◆ 重量鉄骨(造)工法の歴史
重量鉄骨(造)工法は比較的古くから、大きな建物で採用されています。
住宅には大手ハウスメーカーと言うよりも、地域の工務店などが
採用しているケースがわりと古くからあるようです。
◆ 重量鉄骨(造)工法の構造の特徴
重量鉄骨(造)工法は通常の場合、ラーメン構造と言う形式をとっており、
重量鉄骨の柱と梁を硬く接合する事によって成っています。
高層の建築物でも使用されることから、その構造的な安全性は
比較的高いと言えます。
住宅で言えば、3階建てで、縦長のような比較的バランスのとりにくい
形状で採用される場合が多くなります。
一般的には、重量鉄骨の値段は高いため住宅では必要でない限り、
あまり採用しません。
◆ 重量鉄骨(造)工法の設計上の特徴
重量鉄骨(造)工法は、広い空間を再現する事が出来るため、間取りの
自由度が高い。
一階を店舗にしたり、倉庫にしたり、駐車場のみのスペースとする場合などに
採用されます。
◆ 重量鉄骨(造)工法の施工上の特徴
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住宅を建てる建築現場で「溶接」を行う事です。
柱と梁を結ぶような溶接は、特に重要な箇所なので、
溶接不良などを起こさないように、熟練の職人が
行う事が適切です。
(溶接に関しては、その重要度から溶接を行うための
資格が設けられているほどです。)
◆ 重量鉄骨(造)工法の材料の特徴
重量鉄骨(造)工法に使われる、重量鉄骨とは厚さ6mm以上の
鋼材の事を言います。
通常の鉄と同じように、錆びによる劣化を如何に防ぐかが課題となります。
また、鉄は高温に弱く、550℃以上の熱にさらされると、急にフニャッと
曲がってしまうため、火災による倒壊が起こらないような対策が
求められます。
また、熱を通し易い性質もあるため、外の暑さ、寒さが鉄骨を伝って
伝わってしまう、熱橋と呼ばれる熱的な弱点も持っているので、
ここにおいても対策が必要です。
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