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住友不動産は、戸建の新築からリフォーム、ホテル経営や資産の運用まで幅広く手掛けるハウスメーカーです。 住友財閥の解体後、住友財閥の不動産を受け継いで誕生したのが住友不動産です。 住友林業と住友不動産は同じ住友財閥から派生した会社ですが、今は全く別の会社として経営されています。 住友不動産の性能など詳しい評判は以下の項目でご確認下さい。 |
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目 次 |
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住友不動産の特徴
◆ 住友不動産の特長 : 耐震性にこだわる姿勢
住友不動産ですが、耐震性に有利なツーバイフォーに
さらに、独自工法を加えることで、地震に強い家づくりを
しているように感じます。
具体的には、SPW構法と呼ばれる、
外壁の下地として使う材料を強度の高いものにして
ツーバイフォーの基本耐震性能にプラスするといったものがあります。
外壁の選択肢が狭くなり、外観のこだわりが犠牲になる可能性はありますが、
耐震性を重視されるのであれば、いい工法ではないでしょうか。
また、Newパワーコラムといった
建物の4隅に鉄と木材を組み合わせたパネルを使用する工法があります。
これは、ねじれ破壊に対抗するために、ねじれに対して強い鉄材を
コーナー部分に利用した工法です。
鉄と木の相性があまり良くないことや、断熱材の外側に鉄がくることから
グラスウールを使用する住友不動産では、壁内結露の発生などが
危惧されるところです。
壁体内に湿気が侵入しないための防湿シートの施工は必須ですので、
必ず検討する際にチェックして下さい。
そして、住友不動産も制震技術を開発しています。
パワーキューブと呼ばれる、他のハウスメーカーと比較すると
だいぶ大がかりなものです。
鉄骨材で作られた上下2つの箱が、地震の揺れに対して別々に揺れることで、
間に挟んだ緩衝材にエネルギーを吸収させるという仕組みです。
家の間取りに制限ができますので、予算と2階の揺れを小さくしたい方は
検討してみてもいいのではないでしょうか。
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◆ 住友不動産の特長 : なんでも来いの対応力
住友不動産の特徴としては、新築でもリフォームでも、土地探しでもなんでもできる
その事業の幅広さと家のデザインではないでしょうか。
冒頭でも触れましたが、住友不動産は、旧住友財閥の資産を受け継ぎ、土地の仲介や
注文住宅、そしてリフォームまでを1つの会社の中で行うことができます。
リフォーム部門では、「新築そっくりさん」などの商品が有名です。
新築そっくりさんでは、新築のように坪単価を定めて価格の明確化を試みているところは
非常に評価できる点ではあるのですが、
その反面、しっかりと費用面や技術面で中立的な立場で説明できる営業力が必要になります。
それはなぜかというと、現在お住まいの家を新築同様にリフォームする訳ですので、
新築のように決められた規格の材料を大量に購入できる訳ではないため、
それほど安くすることができません。
また、壁を剥いでみると、柱などの構造材がシロアリや腐れを起こしていたとなると
そのままリフォームすることも出来ず、補修をしないといけないといった状況になってしまいます。
結局、新築する方が安くなる場合もあるため、
リフォームを勧めたい、会社の利益を上げたい営業マンではお客様の立場に立って
アドバイスは難しいです。
それ以外にも、しっかりと説明を受けてないことが原因のクレームは多いようですので
注意が必要です。
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◆ 住友不動産の特長 : デザイン力に優れる
住友不動産は、グッドデザイン賞を4回連続受賞の実績を誇ります。
機能性や性能もそうですが、所有する喜びを感じられるひとつの要素としてデザインがあると思います。
ミサワホームがグッドデザイン賞に特に力を入れていますが、
近年ではダイワハウスなどのほかのハウスメーカーでも積極的に取り組んできています。
輸入住宅がブームとなっていた頃、北米で販売していたノウハウを活かし、
欧米の雰囲気を出した住宅を手掛けていました。
ただ、それほど売り上げを上げることは出来なかったようです。
現在でも、欧米風やヨーロピアンテイストの外観のものを選択される方も多いようです。
住友不動産の商品と坪単価
◆ 住友不動産の商品ラインナップ
- J-URBAN(ジェイ・アーバン)シリーズ
グッドデザイン賞を連続受賞している住友不動産の主力商品
- WORLD DESIGN(ワールド・デザイン)シリーズ
世界各国の特徴を活かしたデザインの中から気にいったモデルを
選ぶことができる商品です。
住友不動産のデザイン力を活かした商品
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◆ 住友不動産の坪単価
40万円台~60万円台
大手ハウスメーカーと比較すると、安めの設定になっています。
住友不動産以外のハウスメーカーの坪単価をチェックしてみてください。
ハウスメーカーの坪単価比較 大手ハウスメーカーで建てた実際の物件の平均坪単価を紹介
住友不動産の快適性能は?
住友不動産の家はどれくらい快適かを、「断熱・気密性能」、「遮音性能」、「空気の清浄度」で評価します。
◇ 住友不動産の断熱性能、気密性能
【評価結果】
★★☆☆☆ (平均レベルの性能)
【解説】
家の暖かさや涼しさは、家の断熱性能や気密性能、
自然の光や風をどのように取り込むかの設計手法などから
判断できます。
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では、住友不動産の断熱性能、気密性能から見ていきましょう。
☆ 住友不動産の気密、断熱仕様
部位 | 仕様 | 厚み |
床 |
押出法ポリスチレンフォーム(XPS) |
60mm |
壁 |
高性能グラスウール(HGW) |
89mm |
天井 |
高性能グラスウール |
200mm |
窓 |
アルミサッシ+複層ガラス |
- |
断熱性能を表わす熱損失係数(Q値)は、2.3W/m2・K(断熱仕様変更後は未発表)。
気密性能を表わす隙間相当面積(C値)は、未公表
次世代省エネ基準の2.7W/m2/K(東京・大阪などのⅣ地域)をクリアしていますが、ハウスメーカーの中ではそれほど高い性能とはいえません。
ただし、現在公表されている数値は、仕様変更前のため、Q値は向上していると考えられます。
簡単に計算した結果ですと、Q値 2.0 を上回る仕様になっているようです。
→住宅の断熱性能比較(C値、Q値:ハウスメーカー18社)参照
壁式枠組工法では、面材を多用していることから、気密性能は高いといわれてきましたが、それは、次世代省エネ基準で定められていたC値5.0(寒冷地では2.0)での話です。
そこから更に気密性能を上げようと思うと、しっかりとした気密のための施工をしなければ性能を確保することは難しいのです。
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もし、ツーバイフォーだから大丈夫ということを言われても、それを言葉通りに受け取らず、しっかりと納得いくような説明を受けるようにしましょう。
◇ 住友不動産の遮音性能
【評価結果】
★★★☆☆ (平均レベルの性能)
【解説】
遮音性能は、家の中に外の音を入れない性能を指します。
遮音性能は、換気口などの単純開口の有無や気密性能、窓の性能、壁の性能などである程度推測することができます。
・単純開口
まず、換気ですが、住友不動産では第3種換気システムを標準に採用しています。(オプションで第1種空調機付換気システムも選択可能)
第3種換気システムは、各室に給気口が取り付けられますので、その給気口や排気ファンから音の侵入が考えられます。
・窓の性能
住友不動産では、アルミサッシを採用しています。
アルミサッシは、樹脂サッシなどと比較し、隙間が大きくなりやすいという特長があります。
ただし、ペアガラスが採用されていますので、窓からの音の侵入は比較的小さいと考えられます。
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・壁の性能
住友不動産の壁の仕様ですが、断熱材に高性能グラスウールが使われています。
グラスウールは断熱材の中でも吸音性の高い断熱材。
厚みも89mm確保されているため、壁の遮音性能は高いといえるでしょう。
・その他
住友不動産では、室内で発生する音に対しても対策が講じられています。
壁式枠組み工法の場合は、その構造から室内で発生した音が下階に伝わりやすいという
特長があります。
そのため、こういった細かな配慮は住み始めてからの快適さに繋がるところですので、
評価が高いでしょう。
◇ 住友不動産の空気の清浄度
【評価結果】
★★☆☆☆ (平均レベル)
【解説】
空気の清浄度は、建材からでる化学物質対策への姿勢と
換気システムのフィルター性能、気密性に関係してきます。
住友不動産の家の空気の清浄度は、
平均レベルではないでしょうか。
・化学物質への取り組み
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シックハウス症候群などの発症事例がマスコミなどで大々的に取り上げられることは無くなりましたが、いまだに新築住宅に入ってシックハウス症候群の症状を発症される方がいます。
企業としては、法律を順守して建てることが最低限の対策ですが、大手ハウスメーカーの中では、自社で化学物質の濃度測定を行うなどの取り組みをしているところもあります。
住友不動産では、VOCなどに特筆すべき対応はなされていないように感じます。
もしアレルギー体質などで化学物質が気になる方は、VOC測定をご相談されてみてもいいかもしれません。
・換気システムのフィルター性能
住友不動産の換気システムではフィルター付が採用されていますが、気密性能を考えると給気口から入ってきているのは、排気する空気の半分程度。
また、フィルターが汚れてしまうと、ほとんど給気口からは空気が入ってきていないという状況になってしまう危険性があります。
もし、確実な換気ときれいな空気を取り入れたい場合は、オプションの第1種換気システムを選択するほうがいいかもしれません。
・気密性能
断熱性能や遮音性能でも紹介しましたが、気密性能が低いことによって、ホコリや花粉などの侵入量が増えます。
住友不動産ではC値を公表していません。
ただ、第3種換気システムを採用しているため、C値が1.0を上回るような性能を持っていないと、隙間からの空気の侵入が考えられますので、注意が必要です。
気になる方は、気密測定でC値を確認することをお勧めします。
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☆ 余談
○ 次世代省エネ基準の2.7W/m2Kってすごい???
住友不動産やハウスメーカーでは、
次世代省エネ基準の 2.7W/m2K をあたかもすごい数値のように扱っていますが、
これは、今後の省エネ住宅では、最低限必要な数値であって、
とり立てて高性能な家ではありません。
○ 単位をしっかり確認しましょう!
住友不動産は、カタログでW/m2Kではなく、kcal/m2K で表記しています。
この場合は、1.16をかけてあげるとW/m2Kに換算できます。
また、単位を書いていないので、騙される方もいるのではないでしょうか。
また、「寒冷地の基準」というと北の方のイメージを抱きますが、
ここでは、東京や大阪のような地域のことを指しています。
これは住友不動産のことでは無いのですが、騙されないで!
○ 新省エネ基準と比較するハウスメーカーの断熱性はそれほど高くない。
平成4年の新省エネ基準を取り上げて
「基準の何倍も断熱に優れた家です!」
といった表現も目につきます。
ただ、平成11年に次世代省エネ基準が出されており、古い基準で比較している
ハウスメーカーほど、断熱性に劣っているように感じます。
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住友不動産の技術力
住友不動産の住宅は、住友林業と同じ木造ではありますが、
ツーバイフォー(2×4)という枠組み壁工法を採用しています。
もともとこのツーバイフォー(2×4)という建て方は地震に強いと言われていますが、
さらに地震の際に大きな力がかかる家のコーナー部分に「Newパワーコラム」という
鉄と木のハイブリッド壁を設け、地震への対策を強化しています。
また、時代の流れに合わせ、独自の制震技術「パワーキューブ」も開発しています。
これは、非常に変わった方式を採用しています。
新しい技術の開発に積極的のように感じますが、
どちらかというとずば抜けた技術を狙うのでなく、無難なものを手頃な金額で実現するような
イメージです。
住友不動産の営業
住友不動産は、全国18都府県にしか展示場を出しておらず、
主に都心部を中心とした営業を行っています。
そのため、住友不動産の注文住宅というとあまりピンとこない方も
多いのではないでしょうか。
多くのハウスメーカーは、入社1年目から展示場で接客するのですが、
住友不動産の営業マンは、設計や工事監理などを経た方が営業になるようです。
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そのため、展示場で接客する時も、自社の商品や設計、デザインのことに詳しい方が多く、
信頼できるとの印象を受ける方も多いようです。
ただし、過信せずしっかりと商品について知って納得して購入するようにして下さい。
最終更新日 : 2011年8月6日
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