◆ 木造軸組工法(在来工法)の歴史
木造軸組工法(在来工法)は、日本の伝統的な建方に最も強く影響を受けている工法です。
昔の建て方では、筋交いと呼ばれる斜めの材料を入れることはありませんでした。
昔は太い木材を大量に使う事で、丈夫な建物としていたのです。
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しかし、戦後のものが無い時代に太い木材を得ることが難しくなり、筋交いと呼ばれる斜めの材料を入れることで、
今までのような太い材料を使わなくても良いようにしたのです。
この辺りから、現代の木造軸組工法(在来工法)に近くなってきました。
最近になって、更に柱や梁と呼ばれる部分の接合部に金物を使って強度を増すようになり、
いわゆる現代の木造軸組工法(在来工法)が確立されたと言えます。
木造軸組工法(在来工法)は日本で最も多く採用されている工法で、日本の伝統的な工法です。
今日では、木造軸組工法(在来工法)から派生して様々に工夫が凝らされた工法が沢山産み出されてきています。
自分が気に入った工法がどんな特徴があるのか。
普通の木造軸組工法(在来工法)とどこが違うのかを把握する事も重要です。
◆ 木造軸組工法(在来工法)の構造の特徴
木造軸組工法(在来工法)は、柱、梁と呼ばれる材料で
組み上げていく事が基本となっています。
これを軸組みと呼び、主にこれらの材料で地震や台風などに
耐える構造となっています。
上記でもありましたが、現代の木造軸組工法(在来工法)では、
筋交い(右の図のKの材料)やこれらをつなぎとめる金物も重要な構造の要素と
なっています。
以前程ではありませんが、これらの筋交いや金物が抜けていることが多く、いわゆる欠陥住宅として取り上げられることもあります。
木造軸組工法(在来工法)は日本で最も採用されている工法ですので、施工者の良し悪しの差が大きい事も要因です。
また、筋交いの代わりに合板を取り付けることで、構造の要素
としている場合もあり、以前よりもまして構造用の材料として
選ぶ選択肢が増えて来ています。
また、木造軸組工法(在来工法)は2階建てまでの場合は
法律に定められた仕様の範囲であれば、複雑な計算は
必要でなく、簡単な計算によって構造を計画する事が可能です。
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◆ 木造軸組工法(在来工法)の設計上の特徴
比較的、間取りの制限は受けにくいのですが、立体的に複雑な構造にすると
先程紹介した法律で出来る範疇を越えてしまう可能性が高く、極端に計画や施工が難しくなるので、
立体的に複雑なものを望む場合は注意が必要です。
また、木造軸組工法(在来工法)の場合は間取りの変更を伴うリフォームが比較的行い易い構造になるので、
将来的にどんなリフォームの可能性があるかを考えて計画をしておくと、より長く住めるように出来ます。
◆ 木造軸組工法(在来工法)の施工上の特徴
先にも述べましたが、近年の木造軸組工法(在来工法)では、柱や梁、筋交いなどを接合する金物が
重要になってきています。
この金物は使う箇所によっても異なっていたり、取り付け箇所が多いせいがあるのでしょうか、
抜けていたり、間違っている事が今までは多かったのです。
近年では、法整備も進みこれらの施工不備は大分減少しましたが、こういった事が
当たり前に確認されているかどうかを確かめる事も必要です。
また、筋交いも重要な構成要素となっていますので、これらに抜けが無いかなどの確認も行われる事が重要です。
木造軸組工法(在来工法)は日本で最も採用されている工法ですので、施工者の良し悪しの差が大きい事も
要因です。
軸組みを組み上げてから、屋根が掛かって雨が防げるようになるまでの期間が他の工法と比べて、
比較的早いほうなので、雨に濡れて、乾かしたりするタイムロスや、余計な心配事が掛からなくて住む事は
好材料です。
また、以前までは材料同士を接合するために柱や梁の端の形を接合用の形状に削る事を、
実際に建てる現場で行っていました。
しかし、これはその材料を削る大工の力量によって良し悪しが大きく違ったため、現在ではこの部分を
工場加工(プレカット)としていることが一般的です。
このようにすることで、接合部分の強度のバラツキを防ぎ、人の腕の良し悪しの差を無くす方向になっています。
◆ 木造軸組工法(在来工法)の材料の特徴
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→無垢材と集成材の違いへ
◆ 木造軸組工法(在来工法)で建築できるハウスメーカー
以下のハウスメーカーでは、木造軸組工法で建てることができます。
◆ 木造軸組工法(在来工法)の新工法