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1年点検を兼ねた、新年会にお招き頂きました^^   IN川西市 K様邸

1年の月日が流れるのも早いものです。
昨年、お引き渡しした住宅が、完成1年を過ぎ、
1年目点検が行われると言う事で、工務店さんがK様邸を訪問するタイミングで、
新年会をしようと言う事になったようで、私も新年会にお招き頂きました。

私も1年経った家に招いて頂くので、
色々な住まい状況について、お話が伺えると楽しみにしておりました。

川西市K様邸
1年前に完成した当時のK様邸。

久しぶりにお伺いしたK様邸。
一番最初に元気にお出迎えして頂いたのは、息子さんでした^^
どうやらとても楽しみにして貰っていたようです。

早速、1年点検と言う事で、家の周りからチェック。
サイディングのコーキングの割れや、基礎に異変が無いかなどを、
目視で確認していきます。
雨水の排水なども詰まっている様子もなく、
順調なようです。

屋内からは、床下の点検や建具の開閉確認など。
寝室の開きドアが、少し擦れて、枠に当たるようになったとの事。
ドアの丁番は、使っている内にどうしても少しづつずれて来ます。
今の建具の丁番は、その辺りが直ぐに調整出来るようになっていて、
ネジを回して調整すれば、直ぐに元通りになりました。

更には、換気扇が詰まっていないかなどを、換気の給気・排気口の風量を
元に確認。フィルターが目詰りしていて、風量が落ちていました。
直ぐに水洗いしてもらい、こちらも問題なく修正。

1年経って、改めて効果の程が確認できたのが、外壁。
親水性の塗膜のある外壁なので、雨だれなどの汚れが
殆ど目立ちません。返って、シャッターの笠になっている部分のほうが、
雨だれが目立つほどです。(面積が小さいので、良く見ないと分かりません。)
親水効果は、結構効いているようです。

更には、エアコンの運転の様子を伺うと、いつもファンが動いているとの事。
どうやら、購入されたエアコンの初期設定では、温度が目標の温度になると、
送風運転として、ファンが回ったままになるようでした。
ですので、リモコンから、エアコンが目標の温度に達したら、ファンが止まるように
設定しなおし。これで電気代ももう少し節約出来ると思います。

この冬場、この日もそうでしたがK様邸では、常にエアコンを18℃設定にされているそうです。
確かに、それでも寒いと感じるような事はなく、むしろ人が集まって食事をしていると、
段々、ホクホクしてくる感じすらありました。
やはり、断熱性能がよくなると、そもそもの暖房の設定温度すら、かなり低くしていても
大丈夫なようです^^

点検を終え、工務店の社長さんも後から訪ねて来られたところで、
新年会を催して頂きました^^

新年会では、今まであまりお話していなかったような、私のプライベートな
お話までさせて貰い、うちの場合はこうだとか、あぁだとか、色々なお話が聞けました!

非常に居心地が良いので、甘えているといつまでも居てしまいそうになってしまいます。
心も体も温まる、楽しい新年会となりました!!

暖かいご家庭の様子が伺えて、仕事冥利に尽きる、良い一日でした。
K様、有難う御座いました!

 

地鎮祭が行われました! IN門真市 K様邸

新年から、おめでたいことに門真市で建築予定のK様邸の 地鎮祭が行われました。
それまでの雨が嘘だったかのように、
地鎮祭の時間に合わせて、晴れ間が見えて来ました。


地鎮祭のメインの一つといえば、地鎮の義。

地鎮の儀とは、事前に祭壇向かって左横に準備した、
砂山に、鎮め物を納める儀式。
実際には、基礎工事をする際にこの「鎮め物」を納めるのですが、
地鎮祭では、地鎮の儀で鎮め物を納める儀式を行います。

地鎮の義一つとっても、最初に設計者による「刈り初め(かりそめ)」と言って、
事前に用意した砂山に、草を一本指しておいて、それを設計者が刈り取る儀式を
行う場合と、行わない場合があります。

今回は、刈り初めは行わずに地鎮の儀が行われました。
順を追って見ていくと、

地鎮の義1
地鎮の儀:まずは施主さんが砂山を鍬で3回起こします。

写真のような砂山を、施主さんであるK様が、3回鍬で砂山を起こします。
鎮め物を鎮めるための、穴を空ける感じです。
慣れていない方が多いので、実際には掛け声なしの場合も多いのですが、
本当は、鍬で起こすと同時に、「エイ!エイ!エイ!」と、大きな声で
掛け声をかけると、それらしくなります^^

大概は、そんなものと知らずにためらってしまいますが。

地鎮の義2
次に神主さんが「鎮め物」を納める。

施主さんが空けた、鎮め物を鎮めるスペースに、今度は神主さんが鎮めものを納めます。
神主さんにより様々ですが、鎮め物を納める際に、勢い良く、砂山を崩して納める方もいます。
今回の神主さんは、特に一般的な納め方だったと思います。

地鎮の義3
納められた鎮め物はこんな感じ。

地鎮の儀では、写真のように鎮め物が納められます。
この鎮め物の中身は、
人型、盾、矛、小刀、長刀子、鏡、水玉 の七つ」
と、言われていて、それらを絵に施した器が入っているそうです。
開けたらご利益が無くなるそうなので、実際には開けていませんが・・・


地鎮祭が終わると、この鎮め物は一旦取り出し、
実際に工事が始まるまでの間、施工者によって保管されます。

地鎮の義4
最後に工務店さんが鋤で3回砂を均します。

最後に、施工者である工務店さんが鋤で砂を3回均し、
納めた鎮め物に砂がかぶさって行きます。

流石に工務店さんは慣れているので、
大きな声で「エイ!エイ!エイ!」の掛け声^^
地鎮祭らしい感じがします。

その後も粛々と祭りが進行し、無事に地鎮祭が終了。
一時持っていた雨も、地鎮祭が終わってしばらくすると、
降り出しました。

さて、工務店さんが保管する鎮め物ですが、
実際に工事が始まると、基礎工事を行う時に、
今度は本当にこの鎮め物を、基礎の中に納めてしまいます。

土の中で、地を鎮め、工事の無事と、その後の末永い暮らしを
支えてくれているのでしょう^^

 

プレカット材と手加工との違い 堺市S様邸での上棟にて

このところ、雨模様の天候が多く続いたこともあり、
一日延期となっていた、堺市のS様邸の上棟が行われました。
S様は、元々施主さんであるS様のお父さんが大工さんであったこともあり、
建物へのこだわりや想い入れも、また別格のものがあります。
建て替えによる計画なのですが、元々建っていた建物自体が、
お父さん自らが建てた建物でした。

当時の建物の割には、とても高い天井高(約、2m70cm)で、
その分、部屋の大きさもかなり広く感じられました。

リビング階段は、手の込んだストリップ式(階段の段と段の間が空いている方式)の階段と
なっていて、屋根裏は、下屋(1階にある屋根)と呼ばれる部分まで収納空間として
利用できるよう、工夫されていました。

流石と思わせるような、良い建物だと思いました。

梁の掛け方
柱の上には、梁と梁の接合部が無い。

そんな、旧家でしたがやはり冬がとても寒いと言う事で、建て替えに踏み切られました。
ですから、今回のLDKも「なるべく大きく取る」事を目標に、計画がなされていて、
天井高は、以前の建物同様に2m70cmと設定されています。

元々、大工さんが建てた建物を我々が建て替えさせて貰えると言うのは、
なんとも感慨深いものがあります。

近年は、プレカット材と言う、工場で事前にカットされてきた柱や梁の材料を組み合わせるだけで、
建物が出来上がっていきます。

プレカットは、大工さんが工事現場で切ったり、ノミなどを使って、仕口と呼ばれる接合部を
加工するよりも、正確で、間違いが少ないです。ですから、近年では殆どの木造住宅は、
このプレカット部材が利用されます。
(ただし、プレカットは大工さんがハンドメイドで作る、特殊で複雑な加工が出来ないと言う欠点もあります。
 最近では、この特殊で複雑な加工が出来ない大工さんも多いのですが・・・)

そして、もう一点プレカットの良い点は、事前にプレカット材を加工する企業が、
独自のルールで、柱や梁を組み上げるルールを作成していて、
それに沿って計画されるので、致命的な構造的な弱点が出来難い点にあります。

例えば、上にある写真が分かり易いのですが、柱の上には、梁(横に渡す材料)の接合部分が、
丁度重なったりしないように計画されています。
プレカットがまだ普及していなかった時代では、よくこの柱の真上に、梁の接合部が重なってしまっている
ような建物も見かけられました。

そのような事が起こる一つの原因としては、熟練とは言えないような大工さんが、事前にあまりよく計画をせずに
加工したせいで、柱の上に更に、梁の接合部分が来てしまうように、切ってしまった。
切ってしまったものは仕方が無いから、使ってしまおう。
と、言うような事から発生していました。

柱と梁の接合になっている部分に、更に梁と梁の接合が重なってしまうと、
その部分に何らかの力が掛かると、弱点となります。
(接合部と言うのは、建物における弱点と言えます。
 繋ぎ目が無い部分の方が、外部からの力に強いからです。)

こう言った事を未然に防ぐことが出来るのも、
プレカット材を利用する強みでもあります。

ただし、少し前まではこのプレカット材を用意する企業が、
事前のルール作りがしっかり出来ていないがために、
弱点を作ってしまうケースもありました。

旧家において、これらの接合部分がどうなっていたのかを
確かめる事は出来ませんでしたが、
少なくとも、古い時代に起こっていた、人的な間違いは
この建物においては、発生していないと言えます^^

木造住宅も常に進化しています。
そんな事実を改めて、実感することが出来ました^^

 

手起こしにて、上棟が行われました!   IN松原市 Y様邸

松原市で工事が進んでいた、Y様邸で上棟が行われました!
Y様邸の敷地は、前面にある道路が生憎かなり狭い場所にあります。
通常、上棟を行う場合はレッカー車と言う、機械で荷物を吊り上げる方法で、
2階甩の材料を持ち上げます。しかし、このレッカー車はある程度幅のある通路でないと、
入って行くことが出来ません。
そこで、今回はレッカーなどの荷揚げをするための機械を使うこと諦め、
「手起こし」と呼ばれる、大工さんが直接材料を持ち上げる方法で上棟を行う事になりました!

レッカー車を使う場合、材料はまず、運送用の来るまで運んで来ます。
この運送用の車が、敷地の前に陣取っている、レッカー車の近くまで寄ってきて、直接、レッカー車が
運送用の車から、建物の2階へ荷物を吊り上げて運びます。

手起こしの上棟
手起こしのため、一つ一つ材料を上げていく

しかし、今回の場合は、運送用の車も敷地の前まで近寄る事が出来ないため、
近くの広場で車を止め、そこから敷地まで、まずは「運び屋さん」と呼ばれる専門の人が、
材料を運んでいきます。

まず、これがかなり大変な作業です。レッカー車であれば、一度で吊り上げられる材料の束を、
一度、ほどいて、それを各人が持ち上げられるだけの数を背負って、敷地まで運んでいきます。
運ばれてきた材料は、一旦敷地内に置かれ、それを更に大工さんが必要になったタイミングで、
徐々に上に持ち上げて行きます。

如何に、文明の力が凄いものかを改めて実感しました。

レッカーの無い時代、昔の人々はこの上棟を、
村を挙げて、男連中が力を合わせて、行っていたと言います。
正に「手起こし」です。

レッカーが使用され始めたのも、そんなに遠い昔では無いはずです。
ですから、割と最近までこの手起こしは行われていたと思います。
それが、レッカーが出て来て、「機械起こし」になった時、
初めてそれを目の前にした人は、何を思ったでしょうか?

私が仕事に就いてからは、レッカー車で建物の材料を持ち上げる事が、
既に当たり前となっていました。
ですから、今回の衝撃は逆の意味で大きかったです。

「こんなに大変なのかぁ。」
「こんなに違うものなのかぁ。」

と。

今回、手起こしでの上棟に参加してくれた大工さんは、比較的若い大工さんが
多かったので、事も無げに上棟しているように見えました。

しかし、実際には通常のレッカー車を使っての上棟とは、使う労力が
何倍も違ったと思います。

それでも、材料を一つ一つ丁寧に運んで、徐々に組み上げて行く姿を見て、
家づくりが如何に、沢山の人の汗と努力で出来ているのかを
改めて痛感することが出来ました。

本当に、良い上棟だったと思います^^

 

気密測定が行われました!     IN柏原市 Y様邸

柏原市で建築中のY様邸にて、気密測定が行われました。
この建物においては、断熱材が家の内側と外側の両方にあります。
しかし、この建物においては、気密を取るための層は、断熱材になっていません。

気密測定
気密測定のための機械。

最近、多いのは断熱材が気密を確保するための兼用の材料になっているケースです。
断熱材としては、グラスウールと呼ばれるものや、吹付けウレタンと呼ばれる物を使う場合は、
兼用になるケースが多いです。

しかし、このY様邸においては、断熱材が気密を確保するためのメインの材料とはなっておらず、
防湿シートと呼ばれる、シート状の物が気密を確保するための材料とみなして、
気密施工を行っています。
同時に、この防湿シートは、屋内の湿気が壁の中に入っていかないようにするための
シートでもあります。ですから、意図しない箇所に穴があると、湿気がそこから壁の中に
入ってしまう恐れもあるのです。

ですから、このY様邸においては、気密の精度が、通常の気密以上に大切になってくるわけです。
(※ただ、もし仮に壁の中に湿気が入ったとしても、こもりっぱなしにならないような
 対策はキチンと行われています。)

Y様立ち会いの元、行われた気密測定。
測定の結果は、

C=0.68!

これは、Y様邸にから外に抜ける穴を集めて足すと、
その大きさが、iPhone4Sの2台分と、言う事になります^^
(ちょっと、分かりづらいかもしれませんが・・・)

この住宅では、窓に引違いと言って、窓がすれ違って開くタイプ(通常の窓と同じ開き方)の
窓が沢山使われています。ですから、ここからはどうしても空気が抜けるので、
そう言ったところから、ところどころ抜けている分が影響しているのだと思われます。

平成11年に定められていた、国の基準は C=5.0 以上と言う事でした。
この基準から比較すると、相当な性能です。
最近では、大手の企業でも C=2.0 程度を目標としているところも
多いようですが、それから比べても、倍以上の性能と言う事になります。

こう言ったことからも分かるのですが、かなり気密としては良い性能です。
増して、これから内装の壁等が取り付けられるので、更に気密の性能としては
良くなる事が期待されます^^

断熱施工が終わり、気密も充分に確保出来ました。
ここまで来れば、家の快適性に関する工事はほぼ完成したも同然です!

年明けの完成に向けて、順調に工事が進んでいます。

 

金物検査に立ち会いました!  IN阪南市 S様邸

この日は、たまたま阪南市で工事が進められている、
S様邸の「金物検査」と言う検査に立ち会う事が出来ました!
今回、この建物では「金物検査」と呼ばれる検査が、2つの機関によって行われます。
一つは、住宅を保証するための機関、そしてもう一つが役所の代理を務める機関。
今日この日と、次の日にそれぞれ行われる予定とのこと。

この金物検査、どんな事が確かめられるのかと言うと、
下の写真のように、現在では建物の柱や梁との接合部分に、
接合強度を確保するための金物が取り付けられているのですが、
この金物が正しく計画通りに取り付けられているかを確かめられます。

これは、事前に計画の段階で、どこにどんな金物を付ければ良いのかを
計算して求めた強度に従って、必要な金物が計画されます。
工事が始まると、その計画された図面に従って、金物を取り付けていきます。
この金物が、建物の接合部分の強度を保っているため、もし間違ったりすると、
事前の計画通りの強度にならない訳です。
ですから、事前の計画通りに金物が取り付けられているのかどうかを
主に確認する訳です。

京都セミナー
セミナーでお話をさせて頂いている様子。

写真を見ても分かるように、1箇所に取り付けられている金物でも4種類も取り付いています。
それぞれが別々の役割を持っている金物です。
そして、それぞれの金物を止めているのは、ビス(スクリュー)です。
ですから、このビスも規定通りに本数を規定の箇所に使用していないと、
予定通りの強度が出ないため、確認の対象になります。

つまり、この金物検査は建物が予定通りの強度が実現できる状態にあるかどうかの
検査と言い換える事が出来るわけです。

今回、この検査に来た機関は、「自分たちが保証をするのに相応しい建物になっているのか?」
あるいは、「公の機関として、建物がキチンと予定通り施工されていると認めて良いのか?」
と、言う視点からこの検査を行っています。

もちろん、私にしても「この建物は、本当に安心して暮らせる建物か?」と言う視点からチェックを行います。

このように、金物検査は、建物の構造における"要"の検査です。
それぞれが、それぞれの立場から検査を行いますので、まず抜けなどは殆ど無いと言って良いでしょう^^

 

断熱施工が完了しました!     IN柏原市 Y様邸

先日、柏原市で上棟が行われたY様邸。
その後、順調に工事が進行し、Y様邸において、とても重要な工程である
断熱工事が完了しましした。

断熱工事
屋外側の断熱施工状況。

上の写真で、建物の外側が白く見えるのは、断熱材の色です。
この断熱材は、現在の南極大陸にある、昭和基地でも使用されている断熱材と
同じ種類の断熱材で、屋外での使用にも耐えられるように「防蟻処理」が施されたものです。

断熱材の施工において、大切なことは
「隙間なく施工すること」
です。もし、断熱材と断熱材の間に隙間が生じるとそこが熱的な欠点となり、
結露などを生じさせる危険性があります。

ですから、施工においては細心の注意を払って断熱施工を行う必要がある訳です。

このY様邸においては、外張り断熱と呼ばれる、写真のように家の外側をすっぽり覆うような、
断熱施工だけでなく、家の内側にも断熱施工が施されています。
家の内側の断熱は、基本的に柱と柱の間に断熱材を施工するので、外張り断熱に対して、
充填断熱と呼ばれます。この充填断熱においても、同じでやはり隙間なく施工されていることが大切になります。

そして、もう一点大切な事は、これらの断熱材が断熱をする物の表面に、キッチリとくっついている事です。
もし、断熱材がこの表面から離れていると、断熱の効果がかなり落ちてしまいます。
ですから、確実な断熱施工が必要になる訳です。

今回の断熱施工においても、確実な断熱施工が行われていて、
多少の手直しは私の方から指示致しましたが、基本的にはかなり良く、
出来上がっていました。

この断熱工事が終わると、次に他の工事と並行して防湿・気密工事が実施されます。
これらの施工が終わった段階で、Y様邸における住宅の気密性能を確認するための
「気密測定」が行われます!

そこで、更に施工の精度等が確かめられます^^

 

阪南市で上棟が行われました! 上棟で行われる屋起しについて

本日、天気にも恵まれ、阪南市のS様邸の上棟が行われました。
一日で、すっかり屋根まで出来上がり、明日の雨に備えた、養生を行って、
無事に棟が上がりました!

通常は、2日程度掛かる上棟。クレーン車も2日程度必要になるケースが多いのですが、
今回は、大工さんが沢山応援に来てくれていたこともあり、1日で棟を上げるまでに
至りました^^

仮筋交い
屋起しが終わり、仮筋交いが設置されている様子。

上の写真に写っている、斜めの材料は、この上棟の際に、建物が傾かないように、仮に入れられる『仮筋交い』と、呼ばれるものです。
仮筋交いとは、その名の通り、仮に入れておく筋交いなのですが、仮に入れるこの筋交いも、
『屋起し』と呼ばれる、建物がキッチリと真っ直ぐに建っているかどうかを判定(「建ちを見る」と言う。)して、
配置されます。

この屋起し、どうやって建ち(真っ直ぐに建っているかどうか)を見ているかと言うと、
大工さんが必ず持っている、「下げ振り」(下写真)と、言うものを使って、建ちを見ます。
下げ振りには、糸に垂らされたオモリが付いています。
この下げ振りを柱に沿わせて立たせた時、柱が真っ直ぐ垂直なら、オモリが目盛りの真ん中に来ます。
もしk,柱が垂直でなかったら、「起こして柱を建たせる」訳です。

下げ振り
下げ振り。

柱を建たせるには、下の写真の道具を使います。
「屋起しナンバーワン」と、言う名前の商品(俗称は?)で、これを建たせたい柱の上に取りついている、
梁に片端を引っ掛けます。
もう片端を、別の動かない角に引っ掛けます。
真ん中にある、回転用のハンドルを回すと、棒が伸びたり、縮んだりするので、それによって、柱を垂直に持って行きます。

屋起し
屋起しナンバーワン

そして、下げ振りで垂直が確認されたら、もう動かないように、仮筋交いで、
斜めに止めてしまいます。

こうして、要所要所の『建ち』を順番に見ていって、家全体が真っ直ぐに建つように『屋起し』をする訳です。
ここでも、大工さんの長年の経験が活かさせて行くわけです^^

無事、上棟が終わりました!!

 

3階建ての上棟が行われました! IN茨木市 T様邸

台風の影響により、上棟日が延期された、茨木市で建築中のT様邸。
この日は晴天に恵まれ、上棟が行われました!
3階建てと言う事で、背が高いこの建物。
1日で全てを組み上げる事が難しいので、2日間に分けて構造躯体を組み上げていきます。

上棟とは、この構造躯体を組み上げて、最後に屋根の一番てっぺん(棟)を組み上げる事から、
上棟と言われています。

3階建てのこの建物では、最後の棟が10m近くになりますから、写真のようなクレーンでも、
奥側の方が届かないので、その分は材料を手で持ち運ぶ事になります。
ですから、大工さんも体力と、腕力が必要になってきます。
午前中は、まだ始まったばかりと言うこともあって、体力的には比較的楽かもしれませんが、
夕方頃になると、疲れが溜まってきます。夏場の暑い時期だと、汗をかきすぎて、
筋肉が攣ってしまう大工さんもいるくらいです。
しかし、ここの担当の大工さんは、その点、非常に余裕があるようで、流石でした^^

茨木市で上棟
上棟にてクレーンが材料を3階にまで上げている。

写真は、クレーンで材料を1階から3階へ持ち上げている所です。
クレーンで材料を持ち上げるには、クレーンの運転手さんと、その運転手さんに合図を送る役目の人との連携が大切です。
それは、下にいるクレーンの運転手さんでは、上部の状況が分からないため、
誰かに合図を出して貰わなければ、どのように操作すれば良いか分からないためです。
丁度、この写真でも大工さんが腕を上げて、合図を出しているところです。

この合図には、一定のルールがあり、「玉掛け」と言う講習などで、
その合図の方法などを学びます。

クレーンは、「竿」と呼ばれるクレーンの腕の部分を伸ばしたり、縮めたり、
倒したり、起こしたり。また、荷物を釣っているワイヤーを伸ばしたり、巻上げたりして、操作します。
これらの操作を駆使することで、荷物をより、奥の方へ運ぶことが出来るわけです。

ですから、上に立って合図を送る人が、一定のルールに従って、どのように操作すべきかを
指示するわけです。合図は、手と腕の動作によって送ります。
この意気が合わないと、上手くクレーンが機能しない訳です。

(私も、現場監督をやっていた時代に、この玉掛けの講習を受けて、指示を出す方法は知っていますが、
その現場、現場によって、あるいは大工さんによっても若干、ルールが異なるので、
よっぽどの事が無い限り、私が何か指示を出して手伝うと言う事はしません。)

上棟と言うのは、体を動かしながら、頭を使い、細心の注意を払いながら作業を勧めて行かなくてはならないので、
大工さんはやはり習熟度が高く無いと、出来ない仕事だなと思います。

何気ないけど、無くてはならない技術。そんな技術が発揮されて、
見事に躯体が組み上がって行くわけです。

本日も、良い上棟でした!!

 

基礎の配筋工事の状況を確認してきました!   IN阪南市S様邸

(※この所、サイトのリニューアルに伴い、ブログ更新に間隔が空いておりました。)

約1月前、地鎮祭が行われた阪南市のS様邸。
この日は、住宅の瑕疵担保保険を発行する機関と、市役所による、
基礎の配筋工事検査が行われました。
(私もたまたま時間が合ったので、同じ日に行きました。)

基礎配筋確認
基礎配筋工事の確認状況

最近は、住宅において、「構造」と「雨漏り」については、品確法と言う法律に則って、
施工する側が保証を出さなくてはなりません。

とは言うものの、町の工務店が出した保証書では、もし工務店が倒産した場合に、
その保証を行う所が無くなってしまいます。

ですから、一般的には工務店は、各住宅毎に保証会社に保険金を掛けて、
保険会社が保証書を発行すると言う形を取ります。

もちろん、保証会社も無闇矢鱈(むやみやたら)に、保険金が掛かれば、
保証書を発行すると言う訳にはいきませんので、
ある一定以上の施工がキチンと出来ているかどうかの確認に訪れます。

もし、この確認において、工事がキチンと出来ていないとなれば、
保証書を発行しないと言う仕組みになっている訳です。

ですから、この日はその保証会社に雇われた専門家(多くの場合、建築士)が、
基礎の配筋がキチンと施工できているかどうかを確認しにくる日だった訳です。

それでなくても、基礎工事を施工した基礎業者が自主的に確認し、
工務店の監督さんが確認し、私も確認しに来る訳ですから、
結構な確認作業が行われますが、この上、保証会社の方でも確認を行い、
役所からも代理の人間が確認に来るわけです。(同一人物であることが多いですが。)

ですから、10年程前までは、頻繁に基礎の鉄筋の大きさが違ったり、
必要な箇所に鉄筋が入っていないなどと言うことが起こった訳ですが、
現在では、なかなかそのような事が起こりえません。

また、これから先も確認方法の技術が向上するでしょうから、
更に、信頼性が増して行くことだと思います。

この日も、基礎の配筋に問題は無く、検査はパスとなりました。

 
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