松原市で工事が進んでいたT様邸。
このほど工事が終わり、ご好意によって完成見学会を開催させて頂きました!
3世帯と言っても、最近名前が定着してきている、3世代同居型住宅とは少し違います。
ご兄弟が一緒に住まわれると言う事で、3世帯と言う意味です。
ですので間取りに関しても、世帯ごとの導線を考え、それに合った間取りとなっています。
1階では、家族全員が集えるダイニングを中心として、親世帯が主に過ごす場所として計画されています。
また、子世帯側はご兄弟と夫婦が一緒にリビングで映画を見られると言う事で、
シアタールームを兼ねたスペースを2階に大きくとっています。
そんなT様邸の見学会にご参加頂いた皆様は、それぞれにご参考になったようです!
2階リビングでバルコニーについて説明する工務店さん
2階シアターリビングには、パッシブ効果を考えて大きな掃き出し窓を設置しています。
ここで言うパッシブ効果とは、冬場に太陽の熱を取得し、夏には熱を遮るための工夫がされています。
(簡単な計算をすると、太陽の熱を冬場にどれだけ取得出来るのかが分かります。)
ここで工務店さんはバルコニーの施工方法について、説明中です。
既に写真の段階でもそのポカポカさ加減が伝わってきそうです!
2階リビングのプロジェクターをお借りして上映中
更に、今回の見学会ではお施主さんが新生活用にご用意されたプロジェクターとスクリーンをお借りさせて頂き、
施工中の写真をスクリーンに映しだして、それを見ながら説明をさせて頂くと言う、
なんとも贅沢な見学イベントをさせて頂きました!!感謝感謝です!!
1階のダイニングで無垢床についてご説明
1階のダイニングには、無垢材を使用しています。
無垢材は、メンテナンスはある程度手間を掛ける必要がありますが、
その肌触りの暖かさや見た目の印象の良さから、とても人気があります!
家づくりは、それぞれの材料にこだわりを入れることが出来ます。
もちろん、間取りでも同じです。
それにどこまで時間を掛けて、こだわりを実現していくかは、人によって様々です。
ですから、このような見学会では、
「この家の人は、どこにどんなこだわりがあるのだろうか?」
と、言った視点から見学をすると、自分自身の計画にも活かすことが可能です。
もちろん、完成段階では見えてこない部分にこだわりをもって計画されている場合もあります。
時には、
「こんなところにまでこだわりがあるのか!」
と、ビックリすることもあると思います。
そんな出会を楽しみながら、完成見学会を見て回ると、
きっとご自身のより良い計画の糧になると思います。
ご見学頂いた皆様も、家づくり計画の進行状態はそれぞれ違います。
しかし今回の見学をヒントに、自分たちの計画に取り入れてみようとされることも
きっと出てくると思います!
T様、有難うございました!!
フレンチスタイルな風合いの建物を見学するために、
OB施主さんの家を訪問させて頂きました!
最近の生活スタイルを聞かせて頂く良い機会ともなりました!
少し遠目からでも、それと分かる佇まい
久々に訪れるこの場所ですが、少し遠目からでも「あれだな」と分かる邸宅は、
郵便屋さんにも良い目印となっているようです。
見学された方も、「あれですね!」と直ぐ分かられたようです。
(写真で残念なのは、電線が視界を邪魔してしまっている部分です。
早く、電柱の地下への埋設を進めて欲しいものですね。
町並みの良さが、その町で生活される方の心のユトリを作る。
と、言うこともあるはずなのです。
ニューヨークで犯罪が減ったのは、一説には地下鉄で大量にあった
落書きを消した事による効果だと言う話もあるほどです(他にも要因はあるようですが。)。
つまり、何気ない周りの環境が雑然としていることは、
人間心理に何らかの影響を与えている可能性がある。
私はそのように考えています。)
郵便やさんが「ヨーロッパの家」と勝手に(?)名づけていたようです^^
施主さんに聞くと、よく配達に来てくれる郵便屋さんは、
ご自身の中で「ヨーロッパの家」と勝手に名づけていたそうで、
初めてその郵便屋さんと話す機会に、そのことを打ち明けられたそうです。
色々と配達で回っている郵便屋さんは、
色々な建物を見る機会も多いと思いますが、その中でも印象的な建物だったのでしょう。
建物の形状が特殊な訳では無いですし、奇抜な色を利用している訳でもありません。
それなのに、目に入り易く、印象に残りやすい。
外壁に使用している材料の違いが大きいのですが、
特殊なものではなく、ごく自然にある材料を使っているだけです。
人工的な材料で覆われた建物との比較で、
自然な材料を利用した建物が、際立っているように見えるのも、
不思議な感覚です。
照明の明かりが優しく生活を照らしています
屋内側に入ってみると、
「やり過ぎじゃない感じが丁度いいですね!」
とのご感想。
確かに奇をてらったような、
そう言った雰囲気をこの住宅では感じません。
徹底的に生活感を排除して、アートとしての建物を希望される方もいらっいますが、
生活をするための場所として、落ち着きや団欒を重視した計画となっています。
それも一重に施主さんのバランス感覚の良さなのでしょう!!
窓からの明かりも優しく映しだされています
上の写真は、階段下から2階を見上げた際の写真です。
何となく優しい感じに見えるのは、私だけでは無いはずです。
この感覚に訴える"自然のもの"の優しさは、
生活の質に影響を与えうると感じます。
この中で育つお子さんは、この優しい感覚に包まれて、
その感覚が故郷となって、育つことになるはずです。
この仕事をしていると、どんな家が好きかを聞いていくと、
幼少期に過ごした家の感じを無意識のうちに思い出し、
それを好みとして確立されている方も多いことに気づきます。
やはり、周りの環境や子供の頃の記憶は、
その後の感性に大きな影響を及ぼすのでは無いでしょうか?
その意味においても、家づくりはとても大切なものなのだと、
改めて認識することが出来ました!
見学させて頂き、有難うございました!!