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断熱改修による居住者の健康への影響調査 第3回中間報告

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昨年12月21日、我々が調査をしている断熱改修による居住者の健康への影響調査に関する3回目の報告が、スマートウェルネス住宅等推進調査委員会にて行われました。

住宅において、健康的な住まいについての調査を行ってきました。
今回で3回目を迎える中間発表会。全国の医療、建築の先生方が集まり、報告が行われました。
その内容について、こちらに纏めました。
どれも得られつつある知見ということですが、とても大切な結果が得られました!

スマートウェルネス住宅等推進調査委員会
スマートウェルネス住宅等推進調査委員会の様子

室温が安定していると季節ごとの血圧変動が小さい

冬場に室温が18℃を下回るような寒い家に住んでいて、夏場も26℃を上回るような家だと、
季節ごとの血圧の違いが非常に大きくなります。
これが、冬は18℃以上となり、夏は26℃を下回る家だと、季節ごとの血圧の違いが小さくなることが分かりました。
やはり温度が安定すると、年間でも血圧が安定するのですね。

室温よりも床付近の温度が低い住宅の方が血圧が高い

室温の低下と言うよりも、床近傍温度の温度低下の方が血圧が上がりやすいことが分かりました。
足元を暖かくしておくことは、やはり大切なのです。

室温が高いと起きた時の高い方の血圧が下がる

起きたときに計測する血圧が、病気の発見には一番重要なのですが、
この起きたときの血圧も、室温が高いほうが最高血圧が下がることが分かりました。
朝起きて寒いと辛いのは、このせいかもしれませんね。

室温が低い家では、コレステロール値が高い人や心電図異常がある人が多い

寒い家に住んでいる結果、体温を下げないように体が工夫するのだと思います。
ですので、コレステロール値をあげようと体が反応するのでしょう。
また、理由はハッキリ説明出来ませんが、心臓になんらかの負担をかけてもいるようです。

寝る前の室温が低いと、過活動膀胱症状が増える

寝る前の温度も影響があるようです。
過活動膀胱症状によって、睡眠の質が下がります。
今回の調査結果では、寝る前の室温をキチンと暖かくしておくと、過活動膀胱症状も改善する結果となりました。

床近傍の温度が低い住宅では、色々な疾病・症状を有する人が多い

床の温度が16℃以上と16℃を下回る場合とでは、血圧だけでなく、色々な疾病や症状の予防にもなりそうです。
具体的には、音の聞こえ難さ、脂質異常、骨折、捻挫や脱臼などの割合が違うとのことです。

室温が上昇すると、住宅内での活動時間が増える!

部屋の温度が上がると、コタツでジッとしているよりも、元気に歩き回ることが増えるようです。
これも薄々は分かっていたことですが、改めて調べてみると実際そうだったと言った内容です!

以上が今回の報告の概要です。
他にも様々な内容が分かりつつあります。
来年も更に調査件数が増え、様々な事が解明されることと思われます。
このように分かってきたことが、今後の設計にどんどん活かされるようになることが良いことだと思っています。

今回の報告で、最も私が参考にしたのは、
「床が冷たいと、疾病・症状を有する人が多い」
と、言う点でした。
16℃以上あれば症状が減ると言うことなので、床暖房ほどの暖かさが必要かと言えばそこまででなくとも良いのですが、やはり床を冷たくしていると不味いということが改めてわかり、前々から薄々分かっていたこととは言え、その重要さを改めて強調していく必要があるように思っています!

なお、こちらの内容の詳細については、国交省の以下にも記載があります。
http://www.mlit.go.jp/common/001270049.pdf

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断熱リフォームの補助金利用や費用・効果について 読売新聞に取り上げられました!

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3年ほど前に断熱リフォームを実施された、大阪府の四條畷市のお客様の家にOB訪問させて頂きました!

今回は読売新聞の取材のため、現在の暮らしぶりをお伺いするために訪問させて頂いたのですが、色々お話を聞いていると、充実した生活ぶりを楽しそうにお話頂きました。

今回の取材に関する記事は2018年12月9日(日)の読売新聞の「くらし」の欄に掲載されました。
合わせて、ぜひ参考にして頂けたらと思います。

読売新聞 断熱リフォーム
読売新聞のくらし欄に掲載された取材記事

断熱リフォームとは?

断熱リフォームとは、家を断熱材等で覆うことで魔法瓶のようにし、暖房で温めた空気や冷房で冷やした空気を外に逃げにくくすることで、冬も夏も快適かつ省エネな暮らしを実現するためのリフォームの工法です。

具体的には、壁や天井(または屋根)、床(または基礎)を断熱材で覆い、窓を高断熱化し、気密を確保した上で、換気扇を設置すると言った方法によって断熱リフォームを行います。

断熱リフォームには現状の建物が木造なのか、鉄筋コンクリートなのか、軽量鉄骨なのか。
戸建住宅なのか、マンションなのか、によって施工の種類が変わります。

適切に設計をすることが求められ、下手な計画をすると、カビや結露などが頻繁に出るような失敗になってしまう場合があります。

断熱リフォームの効果やメリット

今回の断熱リフォームでは、その前後でどれだけ違いがあるのかを実際に記録できる温湿度計などを設置して調査しています。
明らかになったリフォーム前後での効果を列挙します。

 ・光熱費が約2割程度下がった
 ・リビング、寝室、脱衣室の温度が3~8℃近く上がった
 ・家の中の温度差が無くなり、18℃程度と安定している
 ・冬場における血圧が下がった

また、お施主さんが感じているメリットを挙げると

 ・家の中のドアを常に開けていられるので、広々感じる
 ・冬場でもリビングでじっとしている時間が減り、屋内で動き回るようになった
 ・トイレに行くのが嫌ではなくなった

閉めずの扉
閉めずの扉になっている、玄関ホールとリビングの間のドア

など、実際に目で見える効果とご本人が感じているメリットなど、多くを語って頂きました。
家の中の温度差がなくなることは、ヒートショックの予防にも繋がり、更に冬場の血圧が下がっている事実もヒートショック予防に繋がり、二重にメリットがあります。

また、光熱費が下がるということは、経済的なメリットもありますが、そればかりでなく省エネにもつながり、こちらも二重に効果があります。

広々と感じられるようになったという感想があることからも、心理的なメリット大きく、沢山の効果が得られると言えそうです!

今回の断熱リフォームの内容

今回の工事を行った住宅は、ツーバイフォーという工法で出来た住宅です。
ツーバイフォーの工法については、こちらで確認して下さい。)
日本の古い木造住宅では、殆どの場合断熱材が入っていません。
しかし、今回のケースでは断熱材が既に入っていました。
ただ、新たに断熱材を設置する場合、従来の断熱材が悪さをすることがあるので、注意が必要です。

天井の断熱
今回の事例では天井の断熱はアイシネンという吹付けの断熱材を利用しました。
そして元々あった断熱材は撤去しています。


壁への断熱は外壁側に断熱材を貼付しています。
これは外壁を一緒にやりかえる希望があったためです。
こういった希望が無い限りは、部屋内側に断熱するほうが金額的には安くなります。

床下
従来、床に断熱が施されていましたが、今回は基礎側への断熱に変更しました。

気密
一般的な木造住宅の場合、気流止の設置などで気密処理を行う必要がありますが、ツーバイフォーの場合は既に気密がかなり確保されています。


熱が逃げていく大部分を占めるのが窓です。小窓は内窓の設置、大窓はカバー工法という工法で、3重のガラスが入った樹脂製(プラスチック製)の窓へと変更しました。

勝手口
今回は勝手口はもう使わないということで、従来存在したものを塞いで壁にしました。

玄関ドア
玄関ドアは、カバー工法と言う工法で新しいドアへと交換しています。

換気
断熱リフォームを行う場合は、必ず換気計画が必要になります。
この計画を怠ると、カビや結露を誘発させることになりかねません。
今回は熱交換換気扇と言うものを導入しています。

その他、防湿計画など必要な計画を行っています。

総合的な家の性能
総合的な家の断熱性能はかなり上がっています。
実際にはUA値計算というものをおこなっています。

断熱リフォームに利用した補助金

今回利用した補助金は、スマートウェルネス住宅等推進モデル事業と言う事業に出されている補助金を利用していて、補助金額は120万円です。
約5年間この補助金が実施されていましたが、平成30年度をもって終了する予定です。

平成31年度(2019年度)以降は、新たな補助金となる予定です。
補助金や助成金は毎年国会で予算編成され、採択されたものから実施されます。

近年では、国際公約である省エネを達成する必要があるため、断熱リフォームや省エネリフォームに関する補助金が多数用意される傾向にあります。

新年度の補助金を利用したい場合、4月頃から問い合わせを行っておくと良いです。
補助金の予算には限度があり、基本的に補助金の利用は早い順となります。

断熱リフォームに必要な費用・価格

今回は外壁側から断熱を行ったため、こちらの費用がかなりかかっています。
一般的な戸建て住宅ですと、窓の断熱化、天井や屋根への断熱、床への断熱で、相場としては200~300万円程度の単価が多い価格帯です。
壁への断熱は、採用できる工法によってかなり変わってきます。
現状、タンスやその他の家具、キッチンや洗面台の移動が必要かどうかなどによって必要な金額が変わってきますので、断熱リフォームを考えたい場合は一度見積もりをとってみることが必要になります。

また、換気計画についてもその計画内容によってかなり金額がかわってきますので、合わせて見積もりをしてみると良いでしょう。

断熱リフォームでのその他の事例や注意事項

・鉄筋コンクリート住宅での事例
 鉄筋コンクリート住宅では内断熱工法を採用しています。
 こちらに実施された工事の記録としてブログ記事がありますので、参考にしてもらえたらと思います。

・マンションでの断熱リフォーム事例
 マンションの場合は、換気計画が可能かどうかを確認する必要があります。

・軽量鉄骨住宅での断熱リフォーム
 こちらにおいても断熱リフォームの事例があります。
 ただし、鉄骨の場合は結露が生じると鉄が錆びる可能性がありますので、住まい方に対する理解なども含め、どうすればよいのか相談してから計画することが重要です。

・中古住宅での断熱リフォーム
 最近では中古住宅を取得して、断熱リフォームを実施される方も増えてきています。
 まだ家具の入っていない状態ですので、比較的リフォームはやりやすい状態です。

・diyによる断熱リフォーム
 一部、ご自身で断熱リフォームをされる方もいらっしゃいます。
 最近ではホームセンターで、断熱材を購入することも可能ですので、一部は可能となっています。
 しかし、カビの発生の問題など、知らずにリフォームを行うと思いもよらない結果になることがありますので、事前によく理解してから行うことをおすすめします。

・お風呂の断熱リフォーム
 近年では、古いお風呂(タイル張りのお風呂、在来と呼んだりします)をリフォームされる方も多いです。
 この場合は、その後のメンテナンスも考慮してユニットバスにすると良いです。
 最近のユニットバスでは、浴槽が断熱されていてお湯が冷め難くなっています。
 また、ユニットバス自体が断熱されていることもあり、この場合は浴室自体が暖かくなります。
 寒いお風呂で冬場辛い思いをされている方は、まずはこの部分だけでも変えるとかなり変わってきます。

業者選びについて

最後に業者選びについてですが、最近ではリフォームのチラシで断熱リフォームが謳われていることもあるようです。
この場合、その業者さんが実際にどの程度実績があり、どの程度詳しいのかを確認しておくことをおすすめします。
断熱リフォームは新築住宅を断熱化する以上に難しい計画となります。

リフォーム業者は、建設業などの免許を必要とせず、極端な話、素人でもリフォーム業を名乗ることが可能となっています。
ですので、玉石混交であることを知っておくことが最も重要と思われます。

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代表取締役 太田 周彰

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