富田林市でご建築中のT様邸にて、構造見学会を実施させて頂きました!
沢山の方にご参加頂き、感謝感謝です^^
こちらの建物では、SE構法と言う構造的にかなり強度の高い構法で建てられています。
構造についての説明中!
SE構法は一般的に「木質ラーメン構法」と言う呼ばれ方をしています。
どういう特徴かと言うと、通常の木造軸組構法であれば、
耐力壁と呼ばれる、地震に耐えるための壁が必要とされます。
耐力壁は筋交いと呼ばれる、斜めのの部材や構造用合板と呼ばれる板を、
柱と柱の間に取り付けます。
こうする事で、壁が水平(横)方向から受ける地震の力に負けて、
倒れてしまうのを耐えれるような壁を要所要所に作り、建物全体で、
地震の力に耐えるようにします。
もちろん、このSE構法においても、構造用合板を用いた耐力壁は存在するのですが、
それだけで地震に耐えようとすると、壁が必要になります。
例えば、大きな吹抜けがあるような空間を作りたいとしたとき、
通常の木造軸組構造では、そんな大きな空間に耐力壁のような壁が
どうしても必要になる場合があります。
なるべく開放感を出すためには、極力壁は少ないほうが良い訳です。
そこで、壁でなくても同じように耐力に出来ないかと言う事で、
考えだされたのが、木質ラーメンと言う考え方です。
この木質ラーメンでは、壁を作る代わりに、
柱と梁(横に向けられる木材)の接合部を頑丈にし、
その接合部分が、曲がらない事で地震に耐えようとする。
そんな構造になっています。
お施主さんのT様は、この大きな吹抜にこだわりを持っていらっしゃいました。
吹抜の上部にある、ファミリースペースから眺める景色が、
(それは、時に外のスペースだったり、時に階下で遊ぶ子供達だったりするかもしれません^^)
普段の疲れを癒やす良い場所になると、イメージされたのでしょう^^
そんなご希望を叶えるべく、採用されたのがSE構法でした!
そして実現したのが、写真のような大きな吹抜です。
実現した大きな吹抜!
家づくりでは、それぞれのこだわりポイントは千差万別です。
今までに無いような斬新なデザインを望まれる方もいるでしょう。
昔から住み慣れた、和風の空間を望む方もいるでしょう。
今回、たまたまT様のご希望を紐解いていくと、
それに適した構法がSE構法だったと言うだけのことです。
私は、適材適所でそれぞれのこだわりを実現していくことこそが、
注文住宅の醍醐味であり、魅力だと思っています。
今回はそんな醍醐味の1つとして、
SE構法が最適なものとして、採用されました。
今回の構造見学会で、それを感じ取って貰えたら、
今回の見学会は大成功です!!