panHome > 日記ブログ > 家づくり関係のお話

家づくり関係のお話

<スポンサードリンク>

キッチンの換気扇(レンジフード)が寒い!対処法がありました。

この季節になると、「キッチンの換気扇(レンジフードと言います)が寒い!!」
と感じる方も多いのでは無いでしょうか?

特に、高気密な住宅においては、気密性が高い故に、
通常のキッチンの換気扇(レンジフード)を使用すると、
屋内が空気が薄くなり(これを負圧になると言います。)、
思いもよらず、ドアが『バタン!!』と閉まったりすることがあります。

これは、キッチンの換気扇(レンジフード)の換気できる能力が、
通常、24時間換気扇として利用している屋内換気扇の能力よりも遥かに大きいことに起因します。

ですので、これを避けるためには高気密住宅のキッチンの換気扇(レンジフード)では、
"同時給排"と言うタイプのレンジフードを使用することが一般的です。

同時給排というタイプは、料理する際に出てくる排気を屋外に捨てると同時に、
同じだけの空気が、その場に入ってくるように、レンジフードの内部のパイプが通常1本のところを
2本にした構造のものとなっています。(下図の青い矢印が通常には無いもの)

料理によって出た、赤い空気を排熱すると共に、
無くなった空気を補うように、青色の空気が入ってくることで、
家の中の空気が薄くなる(負圧になる)のを防ぐことが出来ます。

同時給排
同時給排のレンジフード。

これと同時に、同時給排にはもう一つのメリットがあります。
もし、キッチンの中で循環するこの青色の空気が無ければ、
捨てられた空気の分を補うために、他の部屋から空気が流れ込むことになります。

他の部屋はキッチンに流れてい行った空気の分、外部から空気を取り入れようとします。
そうなると、24時間換気の種類によっては、外部から冷たい空気が入ってくることになります。

これでは、折角断熱していてもその効果が薄くなってしまいます。

つまり、同時給排にすることによって、屋内全体を暖かく保つことも出来るのです。
(※暖房効率が16%も変わると言う話もあります。)

が、しかし・・・・

お気づきかもしれませんが、これでは依然として、

キッチンは寒い・・・・

のです。

ですので、家全体は比較的状態は良くなっても、料理をする人にとっては、
あまり、有難く無いのです。

そこで、何か良いものは無いかと探していると。

見つけました!

富士工業さんというところ(殆どのレンジフードはこの富士工業さんが作ったものです)が、
"屋内循環フード"と、いうものを出されていました!
(IHコンロのみですが。)

屋内循環フード
屋内循環フードの仕組み(※富士工業さんのHPより)

上図のように、仕組みとしては
《IHコンロから上がってくる油煙を外に捨てるのではなくで、フィルターで濾過して、屋内に戻す。》

と、いう仕組みです。

フィルターが「油吸着・脱煙・脱臭・エアフィルター」の4層構造になっているので、かなり綺麗な空気として、
戻すことが可能なようです。

「夏などで、熱い熱はどうするのか?」

と、いう疑問も湧いてきますが、

"補助換気機能"

と、いう機能が付いているタイプがあるようで、
家の中に熱を戻すと、暑くなりすぎる場合は、排気を選ぶことも可能なようです。
長時間煮炊きをする場合も同様のようです。

フィルターの交換目安は、

油吸着フィルターで約12年
他のフィルターで約3年
(※富士工業さんのHP「使用上の注意」より)

のようですので、これを手間と考えるのかどうかで
その価値は変わりそうです。

冬場のキッチンの寒さを緩和する方法として、
採用を検討してみても良いのかもしれません。

 

DIYのカリスマ 久米まり さん(DIYer)登場!

一般社団法人、大阪府みどり公社の大阪府地球温暖化防止活動推進センターさんからのご依頼で、
1月25日に『知って得する!窓と省エネの深~い関係』と題して、セミナー講演会及びトークセッションが
開催されました!

私は一番バッターとして、「住まいの省エネと健康を考える」と題して、
お話をさせていただきましたが、その後のトークセッションにおいても、
ファシリテーターを務めさせて頂きました。

久米まり
クロストークセッションの様子。

ここで、特別ゲストとして参加されたのが、
DIYerとして、テレビなどでも見かけることのある、久米まりさん。

DIYerとは、DIYを実践する人のことなのですが、
久米まりさんは素人ながらも、そのDIYで実践されたご自宅の改装がとてもオシャレで、
それをブログで発信されていたことから、テレビなどで取り上げられるようになったそうです。

→こちらが久米まりさんのブログ「SMILE HAPPY SWEET HOME」です。
 実践されたDIYの内容がとても詳しく載っていて、とても参考になります。

今回のトークセッションでは、久米まりさんが一般の消費者として、
「家で省エネを実践するためには、どうすれば良いか?」
と、言った視点から、色々ご質問頂く内容にそれぞれの専門家が
応えていくと言う形式でした。

面白いご質問を沢山頂いたのですが、中でも
「断熱をする場合、どこまで素人で出来るのでしょうか?」
と、言う質問。

今回のイベントでは、樹脂窓会社のYKK APさんや、窓に貼るフィルムを販売するニトムズさんも
参加されていて、それぞれの意見をお話されました。

久米まりさんが流石だなと思ったのは、
「自分で木製枠とポリカ(ポリカーボネード)で作った内窓はダメですか?」
と、言う具体的な質問をされた時。

『お~、確かにそれも良い!』

と、個人的には思ったのですが、他の方々も同様に思われたそうで、

「強弱をつけることが重要だと思います。例えば、窓毎にDIYで作った内窓を
 入れたり、既にある製品を利用したりと、使い分けを行えば良い」

と、言うご意見もありました。

DIYでどこまで作り込むのか。
と、言った点が肝心なのかなと思いますが、
確かにYKK APさんなどが出す内窓は、やはりある程度の気密(隙間を無くすこと)を
担保することも可能です。(それでも、新設の窓ほどの気密では無いですが。)

ですので、寒さが気になりそうな大きな窓の部分や、
お風呂場などの窓については、やはり既製の製品を利用することが
良いかもしれません。

更にご質問は続き、
「お風呂が寒いのですが、お風呂も断熱した方が良いですか?
 今のお風呂、タイルとかメチャクチャかわいいのですが」

『なるほど、そういう観点か。』
と、妙に納得。

確かに、昔よくあったようなタイル張りのお風呂では、
タイルに柄がついていて、可愛らしくなっているものもあります。
何でも新しくすれば良いと言うものでも無いのだなと、改めて感心しながらも、
このご質問に

「思い入れというのは変えがたい。どこにウェイトを置くかで、
 断熱するかどうか変わるのでは?」

と、言うご意見。

風呂場のヒートショックの問題を少なくしようと活動している私からすると、
なかなか天秤に掛けがたいご質問ですが、
本当であればそこに特別な思い入れが無ければ、
やはり浴室は寒さで凍えるような状態は変える方が将来的にも良いのかなと、
感じながらもこれらのご意見を聞いていました。

更に、

「床も断熱したいのですが、自分で断熱出来ますか?」

と、ここは私が応える番かなと思い。

「断熱は出来ると思いますが、その後、換気が出来るようにしましょう。」

と、何故換気が必要なのか、断熱すると今までとは何が変わるのかを
お話させて頂きました。

実際、久米まりさんはご自身がDIYで家を作り変えることを
とても楽しんでいるようで、

【省エネのためにも断熱が必要】なことを自身で受け止めて、
そのためには自分が何が出来るのかを積極的に聞いてこられ、
今回のセミナーに参加された皆様にとっても、とても意義のある
トークセッションだったのでは無いかと感じました。

また、今回の話を元に実践された内容が、
久米まりさんのブログにもアップされるかもしれません。
このように少しづつでも実践する人が増えることで、
省エネや温かく健康的な住宅が増えていくのだと、
感じることが出来ました。

実際、これから建てられる住宅を省エネ(ゼロ・エネルギー)にしていくだけでは、
地球温暖化をとめるための日本が国際的に宣言した目標には到底届きません。
既存の住宅、既に住んでいる住宅も合わせて省エネしていくことが重要です。

まだ、地球温暖化に関して懐疑的な目を持たれている方も沢山いらっしゃると思いますが、
環境省のホームページで見れるこの内容を是非一度ご覧いただけたらと思います。

気候の安定化に向けて直ちに行動を!科学者からの国民への緊急メッセージ

 

省エネはなぜ必要なのか?

昨年12月3日に大阪南港ATCにある、エコプラザさんからのご依頼で、

手軽に省エネ ~光熱費をおさえる3つのヒント~
と題して、大阪市住まい情報センターさんにおいて、講演を行いました。

講演では、そもそも何故省エネが必要なのか?
何故省エネが、今叫ばれるようになったのか?

と、言った話から、我々が達成すべき省エネはどの程度なのか。
を知って貰い、そのために必要なことは何かと言うお話をしました。

手軽に省エネで登壇
お話をさせて頂いています。

まず、

「ここ最近で何故ここまで省エネが言われるようになってきたのか?」
ということですが、きっかけとなったのは、2011年に発生した東北の地震による
原子力発電所の停止が大きなターニングポイントとなりました。
原子力発電所自体の是非はともかく、原子力発電所が一斉に停止されたことにより、
日本の発電所においては、代替として火力発電が使われるようになりました。

火力発電は、石油などの燃料を燃やした熱の力を使って発電が行われる方式ですので、
燃料を燃やしたことによって発生する二酸化炭素の量が単純に多くなりました。

この、
「石油などの燃料を使う量が増えたこと」
と、
「二酸化炭素の発生量が日本において増えたこと」

の2つの大きな点から、

「もっとエネルギー(電気やガス、灯油など)を使う量を減らさなければならない」

と、言うことになりました。

では、何故石油の使う量が増えたり、二酸化炭素の発生量が増えるとと不味いのでしょうか?
この2つには別々の理由があります。


まずは、二酸化炭素の発生量が増えると不味いのは何故かと言う点ですが、
2015年にパリでCOP21と言う国際会議が開かれました。
このCOP21と言うのは気候変動枠組条約、第21回締約国会議
と、言う日本語名称がついているのですが、

要は、
【世界の主要な国々が集まり、世界規模で起きている気候変動に
 対応するための枠組みを決めて、皆で約束事にしましょう。】

と、言う会議です。

そして、気候変動とは、簡単に言うと「地球温暖化」のことです。
現在のペースで温暖化が進むと、2080年から2100年の間には、
最大4.8℃も気温が上昇すると予想されています。

ここまで気温が上がることになると、人間の力では、
温度上昇を止められなくなると言われています。

ですので、そうならないように省エネをして、
地球温暖化の原因を作っているとされている、
二酸化炭素の量を減らしましょう。

この減らし方について、それぞれの国で、どのくらいの
程度づつ減らすべきかを話あったのが、COP21です。

「日本はどれだけ減らすことになったのかというと、
 2030年までに、2013年と比べて、26%削減する。」

と、言う事になったのです。

ですので、国としてはこの決められた目標を
クリアーするために、省エネを呼びかけているのが、
一つの大きな理由なのです。

そして、石油を使う量が増えると不味いのは何故かと言う点ですが、
これは、当たり前なのですが、石油を使う量が増えると、
それだけ石油を買わなければならなくなるからです。

日本は石油をほぼ全て海外から輸入して、買ってくることで賄っています。
この額は、2015年で、約6.6兆円にも及びます。
また、電気エネルギーを発電するのに使用するのは、ガスなども使います。
ガスもまた輸入に頼っていて、約5兆円ほどとなっています。

海外へ流れていくだけのこのお金を、日本に留めておくことが出来れば、
我々にとってもメリットがあるのではないか。
と、言うことも一因です。
(ドイツは、2050年までにドイツ国内だけで終始が可能な、
 再生可能エネルギーでの発電を80%にする計画で、既に40%は
 自給可能となっていてます。
 日本は現在、たったの6%。このような国際的な流れも背景にあるかもしれません。)

これらの理由から、最近では国が主導して、省エネ化を
進めていくようになったのです。

こういう背景を前提として、省エネするためにはどのような方法があるかなどを
講演では、お話させて頂きました。

 

エネマネハウス2017の結果発表!

12月16日(土)グランフロントの広場にある、SHIP HALLという場所で、
エネマネハウス2017の結果発表及び表彰式が行われました!

4月頃からこのプロジェクトが始まり、諸先生方や学生さん、
それぞれのメーカーさんとの打合せを種々おこない、その集大成である
建物を建築し、その中で実際の生活を模して過ごしてみて、
最適に、快適に過ごすにはどうしたら良いかを話し合い、
自分たちのコンセプトや考えを如何に広く、多くの人に知ってもらうか。
世の中に広めるためにはどうしたら良いのかを模索しながら過ごした日々を終え、
遂にこの日を迎えることが出来ました。

午前中には、学生さん達が、実際に建てた建物の中で審査委員の方々の前で
最終プレゼンを行いました。

我々が考えたコンセプトは、「建物だけに終始せず、街にも良い影響を与えうる」
と、言うことを最後まで訴え続けてきました。

現代社会において希薄化されていると言える、街の中でのコミュニティを
リフォームを皮切りに復活させることが出来るのでは無いかという打ち出しを
我々のコンセプトといています。

エネルギーをマネージメントすることも勿論出来た上で、
エネルギーの最適化と同時に、家族や街としての住まいの最適化も提案出来ないかと
意欲的に提案させて頂きました。

質疑応答では、委員の方からとても厳しいご意見も頂いたようですが、
上手く回答することが出来たようでした。

そしていよいよ午後から結果の発表と表彰式。
結論から言うと、
このコンペで最も優れた提案に与えられる"最優秀賞"は京都大学でした。
京都の町家をリフォームすると言う提案で、町中に溶け込むための工夫などがなされ、
とても良い提案で、その点が評価されたようです。

そして、我々近畿大学はと言うと、

一般の人の得票数1位の「Peple's Choice Award」、
最もエネルギーマネージメントが優れていた賞として「エネルギー敢闘賞」
それに「優秀賞」
を加えた3冠を達成出来きました!(詳細はコチラ

学生さん達は、「最優秀賞が取りたかった」と悔しがっていましたが、
私にすればよく頑張ったもんだなと思いました。
審査員の方々に総じてもっとも評価されたのは、他の大学でしたが、
審査員の中には、我々の提案を絶賛して下さった方もいらっしゃました。
中でも、建築家の隈研吾さんが、最も評価して下さっていたと思います。

明るい家
実際に見学に来られた際も最も長く滞在されたそうです

明るい家
建築の歴史に絡めて評価頂きました。

「メタボリズムの実現」と言う言葉を使った、我々の建物への評価(メタボリズムの意味はコチラ)は、
「やっとこのコンペも、立体的になってきた!」と、お話された内容に通じると思います。

つまり、建物のコンペでもその建物だけに終止した提案でなく、
街や世の中を如何に良くするために、提案するか。
そう言った視点の提案がやっと出てきたと言う意味です。

本当に救われた思いのお言葉でした。

また、「エネルギー敢闘賞」においては、
私が担当させて頂いた設備機器改造の結果が大いに反映された結果です。
結果として、最も消費エネルギー量が少なく、最も発電量が多く、
そして、温度、湿度、二酸化炭素濃度、明るさ、騒音と言う指標においても、
十分に快適だったと言うことです。この点においては、近畿大学が一番だったと
胸を張っても良いと思います。学生さんたちの苦闘が報われた結果だと思います。

そして、「Peple's Choice Award」は、我々の地の利が活かされたたことも
否めないとは思いますが、賞を受賞した感想で学生さんが言っていた、
「僕達の提案は十分に需要があると確信出来た」
と、言うのも事実だと思います。
実際にとある市の市長さんが来られ、
「この提案を是非ともウチの市で実現したい」
とおっしゃられていたそうです。

明るい家

明るい家

このように我々、近畿大学も含め、他の大学さんたちも
とてもユニークで面白い提案が沢山あった、エネマネハウス2017。
学生さん達にとっては、最先端の技術を知ったり、
実際の建物を建てる経験は、かけがえのないものになったのでは無いでしょうか。
また、私としてもとても良い勉強になりました。

この機会に、他の先生方やその他大勢の方々と知り合うことも出来、
本当に良い機会を頂けたと思っています!

先生方の間で話題になっていた、「デカスロン(世界大会)」への参戦。
今度は日本の国として、本気で考えても良いのかもしれません。
そして、そこで示された方法こそが、新たな日本の街づくりの
礎となるようになれば、より参加の意義が出てくるのではないでしょうか。

そういう意味でも、大会のための大会に終わらせず、如何にそれを実際の街づくりに
活かすことが出来るかも含めた、提案が出来ると良いと思われます。

 

エネマネハウス2017のモデルハウスが一般公開されます!【2週間限定】

2017年12月2日(土)から17日(日)の午後2時までの期間で、
5大学で争われた、エネマネハウス2017と言うコンペのモデルハウスが一般公開されます。

エネマネハウス2017とは、大学生が中心となって、住宅内のエネルギーを
マネージメントする住宅という意味で、省エネや創エネ(太陽光発電などでエネルギーを作り出すこと)、
蓄エネ(エネルギーを必要に応じて貯めて、時間をずらして利用すること)を
上手く組み合わせて、なるべく少ないエネルギーでより快適に過ごせる家を
実現しようと言う趣旨の住宅を提案するコンペ形式の大会です。

大会は、2014年、2015年に続き、3回目です。
最初の書類審査をパスした大学のみが、
大阪のうめきた(北ヤード第2地区)で、実際にモデルハウスを建築し、
事前に消費エネルギー量が実際にどれだけあるのかを実測して、
競い合います。

更に、その後、モデルハウスが一般公開され、
一般見学者の投票なども行われます。
(投票期間は、12月2日(土)~15日(金)まで)

最終的に審査員の審査が加わって、省エネ性能だけでなく、
実現可能性や普及可能性、コミュニティ・コンセプト・アイデア、
技術や啓発活動などを加味して、優勝校が決まると言う仕組みです。

私は、近畿大学チームの一員として、設備計画(エアコンや換気扇、給湯などの計画)の
教員側の責任者として携わらせて頂き、屋内の温熱環境に関しても
メインの設計の先生と一緒に計画に携わらせて頂きました。

予選の資料づくりから、学生たちと一緒にどんな計画にすべきか、
どんな設備を取り入れるべきかを話し合い、
結果的に、ほとんどすべての設備は、メーカーさんに無理をお願いして、
改造品とさせて頂きました。
(ダイキンさん、マーベックスさん、オムロンさん、パナソニックさん、大阪ガスさん
 日本板硝子さん、エクセルシャノンさん、YKK APさん、旭グラスファイバーさん、
 旭化成建材さん、カネカさん、中島硝子さん、サンワテクノスさん、Armacellさん
 本当に有難うございました。)

計画に関しても、今までには無かったような、
リノベーションの提案となっています。

テーマは、昭和40年台の住宅で、子供が成長して巣立ち、
夫婦にだけで過ごしている家庭の、リノベーションです。
実際に住まうスペースと、ルームガーデンと名付けられた、
新たな概念のスペースとに切り分けられ、
地域とのコミュニティ形成にも配慮した提案となっています。

予選を通過した大学は以下です。
近畿大学、京都大学、武庫川女子大学
早稲田・芝浦工大連合、首都大学東京

以上の6大学5チームで実際にモデルハウスを建築しました。
https://www.enemanehouse.jp/college/kindai/report/03.html
(完成の記念撮影の写真)

事前に行われた、消費エネルギー量と快適性(温度、湿度、二酸化炭素濃度、明るさ、騒音)を
計測して、如何に少ない消費エネルギー量で快適性を実現するのかの実測では、
学生さんたちの努力が実り、我々近畿大学は、総消費エネルギー量では、
最も少なく、温度や湿度の快適指標でも、かなりいい数値を出すことに成功しました。

そして、いよいよ本日2日から一般公開がスタート!
私も初めて他の大学の建物を見学させて頂きました!
どれも面白いアイデアが一杯で、とてもワクワクします^^)

京都大学の町家では、いつもお世話になっている京大の先生や、
設計者の豊田さん(こちらもお世話になっている)などともお話が出来、
そのコンセプトなどを聞いて、とても勉強になりました。

明るい家
にぎわう内部

実際のイベント概要はこちらです。
https://www.enemanehouse.jp/event/index.html

ご興味のある方は、是非ご参加下さい!

 

インフルエンザを室温の調整で予防するためのシンポジウム

インフルエンザを室温の調整で予防することは、海外では割りと当たり前の対策とされています。
日本においても、この室温調整の大切さを知ってもらうためのシンポジウムが四條畷市にて開催され、私もスピーカーとして登壇させて頂きました。

日本ではインフルエンザの予防と言えば、手洗いうがいをすることや、マスクをすること、予防注射などが有名ですが、
部屋の室温を暖かくしておきましょうと言うのはあまり一般的ではありません。
しかし、海外に目を向けてみると室温を暖かく、また湿度を適切に保つことで、
予防を行うと言ったことも推奨されているそうです。

今回、四條畷市で開催されたシンポジウムでは、そのような現状を地域の方に知ってもらうために、
「子供たちをインフルエンザから守るために親や地域ができること」と題して、
東邦大学看護学部の福島富士子教授が基調講演をされました。

福島先生は、地域におけるかかわりの中で子供やその親達を如何に支えていくべきかと言った研究をされていて、
少子化対策の政策提言もされていらっしゃいます。
その豊富な研究結果を用いて、今回、
家族住まいるHandBook ウィルスと菌のお話
と、言う本を執筆され、その内容について更に詳しく解説して頂きました。

この本には、
手洗いの仕方から、肌のトラブルについての話や、
腸内フローラの大切さと言ったお話に加えて、
あたたかな家が同様に大切であることが書かれています。

更に「ソーシャル・キャピタル」と言って、社会全体の人間関係の豊かさを
表現する言葉を使われて、この大切さを書かれています。

ソーシャル・キャピタルの基本となるものは、親と子の愛着形成であり、
これを支えにして、ソーシャル・キャピタルが醸成されていく。
地域の人間関係の作りやすさにも繋がる

と、福島先生は仰られていて、健康や住まいと言った観点を
その人自身の生活の在り方と、人と人との関係性の在り方と言った、
2つの視点から見て、改めて何が大切なのかを説明して下さいました。

そして基調講演の2番めに私が登壇させて頂きました。
私は「住環境と健康との関係」と題して、我々が調査してきて
分かってきた内容に関して、講演をさせて頂きました。

そして、今度は住環境を適切な室温に保つことで、
インフルエンザを予防できると言う、海外での知見を、
日本においても証明出来ないかと言う事で、お話をさせて頂きました。

明るい家
一番左にいるのが私です

その後に開催されたパネルディスカッションでは、
四條畷市の東市長さん(全国で最年少の市長さんだそうです)、
それから地域を代表して、緑風台区長さん、四條畷市の老人クラブ連合会の副会長さん、田原小学校PTAの副会長さんにも
登壇して頂き、感じている問題点などについて、お話頂きました。

地域で話をしている実際のママの意見としてのお話として、
インフルエンザの予防に関して、実際にあたたかい家が良いと言うことが、
具体的にママの間で話がされるようになれば、もっと広がっていくのではないか。
と言った話や、

地域のコミュニティを如何に良くしていくかと言ったことが、
より予防法の伝染には良いのではないか。
と言ったお話があり、
私も聞いていて、その具体性にハッとさせられました。

近いうちに、この日本においてもその大切さが認識されていくようになると思います。
温度を適切に保つことの重要性は、これら意外にも沢山あり、
今はそれを一つ一つ真剣に捉えていくためのステップだと思えば、
逆に時間が掛かることでその重要性も浸透していくのではないかと、
私個人は思っています。

 

設計士さん向けのセミナーでお話致しました

とあるメーカーさんからのご依頼で、私が現在、非常勤講師としてお世話になっている、
近畿大学さんの講堂にて、普段仕事でプランナー、設計士さんをされている方々向けのセミナーにて、
お話をさせて頂きました。

会場には沢山の建築士さん、プランナーさん達が集まって頂き、
岡山の方から来られている方もいらっしゃいました。

今回のセミナーでは、省エネ住宅をテーマに近畿大学建築学部長である、
岩前教授がファシリテーターと言う立場で、セミナーを進行していき、
私はその中の第1部設計編と言うパートのお話をさせて頂きました。

岩前教授
このセミナーの趣旨について、全体感をお話されました

まず、岩前先生のお話では、
「快適」な住いを語る時、それは「満足感」を示している場合が多く、
個人が感じる「快適」には様々な種類があり、必ずしも「こうでないといけない」
と、言う事は無い反面、

「快適」というものは、「健康」とは一致しない場合も多く、
そこを混同しているフシがあるのは如何なものか。

と、言った趣旨のお話がありました。

そして、健康を維持することこそが、現在の社会問題である、
医療費や介護費負担の増大を緩和するための最も望ましい解決手段であり、
そのための家を考えることが重要であると言う、とても示唆に富んだお話をされ、
省エネと言う視点だけでなく、健康への配慮と言った視点からも家づくりを考えるべき
と、言ったお話の後に私へとバトンが渡されました。

設計セミナー
設計士さんたちを前にお話させて頂きました!

そして、私の方からは「省エネ」を実践するための実際の業務に
沿ったお話をさせて頂きました。

同じ、設計士さんと言っても様々な立場で仕事をされています。
ですので、どんな方がいらっしゃってもある程度、話を聞いて良かったと
思ってもらえるように、基本的なお話から、最先端のお話までを散りばめて、
お話をさせて頂きました。

省エネには2つの大きな軸があり、そのどちらもバランスよく設計に活かすべきこと。
また、実現した省エネを可視化するためには、どんな方法があるのかとか、
実際に可視化して比べる方法、などと言ったお話。

そして、これから約30年先の未来に向けて予定されている省エネの話。
などをさせて頂きました!!

今回、公聴頂いた方の中には近畿大学で実際に教えておられる准教授の先生まで
いらっしゃっていて、大変光栄でした!

後日、この准教授の先生とジックリとお話をする機会があり、
今後、もっと密に連絡をとりあって、近畿大学での授業を盛り上げて行きましょうと
意気投合し、良い連携体制ができそうです。

私のお話の後は、石川組と言う香川県の工務店さんの石川社長による、
施工編のお話でした。

経験に富んだ面白いお話で、
「デザイン住宅」
の危うさについてのお話は、実際のご経験を元にしたお話で、
とても聞いていていためになるお話でした。

そして、それらの経験を踏まえて、
今後の住宅をどうするべきかと考えた結果、
やはり省エネ性能を兼ね備えた、快適で健康的な住宅が
一番良いと言う結論にたどり着いたそうです。

また、もう一つ印象的だったお話の中に、
リフォームの依頼があって、
「明らかに寒い」と感じるようなご自宅のお客様の家を訪ねた時、
その家の方は、まるで寒くないかのようにお話をされるのだが、
やはりあれでは健康には良くないだろうと感じ、アドバイスをしたのだが、
全く聞く耳を持ってもらえなかったと言うお話を聞いた時、
最初の岩前先生の話をリンクし、

「快適は、健康とは一致しない」

とは、まさにこの事なのだろうと改めて実感。

岩前先生が例えていた、
「タバコは快感(快適)に感じるが、健康ではない」

と、言うのがまさにこの事なのだと認識。

私自身も面白いお話が沢山聞けて、とても充実したセミナーでした!!

 

屋内温度と健康に関するシンポジウム IN大阪 その1

3年掛けて全国調査を行ってきた、スマートウェルネス住宅等推進事業における、
中間発表が先日行われました。

今回の調査では、断熱リフォーム前後における住い手の血圧や生活習慣、
身体活動量など健康への影響を調べてきました。

そして、中間発表でこの3年間で分かってきたことが発表され、
改めて、大阪でその内容についてお話頂く場として、シンポジウムを開催致しました。
私も大阪での活動内容について、お話させて頂きました!

屋内温度と健康に関するシンポジウム
沢山の方がご参加下さいました!

まずはこの調査を取り仕切っている委員会の幹事である、
慶應義塾大学の伊香賀俊治教授にお越し頂き、講演頂きました。

その内容でとても重要なことをここで挙げておくと、

◯まず、目安としてイギリスの基準などを参考にすると
 「屋内は18℃以上」
 であることが良いとされています。

◯今回の調査の結果、在宅時の居間の平均温度が18℃を下回っているご家庭が、
 "約6割!!" 

 太田解釈:つまり、日本の住宅は改めて寒い!!と言う事が言えそうです。

◯断熱リフォームを行ったご家庭の在宅時の居間の温度は、上昇傾向
 (有意に(明らかな)差がある場合で約2℃差)

◯室温の低下が血圧の上昇の影響は、高齢者ほど大きい

◯断熱リフォームにより、温度上昇があれば血圧も抑制される!!

◯温度上昇により、夜間頻尿にも改善がみられた!!

と、言ったことが主にお話されていた内容です。
もちろん、これら意外にも沢山のことが分析されていて、
あらゆる面にとって、寒さが人間の健康に悪影響を及ぼしていそうだということが、
示されています!!

慶応大学 伊香賀教授
慶応大学 伊香賀教授のお話

更に、今回はお医者さんの立場でありながら、
住居の寒さが、健康に悪影響を与えるのではないかと言う視点で、
調査研究されている、奈良県立医科大学の佐伯先生にもお越し頂き、
お話をして頂きました。
(※この3月に教授になられました。)

佐伯先生が、なぜお医者さんの立場でありながら、
このような研究に没頭されるようになったのかと言うと、

奈良県十津川村でのプライマリ・ケア診療(どんな病気でもまず、最初に治療に当たる)の、
ご経験が発端だそうです。

ここでは、どんな病気にも対処するのですが、その場で対処が出来ないとなった場合、
十津川村から他の医療機関に行くまでに、1時間~1時間半掛かるそうです。

更に、十津川村は広く、ご自宅で病気が発症し、そこからプライマリ・ケア診療を
受信するまでも道のりが長く、1時間も掛かるそうです。

急病の場合、最初の3時間でどのような対処をするのかで、その後が決まるそうで、
物理的に医療では難しいと感じられたそうです。

そこで、必要になるのが「病気を予防すること」

と、言う思いに至ったそうです。

そして、医学研究のトップジャーナルである、
The Lanset」では「日本において1年に10万人が過剰に冬に亡くなり、これは煙草による死者数と同じ」
と報告されていて、予防をするなら温度が重要なのではないかと思われたそうです。

そして2010年より研究を始められ、様々なことが分かったそうです。

◯10℃違う環境で、血圧にどれだけ差が出るか?
 冬は服を厚着していれば大丈夫という話があるが、実際には5.8mmHgもの差があり、
 服を着ているだけでは、対処出来ないことが分かった。

◯寒い家に住む人は、塩分摂取量が多くなる!!
 これは、マウス実験でも同様のことが分かっている。

◯外気温は関係なく、屋内温度が寒いと血小板の数が増える!!
 血小板は多すぎると、血管が詰まる。

と、言ったことが統計学的にきちんと処理した上で、
分かってきていると言う事でした。

奈良県立医科大学 佐伯講師
奈良県立医科大学 佐伯先生のお話

 

ATCエコプラザさん主催のセミナーで講演させて頂きました

大阪の南港には、大阪市さんが運営に携わっている
アジア太平洋トレードセンター(ATC)と言う施設があります。
この中に、エコプラザと言う、省エネやエコロジーをテーマに、
様々な省エネグッズやエコロジーに役立つ情報などを展示している場所があります。

今回は、このエコプラザさんが主催となって、
大阪市住まい情報センターさんにある会場にて、
今のおうちでもっと健康・快適に~末永く暮らす4つのヒント~
と題して、セミナーが開催され、講演をさせて頂きました。

エコプラザセミナー
会場の様子

今回のセミナーでは、前半に健康的に過ごすために、"今の家に対して出来ること"
をテーマに『室温と健康への影響』について、現在わかっている最新の内容について、
お話をさせて頂きました。

更に、これらの室温を実現するためにはどういうことをすれば良いのか。
と言うお話を、"4つの重要ポイント"に分けてお話させて頂きました。

お話をさせて頂いた後に、
「暖房、冷房について我々は節約が美徳と教育されてきたように思う。
 それに少し前までは国の施策として節電が叫ばれてきた。正しいことを国、
 企業一体となって教育することが大切ではないか」

と、言ったご意見があり、なるほどなと思いました。

しかし、現時点では"国"が声高には室温の影響を"教育"するまでにはまだ至っていません。
我々は、この現状を変えるために、「確かな証拠」をつきとめる活動をし、
それらを国に報告するための活動を行っています。

※一部、経済産業省の資源エネルギー庁にて、「体への負担が小さくなる」
 と、紹介されています。
 資源エネルギー庁「http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/zeh/
  『6.快適性に優れた住宅について』
 ここでも、我々の活動について紹介されています。

また、企業の側ではそれぞれの『損、得』感情があるため、
一体となってと言う事は恐らく難しいことだと感じています。
なので、少しでも多くの方にこれらのことをご理解頂くために、
我々はこういった活動を続けています。

エコプラザセミナー講演内容
断熱性能と健康との関連性について

後半部分では、前半で紹介した4つのヒントを実現するために、
何をすれば良いのかと言う事を、それぞれの"専門家"の方に
ご登壇頂き、お話をして頂きました。
更には、実物を展示して、その効果を見てもらうように、
用意されている方もいて、参加されている方もとても関心を持って、
聞いたり、触ったりされていらっしゃいました。

講演後のアンケートを見させて頂くと、
「話がはっきりしていて聞きやすかった!」
「太田先生の講演はとても分かりやすく納得ができ参考になりました!」
といった声が沢山あり、本来、目指している

お客様のかけがえのないみちしるべとなれ!

と言う、点について進んでいる方向が間違っていないことを確認できました^^)
今後も、精進あるのみです!

 

住宅供給公社さんの団地におけるリフォーム開始

大阪府住宅供給公社さんの団地建物において、
現在お住いの方の住居に対して、断熱リフォーム工事を行いました!
こちらは、国が補助金を支給しながら行われるスマートウェルネス住宅等推進モデル事業
一環として行われているものです。

壁断熱工事
壁への断熱工事

大阪府住宅供給公社さんのご協力元、行われたこの断熱リフォーム工事。
この工事は、国の事業とし進めている調査の一環となります。
調査とは、リフォーム前後で居住者の方の健康状態がどのように変わるのかの調査を指します。
この調査の詳細内容は、こちらのホームページに記載がありますが、簡単に説明すると、
リフォーム前の血圧の状態や温湿度の状態、活動量の状態と、リフォーム後の状態の変化を調査するものです。
これらの調査にご協力頂けると申告して頂けた方に対して、リフォーム工事を行いました。

今回、こちらの住戸では壁への断熱工事と窓への断熱工事を主に行いました。
今まで、全く断熱材が入っていなかった状態と比べると、相当暖かく、快適に住むことが可能となるはずです。

計算上のリフォーム後の断熱性は、ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)を実現する際に、
満たしておくべきとされている断熱基準を上回る性能となっています。
ですので、従前と比べると相当な断熱性能になっています。

内窓工事
窓への断熱内窓工事

今までは、窓や玄関ドアからの隙間風に悩まされていたと話される方が多いこの住戸において、
窓の内側にもう一つ窓を設けて、隙間を少なくすることは、体感上も非常に効果があります。
また、今回は玄関ドアもカバー工法と言う方法によって、新たな玄関ドアに変身します。
「特に玄関ドアのポストの部分からの隙間風が、寒かった」と話をされていた方も多かったのですが、
こちらも大幅に改善されるはずです。


センサー設置
壁内へセンサー設置

今回は壁の中にセンサーを入れて、壁の中の状態も計測します。

今回の調査を通して、新たに分かったことは、年明け頃にまずは速報として
報告が予定されています。

より安全で、より快適な住まいとはどのようなものなのか。
それがハッキリと解明されて、
更により広く、より多くの方が健康的で、末永く元気に生活できるような住まいが
提供できるように。

これらの調査が実を結ぶ日もそう遠くはないような気がしています!

 
 
資料請求・お問合せ

サイト運営者

(株)住宅みちしるべ

代表取締役 太田 周彰

代表取締役

太田 周彰

一級建築士

個人ブログ
活動日記