森のくまさん
迷いヒヨコ
森のくまさん
『すまいの手引』の特徴と要旨
この本の出版には、新建新聞社さんが加わっています。新建新聞社さんは地場の工務店さんや建築士などに対して最新の情報を届ける、【新建ハウジング】と言う業界新聞を出している会社です。ここはくまさんもお世話になっている会社で、非常に優れた出版物を出し続けている会社です。そんな会社さんがアース工房さんと言うところと組んで出版していた雑誌に近い書籍です。
通常、この手の雑誌は宣伝がメインなので、宣伝に殆どの紙面が割かれていて、「家づくりをどうしたら良いか?」については、小出し程度の内容しか無い場合が多い。しかし、このすまいの手引では、毎回かなりの量の紙面を割いて、一般の人がこれから家づくりをするためには何から始めればいいか?何を知っておけば良いか?が非常に丁寧に書かれている。
もちろん、毎回結構な紙面を割いているので、似たような内容になってしまってはいます。それでも、宣伝ばかりに偏った書籍に比べるととても親身な本だと言えるでしょう。
- 「家づくりの必修科目」と言う項目で、26もの内容を紹介している。
- 26の項目の中には、家づくりの流れから依頼先の選択肢、土地選びのポイントなど、家づくりに必ず必要な内容が記載されている。
- 「家づくりの資金計画」と言う項目もあり、資金面についてもどのように考えると良いのかが分かる。
- 家づくりの心得と言ったような項目もあり、家づくりに関して必要な基本が網羅されている。
中には一部、住宅作品の紹介と言った内容も含まれています。しかし、それに偏った紙面を割くこと無く、家づくりはどのように取り組むと良いのかと言った視点の内容がふんだんに盛り込まれています。
くまさんが参考になった内容
森のくまさん
この本の良いところは家づくりにおける「抜け」や「漏れ」が殆ど無いと言ってもいいぐらいに整理されているところです。もちろん、広く書いてあるのでその分、それぞれの内容についてはそれなりに分かる程度に書いている印象です。なので、具体的にもっと詳しく知りたいとなった場合は他に調べる必要は出てくるのですが、それにしてもまとまった良い本だと言えます。
『すまいの手引』感想と寸評
読みやすいように、大判の雑誌となっていて、光沢紙カラー構成になっています。写真や表が沢山使われているので、本文を読まなくてもある程度内容が分かあります。その意味で、読みやすさは素晴らしいと言えます。面白さに関しては、こういった知識を楽しんで知ることが出来る人にとっては楽しいと思いますが、普通はそこまででは無いだろうと言う意味で、3です。
章立てて非常に分かりやすく項目別にされていて、これから家づくりを初めたい人にとって、とても分かりやすい内容です。
また、家づくりでは事前に知っておくべき内容も殆ど含まれています。長期優良住宅や低炭素住宅などについては、誰にも教えてもらわなければその存在を知ることも無いでしょう。そういった点にも丁寧に踏み込んでいます。重要度は最も高い本と言えます。
コメントを残す