家づくり関係のお話

ヒンプン(ひんぷん)のある沖縄の家を見学してきました!

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(一社)空気調和衛生工学会の省エネルギー委員会の住宅設備指針検討小委員会の
活動の一環として、沖縄の伝統的な木造住宅を引き継ぎつつ、
新たな知見を取り入れながら家づくりに取り組んでいる工務店さんの視察に行ってきました!

沖縄では、コンクリート住宅が長い間メインになっていました。
しかし、こちらのコンクリート住宅は、日本が戦争に負けた後に、
アメリカが入ってきたことにより、だんだん広まってきた住宅であり、
本来の沖縄の伝統的な木造住宅とはかけ離れています。

今回、我々は伝統的な木造住宅のエッセンスを引き継ぎつつ、
新たな知見を取り入れている工務店さんの取り組みを知るために、
視察に訪れました。

ヒンプン(ひんぷん)
ヒンプンのある沖縄の伝統的な住宅

昼頃に那覇空港に着いた我々は、まず沖縄の伝統的な木造住宅の中で、
ソーキそばの食べられる店で、工務店さんと合流しました。
上記の写真はそのソバ屋さんの店先です。

沖縄の伝統的な家屋の門にはヒンプン(ひんぷん)と呼ばれる、
魔物除けの壁が設けられています。
こちらの壁は、魔物が直接家の中に入ってこないように、
設けれられている壁で、中国の屏風が由来とのことです。

一般的に男性や客人は右側を通って入り、女性は左側を通って入るそうです。
そして、その右側奥には離れの建物があり、我々はそこで昼食を頂きました。

沖縄民家の離れ
沖縄の伝統的な木造住宅の離れ

沖縄の伝統的な住宅も"木造住宅"です。
こちらの離れは、沖縄の特徴的な赤色の瓦ではない離れですが、
かなり年季の入った建物です。
母屋の方は、赤色の屋根瓦となっていましたが、
こちらも修理の後が見られました。

台風の被害を防ぐためには、木造よりも鉄筋コンクリート造の住宅の方が良いと言う事で、
最近までは鉄筋コンクリート住宅が多かったようですが、木造住宅も進化し、
大概のことでは、昔のように台風による大きな被害を受けることは無くなったので、
改めて木造住宅が見直されだしているようです。

そして、今回視察に訪れた工務店さんの手がける住宅は、
単に沖縄の伝統的な木造住宅を復活させるというだけに留まらず、
断熱や遮熱の技術を用いて、如何に暑さを防ぐかと言う取り組みも行っていらっしゃいます。
我々はその取組について、今回視察に訪れました。

お話によると、沖縄では冬場でも殆ど暖房をすることは無いそうです。
(ただ、沖縄でもコタツは売ってるし、場合によってはコートを着るそうです。
 暑さに慣れている分、寒さに敏感だそうです。)

ですので、住宅を計画する際には主に"暑さ対策"を講じることがメインとなるそうです。

そう言った授業を昼食中に受けた後、午後からいよいよ建物見学に伺いました!

沖縄の住宅
沖縄の最新の木造住宅

まず、最初に訪れたのはこちらの建物。
琉球瓦と呼ばれる、赤色の瓦がやはり雰囲気を醸し出しています。

伝統的な住宅では、ヒンプン(ひんぷん)があるので、基本的に建物自体には玄関ドアを設けないそうです。
しかし、やはり最近の建物では玄関を設けないわけにはいかないようで、こちらの建物でも玄関ドアがありました。

また、暑さ対策の基本中の基本として、窓は全て樹脂サッシを利用。
やはり暑さ対策にも重要な要素として取り入れられているそうです。

早速、屋内に入ってみると。。。

屋内ヒンプン
屋内にあるヒンプン(ひんぷん)

ありました!ヒンプン(ひんぷん)です!
こちらは、琉球石灰岩と呼ばれる、こちらも沖縄ならではの石灰岩を利用して作られています。
沖縄の文化がここに継承されていました!

私は文化とはそのままの形だけで受け継がれるべきものとは考えていません。
文化は時代に応じて、適切に変化し、その形を変えつつも精神を受け継いで行く。
それこそが文化の継承において重要な要素だと思っています。
そうでも無いと、どんどん文化が時代に取り残され、やがて消えて行ってしまうと思うからです。

今回、こうして文化が受け継がれている姿を目の当たりにして、
私の考えは間違いでは無いと言う事を改めて実感致しました^^

こちらの住宅を見学していると、まだまだ驚かされることが沢山ありましたが、
それはまた次報にて。

 
完成見学会


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代表取締役 太田 周彰

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