アフターメンテナンスとは、建物工事が終わり住みだした後にメンテナンスを行う事。
海外では、家の資産価値を守るため家主自身がメンテナンスを行う事が一般的であるが、日本では、簡単な作業は家主が行い、外壁の塗り替えや屋根の塗り替えと言った高所作業が必要なものは、業者に依頼することが多い。
一般的にアフターメンテナンスは、建物を建てた工事業者が行う事が多い。企業によっては、アフターメンテナンスをサービスの一環として行っており、何年か事に定期的に点検を行う。
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メンテナンスの場所
メンテナンスの範囲は多岐に渡るが、定期的な点検で多いのは家主が通常は点検を行わないであろう、床下や屋根裏、屋根、バルコニーの点検となることが多い。床下ではシロアリ被害や水漏れ・結露によるカビや腐りの点検が行われる。

屋根裏では結露や雨漏りによるカビや腐りの確認をされることが多い。また、木造住宅においては、屋根裏で金物のボルト部分の緩みが確認されることもあり、緩みを発見した場合は再度ボルトの締め直しが行われる。

屋根では、瓦などの屋根材の欠落や浮きなどが無いか確認される。バルコニーではひび割れに伴う雨漏りの可能性が確認される。
メンテナンスの依頼先と頻度
近年では長期優良住宅制度と言うものがあり、この制度においては定期的なメンテナンスをすることを推奨している。長期優良住宅に認定された住宅は、専門の会社(例:リビングベル)に登録することでメンテナンスの時期を知らせてくれると言ったサービスを有料で受けることが可能である。
メンテナンスを行う頻度は、場所によって異なり、建築時に採用した材料や機器の種類などによっても異なる。
外壁や屋根と言った屋外部分は15年程度でメンテナンスが必要なものもあるが、30年程度までメンテナンスが不要となるものなど種類がいくつかる。
給湯器は、5~10年程度で配管が劣化しメンテナンスが必要となるケースが多い。ただし、劣化に気付かずにもっと長い期間利用されている例も少なくない。
床下においては、シロアリ対策が必要で建築当初に利用されている防蟻剤の有効期間によってメンテナンス頻度が変わる。
また、水道は一般的にオーリングと呼ばれるゴムで止水されていることが殆どで、このゴムが劣化すると水漏れが発生する。利用される場所などにより耐久期間が変わるため、一概に何年もつかは予測できないが、定期的な点検が必要になる場所である。

これらの点検は住まい手自身が行う事も可能である。
ただし、屋外での高所作業は危険も伴うため細心の注意が必要である。