2014年5月

<スポンサーサイト>
<スポンサーサイト>

突板フローリングの朝日ウッドテックさんにお邪魔しました!

弊社の事務所の直ぐ近くにある朝日ウッドテックさん。
朝日ウッドテックさんは、最近では珍しくなってしまった、
フローリングを主に扱っているメーカーさんです。
この日は、朝日ウッドテックさんのショールームにお邪魔してきました。

朝日ウッドテックさんのサイトはこちら http://www.woodtec.co.jp/

朝日ウッドテックさんのフローリングは、本物の木を表面に使用した
フローリングしか扱っていません。

メーカーによっては、プリントしたシートを表面に貼ってあるフローリングも
扱っていると言うところが多いのですが、
朝日ウッドテックさんのこだわりは、本物の木のフローリングで、
更には、その中でも木の模様を様々に惹き立てる工夫をしているそうです。

木材を切る場合、その切り方によって、大きく3種類の方法があります。

・板目(いため)
 木材を真上から見て、直径方向に並行に切る切り方

・柾目(まさめ)
 木材を真上から見た時、中心から、外側に向かって切る切り方

・杢目(もくめ)
  木材を桂剥きのように切る切り方

が、あるのですが、朝日ウッドテックさんでは、
フローリングに色々な表情を持たせるため、敢えてさまざまな切り方をして、
それらを組み合わせて、フローリング用の木として使っているそうです。

多くの大量生産品の場合は、「桂剥き」のように切った杢目を使用している場合が多く、
桂剥きで切る分、木材の隅から隅まで使える分、木の模様は控えめになります。

バーチ フローリング
バーチの床フローリング

その結果、例えば上の写真にある、よく家具などで使用されるバーチ(シラカバ)に注目して見てみると、
下の写真のように、光って見える箇所と、そうでもない箇所があることが分かります。

これは、正に切り方を変えて、それをまた組み合わせてフローリング材としたために出来る、
表情です^^

バーチ 杢目
綺麗な杢目が光っているように見える

更に、このフローリングを角度を変えて見てみると、
今度は下の写真のように、別の場所が光って見えるようになりました。

バーチ 杢目2
見る方向によって光って見える場所が変わる

このような、通常では行わないような手の込んだ工夫をしたからこその
独特の表情がとても印象出来でした。

同じ、木を使ったフローリングでも、その加工方法によって、
随分出来が違ってくるものです^^

正にフローリングを専門に扱っている会社の、こだわりと努力の賜だと思います!

壁面装飾 木
壁面を装飾する木材のいろいろ

上の写真は、様々な木材で色々な凹凸の加工を施した、
壁面の装飾材料です。

壁面をこのように装飾できるのも、とても趣きがありますね!

実際に採用が決まれば、まだこのブログでも触れます^^

 

外構工事完成!  阪南市S様邸

お引き渡しの時点で、材料の入手に時間が掛かってしまったため、
外構工事終わらないまま、先に建物の完成をもってお引き渡しをしたS様邸。

外構工事が完成した後、引っ越しが一段落ついたと言う事で、
ご訪問させて頂きました。

外構工事が完成したS様邸
玄関が東側を向いているS様邸

本来であれば、建物が完成し、外構工事が完成した状態でお引き渡しとして鍵を渡すのが、
一番理想です。しかし、この冬の大雪のせいで、一部の材料メーカーの工場が
生産不能になった影響が、今でも続いているようで、
外構工事の終わりを待たないまま、お引き渡しが行われました。

ある意味、家の外観は外構工事次第で、印象がガラリと変わってしまいます。
お引き渡し時の状況はコチラ

ですので、私としても外構工事が最終的にどのように完成したのかを
確認することは、とても大切な事です。

例えば、今回のS様邸では計画の段階で、玄関の横に計画されている、
勝手口には、目隠しを付ける予定でした。

しかし、引き渡しの段階ではこの目隠しが完成しないままでした。

今回、その様子を改めて確認したところ、
格子を利用した目隠しが、とても良く目線を遮っていました^^

格子は、角度によっては、目線が中まで通る場合と、
遮られる場合があります。

「目隠し」という事だけで考えると、完全に目線が遮られる方が良いのですが、
勝手口には、ゴミ箱などを置くので、匂いがこもったりしないように、
風も通るようにしようと思うと、格子がうってつけです。

また、光を完全に遮らないこともあり、ある程度の明るさも確保できるのが魅力的です。

そう言った意味で、勝手口に設置した格子の目隠しは、いい感じで機能していたと思います。

外構工事が完成 南面
南面は、路上からの目線に配慮した目隠しが施されています。

同じように、オープン外構としたS様邸では、
南面に設けた大きな窓から中の様子が
路上から
分かってしまうと言う事で、当初から目隠しを計画していました。

こちらに関しても、材料がお引渡し時には届かず、
確認出来なかったのですが、
格子によって、目隠しと風通し、更には日当りにも配慮した、
工事が終わっていました。

最近では、防犯上の理由からオープン外構にする場合が多いのですが、
その意味でも、目線を完全に遮断することは危険です。

オープン外構が何故防犯上良いのかと言うことですが、
もし、弊などで囲ってしまって、外から建物が完全に見えない状態になると、
仮に泥棒が弊の中に入ってしまえば、その中で泥棒が何をしていようと、
外側からは誰も気づく事が出来ません。

その反面、オープンな外構にしておけば、侵入されても、
不審な行動があれば、外側の人間が気づくことが出来ます。
そう言う意味で、オープン外構が防犯には良いと言われているのですが、
これと全く同じ意味で、外からの目線を気にするあまり、
完全に覆ってしまうのは、防犯的にも良くありません。

ですから、目隠し、通風、日当り、防犯。
色々な事を考えた場合、角度によって見え方が違う、
格子の採用は、良かったと言えそうです!

S様、有難うございました!

 

家づくりセミナー開催! 資金計画の大切さ

最近では、ほぼ半年に1回の開催となっている
家づくりセミナー。

今回も4組の方に参加して頂きました^^

家づくり セミナー 資金計画
資金計画の重要さについて語るFP長谷氏

毎回、弊社が主催の家づくりセミナーでは、私がお話させて頂く第1部と、
ファイナンシャルプランナー(略して、FP)の長谷氏にお話頂く第2部の
2部構成となっています。

弊社の家づくりセミナーにおいて、毎回評判が良いのは、長谷氏による、
資金計画の手法についてのお話です。

通常、資金計画と言うと、銀行やハウスメーカーの営業マンに
相談するケースが多いようです。

しかし、この場合せいぜい
「年収の何%程度なら、住宅ローンを組んでも良い。」
と、言ったような理屈から、家づくりの予算を決定します。

しかし、この資金計画、全くと言って意味のない予算です。
資金計画とは、あくまで「計画」を立てる事です。

本来「計画」を立てようと思えば、収入だけでなく、
ご家族の人数、それぞれのご家庭のライフスタイル、
将来の家族の形態(単世帯?二世帯?)と、言ったような要素や
その他もろもろの要素で、全く異なってくるはずです。

これらの事を考慮せずの立てる予算は、計画でも何でも無い訳です。

では、どのように資金計画を立てるべきなのか?
毎回のセミナーでは、その辺りをキチンと話して貰えます。
毎回、受講された方の感想は、
「資金計画を考え直します。」
や、
「とても参考になりました!」
と、いう内容が多いです。

また、長谷氏の話の中には、
「資金計画を立てるタイミング」
についても話があります。

よく、資金計画を
建物の計画が決まり、いざ、契約となった段階で、
慌てて立てようとする人がいるようです。
(資金計画を立てようとするだけ、まだ良いのですが・・・)

しかし、この段階では、既に建物に
「必要な資金」
は、決まっていて、もうこれ以上どうしようもない。
と、言う段階です。

ですから、「建物の値段」に合わせた、予算を組み、
その予算に応じた暮らしをするしか他無くなります。

気がつけば、家族旅行をひかえて、食費も極力抑えて、
家を建て、住み続けるために、全ての生活を合わせる。

と、言う形になってしまいます。

ですから、
「そうなる前に先に資金計画をする事が重要」
だそうです。

資金計画をまず立てて、それに合った建物を建てる。
こちらの方が、理に叶っていると思います。

勿論、資金計画も無しに、予算だけ決めて、
建物だけを建てるのには、私は賛同出来ません。

今回のセミナーでも、その辺りをキチッと知って貰えたと、
思います。

 

上棟式を行いました IN門真市 K様

門真市で建築が進んでいるK様邸。
上棟が行われたこの日、上棟式が行われました^^

上棟式 祭壇
上棟式のために用意した、お供え

建物の構造を組み上げる段階では、
棟梁(その現場の担当)の大工さんが、仲間の大工さん5~6人を連れてきて、
力を合わせて、構造を組み上げます。

このことを「上棟」と、言います。

棟木と呼ばれる、屋根の一番てっぺんに据えられる材料が、
この構造を組み上げる最後の段階で、据えられます。
これを指して、上棟と言う訳です。

そして、この上棟が行われる日に、
「上棟式」が行われます。

最近では、この上棟式を行わない人も、
結構、多くなってきました。

地域によっては、この上棟式を大工さんの労いのために
行うと解釈している地域もあるようですが、
実際、形式上は建物の安全、工事の安全を祈願するために行うようです。

多くの施主さんにとっては、この上棟の機会に初めて大工さんと
面会する事になるので、
「これから、宜しくお願いします。」
と、言う意味を込めて、大工さんに祝儀を渡す人もあります。
恐らく、ここから転じて、上棟式は大工さんの労いの場だと言う、
解釈になったんだと思います。

今回は上棟式を行うと、言う事になりましたので、
工務店さんの方で、上記の写真のようなお供えを用意してくれました。

上棟式では、主にお供えに
「米、塩、酒」
を用意します。

お清めにも使うのですが、何故この3種なのでしょうか?
色々調べると、理由が沢山出てくるのですが、
大分、古い時代からこの3種は使われていたようです。

特に米は、多くの実が実ることから、外国でもライスシャワーとして
利用されている事実から、良い事をもたらすものとして、利用されているようです。

米、酒、塩どれをとっても、古くから大切な食物として、扱われてきたところから、
お清めの品として、習慣的に使われているようです。

また、真ん中に見える「棟札」は、この日のためにK様がご用意下さったものです。
上棟式では、最初にこの棟札に向かって、二礼二拍手一礼と言って、
2回礼をし、2回拍手をし、1回礼を全員で行い、祈願します。

上棟式 門真市
上棟式では、家の四つ角に塩・コメ・酒を撒きます。!

上棟式の進め方は色々ありますが、

今回は、その後に大工さんと、施主さんが家の四つ角に、
お供えの米、塩、酒をお清めとして撒きに行きました。

大工さんがお酒の一升瓶を持ち、施主さんが、ご主人と奥さんで、
それぞれ、塩、米を持ちます。

北東の角から、右回りに順番に周ります。
1箇所につき、3回それぞれが撒くので、配分には要注意です^^

そして、その後K様より、大工さんに労いの言葉を頂きました。
最後に、全員でお祝いの祝杯を形だけ(飲酒運転になりますので(汗))あげ、
上棟式の締めとなります。

この上棟式が施主さんに大工さんを紹介する
一番良い機会になります。

K様も、大工さんと話をして貰って、どんな人が建ててくれているのか、
実感を持って頂けたと思います。

上棟式は本来持っている意味だけでなく、そう言うコミュニケーションの
場にもなるので、家づくりをされる際には、行ってみるのも良いと思います。

 

経団連にて健康・省エネ住宅のシンポジウムを行いました!

弊社が参画している、
「健康・省エネ住宅を推進する国民会議」

毎年恒例となっていますが、
今年も経団連会館にて、シンポジウムを行いました!

このシンポジウムは、「断熱性能の良い家」が、
如何に健康に寄与するのかを、医学的な観点から解明するために
活動を行っている我々が主体となり、
広くその活動を知らせるために、
超党派で結成されている、健康・省エネ住宅推進議連の議員さんや、
解明活動の手助けをしてくれている、お医者さん、建築の世界の教授などが、
講演者やパネラーとなり、活動の意義や内容について、発表していくシンポジウムとなっています。

毎年、議連を代表して挨拶される議員さんは、有名な方ばかりなのですが、
今年は、高村自民党副総裁が挨拶をされました。
(昨年は、元国交大臣の前田議員、一昨年は総理になる前の安倍首相でした。)

また、シンポジウムのパネラーには、国交省の住宅局の局長さんや、
厚生労働省の老健局の局長さん、
建築の分野では、ドンと言われている、村上周三先生。
循環器系の大家のお医者さんである江里先生が、参加されました。

詳細はコチラ「国民会議」のページで

聴衆も毎年ながら、200名以上もの方が参加され、
中には、建築の分野でものすごく活躍されている方も多数参加されています。

私は、運営側として受付などのお手伝いをしたのですが、
まぁ、盛大と言って間違い無かったと思います^^

健康・省エネシンポジウム
室内の温度と血圧の関係について

シンポジウムの内容は、要は、

「温度差のある住宅内では血圧の変動が激しい」

→「温度差のある住宅内では、結果として循環器系の疾患が多くなるのでは?」

→「だったら、温度差を解消すれば、循環器系の疾患が少なくなるはず!」

→「じゃぁ、それを調べてみよう!」

と、言う事を様々な分野の権威の方が、色々な角度から話をされます。

高度医療と長寿命
高度な医療が長寿を生み出す訳ではない!

今回のお話の中で、特に印象に残っているのが、
お医者さんである、江里先生のお話。

この先生のお話は、分かりやすく、かつ面白いので、毎年印象的なのですが、
今年もやはりいちばん印象的でした^^

どんなお話かと言うと、

例えば、上の写真の話では。

「もし、医療が発達していれば、長生きだとしたら、」

→「医者の数が多くて、高度な医療機器が揃っている東京が一番長生きなはず」

→「しかし、実際はそうでない。」

→「つまり長生きの秘訣は、生活習慣にある!」

この話の真髄は、どんどん医療費を国費でつぎ込むよりも、
国民の生活習慣を変える方がよっぽど効果的と言う話にもなりますし、
また一方、我々ひとりひとりに対しても、問いかけられているもので、
普段の生活習慣の大切さをお話されているものです。

そして、生活習慣の一つとして、今まで最も重要なのに軽視されてきた、
『住環境の改善による、生活習慣の改善効果』

の重要性と言うお話に至ります^^

つまりは、我々の活動が如何に重要で、
この活動が医学的に証明されて、公に認められれば、
医療費を減らし、国民の負担を減らし、
健康寿命を延ばすものだと、言うお話でした。

健康寿命については、コチラを参照

断熱性能の良い、暖かい住宅が、どれだけ健康に寄与するか。
その解明は、既に近畿大学の岩前教授によって、調査され、
効果が高い事は分かっています。

今度は、それを医学の世界や国に認めさせるための活動です^^
10年と長いスパンでの活動になりますが、世の中の一助となれば、光栄です!

 

気密とは? 気密測定を行いました! 八尾市S様邸

工事が続いている、八尾市S様邸。
この日は、気密測定が行われました!

気密とは、家の中にどれだけ「隙間」があるかの指標です。
一般的には「C値」と、言うもので表現します。

どれだけ隙間があるかをどのような指標で表すのかと言うと、
『家の延べ床面積(正確には若干延べ床面積と前後します。)に対して、
隙間の面積の合計がどの程度あるか。』

と、言うような指標になります。

ですから、単位は『c㎡/㎡』と、言うものになります。
これがC値と言うものです。

例えば、C値が3.0(c㎡/㎡)で、家の延べ床面積が100㎡(約30坪程度)の場合、
その家には、単純に

3.0☓100 = 300c㎡

の大きさの隙間があると言う事になります。

この隙間は、家の何処か、1箇所に

『10cm☓30cm の大きな穴がある!』

と言う意味では無く、
隙間を足しあわせて行くと、その大きさになると言う事です。

気密が必要な理由は、沢山あるのですが、大まかに言うと、

「換気扇を効かせるため」
「快適性を維持するため」

と、言う事になります。

現在の住宅では、「居室」と呼ばれる、LDKや寝室、和室などと言った部屋には、
絶対に換気扇を付けなければなりません。

そして、その換気扇が充分に機能するためには、「気密」が出来ていないと、
充分に換気扇が役割を果たしてくれません。

また、隙間風が多いと、必然的に冬に寒い思いをするので、
やはりこれも防ぎたいものです。

では、どの程度の「気密」が必要なのか?
平成11年に実はその基準が制定されています。

制定内容は以下のリンクを見て下さい。

気密をマスターしよう!

しかし、この基準、既に10年以上も前の基準となっていて、
今では、この基準を守ったところで、充分とは言えない事が分かっています。

例えば、S様邸のある大阪では、平成11年の基準に照らして考えると、
気密を表すC値は、5.0で良いことになっています。

確かに、この程度の気密でも確保しないよりかは、確保した方が良いです。
それによって、ある程度の快適性の向上も期待できます。

しかし。。。。。

先ほど挙げた、換気扇の性能が充分に発揮されるかと言うと、
そう言う訳にはいきません。

換気扇と性能については、以下を参考にして下さい。
換気回数と気密性能の関係

ですから、私がいつも確保すべきC値の値として挙げているのは、

C値=1.0(ただし、第1種換気の場合)

です!

実に平成11年にあった基準の5倍程度の気密(5分の1?)が必要です。
C値が1.0と言う事は、先ほどの100㎡の住宅で、
100c㎡の隙間と言う事です。

『10cm☓10cm』

の隙間しか、作ってはならない訳です。
実に、名刺2枚分の大きさの隙間しか作ってはならない事になります。

これで、やっと換気扇が機能すると考えて良いと言う事になります。

気密とは
気密測定の機械設置の様子

さて、今回の気密測定。
実際にどの程度の気密だったかなのですが、
写真は、気密の測定機械を設置した状態です。

この測定器は、窓に設置します。
そして、測定器の口以外は、空気が漏れないように「目張り」をします。
写真は、ビニールとテープで覆って、空気が漏れないようにしています。
これが目張りです。

今回、測定したその結果は・・・

C値=0.8 !!

予定通りの良い結果が出たと思います^^
工事はまだまだ続いていきます。

 
 
資料請求・お問合せ