オーニングとは、窓の上部に付けられる可動式の日除けまたは雨除け。
オーニングは、英語で直訳すると「日よけ」「雨よけ」という意味になります。
特に建築の世界ではオーニングのことを、日差しを調節したり、雨をよけたりする機能をもつ可動式の「庇(ひさし)」のことをオーニングと指して呼んでいます。

オーニングは窓の外側に付けることが多く、日除けとして取り入れられているケースが多いです。
夏場の暑さ対策として、オーニングは非常に有効で、部屋の外側で直射日光を遮断できる
利点があり、カーテンやブラインド(内側)とは比べ物にならないほど有効です。

このように、屋内のカーテンやブラインドで日射を防いだとしても、一旦屋内に入ってしまった熱は殆ど外部には戻りません。
ですので、太陽からの日射はそもそも熱が入らないように外部で防ぐことが肝心となります。
オーニングを設置するだけで、室内の温度上昇が半分に抑えられたと言う事例も報告されています。
このため、オーニングを設置することは住宅の省エネのためには非常に有効な手段であり、今後、ますますの普及が期待されます。
エクステリア上の衣装アイテムとしてもこのオーニングは有効で、カンバス地で出来ているため、デザインもさまざまです。
オーニングはイタリアで発祥し、ヨーロッパでは昔から親しまれているものです。
住宅だけでなく、店舗の屋外空間へ向かって取り付けられているイメージが有名で、近年では、日本でもこのオーニングを店舗などで利用しているケースが増えています。
既存の住宅などにオーニングを取り付けるためには、下地と呼ばれるオーニングの重みに
耐えられるような外壁の内側の状況が大切です。
この下地が無ければ、オーニングを支えることが難しく支えるための方法を別に考える必要があります。
このため、将来的にオーニングを付ける可能性があるのであれば、新築計画の際に下地を用意しておいてもらうと、後から工事が簡単になり、無駄な費用の出費を抑えることができます。
従来、店舗用に利用されてきたオーニングは沿道で利用されることから、自立式のものが多用されてきました。

自立式のオーニングは支えを下部に設けられない代わりに、大きな金属製の腕で支える形式となっています。この場合、金属部分の重量がかなりのものとなりこれを戸建て住宅に負荷するのは望ましくありません。
住宅においては通常はオーニングを敷地内で設けることになるため、自立式で支えるのではなく、地面や建物に付随する部分で止め付けることが可能です。

このような形式のものを特にサンシェードと呼んでいます。
このサンシェードは雨を除ける機能はありませんが、日射を防ぐには十分の能力を発揮します。
サンシェードにも窓に直接取り付けられるタイプと、壁に取り付けるタイプなどがあります。
値段的にも、自立式のオーニングよりもかなり安い値段で手に入れることが可能です。
ある程度、買い替えを前提に購入するのであれば、ホームセンターやAmazonなどでも購入可能となっています。
使い分け方としては、
- バルコニーやウッドデッキなどで、日除けと共に雨よけとしても利用したい場合 → 自立式のオーニング
- 窓から入る直射日光のみを防ぎたい場合 → サンシェード
と言う形で利用を考えると良いでしょう。