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家づくり関係のお話

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住宅供給公社さんの団地におけるリフォーム開始

大阪府住宅供給公社さんの団地建物において、
現在お住いの方の住居に対して、断熱リフォーム工事を行いました!
こちらは、国が補助金を支給しながら行われるスマートウェルネス住宅等推進モデル事業
一環として行われているものです。

壁断熱工事
壁への断熱工事

大阪府住宅供給公社さんのご協力元、行われたこの断熱リフォーム工事。
この工事は、国の事業とし進めている調査の一環となります。
調査とは、リフォーム前後で居住者の方の健康状態がどのように変わるのかの調査を指します。
この調査の詳細内容は、こちらのホームページに記載がありますが、簡単に説明すると、
リフォーム前の血圧の状態や温湿度の状態、活動量の状態と、リフォーム後の状態の変化を調査するものです。
これらの調査にご協力頂けると申告して頂けた方に対して、リフォーム工事を行いました。

今回、こちらの住戸では壁への断熱工事と窓への断熱工事を主に行いました。
今まで、全く断熱材が入っていなかった状態と比べると、相当暖かく、快適に住むことが可能となるはずです。

計算上のリフォーム後の断熱性は、ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)を実現する際に、
満たしておくべきとされている断熱基準を上回る性能となっています。
ですので、従前と比べると相当な断熱性能になっています。

内窓工事
窓への断熱内窓工事

今までは、窓や玄関ドアからの隙間風に悩まされていたと話される方が多いこの住戸において、
窓の内側にもう一つ窓を設けて、隙間を少なくすることは、体感上も非常に効果があります。
また、今回は玄関ドアもカバー工法と言う方法によって、新たな玄関ドアに変身します。
「特に玄関ドアのポストの部分からの隙間風が、寒かった」と話をされていた方も多かったのですが、
こちらも大幅に改善されるはずです。


センサー設置
壁内へセンサー設置

今回は壁の中にセンサーを入れて、壁の中の状態も計測します。

今回の調査を通して、新たに分かったことは、年明け頃にまずは速報として
報告が予定されています。

より安全で、より快適な住まいとはどのようなものなのか。
それがハッキリと解明されて、
更により広く、より多くの方が健康的で、末永く元気に生活できるような住まいが
提供できるように。

これらの調査が実を結ぶ日もそう遠くはないような気がしています!

 

木と健康との関連性について 「森のママまつり」にてお話させて頂きました!

最近、テレビで何かと取り上げられる事も多い、
南港のATCさんにて、「森のママまつり」なるイベントが開催されました。
こちらのイベントでは、森(木)に関する色々なイベントや展示、出店などが行われており、
大変盛況なイベントでした。

そんな中、森のママまつりの中で行われるステージでの講演にて、
お話をさせて頂きました。

森のママまつり
森のママまつりにステージにて

内容は、「木が視界に広がる家」が如何に心や体に良い影響を与えるのかについてのお話を、
体に良い影響を与えると言うつながりから、冬でも暖かく過ごせる家が、如何に体に良い影響を与えるのか。
また、それについての大阪での調査で分かってきたことについて、お話をさせて頂きました。

その一例をここで紹介すると、部屋の中に木目が見える環境に居ると、
人はその見た目や香りにより、リラックス効果を得ることが分かってきています。
こちらの農林水産省の林野庁のホームページでは、杉の香りと脳波へのリラックス効果について、記載されています。

また、我々が運営するおおさか健康・省エネ住宅推進地域協議会による調査によって、
屋内の気温がどの程度人の血圧などに影響を与えるのかを調べた結果についても、
お話をさせて頂きました。

このようなワイワイした雰囲気の会場で、お話を聞いていただくのは難しいだろうと考えていたのですが、
とても熱心に聞いてくださる方、相槌をうってくださる方もいて、私としてもとても刺激的な体験をさせて頂きました。

おおさか健康・省エネ住宅推進地域協議会のブース
おおさか健康・省エネ住宅推進地域協議会のブース

また、更にこの日には、この森のママまつりが開催されている会場の真上にある、
おおさかグリーンエコプラザさんの展示施設内にて
おおさか健康・省エネ住宅推進地域協議会が運営するブースが開設された日でもあります。
こちらでは、実際に過去におおさか健康・省エネ住宅推進地域協議を通して断熱リフォームされた方の事例や、
その断熱リフォーム前後で行われた、健康調査の結果についても(許可のある分だけですが)、掲示させて頂きました。
もっと多く、広い方々に断熱リフォームや冬でも暖かく過ごせる住宅の重要性をしって貰うべく、開設したブースです。

ここでは、様々な情報が得られるように、リフォームを実際に実施された方へのインタビュー動画や、
リフォーム前後で、どこがどのように変わるのかを見て知って頂くための展示、
なども同時に行っています。

南港ATCさんのITM棟11階にて、この展示ブースの見学が可能です。
個人の方なら予約無しで、団体なら予約後に見学が可能です。
http://www.ecoplaza.gr.jp/inspection/classify.html#group

また、希望すれば専任のスタッフさんによる案内付きで、
見学も可能です!

それから、年明けの1月29日には、今度はATCさん主催のセミナーを
大阪市の住まい情報センターさんで行います。
こちらもまだ参加を募集している段階です!
今のおうちでもっと健康・快適に

暖かい家の大切さを多くの人に知って頂けたらと思っています!!

 

ジャパンホームショーに行ってきました!

ジャパンホームショーと言う、住宅に関する建材の展示会に参加してきました。
ジャパンホームショーとは、毎年開催される住宅の比較的新しい建材が一同に介して展示される展示会の事です。
あまり見たことがないような新しい建材も多数発見できるため、私も行けるときには参加させて貰っています。

同時期に同じ会場で開催されていた、JAPANTEXという見本市では、
インテリアとデコレーション関係の材料を展示されていて、こちらにも一緒に足を運んできました。

どちらも結構面白いものが置いてあり、そこで見つけたものの一部をここにも掲載させて頂きます。

まず最初に、JAPANTEXの会場に入ると、目にとまるのが数々のカーテンの展示です。
カーテンはそれこそ無数にあるのですが、ここではちょっと珍し目のカーテンがあったのでそちらをご紹介致します。

ストリングカーテン
ストリングカーテン

こちらはストリングカーテンと呼ばれるもので、お店などでこのようなカーテンで、
仕切りの代わりとしているところは、よく見掛けます。
写真はモダンなイメージの素材ですが、場合によってはいい感じで利用できるかもしれません。

襖建具
襖建具

こちらは、茶室などで使えそうな高さを低く抑えている襖です。
襖にも色々なデザインがあります。今回は職人さんが考えた、様々なデザインの襖を展示してありました。
そしてこのブースの隣では、実際に職人さんが襖を貼る実演を行っていました。
下手くそがやると、すぐに襖の紙が波波になってしまうのですが、コツが必要なようでした^^

手書きの壁紙
手書きの壁紙

こちらの赤いものは何に見えるでしょうか?
実はこれは壁紙です。壁紙に職人さんが実際に手書きをして出来上がったものだそうです。
とても印象の深い赤色をしています。
和紙なんですが、和だけでなくモダンな雰囲気にも合いそうな風合いを醸しています。

ロールスクリーン
ロールスクリーン

更にこちらはロールスクリーンです。
最近、ロールスクリーンでは様々なデザインのロールスクリーンがありますが、
このように記事に直接切り抜きで模様を入れているのは珍しいと思います。
意外とロールスクリーンに良いイメージが無い方も多いのですが、
探してみると、きっと気に入るものがあるのでは無いでしょうか?

組子のような障子
組子のような障子

こちらは、まるで組子でもしているかのような障子です。
とても細かい作業をされているのだと思います。
私は個人的にはこのような幾何学模様がとても好きです。
許されるならこう言った障子を楽しみながらお茶を飲んでいたいものです^^

こうやって並べていると、私は職人さんが作るものに反応している気がします!

物干し竿用のフック
物干し竿用のフック

更に今回見つけたものの中で、私が気に入ったのがこの物干し竿を掛けるためのフック
意外とこう言ったものは種類が少ないような気がしているので、面白いなと思いました。
普段は折りたためるので、屋内にあってもスッキリ思想ですね!

このような感じで、様々な展示を見ることが出来るジャパンホームショー。
ほぼ、丸一日掛けて会場をまわってみましたが、意外な事に気づきました。

それは、出店されている方の中に結構知り合いが居ると言う事です。
流石に、様々な活動をさせて頂いているので、私も知っている方がかなり増えてきました。
こう言った大規模な展示会ともなると、そう言った方々とお会いして、新たなお話を聞くことも、
役に立つものだなと感じた一日でした!

 

遮熱に配慮した沖縄の住宅

冬場でも暖房をつけることは殆ど無いと言う沖縄。
逆に夏においては、暑さ対策やカビ対策がとても重要になるようです。

訪れた視察住宅の奥に進むと、LDKが表れます。
そこでは、心地の良い温湿度が実現されていました!

遮熱を施したLDKの温度
夏の真っ昼間でも、LDKは28.3度と快適です!

この日の那覇の外部の気温は、30.3℃とそれほど暑くは無かったのですが、
エアコン2台の稼働で、家中を冷房しているそうです。

遮熱を施したLDKの湿度
湿度もまた、快適範囲を保っています!

そして、我々が大人数でおしかけたにも関わらず、比較的湿度も低い状態を保っていました。
これには、断熱による工夫や、受けた熱射を逃がすための工夫、
屋内空気の循環に関する工夫など、様々な工夫がなされていました!

このあたりの対策に加えて、沖縄ではカビがとても重要な対策になるそうで、
屋内にこもった湿気によるカビが発生しないように、
床下に対する工夫などもなされていて、
我々もとても良い勉強となりました^^

大変熱心な工務店さんで、今回の視察の間にも、
我々が持ち込んだ計測用の機器についても、高い関心を示されていました^^

お互い、今後も良い情報交換をしていこうと言うお話になっています!

紫微鑾駕(しびらんか)
紫微鑾駕(しびらんか)

天井をみあげると、紫微鑾駕(しびらんか)と書かれた札のようなものに、
袋と昆布のようなものがぶら下がっていました。

これは、大阪などで通常天井裏に掲げられる、御幣(ごへい)と似たようなもので、
新築の家の守護を願う護符だそうです。
この護符に塩と米と昆布をぶら下げて、当時に清める意味もあるようです。

紫微(しび)とは中国から伝わる道教の言葉で、
北極大帝すなわち北極星の神を指し、
鑾駕(らんか)はその神が駕籠に乗って降りてくることで、
除災招福(災いを除き、福を招く)の呪語のようです。

ここにも沖縄独特の文化がありました!

ロケーションの良い沖縄の住宅
ロケーションが最高です!

そして、2軒目のお宅を訪ねると、そこは、見晴らしの良い高台の上に建てられた、
なんとも贅沢なロケーションの建物でした^^

先程の住宅でもそうですが、窓はやはり熱を一番通しやすい部分とあって、
樹脂製のペアガラス窓を採用されています。

こちらの住宅でも夏の日射対策を行っていて、本来であればその視察に訪れたのですが、
写真を撮っていて感じたことは、その土地で生まれ育った材料を利用すると、
なんと写真映えするだろうと感じたことです。

真っ青な空が広がっていて、その晴天下にある住宅。
このような建物が例えば大阪にあったとしても、大して似合わないだろうし、
沖縄の地においては、コンクリートで作られた建物よりも遥かに溶け込んでいる感覚を
味わうことが出来ました。

こと、町並みを考えたとき、その地のその場所にある材料を使用して建てることこそ、
本当にその地に溶け込んだ、良い建物ができるのかもしれないと思わされる一幕でした。

窓からの最高の景色
心から癒やされそうな風景が広がっていました!!

そして中に入ると、雄大な景色が切り取られていました^^;
視察の本来の目的を忘れてしまいそうなその景色に圧倒さます。
毎朝このような景色を眺められるのは、さぞかし癒されることでしょう。

ただ、この窓においても夏の日射が入らないような工夫がなされていると共に、
高断熱の窓を用いて、暑さ対策が行われていました。

よく、プロの中にも樹脂製の高断熱窓だと夏が暑くなると言ったような、
誤解を招くような話をする方もいますが、それは、「遮熱」と「断熱」の違いを
よく理解されていないのだろうと思われます。

こうして、現実に沖縄で樹脂製の高断熱窓を利用して、
快適に(そして、最高のロケーションで)生活をされている事実を目の当たりにすれば、
それが完全な誤解であることが分かるはずです。

いずれにせよ、今回の視察で、夏の対策にも断熱が有効であり、
それには遮熱がセットであると言うことがよく分かる視察でした!!

今後も、今回視察させて頂いた工務店さんとは、長いおつきあいをさせて頂きたいところです^^

 

ヒンプン(ひんぷん)のある沖縄の家を見学してきました!

(一社)空気調和衛生工学会の省エネルギー委員会の住宅設備指針検討小委員会の
活動の一環として、沖縄の伝統的な木造住宅を引き継ぎつつ、
新たな知見を取り入れながら家づくりに取り組んでいる工務店さんの視察に行ってきました!

沖縄では、コンクリート住宅が長い間メインになっていました。
しかし、こちらのコンクリート住宅は、日本が戦争に負けた後に、
アメリカが入ってきたことにより、だんだん広まってきた住宅であり、
本来の沖縄の伝統的な木造住宅とはかけ離れています。

今回、我々は伝統的な木造住宅のエッセンスを引き継ぎつつ、
新たな知見を取り入れている工務店さんの取り組みを知るために、
視察に訪れました。

ヒンプン(ひんぷん)
ヒンプンのある沖縄の伝統的な住宅

昼頃に那覇空港に着いた我々は、まず沖縄の伝統的な木造住宅の中で、
ソーキそばの食べられる店で、工務店さんと合流しました。
上記の写真はそのソバ屋さんの店先です。

沖縄の伝統的な家屋の門にはヒンプン(ひんぷん)と呼ばれる、
魔物除けの壁が設けられています。
こちらの壁は、魔物が直接家の中に入ってこないように、
設けれられている壁で、中国の屏風が由来とのことです。

一般的に男性や客人は右側を通って入り、女性は左側を通って入るそうです。
そして、その右側奥には離れの建物があり、我々はそこで昼食を頂きました。

沖縄民家の離れ
沖縄の伝統的な木造住宅の離れ

沖縄の伝統的な住宅も"木造住宅"です。
こちらの離れは、沖縄の特徴的な赤色の瓦ではない離れですが、
かなり年季の入った建物です。
母屋の方は、赤色の屋根瓦となっていましたが、
こちらも修理の後が見られました。

台風の被害を防ぐためには、木造よりも鉄筋コンクリート造の住宅の方が良いと言う事で、
最近までは鉄筋コンクリート住宅が多かったようですが、木造住宅も進化し、
大概のことでは、昔のように台風による大きな被害を受けることは無くなったので、
改めて木造住宅が見直されだしているようです。

そして、今回視察に訪れた工務店さんの手がける住宅は、
単に沖縄の伝統的な木造住宅を復活させるというだけに留まらず、
断熱や遮熱の技術を用いて、如何に暑さを防ぐかと言う取り組みも行っていらっしゃいます。
我々はその取組について、今回視察に訪れました。

お話によると、沖縄では冬場でも殆ど暖房をすることは無いそうです。
(ただ、沖縄でもコタツは売ってるし、場合によってはコートを着るそうです。
 暑さに慣れている分、寒さに敏感だそうです。)

ですので、住宅を計画する際には主に"暑さ対策"を講じることがメインとなるそうです。

そう言った授業を昼食中に受けた後、午後からいよいよ建物見学に伺いました!

沖縄の住宅
沖縄の最新の木造住宅

まず、最初に訪れたのはこちらの建物。
琉球瓦と呼ばれる、赤色の瓦がやはり雰囲気を醸し出しています。

伝統的な住宅では、ヒンプン(ひんぷん)があるので、基本的に建物自体には玄関ドアを設けないそうです。
しかし、やはり最近の建物では玄関を設けないわけにはいかないようで、こちらの建物でも玄関ドアがありました。

また、暑さ対策の基本中の基本として、窓は全て樹脂サッシを利用。
やはり暑さ対策にも重要な要素として取り入れられているそうです。

早速、屋内に入ってみると。。。

屋内ヒンプン
屋内にあるヒンプン(ひんぷん)

ありました!ヒンプン(ひんぷん)です!
こちらは、琉球石灰岩と呼ばれる、こちらも沖縄ならではの石灰岩を利用して作られています。
沖縄の文化がここに継承されていました!

私は文化とはそのままの形だけで受け継がれるべきものとは考えていません。
文化は時代に応じて、適切に変化し、その形を変えつつも精神を受け継いで行く。
それこそが文化の継承において重要な要素だと思っています。
そうでも無いと、どんどん文化が時代に取り残され、やがて消えて行ってしまうと思うからです。

今回、こうして文化が受け継がれている姿を目の当たりにして、
私の考えは間違いでは無いと言う事を改めて実感致しました^^

こちらの住宅を見学していると、まだまだ驚かされることが沢山ありましたが、
それはまた次報にて。

 

実験住宅で宿泊してきました!

富山県黒部市に建てられた、とある企業さんの実験住宅にて、宿泊させて頂きました!
こちらの住宅では、実生活に近い形でのさまざまな実験が行われているようです。
毎年、建築学会と言う建築における最大の学会において、さまざまな発表をされているので、
きっとこの住宅にて分かった新たな事実も、発表されるのではないでしょうか。
(パッと見た感じでは、今回の九州で行われた建築学会の一年に一回の大きな
 九州での発表大会では、まだそう言った内容は見られませんでしたが。)

宿泊の夜には、この企業さんがブラジルで実際に栽培していると言う、
コーヒー豆を、炒るところから始めて、味あわせて頂きました^^
とても香ばしく、家中にその香りが行き渡って、なんとも贅沢な気分にさせて頂きました。

コーヒー一杯飲むのでも、炒るところから始めることで、
こんなにもゆったりとした時間が流れるのだと改めて感じさせて貰える瞬間でした!

忙しい暮らしの中でも、たまにはこう言った一時を楽しむ時間が持てれば、
豊かな気持ちになるものですね。

今後の参考になる、とても良い体験でした!

黒部市の実験住宅
実験住宅の外観

今回この黒部への出張では、宿泊もさることながら、
もう一つ、駅前で開発が行われている共同住宅の見学もさせて頂きました。

こちらには、現時点で3棟の共同住宅が建てられていて、
こちらは、それぞれの棟がそれぞれの建築家さんが自然の力を利用すると言うテーマに沿って、
建てられた共同住宅です。

パッシブタウン
今回の計画の模型

現在、3期までの計画が進められていて、2期工事まで終わっている状況でした。
上の写真は、一般の方でも入ることが出来る、今回の計画のコンセプトを紹介した、
展示施設にあった模型です。

お話を聞くと、計画は第6期まであるそうです。

日の入り具合に配慮されていたり、風の流れに配慮されていたり、
面白かったのは、地下の駐車場まで、昼光(太陽の光)を取り入れる工夫がされていたところです。
(そもそも、地下駐車場があること自体に驚きましたが・・・・)

共同住宅ですので、通常の一戸建て住宅に比べると、建物が大きいので、
建物自体が風の流れを遮らないように、配置が工夫されている計画。
湧き水が潤沢にあるこの場所において、特殊な給排水計画を用いて、冷暖房の足しにしている計画。
建物の躯体に熱が伝わらないように、工夫されている計画。

などなど、共同住宅だからこそ言った工夫が凝らされていました!

実際にこちらの街区に入ってみると、私が一番良いなと感じたのは、
「緑が多い」ことです。

パッシブタウン2
緑の多い街区

普段、大阪に住む私にとっては、こんなに緑の多い清々しい場所で住めることこそ、
大きなパッシブなんだろうなと感じました。
緑と共に住むことは、手間の掛かることです。
折角の綺麗な緑も、誰かが手入れをしてやらなければ、荒れ果ててしまいます。

日本が開国する以前の話、海外の船から日本を見て、
日本がハッとするほど美しい国だと思われたのには、
この手入れの行き届いた、緑にあったとも言われています。
私は、きっとこれこそが日本人が受け継いでいくべき、文化なのでは無いかと感じています。

だって、自分がこんなに落ち着くのですから、
やはりそう言うDNKとかアイデンティティがあるのでは無いでしょうか。

そんなことを改めて感じた見学でした!!

 

健康・省エネシンポジウムⅨ IN経団連 が開催されました!

今年も恒例の経団連会館にて、健康・省エネシンポジウムが開催されました。
今回で、早くも9回目になります。

今年も様々な分野の「リーダー」とされる方々が出席され、
今後の日本の住宅のあり方について、様々な角度からお話されました。

今回は、「住宅と健康に関する最新の研究から」と題して、
(一社)健康・省エネ住宅を推進する国民会議の会長であり、
(一財)建築省エネルギー機構の理事長もされている、
村上周三先生(この分野における、まさにリーダーです。)が、現在分かっている住宅と健康との関連性を示す、
調査研究データをとても詳しく、ご紹介されました。

また、我々が国民会議の一員として調査協力している、
健康調査についてもお話され、この調査の社会的な意義について、
お話されました。

今回は、イングランドの公衆衛生庁で健康保護についての部署を担当されている、
Angie Boneさんも公演され、英国における住宅と健康に関する取り組みについて、
お話されました。
中で印象的だったのは、イギリスでは寒い日に暖かく過ごすべきと言う事に対して
都度警告を発信する必要があるかどうかについて、
検討がなされていたようで、色々な調査の結果、死亡リスクが高くなるような外気温になった時に、
警報を発しようとすると、冬の殆どの日に警告を発することになるので、
それならば、いっそのこと住まいを断熱化し、暖房するほうが重要だという結論になったそうです。
(前提として、暖かく過ごす環境を作ることは必須となっています。)

そのようなイギリスでの考え方を参考に、日本ではどのような対策をすることが
大切なのかを考えていく必要がありそうです。

村上 周三
健康・省エネ住宅を推進する国民会議 村上 周三会長

今回のシンポジウムでは、議員連として健康・省エネ住宅を推進することの重要性について、
検討をする会の会長をされている、高村議員も来賓の挨拶に来られました。
寒さに対する規制や法律などを作ろうとすると、厚生省が管轄になって、それらの内容について、
検討することになるようなのですが、高村議員は

「薬などの副作用を調べることとは別の事として考えるべきだ」

と、言う意見を述べられ、出来れば早く冬に家の中が寒いと言う事実に対応すべきと言った趣旨の
お話をされました。

高村 正彦
健康・省エネ住宅を推進する議連連盟 高村 正彦 会長

そして、今回は総理大臣の補佐官をされている衛藤晟一氏も挨拶にこられ、
今回の活動の意義について、お話をされていました。

衛藤 晟一
内閣総理大臣補佐官 衛藤 晟一氏

更に、もう一人の総理大臣補佐官である和泉洋人氏も挨拶に上がられ、
「先の2名がこれだけ長くお話をされたと言う事は、この内容が如何に重要なことなのかを分かって貰えたと思います。」
と、お話されていました。

つまり、冬場に寒いという事実が、如何に改善すべきことで、
それを実現する何らかの手段が必要なのではないかと言う事です。

和泉 洋人
内閣総理大臣補佐官 和泉 洋人氏

もちろん、その具体的な手法についてはこれからどんどん議論が進んでいくものと思われますが、
毎年行われている恒例のシンポジウムとは言え、一歩一歩確実に、良い方向に向かって進んでいるのではないかと
感じるシンポジウムとなりました!

 

屋内の温度に関する健康調査のための機器の設置を行いました!

冬の屋内における寒さが、如何に健康に影響を与えるか?
この関係を明らかにするための全国調査の一環として、
大阪府住宅供給公社さんにご協力頂き、公社さんの建物にて、
協力者を募り、調査を実施致しました。

今回の調査は、以下の様な流れで行われます。

1.冬場に現在の建物内にて、リビング、寝室、脱衣室の温度や湿度を計測
 同時に、居住者の血圧や運動量を測定

2.その後、断熱改修工事を実施(補助金が最高で120万円利用できます)

3.断熱改修後の冬に改めて、建物内の、リビング、寝室、脱衣室の温度や湿度を計測
 同様に、居住者の血圧や運動量を測定

今年の冬は、1番の調査をまずは実施した段階です。
調査にご協力頂いている居住者の方の中には、

「冬が寒くて仕方がない、窓にプチプチを貼ったりして工夫しているが、それでも寒いので困っていた」

と、言ったような悩みを抱えている方が殆どでした。

おんどとり設置
温度や湿度を計測する機械の設置

調査と言っても、複雑な事をお願いする訳ではありません。
調査の内容としては以下です。

・上記の写真のように、時間が来れば自動的に室内の温度や湿度を測定する機械を置かせて頂く。
・起床時、就寝時に血圧を測って頂く(通常の血圧計です)
・万歩計のような活動量計を付けて頂く

といったような内容です。
この調査を約2週間行わせて頂き、その結果を元に、
分析を行っていくと言った感じとなります。

おんどとり設置2
温度や湿度を計測する機械の設置

そして、断熱改修ですが、
基本的には、
・窓の高断熱化の実施(窓の内側に更に樹脂の高断熱窓を設置。又は窓自体を高断熱窓に改修)
・床や壁、天井に断熱材を敷設

と、言ったことがメインです。
こうすることで、同じように暖房しても暖房の効きがよくなります。
また、更には部屋間の温度差も出来難くなり、そうなった状態で、
上記で調べた、温度や湿度、血圧や活動量にどのような違いが出るのかを分析すると言った試みです。

おんどとり設置3
温度や湿度を計測する機械の設置

今回、この調査は大阪府住宅供給公社さんのご協力のもと、
集合住宅にて行わせて頂きました。

※もちろん、集合住宅だけでなく、戸建住宅でも調査は可能となります。

特に、集合住宅では、外気に晒される端部屋が環境的に厳しいです。
お隣に挟まれている住戸は、隣同士で温めあっていて、
比較的、暖かく過ごせています。

上の階や下の階に部屋がある場合も、居住者がいればお互い温めているのと同じとなります。

ですので、今回は特に端部屋の方にご協力頂きました。

まだ、調査は始まったばかりで、どのような結果が出てくるのか、
今の時点でハッキリとしたことは言えませんが、冬場に寒い環境で過ごすことは、
イギリスやアメリカなどでは、公的に健康リスクのあることだと明記されています。

それを公的に調べて、事実であると明かすことが出来れば、
これは世界で初めて成功した事になります。

今後の日本の住宅の在り方を考える上でも大変貴重な調査となります。
もし、この調査にご興味のある方は、是非ご一報下さい。

お問い合わせ

 

防火に関する研究を行っている安井先生の講義を伺いました!

本日は、私がお世話になっている近畿大学にて、
特別講義として、生徒さん達に紛れて防火に関する実験や研究を行われている、
安井先生の講義を受けてきました。

安井先生は、ご自身で建築設計事務所を営む傍ら、
木という物が利用次第では如何に燃え難いものであるかを実証するための実験を多く行われており、
実際に建てた、木造校舎を燃やすと言う、壮大な実験を行われたこともある方で、
そこから分かった事は、我々の現在の建築に活かされています。

今回の講義では、様々な実験から分かってきた木の可能性について、
いろいろ教えて頂きました!

まず、防火において大切なことは、実際の火災で人が死に至るのは、
煙によるものが殆どです。
つまり、

鉄骨だから良いとか、木造だから良いとか、鉄筋コンクリートだから良い

と、言うのは殆ど関係なく、内装が如何に燃えないようにするのかが命を守る上で、
とても重要だと言う事でした。

燃え始めてしまえば、たった30秒で一酸化炭素濃度は10%にも至り、
その空気を吸えば死んでしまいます。

こういうことを如何に防ぐかが、死亡事故を防ぐためには重要だと言う事でした。

そして、内装材を如何に燃えないようにするかと言う点においても、
火が出る可能性のある場所から、1m程度の範囲で燃え広がるものが無ければ、
火事が広がることが無いと言うことが実験によって分かっているとのことです。
こちらは、実際に動画でその実験の様子を見せて頂きましたが、確かにそうでした。

そして、更に凄い(意外な)ことに、壁の内部側(内装)に木材を使っていたとしても、
何と、燃え広がることが無いと言うことも、実証されています。

つまり、木は正しく利用(厚みとか適切な場所の検討さえ)すれば、内装で利用しても出火した火を広げるように作用しなくなる。
それどころか、燃え広がりを抑える効果があると言う事を、実験によって証明されたのです!!

この他にも、目からウロコが落ちるような沢山のお話を聞かせて頂き、
私もとても勉強になりました^^

木材に対して抱かれている誤解を、解いていく必要が今後はありそうな気がしています。

防火の安井先生
自らの講演のチラシを撮影

講義後は、安井先生と夕食をご一緒にさせて頂きました。
他愛も無い話も沢山させて頂きましたが、

「我が息子を(この先の時代を睨んで、)どのように育てるべきか」

と、言った話をお伺いした際に、

「何かを強制するのではなく、本人が望んだ時に選択が出来るように、
 選択肢が広がる育て方をすることが重要じゃないか」

と、言って頂いたことにとても共感し、そのために親としてしてやれることは何かを考えるようになりました^^

公私(?)ともに、良い勉強になりました~

 

空気調和衛生設備工学会 省エネルギー委員会 シンポジウムが開催されました!

この日、一般社団法人の空気調和衛生設備工学会の
省エネルギー委員会、住宅指針改訂検討小委員会と言う、委員会の主催で、
専門家向けのシンポジウムを開催致しました!

私も委員をさせて頂いているのですが、簡単に言うと住宅に設置する設備機器の
省エネルギー性能についての指針を検討しようと言う会なのですが、
この日は、委員会のメンバーの先生方が普段建築に携わる、専門家向けに最新情報を
提供すると言った趣旨で、シンポジウムが開催されました。

参加者の方々も、ハウスメーカーや建材メーカーなど大手企業の技術開発の方や
工務店さん、建築士、公的な機関で勤務されている建築関係の方など、
様々な種類の方々が参加されました。

省エネ委員会
シンポジウムの様子

この日、メインで話をされたのは、神戸大学の高田先生です。
この日、高田先生は、断熱リフォームを行った際に、その効果がどの程度のものなのかを
正確に計算出来るように、実際の建物をリフォームした前後で、温度や湿度などを計測し、
ご自身で作られた計算と照らしあわせてみると言ったことをされている一部をご紹介されていました。

さまざまなリフォームのケースにおいて、この計算が成り立つように、
今後も研究を続けて行かれるとの事です。

2部では、専門家によるパネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションとは、あるテーマについて専門家同士が、
自身の意見をぶつけ合うと言った趣旨のものが多いです。

今回は、「国土交通省国土技術政策研究所」の方も参加され、
とても面白い意見を仰っていました。

現状日本では、如何に建物の省エネルギー性能を上げるかについて、
いろいろな角度から検討されています。

「本当に省エネを実現するためにはどのようにすべきかと言った時に、
 単純には、今の電気代を3倍にすれば、皆が使いづらくなるので、
 簡単に実現できるだろう。」

「しかし、実際にはそんな簡単にはいかない現実があって、
 では、建物の省エネルギー性能を一般の人が見て分かるようにすれば、
 自然と、省エネルギー性能の高い建物が高付加価値のものとなっていくのではないか。」

と、言った話をされていまいした。
事実、今後の方向性として、建物の省エネルギー性能を表示する、
ラベルを建物の売買の際に、提示しなければならないようにすると言ったような話もあるようです。

なるほどと、思う反面、多くの一般の人は、

「何故、それほど省エネが必要なのか?」

と、言ったところで疑問に思っている方が沢山いらっしゃると思います。
その部分をもっと明確に、分かり易く、普及啓発していく必要があるのではないかと、
個人的には思っています。

そして、省エネと言う議論はどこか住まい手にとっては、
遠い話のように聞こえてしまっていると思います。

これから予想されている未来が如何に深刻な状況になると、
考えられているのか。そのために我々は何をすべきなのか。

と、言った視点の話をもっとすべきでは無いでしょうか?

また、エネルギーを輸入に頼っている点が、
国にとって、ひいては私達の生活にとって、
どれだけ影響があって、どれだけ改善すると生活が変わるのかを
もっと真剣に、分かり易く伝える必要があるのでは無いでしょうか?

こういう事は、政治家の仕事で我々が率先することではない。
と、考える方も多いと思いますが、それはその人自身が、
「現実としてどの程度リアルに受け止める方が未来の子供たちのために得策か」
と言う視点を持ち合わせた上で判断すべきじゃないかと思っています。

もちろん、私自身もそう言う視点で判断すべき人間の一人だと思います。

とても考えさせられる、良いシンポジウムでした。

 
 
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代表取締役 太田 周彰

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太田 周彰

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