工事が順調に進んでいる、寝屋川市のO様邸。
気密工事が完了し、この日は気密測定が行われました。
気密測定器を設置した様子
外壁の凸凹が多いO様邸。
実は、凸凹が多い建物は、気密を確保するという意味においては不利だと言われています。
しかし、この日に測定したO様邸の気密性能は、
C値=0.55
素晴らしい数字です。
建物全体において、隙間は名刺2枚分とちょっとと言う隙間しか無い計算になります。
何と言う高い性能でしょうか。
熱交換型の換気扇を使用しますので、換気扇を十分に機能させるためには、
高い気密性能は必須です。
平成11年に国が基準値とした、気密性能は C値=5.0 ですから、
それを遥かに上回る数字です。
そして、換気扇を機能させるためには、気密性能は1.0以下でなければ、
機能しているとは言えないと言われています。
これらを考えても、良い性能の住宅が建てられていると言うことが
証明されたと言って、良いでしょう。
これから、工事が始まる堺市のS様邸。
現在の家を建て替えるため、工事着工ギリギリまで、
現在の建物を使用して貰うと、言うこともあって、
建物解体前に、先に地盤調査が行われました。
スゥエーデン式サウンディング試験と呼ばれる、地盤調査方法で調査されました。
S様邸は、大きな川のすぐ近くと言う事で、
いわゆる、
「後背湿地」
と、言う場所に当たります。
事前から、土地は軟弱である可能性が高いお話はさせて頂いていたのですが、
今回の地盤調査でも、やはり深さ6m程度までは柔らかい地層が続くことがわかりました。
通常、地盤調査は新しく建てる建物の4隅と真ん中の地盤の状態を調べる事になります。
これは、同じ土地内でも地層の状況が違うことがあるためです。
今回は、新しく建てる家が、丁度現在の家の庭部分に当たる箇所が多く、殆どを庭で
調査したのですが、真ん中部分については、今の床をはがして調査を行いました。
全て調査をし終えて分かったことは、4隅よりも真ん中の方が、深い位置まで柔らかいと言う事です。
よく、建築業者さんでも家が建っていた場所は、地盤が固いと勘違いされている業者さんも
多いのですが、決してそんなことはありません。
建物はその重量で「圧密沈下」と言うものを起こすのですが、その影響はそんなに
深い場所まで及ぼすことは殆ど無く、深い位置においては、
殆ど「圧密(重さで圧縮されて、密度が高くなる(締まる)こと)」されることはありません。
ですから、建物が建っていようがいまいが、地盤調査は必要ですし、
現在の建物の有無は、地盤の状況には殆ど影響を与えていません。
今回の結果をもって、どんな改良が最適なのかは地盤調査会社が判断することに
なるのですが、何らかの改良が必要になることは間違い無さそうです。