アルコーブ

アルコーブ

アルコーブとは、部屋や廊下、ホールなどの壁面の一部を後退させてつくった空間や一部が入り込んで小部屋のようになっている部分、空間のこと。
主には集合住宅などの、共用の廊下から入り込んで玄関を設置したスペースをアルコーブとして呼んでいる場合が多く、アルコーブがあるマンションは価値が高いとされる。

アルコーブ
典型的なアルコーブの例

住宅の屋内でアルコーブが計画される場合は、書斎や寝台、書庫などとして使用される場合が多く、これは単調な空間に変化をつけ、演出的な趣を出す事ができる。

一般的な住宅にアルコーブを設ける場合は、隣の部屋との兼ね合いや家の構造上の問題があるため、工法によっては極端に設けることが難しくなるケースも存在する。

もし、アルコーブを設けるような空間的に遊び心のある計画を希望するのであるなら、最初に工法を決める段階からアルコーブの計画が可能な工法であるかどうかを確かめる事が大切である。

アルコーブ

写真はとある有名ホテルの一室である。
ソファのある空間がアルコーブと呼ばれる空間である。

このようにアルコーブは空間に変化を与え、特別な好奇心を掻き立てられるものである。