ウォールキャビネット

ウォールキャビネット

ウォールキャビネットとは、壁面に設ける収納家具、戸棚のこと。壁面に取り付ける収納として、代表的なものにキッチンの収納棚がある。
このキッチンの収納棚を単にウォールキャビネットと呼ぶこともある。
また、ウォールキャビネットを吊り戸棚と呼ぶこともある。

クローゼットと並んで、代表的な造り付けの家具に分類され、家を建てた後に、改めて棚を購入する必要がない。

設置位置に関しては壁に対して取り付けるために、前もって計画さえしていれば割と自由に取り付けることが可能である。
最近では、後からでも取り付けられる簡易的なウォールキャビネットがホームセンターなどで販売されている。

ウォールキャビネットにも様々な種類があり、扉の有るもの、無いもの、見た目の仕上がりが美しいものなど、選ぶ楽しみも味わえる。

扉の無いウォールキャビネット
扉の無いウォールキャビネット

このように扉の無いウォールキャビネットは飾り棚としても利用される。

ウォールキャビネットの利用方法

キッチンのウォールキャビネット
キッチンのウォールキャビネット(吊り戸棚)

典型的なウォールキャビネットの利用例としては、キッチンの上部に取り付ける場合である。この場合でもキャビネット裏は垂れ壁となっていて、壁に取り付けられる。
ただし、対面キッチンの場合はこのウォールキャビネットがあるがために、キッチン空間自体が暗くなる傾向があり、最近では取り付けないでリビングダイニングとの一体感を優先させることが多い。

食器棚のウォールキャビネット
食器棚のウォールキャビネット

また、食器棚(カップボード)にもウォールキャビネットが利用される。
食器棚の場合は、トールボックスと言う床から天井付近までの高さのボックスを利用する場合も多いが、このようなウォールキャビネットのみの場合も多い。

キッチンや食器棚にウォールキャビネットを利用する場合は、高い場所の出し入れを頻繁に行いたいと言う場合があり、簡単に出し入れするために内部にダウンウォールと呼ばれる、可動式で、引っ張ると簡単に下に降りてくる収納装置を備える場合も多い。

また、便利な利用事例としてトイレでのウォールキャビネット利用がある。

トイレのウォールキャビネット
トイレのウォールキャビネット

トイレにおいては、トイレットペーパーや生理用品、清掃用具など収納しておきたい備品を収納する目的で利用される。扉を備え付けることで、外観上もスッキリすることが出来るため、便利である。一方で、上部に箱が来ることによる圧迫感があり、空間デザイン的にこれを良しとしない場合は、別の方法による収納を考えると良い。

リビングのウォールキャビネット
リビングのウォールキャビネット

続いてリビングでのウォールキャビネット使用も考えられる。この場合は、収納としての用途と合わせて、リビングにおける空間デザインの一要素と言う意味合いも大きい。

ウォールキャビネットを上手く組み合わせることで、便利になる上に空間に彩を与えることも可能となる。