スマートウェルネス住宅の調査委員会が東京にて開催されました。
一年に1回あるこの委員会では、全国の名だたるお医者さんや、
建築の大学教授の方々が集まられます。
今年の報告会と新年からの方針について、
話し合いが行われる場です。
報告の部では、今はまだ公に出来ませんが、
早速、調査の集計結果と、それに関して分かってきたことが
発表されました。
今まで日本の住宅業界が軽視してきた事柄に対しての新しい知見と言えます。
今回の冬で、リフォーム後の健康調査が行われ、その結果から色々なことが
分かってくるものと思われます。
今まで、感覚で分かっていてもハッキリと証明されていなかったような事柄や、
今まで想像だにしなかったような結果も出てくるかもしれません。
次の委員会における結果にとても関心を持っています。
委員会の様子
委員会の翌日は、NICEと言う会社さんがスマートウェルネス住宅の事業に平行して、
新たにオープンされた、神奈川県横浜市の鶴見区にある「スマートウェルネス体験パビリオン」に行ってきました!
パビリオンの内部は撮影禁止でしたので、感想だけになりますが、
中には様々な体験ブースが設けれていて、とても感動的でした^^
1種換気、2種換気、3種換気(違いや意味についてはこちら)の空気の流れの違いが目で見て分かる模型。
自然の風の流れを取り込む手法を取り入れた住宅の効果が見て分かる模型。
電力の発電にどれだけの労力が必要かが分かるブースなど、
様々なブースが用意されていました。
(※パビリオンは予約制ですので、もし興味のある方は事前に予約されることをお勧めしたします。)
中でも、取って置きの場所は、断熱リフォーム前後を比較体験できるブースです!
このブースでは、断熱リフォーム前後の部屋が用意されていて、
中の温度や湿度だけではなく、自身の血圧を測定したりできる計測機器が
設置されていて、来場者なら自由に利用できます。
また、利用されている暖房器具がどれだけ違う電力量になるのかが
ひと目で分かるようなモニターも設置されていて、断熱リフォーム効果をタップリ
体験できるパビリオンとなっています。
パビリオンにある杉のデッキ
また、パビリオンの横には高断熱仕様で建築されたモデルルームが併設されていて、
NICEさんが建てる住宅とはどんなものかを知ることが同時に出来るようになっています。
元々、NICEさんは木材を扱う業者さんで、戦後間もなく誕生した会社さんです。
そんなNICEさんが扱う杉は特殊な杉で、屋外のデッキに利用しても全く問題ないと言う事で、
杉の木で作られたデッキが設置されていてその先には、屋外コートが広がっています。
パビリオンに併設した屋外のコート
都会のど真ん中で、清々しい気持ちにすらさせてくれる、
この贅沢なパビリオンは、とても見る価値がありました!
パビリオンに併設したモデルルーム
東京近郊に住まれている方は、是非一度体験されてみると良いと思います!
吹田市で建築が始まっているK様邸。
この日は、上棟が行われました!
この日は、朝から天気に恵まれ、
上棟日和でした^^
朝から立ち会うことが出来、改めて上棟の様子を見ていると、
やはりあっという間に建物が出来上がる事に、驚きを感じてしまいます。
既に慣れているはずなのですが・・・
朝の段階では、下の写真のようにまだ1階の床のパネルが敷かれただけの
状態でした。
この日の上棟の朝一の様子
ここから、まずは大工さんが柱を建てていきます。
この段階では、「ほぞ穴」と呼ばれる土台に空けられた穴に、
「ほぞ」と呼ばれる柱側に作った、ほぞ穴に合う突起を突き刺して、建てます。
一応、自立した状態にはなりますが、また、方向によってぐらついています。
ここから、梁(横に渡る材料)を柱の頭の部分に掛けて、柱と柱を繋いでいくことで、
更に強固にしていきます。
上棟時には行いませんが、後日、柱の根本と頭の部分は更に、「金物」を使って、
土台や梁と結びつけます。こうすることで、地震の際にもグラつきを防ぎ、
抜けたりしないようにするのです。
まずは1階の柱が建てられます!
工事が進んでいく間の時間、私は使われている材料の確認を行っていました。
現在では、建築基準法と言う法律において、接着剤を使うような材料については、
使われる接着剤を規制する法律があります。
これは何かと言うと、昔はこう言った規制がなく、自由な接着剤が使われていたため、
体に有毒な接着剤が利用されていました。むかし、よく「新築の臭い」と言っていた、
あの臭いの元となったものです。
その接着剤から発生する化学物資が原因で、シックハウス症候群ご患う人が
一時かなり多かったのです。
そのような事態を踏まて、今では法律で使える接着剤の種類や量が決められています。
そして、それが守られているかどうかを一目で確認出来るものが、下の写真に写っている、
☆のマークです。
この写真は、接着剤を使って、板を何枚も重ねて作っている「合板」と呼ばれるものに、
印字された部分を撮影しているのですが、ここに記されている「F☆☆☆☆」マークが、
法律の規定をクリアした材料であることの証となります。
基本的に、このマークは接着剤を使用されている材料には、
殆どすべて印字されています。
最近では柱や梁も「集成材」と呼ばれる、木材を接着剤で貼り合わせて作った材料を
使用していますので、このマークがどこかに印字されています。
実際には、「F☆☆」「F☆☆☆」「F☆☆☆☆」などの幾つかの種類があるのですが、
現状殆どが、F☆☆☆☆のみになってきています。
この印がついた材料は使う量を制限されることはなく、自由に使用できます。
今回も、当たり前ですがキッチリとF☆☆☆☆の材料が使われていまいた。
使用している材料はもちろんF☆☆☆☆
そんなこんなしているうちに、早くも建物の形状が確認できる程度まで、
組み上がってきました。
「棟」と呼ばれる屋根の一番てっぺんの部分を組み上げることで、
上棟となるのですが、この日は早々と棟が上がりました!
午後には棟が上がりました!
K様は、現在石川県にお住まいになられている関係で、
なかなか現場に足を運んで見ると言うことが叶いません。
しかし、その分沢山の写真と共に、上棟の様子を記録に残す事が出来ました。
きっと、これらの写真を見ながら、完成の日を楽しみにして頂いているのではないかと。
完成が待ち遠しいですね!