2018年6月

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要注意なブロック塀の見分け方

普段の生活において、あまり危険視することのないブロック塀ですが、
地震によって小さな子供が被害にあうという非常に胸の痛い事故が起こってしまいました。
子を持つ親として、胸が苦しくなる思いをされているのは私だけではないかと思います。

何か出来ないかと考え、『要注意であるブロック塀』の見分け方が共有できれば、
今後の事故防止につながるのではないかと思い、ここに共有します。

要注意なブロック塀を見つけたら、役所などに報告することも良いと思われます。
市など公共の持ち物でない塀が殆どかと思いますが、役所を通して注意喚起して貰うことも考えられます。
(役所によって、対応は違うと思います。近所の小学校では早速撤去が行われていました。)
おそらく、役所も職員だけで全てを把握するのは不可能かと思いますので、
多くの方の協力が必要と思われます。


【ブロック塀とは】
典型的には、以下の写真のようなブロックで出来た塀です。
RCブロックと呼ばれる、穴が開いていて少しでも丈夫で軽くなるように工夫されたブロックです。
これをブロックのように積み重ねて作られたのがブロック塀です。

ブロック塀
典型的なブロック塀

しかし、実際には下の写真のように色を塗ったりすることで
ブロック塀とは見分けがつかないものも少なくないです。


まずは、

「こういったものもブロックで出来ている可能性がある」

と、いう事を知ることが大切だと思います。

おしゃれなブロック塀
色を塗ったブロック塀(因みにこのブロック塀は何も問題は無いので念のため)


【ブロック塀の高さの見分け方】
典型的なブロック塀の場合、高さを簡単に見分ける方法があります。
ブロック塀のブロック1つ1つは、通常高さが同じです。

『1つ当たりの高さは、20cmです。』

ですので、5段積みになっていれば1m。8段なら、1m60cmです。
最初の写真は7段なので、1m40cmですね。


【法律違反とされるブロック塀の高さ】
地面から2.2mより高い場合は、建築基準法違反となります。

『ブロック11段より多いものは要注意』
です。
やたら高いブロック塀に気づいたら、まずは段数を確認してみて下さい。


【さらに注意が必要なブロック塀】

1.2m(ブロック6段)を超えるブロック塀は、ブロックに支えが必要です。
この支えを「控え壁」と言います。
下記の写真の擁壁から飛び出した(新しい)ブロックの部分です。
この支えを3.4m毎(ブロック9個毎)に設ける必要があります。
この写真では、ブロック8個(3.2m)の間隔があることが分かります。

ブロックが6段を超えているのに、この支えがない場合は、
要注意です。

『6段以上のブロック塀は支えがあるか確認!無ければ要注意!!』

ブロック塀の控え
ブロック塀の控え


【見た目以外にも注意すべきことがある】
外部から見分けがつきやすいのは、以上のように高さの確認と、支えの有無の確認です。
このほかにも、鉄筋が内部に入っているかどうか。基礎が適切にあるあどうか。
なども本来は調べる必要がありますが、ぱっと見では分かりません。

もし、どうしても気になる場合は役所等に問い合わせてみるのもいいかもしれません。


【持ち主さんが注意すべきこと】
ご自身が所有者として認められるブロック塀を敷地内に持たれている場合、
事故が生じた場合の責任は、所有者の方に問われることが基本です。
ですので、所有者の方はしっかりと補強などの対策をしておくと良いでしょう。

どのような状況なのかわからない場合は、設置した施工者に聞く、
それが分からなければ専門家に聞くなどすると良いと思います。


【ブロック塀以外の塀についてはもっと要注意!!】
石積みの塀、レンガ積みの塀など、街中には他の種類の塀もあります。
これらは、シンプルにブロック以外の石やレンガで出来た塀と考えれば良いでしょう。

規制はさらに厳しく1.2mの高さが最高とされています。
大体、大人の男性でで腰の高さ位までです。
これ以上の高さは改善が必要となります。


以上のことをお子さん達の通学路や公園までの道のり、
よく行く場所までの道のりなどで、該当箇所がないかどうか。
まずは調べてみることが大切じゃないかと思います。

 

宝塚市さんで講演をさせて頂きます 6月24日(日)

宝塚市さんからのご依頼で、6月24日(日)に講演をさせて頂きます。
環境月間イベントと言うことで、今年の2月に大阪府のみどり公社さんのイベントで、
(イベントの内容はこちら
お話させて頂いた内容を聞いて頂き、地域エネルギー課の方から
直ぐにご連絡を頂いていました。

「人生100年時代!健康で快適に暮らす住まいとは」

と、言うタイトルで、お話させて頂きます。
「無駄なエネルギーをできるだけ使わないようにする」という内容になっていますが、
逆に言うと、健康的に暮らそうと思ったらある程度のエネルギー(暖房)を使うことが必要だと言うお話です。
ただ、その中でも「最小にするためにはどうしたら良いのだろう?」と言う観点から、
お話させて頂けたらと思います。

宝塚市での講演

また、室内温度が健康と如何に関連しているのかと言う点について、
我々が協力してきた、スマートウェルネス調査から分かってきた事柄について、
お話させて頂こうと思っています。

興味のある方は、是非ご参加下さい!

それにしても、最近は市町村関係の方々が興味を持っておられることも多いと感じています。
先日も、泉大津市において職員の方々向けに講演をさせて頂きました。

更に、先日は関西における省エネ住宅について検討しようと言う会議において、
生駒市や四條畷市の関係者の方々も来られていました。

調査で様々なことが分かってきたと言う事実が、
徐々にではありますが浸透しつつあるように感じています。

しかし、この手の内容を広げようと思うとき、悩ましいのが、
カニバリゼーションといって、他の業界の方々の"利益"を損ないかねないということを心配する声です。

私個人としては、そんなことはあまり関係ないんじゃないかなと思うのですが、
例えばものの例えとして、他の業界と比べた時、その業界の方々が過剰に反応して、
我々の仕事が減るのでは無いかと心配されてしまうと言ったことです。

そして、そうなってしまうと、実際の事実関係とは全く別の視点から、
「こういう心配をされることがあるので、(実際にはそうなるかどうか分からないけど)
 止めておこう。心配を掛けることは迷惑を掛けることだし。」

と、言ったことになってしまうのです。

つまり、双方の当事者でない第三者とも言えるひとが、実際の事実とは別の次元で、
(恐らくは、人と人との関係性の維持が主眼となって)
決断が下されてしまうことがあるようです。

見返せば、世の中には沢山そのような事があると思います。
私にしても、「家族に心配かけたくない」とか思うことがあるわけですから、
根本的には根が優しいのかもしれません。

しかし、その場合、その人が直接的に関係を持っている人に対しては、
優しいのかもしれませんが、もっと大きな視点で見た時、
「本当にそれで正しいと言えるのだろうか??」
と、個人的には思ってしまいます。

これは、人の考え方の習慣のようなものが根幹にあると思いますので、
本来は、道徳や教育の分野の話のような気がします。

このような視点を本当に、真剣に考える機会が我々には不足しているような気がします。
身近な人の不利益は、実は一時的なもので全体から考えるときっとその方が良い。
と、言う視点をまず持つこと。

そして、そう考えた場合に、最善と思える決断を下せること。
それに対して周りが理解を示せる環境。

そういった事が実現するには、もう少し時間が掛かるのかもしれません。

なので、まずは
「心配を掛ける」
か、どうかを考えることが必要のない人たちから、
変えていくことが大事なように感じています。

 
 
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