豊中市さんからのご依頼により、豊中市の市立環境交流センターと言う所で、
「快適エコ住宅 住まいの省エネセミナー」と言うタイトルで、講演を致しました。
集まられた方々は、非常に住まいでの省エネ意識が高い方が多く、
熱心に講演を聞いて頂けました^^
セミナーにて講演する様子。
豊中市さんは、以前から独自に自治体として省エネを推進するための活動を行っています。
環境部環境政策室と言う部署があり、その中の地球環境チームが主催のセミナーでした。
今回のセミナーに至ったキッカケは、
「電力の見える化」による省エネを推進しようと、
『家庭内での電力の使用量を計測し、その使用した量をインターネットを通じて、
確認することが出来るというシステム』を、希望者に無料提供し、
家庭内での省エネ意識を高めると言う活動を行っていたことです。
ただ、モニターに電力使用量を表示するだけで実現する省エネには、限界があります。
ですので、具体的に家庭内で省エネをするには、どのようにしたらいいかと言う情報を
市民に提供したいという方針から実現したセミナーでした。
前回、京都市において我々が運営する「大阪エコリフォーム普及促進地域協議会」が
京都市さんとタイアップして実現したセミナーを通じて、私が話した内容について興味を持たれた、
関係者の方からお声がけを頂きました。
今回の講演では、住宅における、エネルギーの使用量は、何が多いのかという、
一番初歩的なところから、機会に頼らないでも出来る省エネとは、どんなものかという具体的な方法まで、
幅広くお話させて頂きました。
ちなみに、住宅内で一番エネルギーが使われているのは、何か知っていますか?
それは、お湯を沸かすために必要なエネルギーです。3割近くを占めています。
そして、その次が暖房に必要なエネルギーです。こちらも、4分の1以上を占めます。
ですから、省エネを考える時は、これらに使用するエネルギーの量を如何に減らすかが重要な訳です。
このようなお話に始まり、具体的にどのような省エネ方法があるか。
機会に頼った省エネよりも、もっと根本的な省エネ手法があると言うお話まで、
時間の許す限り、目一杯お話をさせて頂きました。
講演後の質疑応答の時間では、次から次へと沢山の質問を頂きました。
時間内では全ての質問にお答えすることが出来ませんでしたので、
それだけ沢山の積極的な方がいらっしゃると言う事だと思います。
豊中市には、本当に熱心な活動をされている方がいらっしゃるのだと、
身にしみて実感しました。
講演における話は、目から鱗が出るようなお話の連続でしたと言って頂き、
私も少しはお役に立てたようで、何よりでした^^
1年の月日が流れるのも早いものです。
昨年、お引き渡しした住宅が、完成1年を過ぎ、
1年目点検が行われると言う事で、工務店さんがK様邸を訪問するタイミングで、
新年会をしようと言う事になったようで、私も新年会にお招き頂きました。
私も1年経った家に招いて頂くので、
色々な住まい状況について、お話が伺えると楽しみにしておりました。
1年前に完成した当時のK様邸。
久しぶりにお伺いしたK様邸。
一番最初に元気にお出迎えして頂いたのは、息子さんでした^^
どうやらとても楽しみにして貰っていたようです。
早速、1年点検と言う事で、家の周りからチェック。
サイディングのコーキングの割れや、基礎に異変が無いかなどを、
目視で確認していきます。
雨水の排水なども詰まっている様子もなく、
順調なようです。
屋内からは、床下の点検や建具の開閉確認など。
寝室の開きドアが、少し擦れて、枠に当たるようになったとの事。
ドアの丁番は、使っている内にどうしても少しづつずれて来ます。
今の建具の丁番は、その辺りが直ぐに調整出来るようになっていて、
ネジを回して調整すれば、直ぐに元通りになりました。
更には、換気扇が詰まっていないかなどを、換気の給気・排気口の風量を
元に確認。フィルターが目詰りしていて、風量が落ちていました。
直ぐに水洗いしてもらい、こちらも問題なく修正。
1年経って、改めて効果の程が確認できたのが、外壁。
親水性の塗膜のある外壁なので、雨だれなどの汚れが
殆ど目立ちません。返って、シャッターの笠になっている部分のほうが、
雨だれが目立つほどです。(面積が小さいので、良く見ないと分かりません。)
親水効果は、結構効いているようです。
更には、エアコンの運転の様子を伺うと、いつもファンが動いているとの事。
どうやら、購入されたエアコンの初期設定では、温度が目標の温度になると、
送風運転として、ファンが回ったままになるようでした。
ですので、リモコンから、エアコンが目標の温度に達したら、ファンが止まるように
設定しなおし。これで電気代ももう少し節約出来ると思います。
この冬場、この日もそうでしたがK様邸では、常にエアコンを18℃設定にされているそうです。
確かに、それでも寒いと感じるような事はなく、むしろ人が集まって食事をしていると、
段々、ホクホクしてくる感じすらありました。
やはり、断熱性能がよくなると、そもそもの暖房の設定温度すら、かなり低くしていても
大丈夫なようです^^
点検を終え、工務店の社長さんも後から訪ねて来られたところで、
新年会を催して頂きました^^
新年会では、今まであまりお話していなかったような、私のプライベートな
お話までさせて貰い、うちの場合はこうだとか、あぁだとか、色々なお話が聞けました!
非常に居心地が良いので、甘えているといつまでも居てしまいそうになってしまいます。
心も体も温まる、楽しい新年会となりました!!
暖かいご家庭の様子が伺えて、仕事冥利に尽きる、良い一日でした。
K様、有難う御座いました!
新年から、おめでたいことに門真市で建築予定のK様邸の 地鎮祭が行われました。
それまでの雨が嘘だったかのように、
地鎮祭の時間に合わせて、晴れ間が見えて来ました。
地鎮祭のメインの一つといえば、地鎮の義。
地鎮の儀とは、事前に祭壇向かって左横に準備した、
砂山に、鎮め物を納める儀式。
実際には、基礎工事をする際にこの「鎮め物」を納めるのですが、
地鎮祭では、地鎮の儀で鎮め物を納める儀式を行います。
地鎮の義一つとっても、最初に設計者による「刈り初め(かりそめ)」と言って、
事前に用意した砂山に、草を一本指しておいて、それを設計者が刈り取る儀式を
行う場合と、行わない場合があります。
今回は、刈り初めは行わずに地鎮の儀が行われました。
順を追って見ていくと、
地鎮の儀:まずは施主さんが砂山を鍬で3回起こします。
写真のような砂山を、施主さんであるK様が、3回鍬で砂山を起こします。
鎮め物を鎮めるための、穴を空ける感じです。
慣れていない方が多いので、実際には掛け声なしの場合も多いのですが、
本当は、鍬で起こすと同時に、「エイ!エイ!エイ!」と、大きな声で
掛け声をかけると、それらしくなります^^
大概は、そんなものと知らずにためらってしまいますが。
次に神主さんが「鎮め物」を納める。
施主さんが空けた、鎮め物を鎮めるスペースに、今度は神主さんが鎮めものを納めます。
神主さんにより様々ですが、鎮め物を納める際に、勢い良く、砂山を崩して納める方もいます。
今回の神主さんは、特に一般的な納め方だったと思います。
納められた鎮め物はこんな感じ。
地鎮の儀では、写真のように鎮め物が納められます。
この鎮め物の中身は、
「人型、盾、矛、小刀、長刀子、鏡、水玉 の七つ」
と、言われていて、それらを絵に施した器が入っているそうです。
開けたらご利益が無くなるそうなので、実際には開けていませんが・・・
地鎮祭が終わると、この鎮め物は一旦取り出し、
実際に工事が始まるまでの間、施工者によって保管されます。
最後に工務店さんが鋤で3回砂を均します。
最後に、施工者である工務店さんが鋤で砂を3回均し、
納めた鎮め物に砂がかぶさって行きます。
流石に工務店さんは慣れているので、
大きな声で「エイ!エイ!エイ!」の掛け声^^
地鎮祭らしい感じがします。
その後も粛々と祭りが進行し、無事に地鎮祭が終了。
一時持っていた雨も、地鎮祭が終わってしばらくすると、
降り出しました。
さて、工務店さんが保管する鎮め物ですが、
実際に工事が始まると、基礎工事を行う時に、
今度は本当にこの鎮め物を、基礎の中に納めてしまいます。
土の中で、地を鎮め、工事の無事と、その後の末永い暮らしを
支えてくれているのでしょう^^