住宅CMサービス

赤い柱は加圧注入材! IN門真市 K様邸

<スポンサードリンク>

先日、上棟が終わった門真市のK様邸。
工事が着々と進んでいます。

今回のK様邸では、1階に使用される、柱や間柱(柱と柱の間の細い柱の事)、
筋交い、土台、大引などの材料が、赤く染められています。

赤い柱を見ると、私が初めて社会人になった時に働いていた、
滋賀県の事を思い出します。

滋賀県では、赤い柱の家が多く、弁柄(べんがら)の家と呼んでいました。
この弁柄は、滋賀県で古くから用いられている顔料で、昔は天然で
存在していたそうです。

弁柄の原料は、「酸化鉄」と「炭」を混ぜあわせたもののようです。
古い滋賀県の家では、柱や外壁の木が家の外側にむき出しになっていて、
ここにこの弁柄が塗ってあります。
ですから、赤い部分が非常に目立つのですが、これは、木の腐朽や蟻の被害を
防ぐために塗られているそうです。(寒い地域ではこの弁柄を使う地域が多いよう。)

そのためか、滋賀県の家は50年以上の古い家がザラで、100年や150年もっている家も
沢山していました。

そんな滋賀県の弁柄の家を思い起こすような、K様邸の柱や間柱、
今回のこの赤い色は何かと言うと、「ホウ酸を加圧注入した証(あかし)」です。

赤い柱の加圧注入材
赤い柱は加圧注入された柱です。

「ホウ酸を加圧注入」とはどういう事かと言うと・・・
もともとホウ酸は、シロアリの被害を防ぐために用いられる材料です。
ホウ酸は、従来のシロアリ駆除剤では駆除しにくい、アメリカ産のシロアリ(アメリカカンザイシロアリ)にも
効くと言う事で、最近とても注目されています。そのホウ酸を家の中に散布して使用する方法もあるのですが、
K様邸では、確実に木材にホウ酸を付着させるために、「加圧注入」と言う手法を利用しているのです。

加圧注入とは何かと言うと、圧力を加えて、注入すると言う意味です。
つまり、木材をホウ酸の混ざった混合液に漬けて、それをまるごと圧力をかけます。
圧力をかけると、ホウ酸の入った混合液が、木に染みこんでいきます。
こうやって、ホウ酸を確実に木に付着させるために、利用するのが加圧注入と言う、
注入の仕方です。

このホウ酸の入った、混合液。ホウ酸と水だけを混ぜると、無色で透明です。
ですから、確実に染み込んでいるかどうかを目で見て確かめられるように、
赤色を混ぜているのです。

弁柄とは違いますが、目的はほぼ同じで、シロアリから木を守るための赤色になっています。

加圧注入された材料
加圧注入された材料を切ったもの

上記の写真のように、加圧注入された材料を切ってみると、
切った断面は、木の元々の色をしています。
そこに表面から、染み込んでいる様子が分かるでしょうか?
これが、加圧注入された木材です。

ですから、更に完璧にホウ酸を隅々まで行き渡らせるには、
切ったその切断面にも後からホウ酸を増し塗りしてやる必要があります。
もちろん、K様邸ではそこまで行われていました^^

このようにして、K様邸ではシロアリから家を守るようになっています。

南欧風屋根材
南欧風の可愛らしい屋根

屋根には、瓦が乗っています。
南欧風のS字の瓦になっていますが、今回のK様邸のコンセプトが
可愛らしい家なので、その実現に一歩近づきました!
今から完成が楽しみです!

【追記】
7月20日(日) 松原市Y様邸の完成見学会が行われます!
詳細はこちらまで

 


住宅CMサービス
<スポンサーサイト>
<スポンサーサイト>
←前へ
次へ→
 
資料請求・お問合せ