No.15 鉄骨の家の幻想

 『住宅みちしるべ』が綴る
           |ナットク|して建てる【家作り】総合マガジン
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 《週刊》家を【ナットク】して【建てる!】人の みちしるべ
                              ~第15号~
                                     
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 【今週のテーマ】
 
 ・鉄骨の家の幻想
 ・コーヒーブレイク『夏をもって旨とすべし??』
 ・編集後記
 
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 このメルマガでは、
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 ここ数日間、天気が大荒れでものすごい風が吹き荒れています。
 
 春一番なのでしょうか。一番も二番も一気に来ているような気が
 
 しますが。。。
 
 まぁ、なんせ春が直そこまで来ていることは確実です!
 
 我々住宅みちしるべも今度の週末に事務所を移転して、
 
 心機一転することになりました!!
 
 今までは、窓が無い味気ない部屋だったのですが、
 
 今度は窓があって事務所内に打ち合わせのスペースも設けられている
 
 場所になります!
 
 また、このメルマガでも詳細をお届けいたします^^)
 
 それでは、今週も張り切って参りましょう!
 
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 ▼鉄骨の家の幻想
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 前回は、展示場に行く前にある程度知っておいた方が良い事として、
 構造に関することは先に知っておいた方が良いと言うお話しでした。
 その中でも、前回は鉄骨の家の特徴をお送りいたしました。 
 
 前回までの内容はこちら
 //www.towntv.co.jp/merumaga/
 
 今回も、知っておくべき内容の第二弾として、
 鉄骨の家の【真実】に迫ってみたいと思います。
 なんとなく、ドキュメンタリー番組の見すぎなような書き方になって
 しまいましたが、あくまで家そのものについて、まず何を最初に
 決めるべきかと言うテーマの判断材料として知っておいてもらえればと
 思います。
 
          ▽ ▼ ▽
 
 【真実1】
 鉄骨の家は火事の際にもろい!
 
 鉄骨の家は、火事の際に非常に危険です。
 何故か、日本では火事では木造よりも鉄骨のほうが良いと思われています。
 実際に建築の法律である、建築基準法においても「防火地域」と、
 呼ばれるような地域では、「鉄骨の家」じゃないと事実上建てられない
 ことになってしまっています。
 
 
 しかし、これ実はとても『変』な事なのです。
 
 
 なぜ変かと言いますと、鉄骨は実は火事で発生する
 『高温の熱に弱い』
 からなのです。
 
 なのに、日本の建築基準法ではこの事実を無視して、
 鉄骨が「燃えない」と言うだけでまるで木よりも有利かのように
 扱っている・・・
 
 
 全くもって、歪んだ事実です!!!
 
 高温の熱に弱い鉄骨は、どうなるかご存知ですか?
 
 一般的に住宅で火災が発生すると、通常、室内の温度は
 火災発生5~10分程度で500℃に達します。
 さらにフラッシュオーバーと呼ばれる現象が起こると、
 瞬く間に室内温度は1000℃にまで達します。
 
 火災はフラッシュオーバーをへて1000℃の温度で燃えつづけ、
 燃え広がろうとします。
 (もちろん、状況によって異なることはあります。)
 
 そうです、火事では実際の燃える燃えないも大切ですが、
 強烈な高温になることも忘れてはいけません!!
 
 
 鉄はこの熱にとても弱い!!!
 鉄は600度の熱にさらされると、強度が半分くらいになります。
 すると、建物を支える事が出来なくなり、一気にグニャっと
 曲がって、しまいます。
 
 
 鉄の建物の場合、ある特定の柱が曲がると一気に建物が崩壊する
 恐れがあります。特にこの柱は、建築基準法で計算の上、
 熱にやられても建物が直に崩壊しないように保護しないと
 いけないことになっています。
 
 
 こんな事しないと、火事で耐えられないような材料を
 使って良しとしていて、なぜ木造はダメなのでしょうか??
 
 アメリカなどでは、逆に火事の際に鉄骨の家には
 消防士が入っていかないそうです。
 突然崩れて、消防士も危険にさらされるからです!
 
 反面、木造はある程度燃えると表面が炭化し、
 それ以上燃えなくなります。
 ある程度、材料が太いと突然崩れる可能性もかなり低くなります。
 
 
 火事で最初に燃え始めるのは、柱でも梁でもありません。
 家の中の燃えやすいものか、外からのもらい火によるものです。
 
 木であろうが、鉄であろうが、柱や梁に
 
 『燃え移らないようにする』
 あるいは、
 『熱が伝わらないようにする』
 
 と、言う対処が必要になります。
 どちらも簡単には出来ないことであり、
 そういう意味では、鉄と木に差をつける事は
 非常に「ナンセンス」です。
 
 鉄骨の家は、火事で非常にもろく倒壊の危険性さえあるのです。
 
 なので、鉄にしろ木にしろお金を掛けてその弱点を克服する
 工夫が必要なのです。 
 
          ▽ ▼ ▽
 
 【真実2】
 鉄骨は地震に強い訳じゃない!!
 
 阪神大震災の際、こぞって大手ハウスメーカーは自社の物件で
 倒壊した建物が無かったことを宣伝文句として使いました。
 
 
 反面、まるで木造住宅は地震に弱いかのような誤報道がありました。
 (後で、当時のキャスターが誤りだったと認めた事がありましたね。)
 
 さて、ここで私が言いたいのは、これらを宣伝文句として使った、
 大手ハウスメーカーの「汚い手口」についてです。
 
 
 真実を言うと、確かに倒壊は免れたのは事実だと思います。
 その後も、実は倒壊があったと言うことは聞いていません。
 
 
 しかし!
 
 
 実際には、「もう住めないような状態になってしまった」
 家があったのです!!!
 
 
 この事実を知らなかったとでも言うのでしょうか?
 人の被害を尻目に、まるで宣伝で使える良い文句かのように扱った事実。
 私は断じて許せません!!!!
 
 
 鉄骨は、靭性と言ういったん曲がっても元に戻る性能が低い材料です。
 地震でもその性質がモロに出ました。
 倒壊こそはしなかったが、曲がってしまって、もう二度と元には戻らず、
 次に地震が来たら倒壊するとか、住めないくらい曲がりの影響が
 大きかった家が存在していたのです。
 
 この事実を知りながらも、
 「倒壊が無かった」
 事を宣伝文句にするなど、被災者を馬鹿にしているとしか思えません!
 
 鉄骨が地震に強いなどと、特別視出来るようなものではありません。
 鉄骨にしろ、木造にしろ、それ相応の工夫をしないと地震に耐えうる
 家は作れないのであって、これこそが真実なのです。
 
          ▽ ▼ ▽
 
 私は、家づくりで金儲けをする事が悪いことだと言っている訳では
 ありません。
 
 しかし、金儲けのために消費者をだますような事実を歪めた手法を
 昔から今でも行っている体質があること自体が腹立たしいのです。
 
 もちろん、会社ぐるみなのか、一部の人間がそうなのか分かりません。
 しかし、事実を歪めてもそのままにほってあるのは会社の責任です。
 
 こう言った体質を改善するには、家を作る側であるあなた自身が
 その真実を知っていく事が大切だと私は思います。
 
 家づくりは本来楽しいものです。
 家族揃って、自分たちの未来像を描くための時間でもあります。
 その明るい未来のために、知っておくべき真実があることも
 知っておいて貰いたいのです。
 
 それではまた来週♪
 
 <参考>
 //www.towntv.co.jp/2009/12/post-47.php
 //www.towntv.co.jp/2009/11/post-50.php
 //www.towntv.co.jp/2009/11/post-52.php
 
             <編集人:住宅みちしるべ 太田周彰>

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  【次は、ちょっとコーヒーブレイク♪】
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       ┌───┐      
 /\へ / ̄V  ロロ|/\ / ̄\ 
 |田  L旧   ロロ└ 日|_| 田| 
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 ここではより良い、家作りのための豆知識や
 住まいの環境を快適なものにするための情報を発信するコーナーです。

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     『夏をもって旨とすべし??』

                <住宅みちしるべ 太田周彰>
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 こんにちは。
 
 ようやく、暖房(と採暖の間)の必要が無くなってきた今日この頃。
 エアコンもしばしの間、休息に入ります。
 
 
 今日は、少し歴史的なお話が出来たらと思います。
 『夏をもって旨とすべし』
 
 この言葉を聞いたことがあるでしょうか?
 そうです、昔国語の時間に習った徒然草の一節です。
 
 よく、この言葉を引き合いに出して
 「日本の家は夏に風どおりの良い家にするのが一番だ!」
 と、言ったようなことを口にする人を耳にします。
 
 
 結論から言うと、この言葉
 
 【全くもって科学的根拠が無い!】
 
 と、言われています。
 
 さて、この言葉の真意を理解するにはまず、日本の建築の歴史を
 紐解くことからしなければなりません。
 
 
 日本の歴史的な建物を想像するとき、あなたは何を想像するでしょうか?
 
 法隆寺?東大寺?
 
 では、日本の歴史的な「住宅」では何を想像しますか?
 
 ・・・・
 
 ほとんどの方の答えは
 「・・・」
 と、なるでしょう。
 
 それもそのはずです。
 日本の歴史を習うとき、我々が学んできたのは法隆寺や東大寺などの
 権威の象徴たる建物ばかりで、一般的な「住宅」の歴史を習うことは
 ほぼ、無かったからです。
 
 
 これは、大学で建築を専攻する人間でも同じなのです。
 
 有名な歴史的な建築物を列記した本の中にも、
 日本の住宅の歴史を示す教科書はほとんどありません。
 
 本当に初期のころの、竪穴式住居やら何やらその程度の事です。
 
 なので、日本人が自分の祖先が住んでいた家を思い起こすとき、
 まるで、テレビのチャンバラ物に出てくるような、
 開放感溢れる、お偉いさんが住む家を想像する人が多いようです。
 
 あなたはどうですか?
 
 どうも、このイメージと相まって
 『夏をもって旨とすべし』
 と、言う言葉だけが独り歩きしてまるでそれが日本の家づくりの
 代表であるかのように勘違いされてきています。
 
 しかし、実際に現存する日本の昔からの家をみても、
 寒さを凌ぐために、窓を小さくして、屋根に藁などの断熱を施し、
 しっかりと寒さ対策をした家が昔からあったのが事実なのです。
 
 『夏をもって旨とすべし』
 
 と、言うのはあくまでこの作者が夢見た家の事であり、
 全てに通じるものでは無いのです。
 
 そして、開放感のある夏をもって旨とした建物の多くは
 権威の象徴としての建物が多かった事も注目すべきポイントです^^)
 
 家づくりの参考にしてみて下さい。
 <参考>
 //www.towntv.co.jp/2009/11/post-26.php
 //www.towntv.co.jp/2009/11/heartshock.php
 //www.towntv.co.jp/2009/11/metabo.php

                    <住宅みちしるべ 太田周彰>

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