2018年1月

<スポンサーサイト>
<スポンサーサイト>

省エネはなぜ必要なのか?

昨年12月3日に大阪南港ATCにある、エコプラザさんからのご依頼で、

手軽に省エネ ~光熱費をおさえる3つのヒント~
と題して、大阪市住まい情報センターさんにおいて、講演を行いました。

講演では、そもそも何故省エネが必要なのか?
何故省エネが、今叫ばれるようになったのか?

と、言った話から、我々が達成すべき省エネはどの程度なのか。
を知って貰い、そのために必要なことは何かと言うお話をしました。

手軽に省エネで登壇
お話をさせて頂いています。

まず、

「ここ最近で何故ここまで省エネが言われるようになってきたのか?」
ということですが、きっかけとなったのは、2011年に発生した東北の地震による
原子力発電所の停止が大きなターニングポイントとなりました。
原子力発電所自体の是非はともかく、原子力発電所が一斉に停止されたことにより、
日本の発電所においては、代替として火力発電が使われるようになりました。

火力発電は、石油などの燃料を燃やした熱の力を使って発電が行われる方式ですので、
燃料を燃やしたことによって発生する二酸化炭素の量が単純に多くなりました。

この、
「石油などの燃料を使う量が増えたこと」
と、
「二酸化炭素の発生量が日本において増えたこと」

の2つの大きな点から、

「もっとエネルギー(電気やガス、灯油など)を使う量を減らさなければならない」

と、言うことになりました。

では、何故石油の使う量が増えたり、二酸化炭素の発生量が増えるとと不味いのでしょうか?
この2つには別々の理由があります。


まずは、二酸化炭素の発生量が増えると不味いのは何故かと言う点ですが、
2015年にパリでCOP21と言う国際会議が開かれました。
このCOP21と言うのは気候変動枠組条約、第21回締約国会議
と、言う日本語名称がついているのですが、

要は、
【世界の主要な国々が集まり、世界規模で起きている気候変動に
 対応するための枠組みを決めて、皆で約束事にしましょう。】

と、言う会議です。

そして、気候変動とは、簡単に言うと「地球温暖化」のことです。
現在のペースで温暖化が進むと、2080年から2100年の間には、
最大4.8℃も気温が上昇すると予想されています。

ここまで気温が上がることになると、人間の力では、
温度上昇を止められなくなると言われています。

ですので、そうならないように省エネをして、
地球温暖化の原因を作っているとされている、
二酸化炭素の量を減らしましょう。

この減らし方について、それぞれの国で、どのくらいの
程度づつ減らすべきかを話あったのが、COP21です。

「日本はどれだけ減らすことになったのかというと、
 2030年までに、2013年と比べて、26%削減する。」

と、言う事になったのです。

ですので、国としてはこの決められた目標を
クリアーするために、省エネを呼びかけているのが、
一つの大きな理由なのです。

そして、石油を使う量が増えると不味いのは何故かと言う点ですが、
これは、当たり前なのですが、石油を使う量が増えると、
それだけ石油を買わなければならなくなるからです。

日本は石油をほぼ全て海外から輸入して、買ってくることで賄っています。
この額は、2015年で、約6.6兆円にも及びます。
また、電気エネルギーを発電するのに使用するのは、ガスなども使います。
ガスもまた輸入に頼っていて、約5兆円ほどとなっています。

海外へ流れていくだけのこのお金を、日本に留めておくことが出来れば、
我々にとってもメリットがあるのではないか。
と、言うことも一因です。
(ドイツは、2050年までにドイツ国内だけで終始が可能な、
 再生可能エネルギーでの発電を80%にする計画で、既に40%は
 自給可能となっていてます。
 日本は現在、たったの6%。このような国際的な流れも背景にあるかもしれません。)

これらの理由から、最近では国が主導して、省エネ化を
進めていくようになったのです。

こういう背景を前提として、省エネするためにはどのような方法があるかなどを
講演では、お話させて頂きました。

 
 
資料請求・お問合せ