今日は、あまり実際の仕事には関係してこないのですが、
東日本大震災の復興まちづくりのために、我々が専門家として、
出来ることは何かと言う、話し合いの場に参加しました。
聴衆者として参加したのですが、ここでは「日本建築学会」の現会長である方や、
実際に、現地で復興支援ボランティア活動を行っていらっしゃる方が、
現状考えている方向性について、様々な話しをされていました。
その中でも、いくつか印象に残った話があります。
「被害状況は様々、今後の街づくりは地域地域によって違った方向性を見出すべき。」
「復興の方向性を決めるのは、全体的なバランスを見れる人と、
実際に被災者の意見を汲み取れる中心の人が、両方で考えるべき。」
「外部の専門家は、実際に現地へ行って、被災者の方と一緒に考えるべき。」
と、言ったような内容のお話がとても印象的でした。
私、太田が阪神大震災で被災を受けたとき。街づくりの方向性としては、
震災前からあった、「都市計画のマスタープラン」なるものがありました。
そのマスタープランとは、すでにあの一帯の地域をどういう風に持っていくかと、
言う計画が決められていたのです。
それは、一部の地域を代表する住民と、役所関係の人々で決められたものでした。
つまり、あの時はそのマスタープランを殆ど変えずにそのまま適用してしまったのです。
私の家族も含め、多くの人が恐らく反対だったのじゃないかと思います。
住民の感情に配慮したものだったのかどうかと言うと、甚だ疑問です。
兎に角、今回はやはりこの中で出た素晴らしい意見を取り入れて、
見事な復興をしてもらいたいと思います。