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工務店面談 プレカット工場見学 堺市M様

オーディションを開催中のM様。
現在は、2次審査の面談中です^^

本日の面談では、プレカット工場を社内に所有している工務店さんとの面談です。
プレカット工場とは、建築工事で使用する、柱や梁と言った材料を、
予め、建築工事現場に運ぶ前に、使用するサイズに合わせて切断しておく工場の事を言います。

昔、日本の木造住宅では、大工さんが木材屋さんより木を買ってきて、
自分の作業所で、大工さん自身が事前に手を使って、刻んで(切って)いました。
当然、作業所だけで全て完全に刻む(切る)のではなく、作業所から実際の建築現場に
運んだ後でも、必要に応じて、切ったり削ったりを行います。

今でも、腕の良い大工さんなら、このように自分で刻んで、家を建てると言う事を
やっていらっしゃいます。
私の知るかぎりでは、ここ大阪にも枚方市で、1人の大工さんはそのように工事をしています。

その方は、1年に1棟しか家を建てません。
でも、何年も先まで予約で埋まっているそうです。

大体、1棟あたり1億円以上するそうです^^

しかし、現代社会において、全ての大工さんが1棟の家を1年かけて建てていると、
大工さんは何人いても足りなくなってしまいます。

また、腕の良い大工さんばかりなら良いのですが、そういう訳にはいきません。
事実、この大工さんの所にも、若い大工さんが修行に行くそうですが、
最近の大工さんは、直ぐに音を上げて辞めてしまうと、嘆いていらっしゃいました。
(私は個人的には、この伝統技工が絶えてしまうのは勿体無いと思いますと、
この大工さんにお伝えはしていますが。)

つまり、全ての大工さんが自分1人で木を選んで、適材適所に木材を配置して、
切って、削って、家を建てられるほど、腕が良い訳では無いのです。

そこで、誕生したのがプレカット工場。
機械に木材をカットさせるのであれば、そんなに優劣はつきません。

また、天然の木材であれば、その木の曲がり具合や、育った環境によって、
強度や性質が変わるのですが、"集成材"と言う材料を用いれば、そのような偏りも、
少なく出来ます。

つまり、昔の大工さんに必要とされていた腕の差による優劣が、機械を利用することで、
減らせると言う理由で、最近では、殆どの木造住宅が、このプレカット工場で、
木材をカットした材料を利用するようになっています。

今回、M様に見積を提出した工務店さんは、このプレカット工場を自前で持っている訳です。
通常の工務店さんは、自前で持っている事は少ないので、プレカットを専門で行う会社に、
注文して、木材を買ってきます。
ですから、面談で話を聞いてもらう他に、どんな工場なのかも
合わせて見学して貰う事になりました^^

工場では、プレカットの良さなどについて、工場長の方から説明があり、
大変納得していました。
(もちろん、プレカットを行った材料を使っている工務店さんなら、
 その差は殆ど無いと思いますが。。。)

家づくり セミナー 資金計画
プレカット工場を見学中

午後からは別の工務店さんと、面談です。
こちらの工務店さんとも、どのような家が建てたいのかなどと言ったような、
具体的な話が出たり、充実の面談となったかと思います。

家づくり セミナー 資金計画
午後からは別の工務店さんと面談

さて、面談の感触はどうだったのでしょうか?
M様の期待に答えられる工務店さんは見つかったでしょうか^^

【追記】
7月20日(日) 松原市Y様邸の完成見学会が行われます!
詳細はこちらまで

 

赤い柱は加圧注入材! IN門真市 K様邸

先日、上棟が終わった門真市のK様邸。
工事が着々と進んでいます。

今回のK様邸では、1階に使用される、柱や間柱(柱と柱の間の細い柱の事)、
筋交い、土台、大引などの材料が、赤く染められています。

赤い柱を見ると、私が初めて社会人になった時に働いていた、
滋賀県の事を思い出します。

滋賀県では、赤い柱の家が多く、弁柄(べんがら)の家と呼んでいました。
この弁柄は、滋賀県で古くから用いられている顔料で、昔は天然で
存在していたそうです。

弁柄の原料は、「酸化鉄」と「炭」を混ぜあわせたもののようです。
古い滋賀県の家では、柱や外壁の木が家の外側にむき出しになっていて、
ここにこの弁柄が塗ってあります。
ですから、赤い部分が非常に目立つのですが、これは、木の腐朽や蟻の被害を
防ぐために塗られているそうです。(寒い地域ではこの弁柄を使う地域が多いよう。)

そのためか、滋賀県の家は50年以上の古い家がザラで、100年や150年もっている家も
沢山していました。

そんな滋賀県の弁柄の家を思い起こすような、K様邸の柱や間柱、
今回のこの赤い色は何かと言うと、「ホウ酸を加圧注入した証(あかし)」です。

赤い柱の加圧注入材
赤い柱は加圧注入された柱です。

「ホウ酸を加圧注入」とはどういう事かと言うと・・・
もともとホウ酸は、シロアリの被害を防ぐために用いられる材料です。
ホウ酸は、従来のシロアリ駆除剤では駆除しにくい、アメリカ産のシロアリ(アメリカカンザイシロアリ)にも
効くと言う事で、最近とても注目されています。そのホウ酸を家の中に散布して使用する方法もあるのですが、
K様邸では、確実に木材にホウ酸を付着させるために、「加圧注入」と言う手法を利用しているのです。

加圧注入とは何かと言うと、圧力を加えて、注入すると言う意味です。
つまり、木材をホウ酸の混ざった混合液に漬けて、それをまるごと圧力をかけます。
圧力をかけると、ホウ酸の入った混合液が、木に染みこんでいきます。
こうやって、ホウ酸を確実に木に付着させるために、利用するのが加圧注入と言う、
注入の仕方です。

このホウ酸の入った、混合液。ホウ酸と水だけを混ぜると、無色で透明です。
ですから、確実に染み込んでいるかどうかを目で見て確かめられるように、
赤色を混ぜているのです。

弁柄とは違いますが、目的はほぼ同じで、シロアリから木を守るための赤色になっています。

加圧注入された材料
加圧注入された材料を切ったもの

上記の写真のように、加圧注入された材料を切ってみると、
切った断面は、木の元々の色をしています。
そこに表面から、染み込んでいる様子が分かるでしょうか?
これが、加圧注入された木材です。

ですから、更に完璧にホウ酸を隅々まで行き渡らせるには、
切ったその切断面にも後からホウ酸を増し塗りしてやる必要があります。
もちろん、K様邸ではそこまで行われていました^^

このようにして、K様邸ではシロアリから家を守るようになっています。

南欧風屋根材
南欧風の可愛らしい屋根

屋根には、瓦が乗っています。
南欧風のS字の瓦になっていますが、今回のK様邸のコンセプトが
可愛らしい家なので、その実現に一歩近づきました!
今から完成が楽しみです!

【追記】
7月20日(日) 松原市Y様邸の完成見学会が行われます!
詳細はこちらまで

 

突板フローリングの朝日ウッドテックさんにお邪魔しました!

弊社の事務所の直ぐ近くにある朝日ウッドテックさん。
朝日ウッドテックさんは、最近では珍しくなってしまった、
フローリングを主に扱っているメーカーさんです。
この日は、朝日ウッドテックさんのショールームにお邪魔してきました。

朝日ウッドテックさんのサイトはこちら http://www.woodtec.co.jp/

朝日ウッドテックさんのフローリングは、本物の木を表面に使用した
フローリングしか扱っていません。

メーカーによっては、プリントしたシートを表面に貼ってあるフローリングも
扱っていると言うところが多いのですが、
朝日ウッドテックさんのこだわりは、本物の木のフローリングで、
更には、その中でも木の模様を様々に惹き立てる工夫をしているそうです。

木材を切る場合、その切り方によって、大きく3種類の方法があります。

・板目(いため)
 木材を真上から見て、直径方向に並行に切る切り方

・柾目(まさめ)
 木材を真上から見た時、中心から、外側に向かって切る切り方

・杢目(もくめ)
  木材を桂剥きのように切る切り方

が、あるのですが、朝日ウッドテックさんでは、
フローリングに色々な表情を持たせるため、敢えてさまざまな切り方をして、
それらを組み合わせて、フローリング用の木として使っているそうです。

多くの大量生産品の場合は、「桂剥き」のように切った杢目を使用している場合が多く、
桂剥きで切る分、木材の隅から隅まで使える分、木の模様は控えめになります。

バーチ フローリング
バーチの床フローリング

その結果、例えば上の写真にある、よく家具などで使用されるバーチ(シラカバ)に注目して見てみると、
下の写真のように、光って見える箇所と、そうでもない箇所があることが分かります。

これは、正に切り方を変えて、それをまた組み合わせてフローリング材としたために出来る、
表情です^^

バーチ 杢目
綺麗な杢目が光っているように見える

更に、このフローリングを角度を変えて見てみると、
今度は下の写真のように、別の場所が光って見えるようになりました。

バーチ 杢目2
見る方向によって光って見える場所が変わる

このような、通常では行わないような手の込んだ工夫をしたからこその
独特の表情がとても印象出来でした。

同じ、木を使ったフローリングでも、その加工方法によって、
随分出来が違ってくるものです^^

正にフローリングを専門に扱っている会社の、こだわりと努力の賜だと思います!

壁面装飾 木
壁面を装飾する木材のいろいろ

上の写真は、様々な木材で色々な凹凸の加工を施した、
壁面の装飾材料です。

壁面をこのように装飾できるのも、とても趣きがありますね!

実際に採用が決まれば、まだこのブログでも触れます^^

 

外構工事完成!  阪南市S様邸

お引き渡しの時点で、材料の入手に時間が掛かってしまったため、
外構工事終わらないまま、先に建物の完成をもってお引き渡しをしたS様邸。

外構工事が完成した後、引っ越しが一段落ついたと言う事で、
ご訪問させて頂きました。

外構工事が完成したS様邸
玄関が東側を向いているS様邸

本来であれば、建物が完成し、外構工事が完成した状態でお引き渡しとして鍵を渡すのが、
一番理想です。しかし、この冬の大雪のせいで、一部の材料メーカーの工場が
生産不能になった影響が、今でも続いているようで、
外構工事の終わりを待たないまま、お引き渡しが行われました。

ある意味、家の外観は外構工事次第で、印象がガラリと変わってしまいます。
お引き渡し時の状況はコチラ

ですので、私としても外構工事が最終的にどのように完成したのかを
確認することは、とても大切な事です。

例えば、今回のS様邸では計画の段階で、玄関の横に計画されている、
勝手口には、目隠しを付ける予定でした。

しかし、引き渡しの段階ではこの目隠しが完成しないままでした。

今回、その様子を改めて確認したところ、
格子を利用した目隠しが、とても良く目線を遮っていました^^

格子は、角度によっては、目線が中まで通る場合と、
遮られる場合があります。

「目隠し」という事だけで考えると、完全に目線が遮られる方が良いのですが、
勝手口には、ゴミ箱などを置くので、匂いがこもったりしないように、
風も通るようにしようと思うと、格子がうってつけです。

また、光を完全に遮らないこともあり、ある程度の明るさも確保できるのが魅力的です。

そう言った意味で、勝手口に設置した格子の目隠しは、いい感じで機能していたと思います。

外構工事が完成 南面
南面は、路上からの目線に配慮した目隠しが施されています。

同じように、オープン外構としたS様邸では、
南面に設けた大きな窓から中の様子が
路上から
分かってしまうと言う事で、当初から目隠しを計画していました。

こちらに関しても、材料がお引渡し時には届かず、
確認出来なかったのですが、
格子によって、目隠しと風通し、更には日当りにも配慮した、
工事が終わっていました。

最近では、防犯上の理由からオープン外構にする場合が多いのですが、
その意味でも、目線を完全に遮断することは危険です。

オープン外構が何故防犯上良いのかと言うことですが、
もし、弊などで囲ってしまって、外から建物が完全に見えない状態になると、
仮に泥棒が弊の中に入ってしまえば、その中で泥棒が何をしていようと、
外側からは誰も気づく事が出来ません。

その反面、オープンな外構にしておけば、侵入されても、
不審な行動があれば、外側の人間が気づくことが出来ます。
そう言う意味で、オープン外構が防犯には良いと言われているのですが、
これと全く同じ意味で、外からの目線を気にするあまり、
完全に覆ってしまうのは、防犯的にも良くありません。

ですから、目隠し、通風、日当り、防犯。
色々な事を考えた場合、角度によって見え方が違う、
格子の採用は、良かったと言えそうです!

S様、有難うございました!

 

家づくりセミナー開催! 資金計画の大切さ

最近では、ほぼ半年に1回の開催となっている
家づくりセミナー。

今回も4組の方に参加して頂きました^^

家づくり セミナー 資金計画
資金計画の重要さについて語るFP長谷氏

毎回、弊社が主催の家づくりセミナーでは、私がお話させて頂く第1部と、
ファイナンシャルプランナー(略して、FP)の長谷氏にお話頂く第2部の
2部構成となっています。

弊社の家づくりセミナーにおいて、毎回評判が良いのは、長谷氏による、
資金計画の手法についてのお話です。

通常、資金計画と言うと、銀行やハウスメーカーの営業マンに
相談するケースが多いようです。

しかし、この場合せいぜい
「年収の何%程度なら、住宅ローンを組んでも良い。」
と、言ったような理屈から、家づくりの予算を決定します。

しかし、この資金計画、全くと言って意味のない予算です。
資金計画とは、あくまで「計画」を立てる事です。

本来「計画」を立てようと思えば、収入だけでなく、
ご家族の人数、それぞれのご家庭のライフスタイル、
将来の家族の形態(単世帯?二世帯?)と、言ったような要素や
その他もろもろの要素で、全く異なってくるはずです。

これらの事を考慮せずの立てる予算は、計画でも何でも無い訳です。

では、どのように資金計画を立てるべきなのか?
毎回のセミナーでは、その辺りをキチンと話して貰えます。
毎回、受講された方の感想は、
「資金計画を考え直します。」
や、
「とても参考になりました!」
と、いう内容が多いです。

また、長谷氏の話の中には、
「資金計画を立てるタイミング」
についても話があります。

よく、資金計画を
建物の計画が決まり、いざ、契約となった段階で、
慌てて立てようとする人がいるようです。
(資金計画を立てようとするだけ、まだ良いのですが・・・)

しかし、この段階では、既に建物に
「必要な資金」
は、決まっていて、もうこれ以上どうしようもない。
と、言う段階です。

ですから、「建物の値段」に合わせた、予算を組み、
その予算に応じた暮らしをするしか他無くなります。

気がつけば、家族旅行をひかえて、食費も極力抑えて、
家を建て、住み続けるために、全ての生活を合わせる。

と、言う形になってしまいます。

ですから、
「そうなる前に先に資金計画をする事が重要」
だそうです。

資金計画をまず立てて、それに合った建物を建てる。
こちらの方が、理に叶っていると思います。

勿論、資金計画も無しに、予算だけ決めて、
建物だけを建てるのには、私は賛同出来ません。

今回のセミナーでも、その辺りをキチッと知って貰えたと、
思います。

 

上棟式を行いました IN門真市 K様

門真市で建築が進んでいるK様邸。
上棟が行われたこの日、上棟式が行われました^^

上棟式 祭壇
上棟式のために用意した、お供え

建物の構造を組み上げる段階では、
棟梁(その現場の担当)の大工さんが、仲間の大工さん5~6人を連れてきて、
力を合わせて、構造を組み上げます。

このことを「上棟」と、言います。

棟木と呼ばれる、屋根の一番てっぺんに据えられる材料が、
この構造を組み上げる最後の段階で、据えられます。
これを指して、上棟と言う訳です。

そして、この上棟が行われる日に、
「上棟式」が行われます。

最近では、この上棟式を行わない人も、
結構、多くなってきました。

地域によっては、この上棟式を大工さんの労いのために
行うと解釈している地域もあるようですが、
実際、形式上は建物の安全、工事の安全を祈願するために行うようです。

多くの施主さんにとっては、この上棟の機会に初めて大工さんと
面会する事になるので、
「これから、宜しくお願いします。」
と、言う意味を込めて、大工さんに祝儀を渡す人もあります。
恐らく、ここから転じて、上棟式は大工さんの労いの場だと言う、
解釈になったんだと思います。

今回は上棟式を行うと、言う事になりましたので、
工務店さんの方で、上記の写真のようなお供えを用意してくれました。

上棟式では、主にお供えに
「米、塩、酒」
を用意します。

お清めにも使うのですが、何故この3種なのでしょうか?
色々調べると、理由が沢山出てくるのですが、
大分、古い時代からこの3種は使われていたようです。

特に米は、多くの実が実ることから、外国でもライスシャワーとして
利用されている事実から、良い事をもたらすものとして、利用されているようです。

米、酒、塩どれをとっても、古くから大切な食物として、扱われてきたところから、
お清めの品として、習慣的に使われているようです。

また、真ん中に見える「棟札」は、この日のためにK様がご用意下さったものです。
上棟式では、最初にこの棟札に向かって、二礼二拍手一礼と言って、
2回礼をし、2回拍手をし、1回礼を全員で行い、祈願します。

上棟式 門真市
上棟式では、家の四つ角に塩・コメ・酒を撒きます。!

上棟式の進め方は色々ありますが、

今回は、その後に大工さんと、施主さんが家の四つ角に、
お供えの米、塩、酒をお清めとして撒きに行きました。

大工さんがお酒の一升瓶を持ち、施主さんが、ご主人と奥さんで、
それぞれ、塩、米を持ちます。

北東の角から、右回りに順番に周ります。
1箇所につき、3回それぞれが撒くので、配分には要注意です^^

そして、その後K様より、大工さんに労いの言葉を頂きました。
最後に、全員でお祝いの祝杯を形だけ(飲酒運転になりますので(汗))あげ、
上棟式の締めとなります。

この上棟式が施主さんに大工さんを紹介する
一番良い機会になります。

K様も、大工さんと話をして貰って、どんな人が建ててくれているのか、
実感を持って頂けたと思います。

上棟式は本来持っている意味だけでなく、そう言うコミュニケーションの
場にもなるので、家づくりをされる際には、行ってみるのも良いと思います。

 

気密とは? 気密測定を行いました! 八尾市S様邸

工事が続いている、八尾市S様邸。
この日は、気密測定が行われました!

気密とは、家の中にどれだけ「隙間」があるかの指標です。
一般的には「C値」と、言うもので表現します。

どれだけ隙間があるかをどのような指標で表すのかと言うと、
『家の延べ床面積(正確には若干延べ床面積と前後します。)に対して、
隙間の面積の合計がどの程度あるか。』

と、言うような指標になります。

ですから、単位は『c㎡/㎡』と、言うものになります。
これがC値と言うものです。

例えば、C値が3.0(c㎡/㎡)で、家の延べ床面積が100㎡(約30坪程度)の場合、
その家には、単純に

3.0☓100 = 300c㎡

の大きさの隙間があると言う事になります。

この隙間は、家の何処か、1箇所に

『10cm☓30cm の大きな穴がある!』

と言う意味では無く、
隙間を足しあわせて行くと、その大きさになると言う事です。

気密が必要な理由は、沢山あるのですが、大まかに言うと、

「換気扇を効かせるため」
「快適性を維持するため」

と、言う事になります。

現在の住宅では、「居室」と呼ばれる、LDKや寝室、和室などと言った部屋には、
絶対に換気扇を付けなければなりません。

そして、その換気扇が充分に機能するためには、「気密」が出来ていないと、
充分に換気扇が役割を果たしてくれません。

また、隙間風が多いと、必然的に冬に寒い思いをするので、
やはりこれも防ぎたいものです。

では、どの程度の「気密」が必要なのか?
平成11年に実はその基準が制定されています。

制定内容は以下のリンクを見て下さい。

気密をマスターしよう!

しかし、この基準、既に10年以上も前の基準となっていて、
今では、この基準を守ったところで、充分とは言えない事が分かっています。

例えば、S様邸のある大阪では、平成11年の基準に照らして考えると、
気密を表すC値は、5.0で良いことになっています。

確かに、この程度の気密でも確保しないよりかは、確保した方が良いです。
それによって、ある程度の快適性の向上も期待できます。

しかし。。。。。

先ほど挙げた、換気扇の性能が充分に発揮されるかと言うと、
そう言う訳にはいきません。

換気扇と性能については、以下を参考にして下さい。
換気回数と気密性能の関係

ですから、私がいつも確保すべきC値の値として挙げているのは、

C値=1.0(ただし、第1種換気の場合)

です!

実に平成11年にあった基準の5倍程度の気密(5分の1?)が必要です。
C値が1.0と言う事は、先ほどの100㎡の住宅で、
100c㎡の隙間と言う事です。

『10cm☓10cm』

の隙間しか、作ってはならない訳です。
実に、名刺2枚分の大きさの隙間しか作ってはならない事になります。

これで、やっと換気扇が機能すると考えて良いと言う事になります。

気密とは
気密測定の機械設置の様子

さて、今回の気密測定。
実際にどの程度の気密だったかなのですが、
写真は、気密の測定機械を設置した状態です。

この測定器は、窓に設置します。
そして、測定器の口以外は、空気が漏れないように「目張り」をします。
写真は、ビニールとテープで覆って、空気が漏れないようにしています。
これが目張りです。

今回、測定したその結果は・・・

C値=0.8 !!

予定通りの良い結果が出たと思います^^
工事はまだまだ続いていきます。

 

TOCLAS(ヤマハ)ショールーム見学

ヤマハと言えば、楽器(主にピアノ)やバイクを思い出す方も多いと思います。
しかし、ヤマハはピアノに使用する材料を使って、
リビング事業部として、キッチンの製造も行っていました。

平成3年から独立した会社として、「ヤマハ」ブランドのキッチン等を製造するヤマハリビングテックを設立。
2013年には、親会社であったヤマハが経営権を売却したため、
「トクラス」と言う社名に変更されました。

今回、トクラスと言う社名に変更されてから、初めてそのショールームに
見学に行きました。

新しい社名となっても、「ピアノ塗装」と言われる、
従来のヤマハが得意としていた色塗り手法は健在です。

ピアノ塗装とは、その名の通り、ピアノを塗装する際に用いられる
ピアノの表面に光沢を持たせる仕上げの事です。
この塗装手法をキッチンの扉などで使用することで、
とても見た目の綺麗なキッチンと出来ます。
また、大きな特徴として、その色の種類が豊富と言う事も挙げられます。

これらの大きな特徴は、そのまま引き継がれているようです^^

トクラス L型キッチン
L型キッチンの引き出し部分

今回は主にL型キッチンを導入する計画でしたので、
見学で特に気になった部分は、
Lとなっているコーナー部分の引き出しでした。

上の写真、丁度コーナー部分が引き出しになっています。
何も知らずにこの部分をパッと見ると、
「この引き出し。開かないんじゃない?」
と、思ったのですが、キチンと引き出せるようになっています。

しかも、その「出てき方」がとても面白かったので、目を引いてしまいました。

トクラス L型キッチン2
この扉の開き方は、面白いですね!

まず、何気に引き出しを引くと、
丸で、虫が羽を広げたかのように、扉がパカっと開きます。

トクラス L型キッチン3
上棟にはクレーンがつきものです!

そして、そのままグッと引くと、何と斜めにまっすぐ引き出される
引き出しとなっていました^^

この引き出され方は想像していなかったので、
ちょっと感動してしまいました!

キッチンのメーカーさんは、それぞれ様々な特色をもっています。
もしかしたら、私がまだ知らないメーカーさんが同じような引き出しの
キッチンを作っているのかもしれませんが、
できれば、この部分はこう言う引出を普及させたら良いんじゃないかなと、
感じています。

写真の引き出しの下には、斜めに出てくるワゴンがあります。
よくあるL型キッチンの引き出しは最近ではこのワゴンの
高さが上まで来ているケースもあります。

それも良いと思いますが、普段の使い方を考えた時は、
通常の引き出しのように使えるようにする方が、
使い勝手が良いのでは無いでしょうか?

キッチンは、デザイン性もさることながら、
このような細かい機能の部分が、どのように充実しているかで、
その使い勝手が変わってきます。

TOCLASのキッチンはその意味でも少し、
他とは一線を置いているように思いました。

 

工務店さん決定! 八尾市U様邸

八尾市でご建築計画を進めている、U様。
U様は、ご自身の理想の住宅について非常に勉強されていて、
ご希望のイメージが固まりつつあります。

今回のU様のご希望に対して、具体的な提案があったのは4社。
熟考をされた後、2社の工務店さんと面談されました^^

工務店 八尾市
面談風景!

提案書の内容や、面談内容については、基本的に自由な形式としています。
ですから、工務店さんによってその内容や密度はバラバラです。
U様のご希望を叶えるために、それぞれの工務店さんがオリジナルの提案をするわけです。

私も毎回、面談を見届けるわけですが、施主さんによって、様々なご希望があり、
それぞれ、工務店さんとの相性などもあります。

ですから、話を聞いていると、何となく、この施主さんと工務店さんは
合いそうだなとか、そうでないなと感じることもあるのですが、
これが必ず私が感じた通りの結果になる訳でも無いです。

今回の面談に関しては、どちらかと言うと、私の第6感が冴えた感じです^^
もちろん、結論が出るまで私は余計な口出しはしませんので、
私が感じたことは、私の胸の内にしまっておくのですが、
後からその感想を、施主さんにお伝えすることはあります。

特に、U様は理想とされる「我が家像」が、ある程度固まっていたので、
その想いをどれだけ汲み取れるかと、言うことがとても重要だと感じていました。

U様が決定された工務店さんは、私の目から見ても、その想いをとても大切に
汲み上げていた印象でした^^

ハウスメーカーや一昔前までの工務店さんは、
自分たちの得意とする技術については、得意気に語るけど、
施主さんの想いを汲み取る努力を怠っていると感じる所が多いです。
私はそれを「技術の押し売り」と思っているのですが、
自分たちの都合の良いことは、全力で進めるけど、
自分たちに都合の悪い事は、むしろ施主に諦めさせて、
まるでそれが「悪い」ことかのように言われている施主さんが異常に多いです。

折角の「注文住宅」。
一生に一度と言われる、大仕事で、
自分達の理想が「普通で無く」て、玄人であるハウスメーカーや工務店さんの
言うことが、常識で正しいと、無理矢理されてしまうのは、
悲劇以外の何者でもありません。

そのような態度は、施主さんの希望を汲み取る努力に欠けているとしか、
言いようが無いと思っています。

今回のU様が工務店を決められた理由は、
「想いの汲み取り」
が、最も出来ていた工務店さんだったと私は感じました^^

良い家が出来上がるのが、今から楽しみです!

 

上棟が行われました! IN八尾市S様邸 

工事が進行中のS様邸。
この日は、建物の構造躯体を組み上げていく、
「上棟」と呼ばれる工事が行われました!

基礎工事が終わると、その後に給水や排水の配管工事を行い、
準備が整うと、木材を使った工事に入っていきます。

1.「土台」と呼ばれる、基礎に直接寝かせて、ボルトで直結する材料を施工することから始めます。
そしてそれが終わると、大引と呼ばれる、床を受けるための木材を施工します。

これで、1階の床部分になる木材が組まれた事になります。

2.次に、最近では、合板を敷いて1階の床とします。(以前は、根太と呼ばれるものを施工していました。)

3.更に1階の柱を立てて行きます。柱を「立てる」時は、まだ「建てる」と言う感覚ではありません。

4.次に、1階の柱の上に、梁や桁と呼ばれる、横に掛かる木材を組み上げます。
 こうして、1階の柱・梁を仮に組み上げます。

5.ここで、柱が本当に真っ直ぐに「建っている」のかを確認する作業(屋起し)を行います。
 (ここで始めて、「立つ」と言う感覚から、「建てる」と言う感覚を覚えます^^)
 この作業の事を「建ちを見る」と言います。
 屋起しの詳細なやり方は、以下です。
 //www.towntv.co.jp/blog/2013/11/post-96.html

6.1階が出来上がると、同じ手順で2階を組み上げます。
 こうして、1階と2階が組み上がれば、今度は屋根の部分を組み上げます。
 この部分の木材を「小屋組」と言います。

上棟 八尾市
上棟にはクレーンがつきものです!

丁度、下の写真が「小屋組」部分となります。
一連の1~6までの作業を指して、「上棟」と言ったりします。

しかし、上棟とは本来、棟を上げる事を指しますので、「棟木」と呼ばれる、
小屋組の一番てっぺんの部分を上げる事を指す言葉です。

上棟
中央奥に棟が見えています。

上記写真の中央に、小屋組のてっぺんが見えます。
このてっぺんの木材が、「棟木」です。
これを上げると、「上棟」した事になります!

昔は、上棟が終わると、お祝いの酒盛りが上棟作業を手伝った人々の間で始まりました。
古い時代では、上棟は村の男手が総出で手伝いました。
最近では、5~8人程度の大工さんが、上棟を行います。

上棟を手伝う人々は、上棟後の酒盛りのお祝いが楽しみで手伝っていたと
言う部分も多分にあったと思います。

しかし、現代では棟が上がったと言って、それで工事が終わる事は殆どありません。
工事は、大体夕方の5時頃まで進められます。

その間に、屋根を作り、出来れば雨に濡れても、構造躯体がびしょ濡れにならない程度の、
状態になるように、屋根の防水まで行う場合すらあります。

この日も、屋根に遮熱用のシートを貼る作業まで行っています。
ですから、一連の上棟作業以上の事を、2~3日に集中して行い、
極力、棟梁の大工さん(その住宅建築の担当大工さんのこと)が、
1人で充分に工事が行える状態まで工事を行ってしまいます。

ですから、この上棟と呼ばれる2~3日で、5~8人の大工さんが、
家の大まかな部分を作り上げてしまいます。

今回、お施主さんであるS様はお仕事もあり、
この上棟をリアルタイムでは見られていませんので、
突然、ある日見に来たら、家の形が出来上がっている状態になっている訳です^^

とてもビックリと同時に、感動されていたようです!

今後も、工事の進行が楽しみです。

 
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