◆ 鉄筋コンクリート(RC)造の歴史
日本で最初の鉄筋コンクリート(RC)造は、
1916年に建てられた、6階建ての集合住宅です。
以降、主に戦後を境に住宅でも鉄筋コンクリート(RC)造が
取り入れられるようになったようです。
特に沖縄においては、鉄筋コンクリート(RC)造が主流の
構造であり、これは戦後のアメリカ軍基地の建設に伴って、
セメント、ガラス、コンクリートが急速に普及したからだと
言われています。
こんなところにもアメリカ軍の影響が出ているのですね。
鉄筋コンクリート(RC)造は日本での歴史はまだそんなに
長くはないと言えます。
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◆ 鉄筋コンクリート(RC)造の構造の特徴
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鉄筋コンクリート(RC)造の構造的な特徴は、多岐に渡ります。
同じ鉄筋コンクリート(RC)造であっても、プレキャストコンクリート
パネルを使用した工法があったり、いわゆる現場で型枠を組んで
コンクリートを流し込んで成型する方法があったり、様々です。
壁で支える構造や柱や梁で支える構造などがあります。
一般的には鉄筋コンクリート(RC)造は価格が高くなるため、
あまり採用されていないのが実情です。
◆ 鉄筋コンクリート(RC)造の設計上の特徴
鉄筋コンクリート(RC)造は、基本的にあまり形を制限されないため、
間取りの自由度はとても高く、また外形もかなり自由が利きます。
居住性を別にすれば、とてもデザイン的でスタイリッシュなものも
望めます。
◆ 鉄筋コンクリート(RC)造の施工上の特徴
特に、現場で成型するタイプの鉄筋コンクリート(RC)造は
天候の影響を受け易かったり、「鉄筋」と言う材料の設置が
難しかったりして、最も施工が困難なものとなります。
採用される事が少ない第2の理由がここにあります。
◆ 鉄筋コンクリート(RC)造の材料の特徴
鉄筋コンクリート(RC)造は鉄筋とコンクリートと言う2つの
材料を一体化した鉄筋コンクリート(RC)と言うもので成立っています。
この鉄筋コンクリート(RC)はコンクリートの配合次第で、
設計上の耐久年数が決められたり、強度が決められたり、
かなりフレキシブルな材料です。
しかし、先にも述べたように設計上の強度や耐久性を
実現するためには、施工での管理をきちんとする必要があります。
また、鉄筋コンクリート(RC)は最も火災にも強い材料で、
街中でも充分に使用が可能です。
また、鉄筋コンクリート(RC)造は鉄筋コンクリート(RC)が蓄熱材
と言う扱いもできるため、上手く利用することで快適な空間も実現
できます。
ただし、あくまで人工材ですので人体には悪い影響を及ぼす可能性も
指摘されています。鉄筋コンクリート(RC)造で住む人間の寿命は
短いと言われたりしますが、人間の寿命に限っては他の影響も
かなりあるので、本当のところは分かりません。
マウスを使った実験においては、そういう傾向があると言われています。
コストが高く、施工が難しいと言うハンデがありますが、
これらを解決できれば、デザイン的な住宅が望める事でしょう。
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