今日はお客様と一緒に、「あらわし」と呼ばれる手法を使って建てられた、
家の見学に行ってきました。
あらわしとは、主に構造材である木材を覆い隠さず、そのままにして
見せる事により、デザイン的に楽しむための手法となります。
手で触れる事が出来ることによって、木の温かみや、
また、木の香り、木目などを視覚的に楽しむことによって、
リラックス効果があることが証明されています。
「林野庁HP 木は人にやさしい」
ただ、木の家に住む事はそれなりのメンテナンスなどをしっかりして、
手入れを行ってやる必要があることを忘れてはいけません。
木材を長く良い状態に保ってやる事が、更に質の良い生活を
実現できる礎となります^^)
この建物は、2階をあえて仕切ってしまわない事で、とても明るく、広い空間を演出しています。
また、壁は珪藻土と言われる材料を塗って仕上げています。
近年、よく使われるようになってきたこの珪藻土ですが、
珪藻とは、海藻の一種でこれが海底で化石化し、固まったものを珪藻土と言います。
珪藻土は元々、珪藻土自体が接着能力が無いので他の粘着材などと混ぜて使います。
こうして使う事によって、はるか昔の時代から使われてきた漆喰と似たような仕上がりが
できます。
しかしこの珪藻土、発がん性物質を含んでいるとして使用を禁止されている国もあるようですが、
それは、珪藻土のある特定の形態に限るとも言われていて、真偽のほどは定かではありません。
また、人体に影響を及ぼすのは、特に火事の時など珪藻土が燃えた際などの吸引した場合なので、
使用がすぐに問題になるわけでも無いようです。
最近では、この部分を逆手にとって発がん性物質を使っていない珪藻土として売り出している商品も
あります。
いずれにせよ、木造家屋でこのようなあらわしの家を建てると、日本の伝統的な家屋を思い起こさせます。
人それぞれ好きや嫌いの違いはあると思いますが、木と共に生きると言う選択肢も、
家づくりの中に入れてみる事は、悪くないと個人的には思います^^)