7月7日の七夕。
あいにくの雨ではありましたが、今日は、京都で地元の工務店との家づくりを進められている
A様邸の気密測定をしてきました。
A様は、住宅CMサービス京都の高田さんのブログで紹介された
公開気密測定の動画をご覧になって私たちを知り、
ご連絡頂いたとのことでした。
A様もとても家づくりに熱心に取り組んでおり、
色々と為になるお話しを聞かせて頂くことができました。
そんな出会いのきっかけを作ってくれた高田さんにも感謝です。
さて、A様邸ですが、A様のお母様が住まれる家を新築されているとのこと。
お母様に快適な生活を送ってもらうために「断熱」や「気密」にこだわりたいと考えて、
工務店の担当者と一緒に気密性能1.0以下の家を目指しているとのことでした。
素晴らしいですね。
色々とお話しを聞かせて頂きましたが、
A様は、いろんな情報を参考にしながら、気密を上げるための方法を工務店に提案し、
工務店の担当者もそれに応えるべく、現場で大工さんと試行錯誤をされた様子が
現場を見ると伝わってきました。
A様邸の仕様は、繊維系断熱材の充填断熱工法+アルミ樹脂複合サッシ。
桁上断熱を採用している以外は、ごく一般的な断熱仕様です。
この仕様で、どこまで気密性能を上げることができるのか、
とても興味があったのですが、結果は、
C値 1.19
でした。
気密測定の様子
繊維系断熱材の充填断熱で、石膏ボードで仕上げる前の数値としては驚異的です。
目標は、1.0以下でしたが、目標に近い数値を得られてA様もとても満足された様子でした。
私たちにご依頼頂く方は、例外なくとても家づくりに熱心に取り組み、
とても素人とは思えないほど勉強をされています。
だからこそ、本当に満足できる家を工務店とともに作り上げていくことが
できているのだと思います。
せっかく家を建てるのであれば、
家に住む方が主導になって本当に満足できる家づくりを実現して下さい。
姫路城の近くに建築中のS様邸。
建築家が設計士、工務店が建てるというシステムを利用し
とても個性的なこだわりのある家が完成したようです。
写真:S様邸外観
S様邸は、今回2回目の測定です。
C値が1.0を上回る性能を目標に気密に取り組まれ、
前回の工事途中で測定した最終結果は、C値0.77。
気密測定時に、大きな隙間が見つかったりなどありましたが、
前回の測定で、最終的な目標を達成できる目途は立ってはいました。
ただ、今回は、換気システムやエアコンなどの設備機器が取り付けられていたので、
建物の気密性能に変わりがなければ、数値は少し落ちてしまうのが一般的です。
その低下がどれくらいなのかが、今回の測定のカギになります。
果たして、どれくらいの結果が得られるのか・・・
いざ測定です。
写真:気密測定機器の設置状況
機器を設置したのが音楽室だからなのか、
機械の音はとても静かに感じます。
気密が良い家は、測定中の機械の音も静かなので、
機械を動かしてみると、気密が高いのか、低いのかはある程度分かります。
測定中、S様や現場に来ていた工務店の監督さん、設計管理をしている建築士の方々と、
家のなかの隙間の状況を確認して回りますが、風を感じるところもなく、
問題なさそうです。
余談ですが、この段階で隙間が確認できても、隙間は壁の中にあるので、
根本的な補修は容易ではありません。
家の気密性能を高めるために試験をするのであれば、
気密処理が終わって、石膏ボードを張る前に1回目の測定をすることを
お勧めしている理由はそこにあります。
話をS様邸の気密測定に戻します。
今回測定した結果は、
なんと、1回目の気密測定の結果を上回る
C値0.66
石膏ボードや1回目の気密測定後に施工された気密シートなどの影響も
大きいと思いますが、
1回目の測定後、職人さんがさらに丁寧な仕事をされた結果でしょう。
S様や工務店さんは、本当に満足されたようです。
最近、測定に行くたびに思うのですが、
お施主様の想いをしっかりと受け止めて真面目に取り組む工務店であれば、
初めて施工する気密住宅であっても
良い結果を出しています。
ただし、S様もそうでしたが、
気密について、しっかりと調べて確認し、
施工する工務店をしっかりと指導できるくらいのお施主様の努力が必要では
ありますが。
本日、京都市中京区のN様邸にて気密測定を行ったのですが、
今日はいつもと少し様子が違います。
というのも、
普段は、お施主様の立ちあいのもと測定をしているのですが、
今回は、お施主様だけでなく、その工務店さんの現場見学会に参加される方の前で
・気密測定の方法
・気密性能の重要性
・気密測定がなぜ必要か
・気密性能の現状
などを説明してほしいとのこと。
そして、気密測定を参加された方の目の前で実際に気密測定をやってほしいというから
この依頼が来たときはとても驚きました。
気密性能によっぽど自信がないとできない試み。
それも、この工務店さんがSA-SHE工法を採用してから初めての試みとのことから
さらに驚きでした。
当然、私も初めての経験でしたので、無事に結果が出るまではドキドキです。
測定の結果は、コチラのページで紹介しています。
驚異の結果をぜひ動画でご確認ください。
画像をクリックすると、動画が始まります。
南北に長い敷地を活かした間取りのため、
壁の面積が大きく、気密を確保するためには、
職人さんの相当に丁寧な仕事が求められます。
そんな条件もあった中、次世代省エネルギー基準で定められていた
気密性能の20倍という驚異的な結果が得られました。
この驚異的な結果でも工務店さんは満足していないようですが、
この工務店さんと現場を担当する職人さんだからこそ出せた結果だと思います。
また、今回見学会で現場を提供頂いたN様ですが、
住宅CMサービス京都をご利用の方でした。
(動画の中でメインにお話しされているのが、住宅CMサービス京都の高田さんです)
見学会の中でN様ご自身の家づくりの経験をお話し頂いていましたが、
これから家づくりを始められる方が参考にして頂ける内容でしたので、
簡単にご紹介します。
☆ N様の家づくり
家づくりを始めた当初、ハウスメーカーで検討していましたが、
そのハウスメーカーの評判が気になり、インターネットで検索すると
住宅CMサービスを京都で行う高田さんのサイトに辿りつきました。
そのサイトでは、
ハウスメーカーの評判や『こだわりの家づくり』について詳しく紹介されていて、
高田さんが主催するセミナーに興味がわき、昨年参加しました。
そのセミナーでは、ハウスメーカーが建てる家の費用の内訳などが紹介され、
せっかく家づくりをするのであれば、
広告宣伝費などのムダなお金を払うのではなく、
家のこだわりに対してお金を払いたいといったことから
住宅CMサービスを利用することを決めました。
そして、工務店さんを選考するオーディションでは、
6社の見積もりや会社案内が提示されたのですが、
「気密性能」や「断熱性能」、「構造」や「シロアリ」に対して
最もこだわった家づくりをしているこの工務店さんに決めました。
ココまで。
実際に家づくりを進められている方のお話しはとても参考になるようで、
参加された7組のご家族さまも熱心に話に耳を傾けていました。
こういった経緯もあり、
今回の気密測定の実演見学会も快く引き受けて下さったようです。
見学会に参加させて頂くたびに感じるのですが、
お施主様が営業マンのようになって熱心に説明されている光景をみると
『本当の満足』を得られているのだなと感じます。
みなさんも、こだわりを持つ工務店と『本当に満足できる家づくり』を
実現してみませんか?
今週は天気が悪い日が続いていましたが、
週末はとても過ごしやすいいい天気になりました。
1回目の気密測定はこちらで紹介しています。
普段は、関西一円で気密測定を行っているのですが、
今回は三重県松阪市まで・・・
松阪牛が有名な地域ですが、
自然が多く残り、太平洋側で気候もそれほど厳しくない
とても住みやすい地域です。
そんな地域に建てられたK様邸は
断熱や気密にとてもこだわって建てた平屋の木造住宅。
「北海道でも通用する住宅を!」
と、K様が工務店さんに技術的なマニュアルを作って
渡すほどの熱心さ。
技術畑で仕事されていた経験から
自作の換気システムなども導入されています。
前職のときに、松阪市の確認検査員の方といろいろとやり取りをしたことがあり、
とても厳しかった印象があったので、
この自作の換気システムで検査員の方に納得してもらい
確認申請が下りたことが私にとっては驚きでした。
この換気システムもそうですが、K様邸は、
こだわりが凝縮された家です。
ハウスメーカーではまず実現できないであろう工夫が随所にちりばめられています。
たとえば、このお風呂。
ちょっと開放的過ぎじゃないですか?
といった意見もあると思いますが、40cm角の本物の大理石を取寄せて
造作されたようです。
また、海外から取り寄せたという木製建具も
部屋のムクフローリングととても相性がよく納まっています。
そんなK様邸ですが、
工事途中の前回の気密測定では、
充填断熱と気密シートで気密を確保する施工では驚異的な
C=0.36
という性能でした。
そして、今回は、換気扇の穴などが開けられた状態でしたので、
少し性能低下が見込まれましたが、
結果は、
C=0.6
C値1.0以下を目標にされていましたので、
十分クリアした結果に、K様はもちろん、
施工された工務店(ウインドミルの平山さん)も安堵といったところでしょう。
写真 : 有限会社ウインドミル代表の平山さん
外気温度や室内温度をこまめに記録されているようで、
記録した温度変化を見せて頂きましたが、
今年の冬、外が0℃、
暖房がついていない室温が12℃を下回ることがないことに
改めて高気密・高断熱の良さを実感されたようです。
これから生活を始め、
照明や冷蔵庫、入浴などで自然に室温が上がることを考えると、
暖房をほとんど動かさなくても快適に生活して頂けるでしょう。
お施主様の想いの強さもそうですが、
それに柔軟に対応できる工務店も今後増えていくといいですね。