらの写真のように本来の窓の内側に高断熱な内側の窓をもう一重取り付ける方法です。ここまですると、殆ど冷気を感じることも無くなるでしょう。以前までは一般の人が買える窓口が無かったのですが、今ではネットで販売されているという時代になりました。とても画期的なことです。
参考 内窓Amazon LIXILのストアこららを工夫して利用することで、断熱効果を上げることが可能なのです。
冬場に床の冷たさが気になる場合は、そこから熱逃げが多く発生している可能性があります。本来であれば、床下に断熱材を貼り付けることが一番良いのですが、リフォームが必要となります。
そこで簡単に省エネする方法として、アウトドアなどで利用することが多いアルミシートを利用する方法があります。
発砲タイプ(内部に気泡がある)のポリエチレンであれば断熱効果も期待出来て、床を暖かくすることが出来、対策としてはかなり有効です。これらを出来るだけ部屋中に敷き詰めましょう。
厚みは、厚ければ厚いほど効果があります。
また、間に挟まれた断熱部に気泡が入っていることも大切です。
お湯を沸かすのはエコジョーズやエコキュートまたは薪を使ってお湯を沸かすのであれば、取り敢えずは省エネと言えます。
これ以外の方法でお湯を沸かしている場合は、効率が悪くもっと省エネな機器に変えると光熱費も下げられます。
お湯を沸かす機器は古くから様々なものがあり、これらはなかなか壊れないため昔の物をそのまま使っているケースがあります。
特に電気温水器と言われるものは、非常に省エネ性能が悪くなります。長い間、お湯を沸かす機器を変えていないのであれば、変更することでかなりの省エネに繋げることができます。
お湯を節約できる方法として、シャワーヘッドを効率の良いものに変える方法があります。
シャワーヘッドの交換は比較的簡単なので、おススメです。
シャワーヘッドの部分のスイッチによって止水できるものがあります。このタイプに変えるだけで20%もの節湯が出来ます。さらにまた小流量吐水と言われる機構になっているものであれば、15%の節湯が出来ます。
参考 シャワーヘッド 手元止水Amazon タカギ(Takagi)LED以外の照明を使っている場合は、早急な対応が必要です。
家でLED以外の蛍光灯や電球を利用している場合は、早急に交換しましょう。 電気代が劇的に変わるため、僅か数年で元がとれることが殆どです。
右のような省エネラベルが発行されていない時期に購入した冷蔵庫であれば、買い替えることでかなりの省エネを実現できます。
星が多ければ多いほど省エネ性能が高く、電気代を節安することが可能です。
あまりに古い冷蔵庫であれば、1年で元が取れる場合もあります。
ここに挙げた対策を少しづつクリアーしていくことで、より節電された、よりエコな暮らしが実現できます。
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ご自宅で使われているエネルギーを詳しく知る方法
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もし、手元にガスや電気の検収のシートが残っていたり、電力会社やガス会社のホームページ上でご自身の使用料を確認できる手続きをされている場合、下記のサイトでその数量を入力するだけで【自宅で何にどれだけエネルギーを使っているのか】を確認することができます。
参考 住宅消費エネルギー用途分解プログラム一般財団法人建築環境・省エネルギー機構入力画面の「主たる居室」には、LDKの大きさを入力します。何畳の大きさなのかを知っていれば、
畳数 × 1.65とすれば、㎡数が出てきます。
「その他の居室」には、寝室、子供部屋や和室と言った部屋の合計を入力します。
「床面積の合計」には、全ての屋内の床面積を入れます。
そして、使用しているエネルギーの量を入力して「解析開始」ボタンを押すと、結果が出てきます。
詳細な使い方はコチラ
こちらでは、ガスが何に使われたのかを予想した結果が出てきています。やはり、お湯を作ったり、暖房にガスを利用したことがよく分かります。
電気の場合はより詳細に結果が出てきます。家電に最も電力を消費していて、照明や暖房に利用した電力が多いことが分かります。
簡易ではありますが、自身のご家庭でどこにどれだけエネルギーを使っているのかを知るにはちょうど良いツールです。
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更にもっと詳細に自宅で利用しているエネルギーの内訳を知りたい場合は、こちらのWEBプログラムを使って出すことも出来ます。ただし、こちらはそれほど簡単ではありません。
参考 エネルギー消費性能計算プログラム国立研究開発法人建築研究所入力して、計算に掛けると上記のような結果が出てきます。基準一次というものが、省エネを意識していない建物の場合の結果です。そして設計一次が、入力した内容を反映して計算された結果です。基準からどれほど省エネが出来ているのかを確認することが可能となります。
こちらの利用方法の詳細については、後日詳細に説明する予定です。
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