お引き渡しの時点で、材料の入手に時間が掛かってしまったため、
外構工事終わらないまま、先に建物の完成をもってお引き渡しをしたS様邸。
外構工事が完成した後、引っ越しが一段落ついたと言う事で、
ご訪問させて頂きました。
玄関が東側を向いているS様邸
本来であれば、建物が完成し、外構工事が完成した状態でお引き渡しとして鍵を渡すのが、
一番理想です。しかし、この冬の大雪のせいで、一部の材料メーカーの工場が
生産不能になった影響が、今でも続いているようで、
外構工事の終わりを待たないまま、お引き渡しが行われました。
ある意味、家の外観は外構工事次第で、印象がガラリと変わってしまいます。
(お引き渡し時の状況はコチラ)
ですので、私としても外構工事が最終的にどのように完成したのかを
確認することは、とても大切な事です。
例えば、今回のS様邸では計画の段階で、玄関の横に計画されている、
勝手口には、目隠しを付ける予定でした。
しかし、引き渡しの段階ではこの目隠しが完成しないままでした。
今回、その様子を改めて確認したところ、
格子を利用した目隠しが、とても良く目線を遮っていました^^
格子は、角度によっては、目線が中まで通る場合と、
遮られる場合があります。
「目隠し」という事だけで考えると、完全に目線が遮られる方が良いのですが、
勝手口には、ゴミ箱などを置くので、匂いがこもったりしないように、
風も通るようにしようと思うと、格子がうってつけです。
また、光を完全に遮らないこともあり、ある程度の明るさも確保できるのが魅力的です。
そう言った意味で、勝手口に設置した格子の目隠しは、いい感じで機能していたと思います。
南面は、路上からの目線に配慮した目隠しが施されています。
同じように、オープン外構としたS様邸では、
南面に設けた大きな窓から中の様子が
路上から分かってしまうと言う事で、当初から目隠しを計画していました。
こちらに関しても、材料がお引渡し時には届かず、
確認出来なかったのですが、
格子によって、目隠しと風通し、更には日当りにも配慮した、
工事が終わっていました。
最近では、防犯上の理由からオープン外構にする場合が多いのですが、
その意味でも、目線を完全に遮断することは危険です。
オープン外構が何故防犯上良いのかと言うことですが、
もし、弊などで囲ってしまって、外から建物が完全に見えない状態になると、
仮に泥棒が弊の中に入ってしまえば、その中で泥棒が何をしていようと、
外側からは誰も気づく事が出来ません。
その反面、オープンな外構にしておけば、侵入されても、
不審な行動があれば、外側の人間が気づくことが出来ます。
そう言う意味で、オープン外構が防犯には良いと言われているのですが、
これと全く同じ意味で、外からの目線を気にするあまり、
完全に覆ってしまうのは、防犯的にも良くありません。
ですから、目隠し、通風、日当り、防犯。
色々な事を考えた場合、角度によって見え方が違う、
格子の採用は、良かったと言えそうです!
S様、有難うございました!
最近では、ほぼ半年に1回の開催となっている
家づくりセミナー。
今回も4組の方に参加して頂きました^^
資金計画の重要さについて語るFP長谷氏
毎回、弊社が主催の家づくりセミナーでは、私がお話させて頂く第1部と、
ファイナンシャルプランナー(略して、FP)の長谷氏にお話頂く第2部の
2部構成となっています。
弊社の家づくりセミナーにおいて、毎回評判が良いのは、長谷氏による、
資金計画の手法についてのお話です。
通常、資金計画と言うと、銀行やハウスメーカーの営業マンに
相談するケースが多いようです。
しかし、この場合せいぜい
「年収の何%程度なら、住宅ローンを組んでも良い。」
と、言ったような理屈から、家づくりの予算を決定します。
しかし、この資金計画、全くと言って意味のない予算です。
資金計画とは、あくまで「計画」を立てる事です。
本来「計画」を立てようと思えば、収入だけでなく、
ご家族の人数、それぞれのご家庭のライフスタイル、
将来の家族の形態(単世帯?二世帯?)と、言ったような要素や
その他もろもろの要素で、全く異なってくるはずです。
これらの事を考慮せずの立てる予算は、計画でも何でも無い訳です。
では、どのように資金計画を立てるべきなのか?
毎回のセミナーでは、その辺りをキチンと話して貰えます。
毎回、受講された方の感想は、
「資金計画を考え直します。」
や、
「とても参考になりました!」
と、いう内容が多いです。
また、長谷氏の話の中には、
「資金計画を立てるタイミング」
についても話があります。
よく、資金計画を
建物の計画が決まり、いざ、契約となった段階で、
慌てて立てようとする人がいるようです。
(資金計画を立てようとするだけ、まだ良いのですが・・・)
しかし、この段階では、既に建物に
「必要な資金」
は、決まっていて、もうこれ以上どうしようもない。
と、言う段階です。
ですから、「建物の値段」に合わせた、予算を組み、
その予算に応じた暮らしをするしか他無くなります。
気がつけば、家族旅行をひかえて、食費も極力抑えて、
家を建て、住み続けるために、全ての生活を合わせる。
と、言う形になってしまいます。
ですから、
「そうなる前に先に資金計画をする事が重要」
だそうです。
資金計画をまず立てて、それに合った建物を建てる。
こちらの方が、理に叶っていると思います。
勿論、資金計画も無しに、予算だけ決めて、
建物だけを建てるのには、私は賛同出来ません。
今回のセミナーでも、その辺りをキチッと知って貰えたと、
思います。