堺市で工事が進行中のM様邸。
このM様邸において、気密測定が行われました!
気密の測定の方法には2種類あります。
下の写真のラッパのような物体は、内部にファンと圧力を計測する部分があって、
中のファンが回転することで、家の中の空気を抜いたり、逆に入れたりすることが可能です。
気密測定を行う際は、全ての窓と玄関ドアを閉めて、家の中を密閉した状態で行います。
もちろん、屋外との穴もテープなどで閉じます。
下のラッパの口は外部に面していて、空気の通り道は見た目ではここだけになります。
しかし、実際には気づかないような場所において、建物に穴があいているのが普通です。
ですから、ファンが回っている割には、圧力が落ちる(あるいは上がる)割合が低ければ、
それだけ密閉されていないと言うことが分かります。
これが気密測定の仕組みです。
気密測定器のファンの部分
今回、M様邸において行われた気密測定では、とても良い値が出て来ました。
C値は"0.26"と言うとても立派な値です!
この値の意味するところは、この住宅において、隙間と言う隙間を全て集めてきても、
名刺1枚の大きさにも満たない隙間しか無いことを意味します。
なんと凄いことでしょう^^
気密測定器の測定値集計機器
そんな話をすると、気密のことをよく分かっていないと、
「家の中で息苦しくなる」
と、言う人が出て来ます。
これは、全くの見当違いな話です。
現在、住宅において換気扇を24時間動かすことは義務付けられています。
何故、このように義務付けられたかを知る必要があります。
それは、現在の住宅はかなり以前の住宅と比べて、壁で完全に覆ってしまう建物になっています。
ですから、既に今の時点で殆どの建てられている住宅の気密性能は高くなっているのです。
それが故に、換気扇の設置が義務付けられているのです。
そして、換気扇をよく機能させるためには、
予想外の場所から空気が抜けたり、入ったりすることを極力避ける必要があります。
そうしないと、事前に計画した換気が予定通り出来ないからです。
つまり、気密の性能が良ければ良いほど、
換気の効果が抜群に発揮されると言う事になるのです。
それを踏まえて、気密測定を行っています。
もちろん、今から50年ほど前までに建てられた住宅のように、
隙間風だらけの住宅にすれば、換気扇も必要が無くなります。
この場合は、気密など無用なのですが・・・
話が脇道にそれてしまいましたが、とても良い気密性能が確保出来ました。
この日はM様ご家族がお揃いで、気密測定の見学に来て頂けました^^
毎回、そうなのですが気密測定は測ってみなければ分からない部分があるので、
工務店さんも緊張の一瞬です。
無事に良い値が出ると、お施主さんだけでなく工務店さんもホッと胸を撫で下ろします。
今回も、M様ご家族と工務店さんの会心の笑顔が見る事が出来ました^^
ここまで来ると、完成まであともう少しです!