ルーフィングとは、屋根の防水のために瓦などの下に施工するシート状の建材です。シート自体が水を通さず、雨水が入らないようになっている。
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ルーフィングは、昭和初期より戸建住宅でも多く使われる様になってきました。
それ以前は屋根には土を置いて、その上に瓦を乗せていく施工が一般的でしたが、屋根が重たくなることから地震の影響なども考慮し、現在では、ルーフィングが主流です。
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このルーフィングは、施工が間違っていると雨漏りの原因となる危険性があります。
Contents
一般の人がルーフィングで確認すべき点
一般の人がルーフィングについて、確認すべき点は以下の2点です。
- どんな種類のルーフィングを使用しているのか
- ルーフィングの施工手順を指示し、施工内容を確認しているか
①は家の耐久性にも関わる重要な事項です。ここはケチらずに最適なルーフィングを使用すると良いでしょう。
②は施工を任せっぱなしにしていないかの確認です。ここをしっかり指示して確認している場合は、しっかりした施工会社と言えます。
ルーフィングの種類
種類は沢山ありますが、改質アスファルトルーフィングや透湿防水ルーフィングがお勧めです。
よく使われるのが、紙にアスファルト被覆し、表面に鉱物質粉末を付着して製造されるアスファルトルーフィング。質量が940g/㎡以上の厚みのものを使う事が推奨されている。非常に安価
アスファルトルーフィングに合成ゴムなどを混合し、高温や低温に強く改質したもの。ゴムアスファルトルーフィングとも言う。
湿気は通すが、雨は通さないルーフィング。内部に湿気を貯めにくくするため、耐久性が高くなる。
合成ゴムや合成樹脂で出来たシート。安価だが紫外線の影響で劣化しやすい。遮熱機能のあるルーフィングもあるが、一年トータルの光熱費で考えると高くなることが一般的であり、住宅の場合は遮熱性能は不要である。
ルーフィングの施工はとても重要
家が雨漏りするかどうかは、このルーフィングの施工の仕方が非常に大切になります。
ルーフィングはシートを固定するためにまずタッカーと呼ばれる、ホッチキス状のピンで留めます。ルーフィングはその性質上、タッカーによって空いた穴を埋める方向に締まることによって、雨の侵入を防いでいます。
シート状なので、シート同志の継ぎ目がどのように施工されているかがとても重要になります。
アスファルトルーフィングの場合、施工においては以下の点が守られているか確認してみましょう。
- 雨水が流れる方向に対して垂直にシートが施工されているか
- 雨水が流れる下側から上に向かって施工されているか
- 縦の重なっている部分(重ね幅)は、10cm以上確保されているか
- 横の重なっている部分(重ね幅)は、20cm以上確保されているか
- 下屋(1階の屋根)などは、外壁に25cm以上立ち上がりがあるか
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シートは下から順番に施工する必要があります。これを間違うと全ての雨水が中に入ってしまう事になるのでとても重要です。