中古住宅のお祓いはしたほうがいい?

中古住宅でお祓いが行われる理由とは?

いざ中古住宅を買って入居するとき、お祓い(家祓い)は必要なのか気になる人もいるでしょう。

住宅は新築のときに、地鎮祭、上棟式、竣工祭が行われます。

これらは工事の安全祈願や家の無事を願っておこなわれるもので、中古住宅では既に行われているのが一般的です。

それでもお祓いをしたいと考える方もいます。

一つはそれらの儀式がちゃんと行われたのか不安なので、しっかりとやっておきたいというものです。最近は新築住宅を建てるとき、以前のように儀式がしっかりと行われていない場合もあるようなのです。

もう一つは、前の住人の気や気配をきれいに取り払っておきたいというものです。

特にトラブルがなくても、前住人の思いや空気が残っていることが気になる方もいます。

そういったものをきれいに清めたい気持ちでお祓いは行われているようです。

お祓いの時期と方法

お祓いの時期ですが、引渡し後から入居前に行われるのが一般的ですが、お忙しい方の中には入居後に行う方もいらっしゃいます。

近所の神社や寺に家祓いをしたいと相談するか、ホームページのある神社や寺に問い合わせてみるとよいでしょう。

料金は2~3万円が相場と言われていますが、祈祷にも種類があり、何段階かの料金設定にしている神社も多いです。

祈祷料は熨斗袋(のしぶくろ)と呼ばれる白い封筒に水引のついたものにいれます。

印刷されたものでも大丈夫なようです。

熨斗袋の表書きは初穂料(はつほりょう)が一般的です。

水引の下に毛筆で依頼者の名前を書きます。

熨斗袋の表書き
熨斗袋の表書き

次にお供え物の用意です。神社に依頼する場合は、神社が用意してくれることが殆どです。

  • 米 一合
  • 日本酒 一升
  • 塩 0.5合
  • 水 一合
  • 尾頭付きの鮮魚
  • 乾物 鰹節、海苔、するめ、昆布など
  • 野菜3種類 大根、人参、茄子 季節のものなど
  • 果物3種類 りんご、みかん、バナナ 季節のものなど

お供え物の由来について

まずお米ですが、日本人は稲作の伝来以来収穫したお米を感謝の気持ちを込めて供える慣わしがあります。稲作の豊穣は神社神道の根源といわれます。

そのお米の加工品である酒も主要なお供えものとして扱われてきました。

塩や水も人が生きるうえでとても貴重なものであると同時にお清めの道具として、古来からずっと使われてきたものでもあります。

またその季節の旬の、海の幸、山の幸を神様に召し上がって頂く意味もあります。

ちなみに、臭いのきついもの(にんにく、ニラなど)はさけましょう。これは元々仏教において刺激物は僧侶の修行を妨げるもの、として敬遠されていたことが神道にも影響を与えたようです。

以上の内容ですが、これはあくまで一般的なものです。地域によっては違うこともあるので神社やお寺に相談したほうがよいでしょう。

大阪でお祓いをしてくれる有名な神社一覧

以上の神社以外にも大阪にはお祓いをしてくれる神社はたくさんあります。

あなたのお近くの神社にも、直接話を聞きに行くか、電話で相談してみましょう。

自分でもできるお祓い「盛り塩」

盛り塩
盛り塩

お祓いはしておきたいけど、わざわざ神社に頼むのは大げさだし敷居が高いように感じる、

またお金もかかると感じる方もいると思います。

実は簡単なお祓いでしたら自分でもできるのです。

その中でも代表的な盛り塩を紹介します。

盛り塩をおこなうときに用意する塩ですがこれは食塩ではなく、荒塩を使います。

食塩は料理用に人工的に精製したもので、荒塩はほぼ天然もののことを言います。

(塩は古来から浄化作用があるとされ、邪気祓いに使用されてきた伝統的なお祓い方法です。日本だけではなくヨーロッパでも魔除けの道具として使われてきました。)

塩が用意できたら盛り塩を作っていきます。

直系5センチほどの無地の白い陶器の小皿を使います。100円ショップのものでもかまいません。用意できないときは、正方形の白い紙(半紙が理想)で代用できます。

10~15グラム程にとりわけ三角錐に盛ります。霧吹きで少し湿らすか、専用の型などを使えばきれいに盛ることができます。

マンションでしたら玄関の両脇、戸建てでしたら土地の四隅が一般的です。

塩は置きっ放しではなく、月に1~2回は交換の必要があります。(特に1日と15日は神様の日と言われています。)

無事引越しが終われば処分してよいでしょう。

使った塩は水に流して処分するのがよいとされています。くれぐれも食べるなど使いまわしはしないようにしてください。

お祓いなんてただの気の持ちようだと言われる方もいますが、新しい生活を始める前に、お祓いによってスッキリきれいにさせておくのもよいのではないでしょうか。

土地や家には神様が住んでいるといわれます。

家祓いはもともとそこにいた神様にご挨拶する意味もありとても大切なことなのです。

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