豊中市で工事が進んでいる、T様邸の2世帯住宅(最近では、「3世代住宅」と呼びます。)の
上棟式が行われました!
計画の段階から、とても仲の良さそうなご家族でしたが、
今日の上棟式もその雰囲気そのままに、上棟式が行われました!
前日の段階ではまだこのような状態
前日の段階では、まだ2階の柱が建てられ始めたばかりでしたが、
昼過ぎには、屋根まで組みあがり、予定通りの上棟式が行われました!
昼には無事に棟が上がりました!
上棟式と言っても、最近では近所の人々も集めて盛大にと言うことは行われません。
しかし、この日は3世代の親子が集合し、全員で式を盛り上げて頂きました。
家の四方を清めて周ります
上棟式では、御幣と言うものが用意され、「地鎮祭」の時に神主さんが、
祈祷された御札をその御幣に添えます。
そして、御幣を神棚のように模して(酒、米、塩を用意する)、
参加者全員(この日は、施主さん、大工さん、工務店の社長や監督さん)が、
御幣に向かって、2礼2拍1礼をして、工事の安全を祈願します
そして、用意したお酒で大工さんの労をねぎらう(最近では乾杯だけですが。)と言うのが、
上棟の概要です。
その後、上記の写真のように米と塩とお酒を家の四方にまきます。
一昔前までは、この上棟の日に大工さんにねぎらいとして、
昼間に昼食とお酒を振る舞うといった事が当たり前でした。
もちろん、昼からも大工さんは工事をするので、お酒の入ったまま工事を続ける事になります。
私が昔、工事現場の監督をやっていた時にはまだ一部そのような習慣が残っていましたが、
(上棟の日には、その建物の担当である棟梁の他に、応援の大工さんが5~7人来ますので、
応援に来た大工さんへのねぎらいと言う意味も多かったと思います。)
見ているこちらはハラハラものです。
もちろん、大工さんは慣れているので、平気で梁の上でも何でも登っていましたが。。。
最近では、飲酒に対して、車の罰則が厳しくなったのと同じように、
現場でお酒を飲むと言ったこと自体が、無くなりました。
その影響もあるかと思いますが、昔のように近所の人を集めて、
餅をまくと言ったことも行われないようになりました。
(元々、そう言う風習が無いところもあります。)
餅をまくのには、新しく近所になる方への「よろしくお願いします」の意味も
含まれていたようですが、お互いの時間の制約もあるので、
引っ越しの挨拶などがその代わりとなっているようです。
無事に上棟式が終わり、その後ご用意頂いたお弁当を
皆でご馳走になりました!
やはり、ご家族が多いこともあるかと思いますが、
新しい家が実際に形になってきて、皆さんとても良い笑顔で、
ワイワイされていました。
この楽しそうな雰囲気がそのまま新しい生活でも続いていけば、
我々にとっても、そんな有り難い事は無いなと感じながら、
おいしく昼食を頂きました!
完成は3月頃の予定です。
住まいを高断熱化して、快適で省エネな住宅にすることで、健康的な生活環境になると言う事を、
学術的に証明するためのスマートウェルネス事業。
今回はこの事業の趣旨や実際のリフォームの方法についてを、
この事業に参加されている工務店さんや建築関係者の方々に説明するための講師として、
お話させて頂きました。
今回のスマートウェルネス事業では、リフォーム前と後で、屋内の環境(温度や湿度)がどのくらい変わったか。
そして、住まわれている方の健康状態にどの程度の変化があったのかを調べています。
ただ、高断熱リフォームと言っても、ある程度の「高断熱」にしなければ、
その好影響はなかなか数字として表れ難いです。
ですので、どの程度の高断熱化を目指すべきなのか?
また、専門家として工務店さんや建築関係者さんはどんな提案をするべきなのか?
等と言ったようなお話をさせて頂きました。
大勢のプロの前でお話させて頂いています。
実際のリフォームでは、元々の建物がどういった建物なのか?
そもそもリフォームするのに相応しい建物なのか?
と、言ったような視点からも考える必要があります。
また、断熱化と言っても、新築とは違い限界があります。
その限界をふまえながらも、どういった提案をすべきで、どのような話し合いが行われるべきかなどについて、
お話させて頂きました。
その中で特に強調させて頂いたのが、
「ゾーン断熱」と言う考え方です。
このゾーンとは、実際の生活動線を想定し、
家全体を高断熱化するのではなく、適切な範囲だけ(例えば、1階だけとか)を
断熱すると言う提案の方法です。
家全体を高断熱化しようとすれば、それ相応のお金が掛かります。
しかし、本来であれば「子供が自立して、もう使っていない2階」
は、普段あまり使われることがありません。
ですので、ここまでの範囲を高断熱化する必要が本当にあるのかどうかを
話し合いで決めることが大切だと言うお話をさせて頂きました。
また、逆に言うと、普段から使用している生活空間は、
冬場の温度差を無くすために、高断熱化すべきです。
トイレやお風呂といったような場所は、暖房する空間ではないと言う意識を持った方が多く、
リビングだけと言ったような話になりがちですが、ここは是非一緒に高断熱化すべきだと思います。
このような観点から、「ゾーン計画」というものを決めていくと、
なるべく必要最小限(工事費用もそうですが、暖房などの光熱費にも差が出ます。)の範囲を
上手く計画することが出来るのです。
そして、何よりも重要な事は、今までのリフォームとは違い、
この高断熱化のリフォームは「古くなったから仕方がなくするリフォーム」ではなく、
住まい手の「生活の質を向上させるためのリフォーム」であり、
将来にわたって、元気で快活に生活出来ることを目的としたリフォームであることを
上手く伝えて貰うことが重要だと言うお話をさせて頂きました!
(ただし、リフォームをすることで健康になると言う表現は、誤解を与え兼ねないので、
避けるべきだと言うお話もさせて頂きました。念のため)