間取りを決めるにあたって、風水や家相を取り入れて運気の向いた間取りにしようとする方法があります。
折角、間取りを決めるのだからちょっと勉強してみようという方も多いでしょう。
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風水とは?
「風水」とは「風を読み、水の流れを読む」事を元々意味しています。
エネルギーの流れや停滞を調べ、マイナスならば避け、プラスならば大いに利用し開運しようと言うのが風水術です。
風水は、間取りやインテリアに使われるものと思われがちですが、風水は元々、中国において、国を守る為に主に軍策として風水は利用され、攻め入る軍はどこに陣をおけば効率が良いか、どこから攻めていけば良いか、どこに城を築けば攻められにくいかなどを地理・方位などから分析・判断をすることを指していたのです。(この軍策を上手く利用した、諸葛孔明が有名ですね。)
そこから考えが発展し、“安住の地”を選定する術こそが風水となったそうです。
なので、風水は地理地形を上手く利用しようと言う考えが基本です。
家相とは?
一方、「家相」とは風水から派生し、家の中にも取り入れたものです。家相が日本に入ってきて、江戸時代にかなり普及したそうです。その際には、かなりの数の流派が出来たようです。
実際に当時の家相はかなり合理的だったと聞きます。
表や裏の「鬼門」に水回りや玄関を持ってくることは、構造的にみると、角に開口を持ってくることであり、北東の角に水回りを持ってくることは、日当たりの悪い場所で水を使うことになるので、家を腐らせたり、シロアリの原因になりやすいです。
まだ、構造的な考え方や、メンテナンスの考え方が十分に浸透していなかった頃は、家相はそれなりに合理的で、利用価値のあるものだったと言えるでしょう。
と、ここまでが風水と家相の歴史です。
家相を利用する場合の注意点
ここからは、注意点。
現代の様に、構造的な技術が進み、メンテナンスに必要な仕組みも充実した現代において、当時作られた「家相」なるものをそのまま適用するのは、如何なものかと思います。
私もゲンを担ぐ事は比較的、好きなほうです。
悪いと言われるものよりも、良いと言われるようにしたくなる気持ちも分かります。
しかし・・・
今はあまりにも色々普及しすぎて、
『エセ家相』
と、言うしか無い事例が沢山あります。
これは実際の話ですが、家相屋の中には裏でお金を払えばいくらでも良いように言う人がいます。
えっ?誰が払うかって??
払って、得する人です。
そう、住宅の営業マンなどの家を早く建てたい人です。
ひどい家相屋は、あからさまにこの傾向です。
また、家相に従ったために、ひどい間取りになる傾向もあります。
相手は、気を読む力があるかも知れませんが、建築は素人です。
また、流派などによって、家相書に書いてあることがバラバラです。
この辺を考慮して、ほどほどにしておくのが良いと思います。
最近の風水や家相を扱う人の中には、家の間取りには口出しをしない人も多いです。
家の配置や、契約・工事の着工・新居に移り変わる時期のみを指示するだけに留める人も多くなってきているようです。
私としては、諸葛孔明は大好きですし、尊敬できます。
風を感じ、大地を利用する。これを体系的に利用できるならば、それは是非利用すべきです。
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