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2015年11月

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大勢のプロの前でお話させて頂きました! スマートウェルネス事業の説明会

住まいを高断熱化して、快適で省エネな住宅にすることで、健康的な生活環境になると言う事を、
学術的に証明するためのスマートウェルネス事業。

今回はこの事業の趣旨や実際のリフォームの方法についてを、
この事業に参加されている工務店さんや建築関係者の方々に説明するための講師として、
お話させて頂きました。

今回のスマートウェルネス事業では、リフォーム前と後で、屋内の環境(温度や湿度)がどのくらい変わったか。
そして、住まわれている方の健康状態にどの程度の変化があったのかを調べています。
ただ、高断熱リフォームと言っても、ある程度の「高断熱」にしなければ、
その好影響はなかなか数字として表れ難いです。

ですので、どの程度の高断熱化を目指すべきなのか?
また、専門家として工務店さんや建築関係者さんはどんな提案をするべきなのか?

等と言ったようなお話をさせて頂きました。

スマートウェルネス事業の説明会
大勢のプロの前でお話させて頂いています。

実際のリフォームでは、元々の建物がどういった建物なのか?
そもそもリフォームするのに相応しい建物なのか?

と、言ったような視点からも考える必要があります。

また、断熱化と言っても、新築とは違い限界があります。
その限界をふまえながらも、どういった提案をすべきで、どのような話し合いが行われるべきかなどについて、
お話させて頂きました。

その中で特に強調させて頂いたのが、

「ゾーン断熱」と言う考え方です。

このゾーンとは、実際の生活動線を想定し、
家全体を高断熱化するのではなく、適切な範囲だけ(例えば、1階だけとか)を
断熱すると言う提案の方法です。

家全体を高断熱化しようとすれば、それ相応のお金が掛かります。
しかし、本来であれば「子供が自立して、もう使っていない2階」
は、普段あまり使われることがありません。

ですので、ここまでの範囲を高断熱化する必要が本当にあるのかどうかを
話し合いで決めることが大切だと言うお話をさせて頂きました。

また、逆に言うと、普段から使用している生活空間は、
冬場の温度差を無くすために、高断熱化すべきです。

トイレやお風呂といったような場所は、暖房する空間ではないと言う意識を持った方が多く、
リビングだけと言ったような話になりがちですが、ここは是非一緒に高断熱化すべきだと思います。

このような観点から、「ゾーン計画」というものを決めていくと、
なるべく必要最小限(工事費用もそうですが、暖房などの光熱費にも差が出ます。)の範囲を
上手く計画することが出来るのです。

そして、何よりも重要な事は、今までのリフォームとは違い、
この高断熱化のリフォームは「古くなったから仕方がなくするリフォーム」ではなく、
住まい手の「生活の質を向上させるためのリフォーム」であり、
将来にわたって、元気で快活に生活出来ることを目的としたリフォームであることを
上手く伝えて貰うことが重要だと言うお話をさせて頂きました!
(ただし、リフォームをすることで健康になると言う表現は、誤解を与え兼ねないので、
 避けるべきだと言うお話もさせて頂きました。念のため)

 

高気密高断熱でゼロ・エネルギーな和風の住宅で見学会開催致しました! 岩出市K様邸

和歌山県の岩出市で、建築が進んでいたK様邸。
この度、工事がほぼ完了し、お施主さんのご好意で完成見学会をさせて頂きました。

この住宅は、「高気密高断熱」と言うだけでなく、ネットゼロエネルギー住宅と呼ばれるもので、
和風テイストの仕上がりとなっています。

見所満載のこの住宅の見学会には、多くの方にご参加いただきました!

リビングに面した中庭
開放感と和のイメージを大切にしたリビング

リビングはインテリアコーディネーターさんが
コーディネートされた、勾配天井がとても印象的です。
勾配天井とは、屋根の形状と同じように天井が上がっていく形状をしている天井のことで、
開放感タップリとなります。

古い日本住宅では、この写真のように「梁」と呼ばれる、木材がむき出しのまま、
勾配天井となっていることがよくありました。

今回、この写真に写っている梁は、飾り用に建て替え前の住宅の梁を、
解体時に取り出し、それを再利用して使用しています。

梁の掛け方(どのように組み合わせるか)は、私や工務店さんから
色々ご提案させて頂きましたが、最終的にはお施主さんがお考えになった、
梁の掛け方にすると言う事で、決まりました。
良い感じに梁が天井と一体となり、近代的な和風を醸し出しています!

リビングに面した中庭
リビング横の和室

リビング横にある和室は、小上がりになっていて、
同時に腰掛けにもなるようになっています。

リビングに面した中庭
玄関も和のイメージを大切にしています。

また、玄関に入ってすぐにおいても、
インテリアコーディネーターさんが提案された、
和風テイストの演出が、雰囲気を醸しだしてます!

リビングに面した中庭
ご見学の方を案内中!

見学会に来られた方の中には、今まで打ち合わせをしている際は、
全然知らなかったそうですが、たまたま奥様の実家が、
この見学会の場所の直ぐ近くだったそうで、
ミラクルな偶然に驚いて、ご参加頂いた方もいらっしゃいます。

リビングに面した中庭
どこがどうこだわっているのか、細かい部分もご説明

また、遠路はるばる東大阪の方からご参加頂いた方もいらっしゃいました。
上の写真では、木材の種類や無垢材とはどんなものかについて、
ご説明させて頂いているところです。

リビングに面した中庭
高断熱なので、リビングは暖かいまま

まだ、時期が早いとは言え、この見学会の間は、
電気ストーブ(1000W)を一台付けているだけでしたが、
十分に暖かくなっていました。
1000Wとは、通常の6畳用エアコンの半分の暖房能力です。
それだけでも十分に暖まるのは、流石、高気密高断熱住宅ですね!

リビングに面した中庭
こだわりの設計を見てご納得!?

写真では、パッシブ設計の考え方についてお話しているところです。
私がどういう思いで、どんなつもりでこの住宅を設計したのかについて、
ご説明させて頂きました。

この住宅は、お施主さんであるK様を含め、工務店さん、インテリアコーディネーターさん、我々の
それぞれの知識と知恵を総合して出来た住宅です!

ご見学頂いた方がたには、今後の家づくりのご参考にして頂けたら本望です!

 

暮らしから始まる健康セミナーで、お話させて頂きました

今年も「暮らしから始まる健康セミナー」と題して、
お医者さんと共に、住まいと健康との関連性についてのセミナーで、お話をさせて頂きました!

今まで、日本の住まいにおいてはあまり「住宅」というものが健康との関連性があるという話は、
殆ど知られていませんでした。

しかし、近年様々な医学的、建築学的な研究の結果、
住まいは我々の健康に影響を及ぼしていそうだと言うことが分かってきています。

このセミナーは、医者の立場、建築士の立場から、今分かってきている、
住まいと健康との関連性についてのお話が中心となっています。

これから、家づくりを考えようと言う方は、メモを取りながら、
真剣に話を聞いて頂きました。

医学的な住まいと健康との関係
小見山医師による医学的見地からのお話

まずは、最初にお医者さんの立場から小見山先生による、
生活習慣と病気との関連についてのお話です。

70代以上の方が疾患に掛かる原因の大部分が動脈硬化によるもので、
動脈硬化は、40代頃からの生活習慣の蓄積によって、徐々に硬化していくものだと言うお話です。

血圧が高いと、動脈硬化になりやすく、温暖な状況にいることで、
血圧は下がる傾向になると言うお話もありました。

また、心疾患は冬場に多くなる事実は、やはり寒さとの影響が高そうだと言う事もお話の中でありました。

これらから言えることは、
「暖かく過ごすことは、血圧を低く保つ効果があり、心疾患などのリスクを減らせそう」

と、いったことが言えそうです。

建築学的な住まいと健康
建築学的見地から、住まいと健康との兼ね合いについて講演

そして、私の方からは、近年の屋内事故が如何に多いか。
また、その原因となっているものが、浴室内での溺死やヒートショックによる心臓麻痺、転倒などが多くを占めている事実から、
屋内温度差を小さくすることの重要性や、イギリスにおいては屋内温度を規定(16℃未満は健康に影響あり)する法律がある話などをさせて頂きました。
つまり、冬でも健康へのリスクを減らすには、暖かく出来る環境にあることが大切であると言うお話です。

そして、その環境を実現するためにはどのような住宅が良いのか。
また、そのような住宅は実際に(健康以外にも)どのような好影響があるのかといった、話もさせて頂いています。

湿気とアレルギーとの関連についての話や、
屋内を木質化することが、体に良い影響を及ぼしているという話。

また、シックハウス症候群が何故起こり、
その対策として、今の住宅はどのようになっているのか。

と、言ったお話をさせて頂きました。

これから、家を建てる。あるいは、リフォームする。と言った方にとっては、
必ずや知っておくべき内容だと私は思っています。

最近では、
「機械やIT技術を駆使して、健康的に暮らしましょう」
と、言った向きの話があるようですが、
機械はいつか壊れるものですし、建物に比べると非常に寿命が短いものです。

そこから考えると、やはり家を建てる時は、
機械に頼った住宅にするよりは、

「建築的にシッカリと工夫をして、健康的に暮らせる家」

を実現することが、重要なのでは無いでしょうか?

少なくとも、私はそう言った住宅を提案することが、
とても重要に感じています。

 

スマートウェルネス住宅の調査委員会が開かれました!

スマートウェルネス住宅の調査委員会が東京にて開催されました。
一年に1回あるこの委員会では、全国の名だたるお医者さんや、
建築の大学教授の方々が集まられます。

今年の報告会と新年からの方針について、
話し合いが行われる場です。

報告の部では、今はまだ公に出来ませんが、
早速、調査の集計結果と、それに関して分かってきたことが
発表されました。

今まで日本の住宅業界が軽視してきた事柄に対しての新しい知見と言えます。
今回の冬で、リフォーム後の健康調査が行われ、その結果から色々なことが
分かってくるものと思われます。

今まで、感覚で分かっていてもハッキリと証明されていなかったような事柄や、
今まで想像だにしなかったような結果も出てくるかもしれません。

次の委員会における結果にとても関心を持っています。

SWH調査委員会
委員会の様子

委員会の翌日は、NICEと言う会社さんがスマートウェルネス住宅の事業に平行して、
新たにオープンされた、神奈川県横浜市の鶴見区にある「スマートウェルネス体験パビリオン」に行ってきました!
パビリオンの内部は撮影禁止でしたので、感想だけになりますが、
中には様々な体験ブースが設けれていて、とても感動的でした^^

1種換気、2種換気、3種換気(違いや意味についてはこちら)の空気の流れの違いが目で見て分かる模型。
自然の風の流れを取り込む手法を取り入れた住宅の効果が見て分かる模型。
電力の発電にどれだけの労力が必要かが分かるブースなど、
様々なブースが用意されていました。
(※パビリオンは予約制ですので、もし興味のある方は事前に予約されることをお勧めしたします。)

中でも、取って置きの場所は、断熱リフォーム前後を比較体験できるブースです!
このブースでは、断熱リフォーム前後の部屋が用意されていて、
中の温度や湿度だけではなく、自身の血圧を測定したりできる計測機器が
設置されていて、来場者なら自由に利用できます。

また、利用されている暖房器具がどれだけ違う電力量になるのかが
ひと目で分かるようなモニターも設置されていて、断熱リフォーム効果をタップリ
体験できるパビリオンとなっています。

リビングに面した中庭
パビリオンにある杉のデッキ

また、パビリオンの横には高断熱仕様で建築されたモデルルームが併設されていて、
NICEさんが建てる住宅とはどんなものかを知ることが同時に出来るようになっています。

元々、NICEさんは木材を扱う業者さんで、戦後間もなく誕生した会社さんです。
そんなNICEさんが扱う杉は特殊な杉で、屋外のデッキに利用しても全く問題ないと言う事で、
杉の木で作られたデッキが設置されていてその先には、屋外コートが広がっています。

リビングに面した中庭
パビリオンに併設した屋外のコート

都会のど真ん中で、清々しい気持ちにすらさせてくれる、
この贅沢なパビリオンは、とても見る価値がありました!

リビングに面した中庭
パビリオンに併設したモデルルーム

東京近郊に住まれている方は、是非一度体験されてみると良いと思います!

 

あっという間に組み上がりました!吹田市K様邸上棟

吹田市で建築が始まっているK様邸。
この日は、上棟が行われました!

この日は、朝から天気に恵まれ、
上棟日和でした^^

朝から立ち会うことが出来、改めて上棟の様子を見ていると、
やはりあっという間に建物が出来上がる事に、驚きを感じてしまいます。
既に慣れているはずなのですが・・・

朝の段階では、下の写真のようにまだ1階の床のパネルが敷かれただけの
状態でした。

1階床パネル
この日の上棟の朝一の様子

ここから、まずは大工さんが柱を建てていきます。
この段階では、「ほぞ穴」と呼ばれる土台に空けられた穴に、
「ほぞ」と呼ばれる柱側に作った、ほぞ穴に合う突起を突き刺して、建てます。
一応、自立した状態にはなりますが、また、方向によってぐらついています。

ここから、梁(横に渡る材料)を柱の頭の部分に掛けて、柱と柱を繋いでいくことで、
更に強固にしていきます。

上棟時には行いませんが、後日、柱の根本と頭の部分は更に、「金物」を使って、
土台や梁と結びつけます。こうすることで、地震の際にもグラつきを防ぎ、
抜けたりしないようにするのです。

1階柱建て
まずは1階の柱が建てられます!

工事が進んでいく間の時間、私は使われている材料の確認を行っていました。
現在では、建築基準法と言う法律において、接着剤を使うような材料については、
使われる接着剤を規制する法律があります。

これは何かと言うと、昔はこう言った規制がなく、自由な接着剤が使われていたため、
体に有毒な接着剤が利用されていました。むかし、よく「新築の臭い」と言っていた、
あの臭いの元となったものです。

その接着剤から発生する化学物資が原因で、シックハウス症候群ご患う人が
一時かなり多かったのです。

そのような事態を踏まて、今では法律で使える接着剤の種類や量が決められています。
そして、それが守られているかどうかを一目で確認出来るものが、下の写真に写っている、
☆のマークです。

この写真は、接着剤を使って、板を何枚も重ねて作っている「合板」と呼ばれるものに、
印字された部分を撮影しているのですが、ここに記されている「F☆☆☆☆」マークが、
法律の規定をクリアした材料であることの証となります。

基本的に、このマークは接着剤を使用されている材料には、
殆どすべて印字されています。
最近では柱や梁も「集成材」と呼ばれる、木材を接着剤で貼り合わせて作った材料を
使用していますので、このマークがどこかに印字されています。

実際には、「F☆☆」「F☆☆☆」「F☆☆☆☆」などの幾つかの種類があるのですが、
現状殆どが、F☆☆☆☆のみになってきています。
この印がついた材料は使う量を制限されることはなく、自由に使用できます。

今回も、当たり前ですがキッチリとF☆☆☆☆の材料が使われていまいた。

F☆☆☆☆ 合板
使用している材料はもちろんF☆☆☆☆

そんなこんなしているうちに、早くも建物の形状が確認できる程度まで、
組み上がってきました。

「棟」と呼ばれる屋根の一番てっぺんの部分を組み上げることで、
上棟となるのですが、この日は早々と棟が上がりました!

棟上がり
午後には棟が上がりました!

K様は、現在石川県にお住まいになられている関係で、
なかなか現場に足を運んで見ると言うことが叶いません。

しかし、その分沢山の写真と共に、上棟の様子を記録に残す事が出来ました。
きっと、これらの写真を見ながら、完成の日を楽しみにして頂いているのではないかと。

完成が待ち遠しいですね!

 
 

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代表取締役 太田 周彰

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