長らく、市役所との協議をしていた、八尾市のK様邸の解体工事が始まりました。
K様は、8年前に増築した、建物の一部を残したままの建て替えを望んで、
計画が始まりました。
K様ご自身は、この増築した部分をご両親の形見のように思いを込めていらっしゃいました。
計画当初、色々なハウスメーカーや工務店にご相談に行かれたそうなのですが、
どこに行っても、むげに建て替えを勧められるばかりでした。
しかし、K様の思いは強く、どうしてもここの部分だけは残したいと考えていらっしゃいました。
そんな折、我々住宅CMサービスを見つけていらっしゃったのが最初の出会いです。
当初から、建物の一部を残すと言う事は、難しい工事で、
むしろ建て替えの方が、安くなるかもしれない旨をお話していましたが、
それでも残したいと言うご希望を踏まえて、弊社のオーディションに踏み切られました。
そんなK様の思いに答えて、見積や提案を出してきた工務店さんは実に7社。
それぞれの工務店さんが、K様の思いに答えようと、名乗りを上げました。
オーディションを通して、最終的に選ばれた工務店さんが、
やはり、K様の思いに答える意志が、一番強かったように思います。
工務店さんとK様との打ち合わせが進む一方で、
工務店さんが施工を開始するに当たっての、市役所との打ち合わせも始まりました。
市役所は、残った建物と、新しい建物が同時に今現在の基準をクリアーしなければ、
工事の開始を認めるわけにはいかないと言う見解です。
ただ、それを実現するためにはどうしたら良いかを、教えてくれる訳ではありません。
ですので、工務店さん側がそれに対する回答を作り、それをもって市役所が納得しなければ、
工事を始める事が出来ません。
その後、紆余曲折色々なやり取りがあり、遂に工事を始められる段階になりました。
当初は、建物の一部を残すと言う事で、増築扱いになると言う、市役所の話でしたが、
最終的には、建物の一部を残す部分を含めて、「新築扱い」と言う事になり、
無事に、工事を始めるための確認申請と言う、役所に出す資料が認められ、
工事を始めるに至りました。
その手始めが、解体工事になります。
こちらの解体工事も、通常の解体工事と異なり、
重機と呼ばれる、ブルドーザーのような大きな機会で、
一気に潰していくわけにもいきません。
残す建物との、境目の部分は、職人さんが手作業で
壊していくようにして、慎重に作業を進めていかなくてはなりません。
いよいよ、工務店さんの腕の見せどころです!
これから解体がはじまる、八尾市K様邸
門真市で建築が続いていた、K様邸。
南欧風の可愛らしい家が完成し、K様のご好意で、
見学会を開催させて頂きました^^
K様邸は、ご相談頂いた当初から、好みがハッキリとされていて、
ご夫婦共に、好みがとても似通っていました^^
間取りを決めるプランニングでも、
K様ご夫婦のナイスなアイデアが沢山出て来て、
とてもユニークなプランになりました。
そして、いよいよK様の理想を叶えてくれる工務店さんを
見つけるためのオーディション。
全部で5社の工務店さんが見積を提出され、
更にその中から、選ばれた数社を面談され、
この工務店さんなら!!と、言う工務店さんを見つけられました^^
相思相愛の工務店さんとの共同作で出来上がったその出来栄えを
お披露目して頂いた格好です!!
緑色が映える玄関ドア
真っ白な外観は、天然の漆喰(純度90%)を塗ってあります!
そして、その外観に映える、緑色の玄関ドア。
こちらも、K様のご希望によりこの色を採用されました。
木の素地を活かした、木製製品に囲まれた内観
内部は、木の素材をふんだんに活かしてあります。
なるべく、木の手触りが残るように、使用した無垢素材の床や、
無垢素材で出来ている内部ドア、収納家具が、自然塗料を塗って仕上がっていますので、
いわゆる、自然素材に囲まれた温かみのある内観となっています^^
化粧用の台。鏡はこれから取り付きます
寝室に設けられた、化粧用の台、鏡はこれから取り付くのですが、
化粧の状態がキチンと確認できるように、照明の仕方に工夫がなされています^^
オリジナルの洗面台
こちらも鏡がまだ取り付いてはいませんが、
外国から輸入した洗面ボウルを使用して作った、
オリジナルの洗面台です!
水栓も可愛らいいのが取り付いていて、
家のコンセプトにマッチしています。
ロフトに登ってみて貰いました!
今回の見学会も、1日限りだったにも関わらず、多くのご家族に
ご参加頂きました^^
子供部屋は、将来的に仕切れるように大きい部屋となっていて、
入り口の扉が2箇所あります。
それぞれに、ロフトを設けているので、男の子兄弟のK様のお子様には、
たまらない隠れスペースとなりそうです^^
コーナー形状に設けた和室
和室は、リビングのコーナー部分に設けてあります。
普段は、引き戸を開けて、広い空間としていますが、
引き戸を閉めると、立派な小部屋に変わります!!
この家について、熱く(?)語る私^^
無垢で出来たフローリングと、新建材と呼ばれるフローリングとの違いなどについて、
営業トークとは違った、純粋な違いについて熱く(?)説明させて頂いています!
K様のお陰で、大変盛況な見学会となりました。
いよいよ、お引渡しです!
先日、地鎮祭が終わった岸和田市のU様邸。
今日は、基礎の配筋工事が完了したと言う事で、
配筋状況の確認に行きました。
配筋とは、基礎の鉄筋部分を組み上げる事を指して言います。
鉄筋を鉄骨と混同している方が、沢山いらっしゃるのですが、
鉄筋とは、コンクリートの中に入れる鉄の丸い棒状のものを指します。
鉄骨は、柱などに使用される材料で、断面を見ると、四角い形状だったり、Cの形をしていたり、
形状は様々ですが、鉄筋とは異なるものです。
基礎の工事においては、この配筋工事は重要な意味があります。
基礎には、鉄筋コンクリートを使用する事が通常なのですが、
この鉄筋コンクリートは、鉄の性質と、コンクリートの性質を構造的に上手く活かした
材料と言えます。
コンクリートは、イメージでも分かる方が多いと思いますが、圧縮される力にとても強いです。
ですから、ある程度厚さがあれば、コンクリートに人が乗ったぐらいではビクトもしません。
しかし、逆に弱点もあります。コンクリートは圧縮とは逆に、引っ張られる力には
比較的脆い(もろい)性質があります。
逆に、鉄筋は、圧縮される力には、そんなに強くないのですが、逆に引っ張ろうとする力に
抵抗することは得意です。
ですから、鉄筋コンクリートは、この2つの特徴をそれぞれ構造的に活かした材料なのです。
実際には、下の写真のように先に鉄筋を組み上げて、この後に、一旦水と混ぜて、
ドロドロの状態になったコンクリートを流し込み事によって完成します。
基礎の底(ベース)の部分の鉄筋
ですので、鉄筋も引っ張ろうとする力に対抗するための、重要な構造的な要素になります。
例えば、鉄筋には一本一本長さがあります。ですので、途中で鉄筋を継がないと、基礎全体の
長さまで届かい事になります。
鉄筋同士は、完全にくっつけるように溶接と言う作業でくっつけることも可能なのですが、
後から、コンクリートが流しこまれて、それで固定されることを考慮にいれると、
完全にくっつけることまでは必要ありません。
代わりに、鉄筋と鉄筋の繋ぎ目は、繋ぎ合う鉄筋同士を一定の長さに、重ねることで、
繋ぎあった鉄筋と同じような強度が発揮できるとされています。
ですから、我々が建築の現場に行って、配筋工事の出来具合を確認する場合は、
その鉄筋の「繋ぎ目の重なり具合はどうか?」などと言った事を確認します。
かぶり厚さの確認
この他にも、基礎の配筋には沢山、確認しておいた方が良い項目があります。
これから、家を建てるあなたにとっては、まず基礎の配筋と言うものには、
それぞれ意味があり、構造の上でとても重要な意味があると言う事を
覚えておくと良いと思います。