panHome > 日記ブログ

日記ブログ

通風による生活 in宮古島エコハウス

<スポンサードリンク>

沖縄は暑いイメージがありますが、実は夏場でも気温が30℃を超えることは殆ど無いそうです。
これは沖縄が島で、常に海からの風が吹いているためにそれほど地表面の温度が上がらないからのようです。

沖縄本島から300kmほど南に離れた宮古島においても同様のことが言えるようで、沖縄に生活する人は窓を開けて通風で暮らすと言う習慣が昔からあるようです。

宮古島市では、市が運営する宿泊施設として宮古島市エコハウスと言う施設を運営しています。
エアコンを使用せずに自然なエネルギーである通風を活かして生活することで『省エネで環境への負担が少なく、かつ快適な暮らしができる』と言うことをコンセプトとしています。
(ですので施設の中にはエアコンが設置されていませんでした。)

宮古島市が運営するエコハウスには2種類のエコハウスがあり、市街地型と郊外地型があります。
今回、我々はそのうちの市街地型エコハウスに宿泊させて頂きました。
(宿泊費にはビックリしました・・・)

市街地型の宮古島エコハウス
風を通すための花ブロックが使用されていた

宮古島市が運営するエコハウスは、どちらも伊志嶺敏子さんと言う沖縄を代表する建築家さんが設計されていらっしゃいます。宿泊の晩、我々は設計者である伊志嶺敏子さんともお会いし、いろいろなお話を聞かせて頂きました。
(とてもお若い、非常に情熱あふれる方で、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました!)

伊志嶺さんは普段から「誰でも作れるディテール」「使えるものは使う」と言うコンセプトをお持ちで、今回の建物も、それらを意識して設計されたそうです。
例えば、外装に使用している「花ブロック」などはその典型と言えるかもしれません。
この花ブロックは、沖縄では昔から利用されているブロックで一般的には透かしブロックと言われるものです。ブロックでありながら通風することが可能やように、穴が空いています。様々な種類の花ブロックがあり、積み上げるととても綺麗な模様のように見えます。

この花ブロックを利用して、外部との境界を作りながらも通風を可能とし、更に花ブロックの屋内側にもう一重の開閉可能な窓を有した外壁を設置することで、夜でも防犯上問題なく、必要に応じて通風が出来るように設計されていました。

市街地型の宮古島エコハウス内観
あらゆる方向から風を通すことが出来るようになっています

屋内側は、どちらの方向からでも通風させることが可能なように、沢山の開口が設けられていました。
ちょうど、上の写真の左奥に花ブロックが見えますが、花ブロックが外部との仕切りとなり、その内側にさらに開け締めが可能な開口が設けられていました。こうすることで夜間に窓を開けておいても防犯上も安心して就寝することが出来るようです。

実際に訪れて試してみて分かったことは、最初に四方の窓を全て開けれるだけ開けてみたのですが、意外とそれではあまり風が入ってきませんでした。ですので、今度は風道を考えて、風が吹いてくる方角の窓を開けるのと同時に、風が出ていくと想定される窓を開けて、他の窓は閉じてみる。と、いうことをやってみると、今度はとても良く風が入ってきます。
つまり、風をより良く通そうと思ったら、「風が出ていく側の窓」がどこなのかをしっかりと想定して開けることが重要なことに気が付きました。冷静に考えると、当たり前なのですが、実際に体感してみるとそのことがとても良く分かります。

この経験は、私がパッシブ設計を行う上でとても貴重な経験で、風道を考えることの重要性を示唆していると感じました!

翌朝、伊志嶺さんはわざわざご自宅の庭で生っているシークワーサーを我々のために持ってきてくださいました!これは前夜に、庭にシークワーサーが生っているという話になり、シークワーサーが入ると、濃いはずの泡盛がジュースのようになると言った話から、ご親切にも持ってきて頂けると言う酔の席でのお話を覚えていて下さったからでした!!

とても貴重な体験をさせて頂いた上に、色々お世話になり、感謝感謝です^^)

家作りセミナー

 
住宅CMサービス

近未来!VPP(バーチャルパワープラント)って何でしょう?

<スポンサードリンク>

【HEMSや太陽光発電の設置がより重要になりそうです!】

先日、私が所属する(公益社団法人)空気調和衛生工学の省エネルギー委員会、住宅省エネルギー研究小委員会にて、沖縄の宮古島にて行われているVPP(バーチャルパワープラント)の実証事業について、調査視察に行ってきました。

実証事業は、現在「宮古島における島嶼(とうしょ)型スマートコミュニティ」という事業名称で宮古島において実証が行われています。

宮古島においては、沖縄電力が供給する電力事業の赤字が続いていて、他の離島でも同様の状況だそうです。これらを解消したいとインセンティブが働いて、平成23年から、「宮古島全島EMS(エネルギーマネージメントシステム)実証事業」というものが以前から行われていました。現在の事業はこれを引き継いたものとなっているようです。

VPP(バーチャルパワープラント)と一言でいっても、かなり複雑で実現にはいくつかのハードルがあるようです。

VPPとは、簡単に言うと太陽光発電や風力発電など、通常の火力発電などの発電所とは違って、比較的小規模の発電施設を上手く纏めてコントロールし、必要な時に必要なだけ供給できるようにするシステムと言うイメージです。

この纏め役をするのがアグリゲーターと呼ばれる役目の人々で、これから先はこのアグリゲーターの存在が重要になってくるようです。

これが上手く世の中に浸透すれば、先日九州電力管内で行われた太陽光発電の出力制御のようなことが適切に行うことが可能となります。
また、北海道で生じたようなブラックアウトの危険性も低くなるようです。

宮古島では太陽光発電を主力電源(主要な発電施設)と位置づけられるように様々な実証実験が行われています。
例えば、来間島と言う、宮古島に隣接する小さな島で行われた実証実験では、88世帯(約220人弱)、公民館、小学校に太陽光発電を380kw設置。これに対して、蓄電池(リチウム)を176kw✕2を設置して、時給自足の生活が出来るのかを確認したようです。
この実証試験では、
「太陽光発電と蓄電池」
だけで生活出来るかを確認したようです。
ここで得られた知見としては、 蓄電池容量が足りないということと、天気の予測精度がかなり重要と言うことが分かったようです。

来間島のVPP実証実験
来間島で実証実験が行われた村

来間島の景色
反対を見れば、こんなに綺麗な場所でした!!

<宮古島におけるVPPに必要なこと>
・それぞれの家庭や施設の消費電力を計測し、それを一つに集める機器の普及
 HEMSに代表されるように、その建物で消費されているエネルギー量を計測し、
 その情報を集計先に送るシステムの普及が必要です。

・太陽光発電などの発電する機器の普及
 電力の供給元としての発電機器の普及が必要です。

・必要なエネルギーの平準化
 太陽光発電は昼間に多く発電し、夜は全く発電出来ません。
 しかし、普通の住生活では夜にも電力は消費するので、これをより単純化する必要があります。
 エネルギーを使う時間をずらしたり、エネルギーを蓄電池などに貯めることで実現を模索しているようです。

以上のようなことが実現できれば、事前に必要なエネルギー量を予測し、必要なエネルギーだけを作って生活すると言うことが可能となります。

これらの実証実験の結果は、将来の我々の生活においても活かされる可能性があります。
ドイツにおいては、既にこれらのことが実現し、既に電気においてはほぼコントロールが可能になっているようです。そして、次の課題として、電気よりも遥かに多くのエネルギーが必要な熱(お湯や暖房)を余った電力で賄えないかと言う、新たな取り組みに進んでいるようです。

ここでこれから家づくりをされる方に対して参考となるのは、
HEMSや太陽光発電の設置
と、言うことが今後さらに重要になりそう
だと言うことです。
(ただし、蓄電池に関しては、V2Hと言って、車を蓄電池の代わりにすると言うことが、
 世の中的に進むかもしれません
ので、注意が必要そうです。)

家作りセミナー

 
住宅CMサービス
←前へ
 

<スポンサードリンク>


「いいね」ボタンを押しても、あなたの友達にしか顔写真は見えません^^)
 
資料請求・お問合せ

サイト運営者

(株)住宅みちしるべ

代表取締役 太田 周彰

代表取締役

太田 周彰

一級建築士

個人ブログ
活動日記