先日の東京でのシンポジウムに引き続き、
本日は、関西のは奈良において、改めてシンポジウムが開催されました。
この日も、イギリスから来た、デービッド・オーマンディ-博士による、
イギリスにおける、「HHSRS」と言う、博士がシステム開発に深く携わられた、
住宅が住い手の健康にどの程度影響しているのかを評価するシステムの
説明を行なって頂きました。
デイビッド・オーマンディ-博士による講演
ヨーロッパでは、断熱性能の高い住宅がとても普及しています。
しかし、現状イギリスではその改革が遅れていて、
古い住宅においては、まだまだ断熱的に性能が低い住宅が多いそうです。
そこで、イギリス政府はそのような健康を害する建物が、
強制的に断熱性能の高い住宅へと改築できるようなシステムを運用しています。
今回は、その制度の具体的な建物の評価手法についての説明です。
日本も、早くこういったシステムを導入し、断熱性能の高い住宅の普及を早める必要があります。
今回のシンポジウムでは、そう言ったシステムを導入するために、
我々が何をすべきかについても、話がなされ、非常に有意義が時間でした。
シンポジウム後は、オーマンディ-博士を招いて懇親会です。
大阪では、片言ながら英語が喋れるのが私だけと言う事で、
オーマンディ-博士の隣で、お話をさせて頂きました。
ただ・・・
やっぱり、オーマンディ-博士に本気で英語を喋られると、
聞き取りが出来ず、申し訳ない感じになってしまいます。
改めて、英語をもう一度、キチンと聞ける程度にはなっておきたいなと、
思った懇親会でした・・・
昨年から参加している、
「(社)健康・省エネ住宅を促進する国民会議」
が、主催するシンポジウムに参加して来ました。
私はお手伝いとして、受付。
様々な企業や役人さん、建築関係者が一同に介しました。
シンポジウムの開催場所は、東京の大手町にある経団連会館の経団連ホール。
昨年と同様に、この日もこの住宅の住まい環境に関する業界の中心である先生方や、
こういった活動に賛同している政治家の方々が参加していました。
シンポジウムにて挨拶をされる前田元国交大臣
今回のシンポジウムでは、昨年の調査活動による報告やイギリスにおける、
法的な普及活動システムの説明、
また、有識者の先生方によるパネルディスカッションが行われました。
前の国交大臣である、前田議員が挨拶をされました。
パネルディスカッションでは、医師会の副会長、歯科医師会の会長、
そして、住宅の熱環境では、大御所中の大御所である、村上周三先生、
また、循環器系の中でも血管に関する医療の大家である江里先生が参加され、
今後の断熱性能の高い住宅と、健康との関連性やその重要性について、
お話をされました。
国交省や、林野庁の役人さんも参加され、今後この分野について、
国としても力を入れて行きたい考えを示されました。
今後、益々断熱性能の良い住宅は、「必須のもの」として位置づけられて行くことと
思われます。