犬走り

犬走り

犬走りとは、基礎のまわりのコンクリートや砂利が施工された部分を言います。犬が走れるので犬走りと言われています。

犬走り
犬走の例

この犬走りですが、雨の跳ね返りにより土で基礎や外壁が汚れるのを防ぐ役割や湿気から建物を守るということで施工されていました。

しかし、今は、防犯のことを考え、砂利を敷かれる場合や、予算の都合から犬走りを設けないケースもが多くなっています。

犬走りの代わりの砂利
犬走が無い例

砂利を敷いた場合、犬走と比べると歩いた際に石が擦れ合う音がしまう。
これが理由で、わざわざ砂利が敷いてある敷地に泥棒は入らないと言われています。

なお、この犬走りは、家の基礎と同時に施工するのではなく、屋外の給排水やガスなどの配管工事を行った後に施工されます。

犬走りの施工
犬走りが後から施工される様子

工事は、基礎業者ではなく、外構業者が行う場合も多くなっています。

一般的には、基礎から約50cmほどの幅でモルタルが施工されますが、1階の床面積が20坪程度であれば、費用として10万円ほどを見ておく必要があります。

犬走りを取り付けた場合、給湯器やエアコンの室外機を設置するのは容易となります。反面、デメリットとしてはコンクリートで出来ている場合が多いため、夏場に犬走りに太陽の直射日光が当たると、60~80度近い高温になります。この照り返しによって、屋内も暑くなることが報告されており、採用は慎重に考える必要があります。砂利などを採用した場合は、犬走り程の暑さになるこては少なく、照り返しも比較的少なくなります。