東急ホームズは、北米の高級住宅街の開発を行い、そこで得たノウハウを日本に逆輸入して
販売する輸入住宅専門のハウスメーカーです。
1966年東急不動産の住宅部門として東急ホームズは誕生しました。
その後、1982年に、販売を行う東急ホームが東急不動産から独立。
2008年にリフォームを行う、東急アメニックスと合併し、東急ホームズとなっています。
東急ホームズとなったのは2008年ですので、長年住宅業界にいる私などは、東急ホームの方が
しっくりきたりもしますが。。。
また、東急ホームズは各国の大学や企業と業務提携を行い、各専門分野の分担により、
最新の技術を家づくりに取り入れる方法をとっているように感じます。
では、東急ホームズの評判や坪単価などをチェックしてみましょう。
◆ 東急ホームズの商品と坪単価は?
◆ 東急ホームズの快適性能は?
◆ 東急ホームズの輸入住宅へのこだわり
◆ 東急ホームズの特徴は?
東急ホームズの住宅の特徴は、輸入住宅であるということでしょう。
一時期輸入住宅のブームがおこり、輸入住宅が日本で多く建てられた時期がありましたが、
現在残っているのは、スウェーデンハウスなどわずかとなってしまいました。
日本の風土に合わないなどのイメージを持っている方もいますが、その多くは、
他のハウスメーカーで聞いた他社の批判が影響していると思います。
輸入住宅でもしっかりと日本の気候に合わせた建て方がされていますので、
心配される必要はないでしょう。
東急ホームズは、北米で一般的な2×4(ツーバイフォー)を採用しています。
在来工法でも対応してもらえるようですが、ツーバイフォーでの施工が主ですので、わざわざ
東急ホームズで在来軸組みをするなら他のハウスメーカーに依頼する方がいいと思います。
ただ、東急ホームで建てようと思われる方の多くは、北米などの海外の住宅の外観や雰囲気に
魅力を感じている方が多いようです。
海外から輸入した建具(扉など)も確かに日本の既製品とは違う雰囲気を持っていますので、
本物の輸入住宅を手に入れたい方にうけがいいのでしょう。
その他の特徴は、特に見当たりません。
2×4(ツーバイフォー)で得られる耐震性や気密性などは、工務店でも同じ性能を出すことはできます。
◆ 東急ホームズの商品と坪単価は?
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東急ホームズの商品は以下のようになっています。
ミルクリークシリーズ(自由設計)
- Noble(ノーブル)ニューイングランド様式
急勾配の切妻屋根を重ね合わせた象徴的な大屋根と、ラップサイディングによる表情豊かな外観。
17世紀前半に起源を持つニューイングランド様式をベースとし、
時代のニーズや暮らしの変化に合わせて発展し、愛され続けてきた典型的なアメリカの住まい。
シンプルで飽きのこない、完成度の高い優美なデザイン。
深い陰影をつくり出す外壁や窓枠、化粧造作に現れる様式色豊かな本物のグレード感。この先100年を見据えた国際水準の暮らしやすさと、北米スタイルならではの合理的な生活提案。
高貴、端正そして上質。"Noble"という住まいの価値観が、これからの暮らしに豊かな満足をお届けします。(東急ホームズHPより)
- Biarosso(ビアロッソ)スパニッシュ・コロニアル様式
緩勾配の切妻屋根に、下屋を組み合わせた、シンプルで美しいフォルム。
赤茶色のスペイン風瓦屋根と、白い壁が生み出す光と影のコントラスト。
軒下のアクセントまで塗り上げられた彫りの深いコテ仕上げの外壁が屋根との一体感を演出し、美しい陰影を刻みます。
古木を思わせるよろい戸や窓台、玄関ドア、風合いのあるアイアン風の花台や窓手摺りが
「スパニッシュ・コロニアル様式」のシンプルで素朴な美しさを引き立てます。
アーチ状の玄関ポーチ、家の中心にプランニングされたパティオ、それを取り囲むように設けられた居室など、
南スペインのヴィラを思わせる豊かな開放感と家族のプライバシーを両立させた理想の住まいです。(東急ホームズHPより)
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- Collect(コレクト)ニューネザーランド様式
急勾配の大屋根から緩やかに伸びるフレアード屋根や落ち着いたアースカラーのトーン配色など、
「ニューネザーランド様式」の伝統を受け継ぐトラディショナルな外観デザイン。
天然材をふんだんにあしらったナチュラルで重厚感のあるインテリア。
そして自然や家族のふれあいを大切にしたファームハウス・スタイル。
古き良きオールド・アメリカの面影を今に伝える、ぬくもりあふれる暮らしやすい住まいです。(東急ホームズHPより)
- Vintage(ヴィンテージ)ジョージアン様式
時を重ねた住まいだけが持つ味わいを愉しんで暮らす。
本物だけが持つ価値を守り高めながら、大切に住み継いでいく。
こうした生活先進国アメリカの伝統的な住宅思想を受け継いだ<ミルクリーク・ヴィンテージ>。
高級感と格の高さを演出する「ジョージアン様式」を採り入れた外観デザインとインテリア。
北米スタイルの生活様式が生み出す上質な暮らし心地。
そして永く住み続けることを前提とした、国際水準の優れた品質と性能。
永く住み継ぐほどに資産としての価値が高まる"本物"の輸入住宅です。(東急ホームズHPより)
- Heritage(ヘリテージ)フェデラル様式
18世紀後半にアメリカで確立された「フェデラル様式」に
ギリシャ神殿を思わせるグリーク・リバイバルのエレメントを付加した力強く威風堂々とした外観デザイン。
天然の素材にこだわり、隅々にまで住まう方の美意識を追求したデザイン意匠の数々。
そして何よりも、本物を見極める審美眼を備えた方々のこだわり、
そのひとつひとつにしっかりとお応えできる、"住まいのテーラーメイド"という発想。<スポンサードリンク>
世界にただひとつの、あなたの感性に見合う家づくりの悦びが、<ミルクリーク・ヘリテージ>から始まります。(東急ホームズHPより)
- Grand(グランド)イタリアネート様式
大切なゲストをお迎えしての華やかなディナー、両親を招いてのバースデイや家族と奏でるミニコンサート...。
まるで映画のワンシーンのような優雅でドラマチックな時間を積み重ねながら、人生を実り豊かに暮らしたい。
<ミルクリーク・グランド>は、イタリアネート様式ならではの装飾材に加え、
ロートアイアンやバーチカルな大型窓パネルにより、フロリダの邸宅を想わせる華やかで瀟洒な印象を隅々に演出。
真に気品あふれる極上なひとときを、生涯にわたってお約束します。(東急ホームズHPより)
- Royal(ロイヤル)チューダー様式
アメリカに移住し成功を収めた初期ドイツ移民やイギリス清教徒たちは、経済的な反映に見合う文化的資産を、
自らのルーツである故郷ドイツ、イギリス、スイス、など、ヨーロッパの住宅建築に求めました。
"成功者の邸宅"と称されるチューダー様式の北米での発展には、こうした理由があったと言われています。
ハーフティンバーとしっくい調の壁、レンガタイルが特徴の「チューダー様式」は、
日本の明治・大正期の近代洋風建築にも多く採り入れられ、文化財として保存されている名建築も数多く残されています。
日本を代表するクラシックホテルにもその影響は見られ、
建築様式、インテリアに至るまでこだわった格調あふれる空間は、今でも多くの人々に親しまれています。
人生の成熟期を迎えて分かる本物の価値観、そして本物のくつろぎ。
<ミルクリーク・ロイヤル>は、ゆったりとした時が流れる、正統的なヨーロピアンスタイルの上質な住まいです。(東急ホームズHPより)<スポンサードリンク>
- Legend(レジェンド)プレーリー様式
深い軒の出と緩勾配の屋根が生み出す、水平線を強調した美しいデザイン、緩やかにつながる開放感あふれる空間構成。
<ミルクリーク・レジェンド>は、アメリカ近代建築の巨匠といわれるフランク・ロイド・ライトに代表されるプレイリー様式を基本コンセプトとし、現代日本の住環境やライフスタイルにも配慮。隅々に真の暮らしやすさを追求した完成度の高い住まいです。
どこか懐かしく、日本人の完成に響く落ち着きと趣き。街並みと調和する邸宅としての格調ある佇まい。
扉の向こうには、贅なる時が流れています。(東急ホームズHPより)
ミルクリークベーシックシリーズ(企画住宅)
- ノーブルベーシック
- ヴィンテージベーシック
- グランドベーシック
東急ホームズを購入される方は特に気にされないかもしれませんが、坪単価は以下のとおりとなります。
50~60万円
東急ホームズ以外のハウスメーカーの坪単価はこちら
→ハウスメーカーの坪単価比較
◆ 東急ホームズの快適性能は?
東急ホームズの快適性を断熱性能(Q値)と隙間相当面積(C値)で見てみましょう。
まず、断熱性能ですが、1.3W/m2Kとまずまずの数値となっています。
この断熱性能ですが、
次世代省エネ基準の住宅は2.7W/m2Kと比較するとどういうことが言えるのか簡単に説明しましょう。
東急ホームズは、この断熱性能(Q値)が次世代省エネ基準の約半分となっていますが、
分かりやすくいうと、24時間連続して暖冷房を運転したときに、使うエネルギーが約半分になるということです。
つまり、光熱費が半分とまではいきませんが、それに近い光熱費ですみますので、住み始めてからの負担が減らせるのです。
また、快適性を考えてみましょう。
断熱性能が高い家は、家の中の上下の温度差が小さくなります。
これは、壁や床などの温度が室内の温度とそれほど変わらない状態を保つことができるためです。
エアコンやファンヒーター、ストーブなどで暖房するとどうしても頭が暑く、足が寒いという状況に
なってしまいますが、その温度差を小さくすることで、適度な暖かさを実現できるのです。
東急ホームズの住宅は、1.3という断熱性能を有していますので、ハウスメーカーの中でも優秀な
方ではないでしょうか。
また、首都圏などで生活するには十分な性能と言えるでしょう。
ひとつだけ言うと、気密性能が2.0cm2/m2というのは残念です。
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◆ 東急ホームズの輸入住宅へのこだわり
東急ホームズは、輸入住宅の販売を今も頑なに貫いています。
また、一般庶民には少々お高い大塚家具と業務提携し、展示場などで販売も行っています。
東急ホームズは、スウェーデンハウスとは異なり、材料の半分近くを輸入に頼っています。
内装材も他のハウスメーカーの展示場とは少し違った雰囲気を持っています。
北米というと安っぽいイメージが強かったのですが、東急ホームズが取り入れている仕様は
北米でも富裕層が建てる家のイメージに近い気がします。
ただ、やはり、本物へのこだわりとして、国内で手に入る安い材料を使わず、海外の本物の製品を
使うという姿勢は、一部の消費者には受けがよく、堅実に販売数を確保している証拠でしょう。
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