エントランスとは、建物の入口部分のこと。住宅の場合は玄関と言う意味で用いられることが多い。
英語で言うエントランスは入り口の意味であるが、日本では一般的には、マンションや公共施設など、比較的大きな建物の玄関部分をいうことが多い。
住宅の場合では図面上、玄関部分を英語表記する場合に「Entrance」または「Ent」と略して書く場合が多い。

エントランス部分に設けられた、広く大きな空間は、エントランスホールとよばれる。
戸建て住宅におけるエントランスの役割
戸建て住宅では、従来から玄関をその家の「顔」と言ってきました。
これは、古来のお屋敷と呼ばれる大きな住宅においては、客を迎える場所として、その家の格式を表現するものとされてきた影響によります。(注意:一般庶民の家で、玄関を顔と呼ぶことはありませんでした。)
海外においてはこの傾向がより顕著であり、大きな建築物や比較的大きな戸建て住宅ではエントランスホールを設けることがあり、この場所に装飾や大きな像を置いたりして、客を出迎え、待たせるスペースとして利用されてきました。
その影響もあり、こんにちでも玄関に格式を求めたい欲求がある一定見られます。このため、現在でも玄関ドアに関してはかなり背の高いドアを利用することが一般的です。

上のイラストは、一般的な住宅を絵にしたものです。
左側の窓は出入りが出来る掃き出し窓です。
出入りをするだけであればこの高さで十分です。通常は2mで、高くても2.2mとすることが殆どです。これに対して玄関ドアは2.3mであることが一般的であり、これは海外製のドアに比べても高くなっています。
また、ドアのデザインも海外製品に比べると呆れるほど種類が多いのが特徴です。
エントランスのデザイン色々
エントランスには、顔としての役割も期待されるためデザインも色々あります。

モダンな雰囲気としたエントランスの事例です。エントランスがその家の顔と呼ばれるように、その家全体のイメージをここで表現しています。

こちらは、エントランスがLDKと一体の空間となった事例です。
ここにおいても、この家全体の雰囲気をエントランスにおいて表現しています。

こちらは和風のエントランス(玄関)です。お客様を迎える空間として、坪庭や間接照明の演出を施しています。
このように、エントランスのデザインは様々です。
とは言え、その家の雰囲気を表現できる場所にもなります。
エントランスにクロークは必要か?
近年ではエントランスにクロークを設けることが殆どです。
先ほどの事例でも、どの事例もシューズクロークを設けています。
エントランスに設けるクロークとしては、シューズクロークやコート専用のクローク、収納としての土間と言う形で設けることが殆どです。