地盤の固さの違いだけで、
家の新築にかかる総費用が100万円以上変わるということを
ご存知ですか?
ここでは、土地探しの際に良質な地盤を見極めるためのいくつかの方法を
ご紹介します。
なぜ総費用が100万円も変わるのか?
地盤は住宅を支えるために非常に重要な役割を果たしています。
地盤が弱いと、地盤沈下がおこり家が傾くなどの問題が出てきます。
10年以上前は、
地盤調査や、地盤改良をせずに、多くの住宅が建てられました。
結果、家が傾くなどの問題が多く報告されたため、
現在は、地盤調査して最適な基礎を計画し、
10年間は、地盤沈下などの問題に対して、施工者側が保証しないと
いけなくなったのです。
そのため、現在はしっかりと地盤調査を行い、
家の重さや地盤の固さに応じた基礎が計画されるようになりました。
しかし、地盤の固さによっては、
基礎だけでなく、地盤の改良が必要になる場合があります。
固い地盤の場合は「布基礎」や「ベタ基礎」といった標準的な基礎で建てられますが、
軟弱な地盤の場合は、地盤に柱を建てて家が地面の中に沈下していかないような
施工をしなければいけません。
土工事になると、温泉を掘削するのもそうですが、専用の重機や職人が必要となり、
非常にお金がかかるのです。
たとえば、交換杭を9m地中に立てる工事が追加になると、
1階面積が25坪程度の2階建ての家で杭工事だけで約120万円ほどかかります。
ベタ基礎だと150万円程度ですが、それに杭工事代金を加えた270万円が
基礎にかかる工事費用ということになります。
高いですね。
詳しくは、こちらのページでも紹介しています。
地盤改良の方法、費用 地盤改良の具体的な方法とその費用がどれくらいかかるのかを紹介
基礎の種類は地盤調査の結果を見て計画しますが、
地盤の固さは測定だけでなく、周辺状況の確認なども行って総合的に判断しています。
つまり、周辺状況やその土地の地形を知ることができれば
ある程度推察することができるのです。
土地探しの際には、ぜひ周辺環境や価格と合わせてその土地の地盤がどうかも
気にしてみてはいかがでしょうか。
詳しくは、以下の項目をご確認ください。
土地条件図をみてみよう!
◇ 土地条件図とは
土地の地形を分類している地図です。
国土地理院のHPで無料で見ることができます。
http://www1.gsi.go.jp/geowww/landcondition/landcondition.html
左カラムの最下部
「電子国土で見る土地条件図」
→最下部
「印刷図の閲覧はコチラ」
→左上
「2万5千分1土地条件図」
あとは調べたい地域を選択してください。
右上の図が土地条件図ですが、
このように、色や網掛けの種類によって地形分類されています。
◇ 土地条件図の見方
土地条件図から良好な地盤か推察することができます。
土地条件図から目的の土地を探し出せたら、
その土地がどのような地形分類になっているか確認します。
次にその地形がいいのか悪いのかを判断しなければいけません。
参考までに、良い地形と悪い地形の代表的なものを挙げます。
◎ もっとも良い
台地・段丘
〇 良い
自然堤防、砂堆・砂丘、扇状地
礫(れき)や砂質の土地は固いということです。
では、悪い地形は?
▲ 要注意
溺れ谷、旧河道
△ 注意
埋立地、平坦化地(新規分譲地)、後背湿地、溺れ谷
こちらは、地質が腐植土や粘土質で地盤が軟弱な場合や、
盛土を行ったことで、地盤の固さに差がある場合が多く、
地盤補強をしなければならないケースが多くなります。
新規の分譲地では、ほとんどの土地で、
何かしらの地盤改良が必要となっているようです。
また、地盤の固さだけでなく、自然災害が起こりやすい地域なのかも
ある程度推察することができます。
プロの現地の歩き方
◇ はじめに
土地探しの基本は、その土地を何度か訪れることです。
時間や曜日、交通機関を変え、目的の土地に何度か訪問してください。
◇ チェック事項
〇 『道路』に着目
購入しようと思っている土地のまわりの「道路」はいい指標になります。
以下の点をチェックして下さい。
- 波打っていないか?
- 勾配がついている道路で、途中から折れているような現象が出ていないか?
- マンホールが浮き上がっているようになっていないか?
道路が波打つのは、軟弱な地盤の可能性大!
道路が折れるような現象は、造成地によく見られます。
地盤の固さに違いがありますので、
不同沈下を防ぐために、地盤の改良が必要になる場合があります。
マンホールが浮いたのではなく、周りの道路が下がっている可能性があります。
締め固めの不良の可能性か軟弱地盤の可能性があります。
〇 『周辺の既存建物』をチェック
「既存の建物など」も参考になります。
- 大きな建物の基礎周りが浮き上がっていないか?
- 隣近所の塀や土留めの目地がまっすぐになっているか?
- 電柱が傾いていないか?
- 周辺の家の基礎にひびが入っていないか
大きな建物は、大抵 杭を打ち込んでから基礎を作り建物を建てます。
そのため、建物の基礎と周辺の道路やコンクリートが割れているような
現象が出ていると、地盤が軟弱な可能性があります。
隣近所の家が傾いている場合は明らかですが、塀や土留めなどの
目地が揃っていない、もしくは、ヒビが入っているなどの現象がある場合は、
軟弱地盤の可能性があります。
比較的新しい電柱がまっすぐでない場合は、注意が必要です。
縦方向に隙間の大きなヒビが入っている場合などは、
不同沈下を起こしている危険があります。
他にも、暗渠があるかどうかや、丘陵地の場合は、ため池の位置との関係など
地盤の固さを推察する方法があります。
ぜひ、チェックしてみてください。
地名も参考に!?
参考程度ではありますが、
昔の周辺環境から名づけられた地名は地形の推測が可能です。
下に挙げる土地は全て軟弱地盤の可能性の高い地名です。
◇ 低湿地
(ア行)
アクダ・アクド、アト、アベ、アワラ、ウダ、エダ
(カ行)
カツタ、カツマタ、カマタ、クボ、コタ、ゴミ、ゴンダ
(タ行)
タイマ、タクマ、トダ、トベ、トロ・ドロ、トンダ・ドンダ
(ナ行)
ニタ・ニト、ヌカタ、ヌタ、ノマ
(ハ行)
フケ、フダ、ホダ
(マ行)
ミドロ、ムタ
(ヤ行)
ヤノ、ヤダ、ヤチ、ヤツ、ヤト、ヤハラ、ヨド
◇ 新田干拓地
オキ、カラミ、コウヤ、コモリ、シンザイケ、シンポ、シンヤシキ
タシロ、チサキ、ナンゲンヤ、ハダチ、ベッショ、ベフ
◇ 砂洲・干潟
イサ、イサゴ、シカ、ス、スカ、テマ、ユサ、ユラ
◇ 崩崖
アヅ、アゾ、アボ、ウツ、オシダシ、カケ、カレ、カロ、カンカケ、
クエ、サル、ザレ、ダシ、ツエ、
ナキ、ヌケ、ホキ、ボケ
これらの3項目をチェックして軟弱な地盤の可能性が高くても家が建たない訳ではありません。
もしかしたら、基礎に多額のお金がかかるかもしれないということです。
どうしても・・・という土地であれば、その土地を選んでいいと思いますが、
出来るなら、こういった土地は避ける方が無難でしょう。