ガラスブロックとは、中空になった方形や円筒形のガラスで、光を通すため、壁や床で使われています。様々な色や模様の物があり、装飾として利用することが多いです。

ガラスブロックには、透明で向こうが透けて見えるものから、波板のような仕上げのもの、側面に塗料を塗り着色されたものガラスに着色されたものやガラスブロックの目地部分にLEDを配し、発光させることができるものまであります。

このガラスブロックは、防火性能や断熱性能(それほど高く無いが比較的良好)を持った商品もあり、インテリアのアクセントとして使われるほか、エクステリアでも使われています。
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ガラスブロックの施工方法
このガラスブロックは、モルタルを充填しながら積み上げていく湿式工法や、アルミの型枠にはめ込んでいく乾式工法などで施工されます。
外部に使用する場合は、外壁とブロックとの間から入って来る雨に注意する必要があります。これを怠ると、雨漏りの大きな原因となります。
最近では、外部用にガラスブロックの周りがアルミなどで雨漏り対策された商品も売られています。
ガラスブロックのサイズや重さ
サイズは様々で、12cm角~30cm角、10cm前後の円柱形などもあります。
厚みも8~10cm程度とかなり分厚く、壁と同等程度の厚みとなります。
比較的厚みのあるガラスですので、防犯上は有効となりますが、ガラスが厚い分、重量も増します。例えば、19cmの正方形で厚みが8cmのガラスブロックは1個2.3kgもします。これを1m四方の大きさに並べると、57.5kgもの重さになります。
重いことは、建物の耐震上不利になります。ですので2階や高い場所での多数の使用は出来るだけ避けた方が無難でしょう。
ガラスのため、断熱の入った壁に比べると断熱性能は劣りますが、複層ガラス以上の性能を持った商品もありますので、結露などは出にくいようになっています。
ガラスブロックの家の事例
個性的な演出を望まれる方にとっては、魅力的な建材ではないでしょうか。

個性的なブロックを用いて、外観を彩る装飾の一つとして利用することも可能です。こちらの例では、ガラスブロックを窓のように演出しています。
また、普通の窓に比べると外部から侵入することは難しくなります。
ガラスブロックは分厚い材料のため、窓ガラスのように簡単に割ることは不可能だからです。
このように外部に使用することも可能なのですが、住宅の場合雨漏りの心配などもありますので、屋内側の間仕切り壁に使用することが望ましいでしょう。

窓が取れない廊下などは、リビングなどに入って来る明かりを導光(どうこう)する道具として利用することが可能です。

ガラスブロック自体は重さにも比較的強いため、間仕切り壁全体をガラスブロックにすることも可能です。このような使い方だと、ガラスブロック自体が空間を演出する道具の一つになります。
ただし、材料費や施工手間などが高額になるため、住宅で利用する場合は部分的な利用が多くなります。