今日は、新たに和歌山にて、弊社サービスをご利用の方の
土地を拝見させて頂きがてら、以前、住宅CMサービスをご利用頂いて、
ご建築された、K様邸にお邪魔してきました。
K様は、ご建築当初から、アンティーク家具がお好きで、
当初からそれらを新しい家に映えるよう、ご計画されて、設置していらっしゃいました。
今回、久しぶりにご訪問させて頂くと、また新たにとてもいい感じのアンティーク家具を
据え付けていらっしゃいました^^
その写真が以下の写真です。
アンティーク家具。
この家具を購入されたお店では、イギリスの骨董品家具を輸入、販売しているお店で、
今回の家具の他にも、何点かご購入されたそうです。
上記の写真の家具では、日本であまりお目に掛かることも少ないのですが、
たまに、喫茶店など行くと、据え付けてあることがあります。
イギリスでは、古くから紅茶が嗜好品として普及していて、
何種類もの紅茶を家に置いておくことがあります。
その紅茶のビンや、缶を置いておくための家具のようです。
(本を入れておくことにも使えそうですね!)
独特のR(曲がり)のデザインが施されていて、
如何にもアンティークな雰囲気を醸し出しています。
イギリスのどの建築様式に、当てはまるのか調べてみたところ、
どうやら、一般的に使われていたこういった家具は、
「ブリティッシュ・ヴァナキュラー建築」
と、言う、イギリスの土着(ヴァナキュラー)建築で
用いられていた家具として分類されるようです。
恐らく、17世紀頃によく使われていた形状のもののようで、
今から300年以上も前に土着品として、愛用されていたものです。
それを知ると、余計にアンティーク家具の魅力がよく分かるような気がします。
今では、若しかしたらこのようなデザインの家具も、
機械を使用して、作られる事が一般的なのかもしれませんが、
当時は、これらを手で作って作成していたことでしょう。
当時の職人さんが、自分の腕の良さや、芸術的な感性を
最大限に発揮して、後にアンティーク家具と呼ばれるようになるものを
作成していたのだろうと思うと、その心意気や、情熱に改めて、
感心してしまいます^^
アンティーク家具にそんな新しい発見と、感情を抱く事が出来た、
良い一日でした。
住宅CMサービス堺・和泉のオーディションによって、
予てから計画が進んでいた、堺市U様のプランについて、
1次審査である、書類選考(見積提案)を通じて、
U様が会って話を聞いてみたいと思われた工務店さんを
選ばれました。
この日は、U様が選ばれた工務店さんと
午前・午後の1件づつで、面談が行われました^^
工務店さんと面談するU様。
堺市でご建築予定のU様は、今回の新築計画にあたって、
とてもこだわっている部分を持っていらっしゃいます。
そのこだわりの部分について、工務店さんがどれ位一緒になって、
そのこだわりに付き合ってくれるか。
そんな観点から工務店さんのお話を聞いているようでした。
面談が行われる形式としては、基本的に工務店の社長さんと直接
会って、話を聞いて貰います。
工務店の社長さんは、その工務店の方向性や社風の全てであり、
その工務店さんがどんな家づくりをするのかも、社長さんの姿勢で決まります。
面談にあたっての決まり事は、基本的にはそれだけです。
後は、自由な形式で各々の工務店さんの創意工夫によって、面談が行われます。
ですから、事前にアレコレ様々な準備を行っている工務店さんもあれば、
なるべく面談の施主さんの話を聞くことに徹する工務店さんもあります。
そう言った姿勢からも、その工務店さんの人となりや、
雰囲気を感じて貰う事が可能です。
この日、面談をされた工務店さんは、私の目から見ても、
全く好対象の工務店さんだと思います。
もちろん、どちらの工務店さんもU様のこだわりについて、
その意向に沿った家づくりを行っていこうと言う思いを語られていました。
しかし、家づくりに対するアプローチはそれぞれ異なっています。
このアプローチの違いについて、どちらを好まれるのかは、
本当に面談を受けられた方の、趣味、嗜好、又は考え方次第だと思います。
実際、今まで何回もの面談を見てきた私でも、
結末については、予想がつきません。
何となく感じる事はあっても、その通りになる場合もありますが、
そうでない場合も沢山あります。
家づくりは「人」が力を合わせあって、作っていくものです。
ですから、その「人」が一体どんな相手なのかを感じて貰うことが、
良い家づくりを進めて行く上で、最も大切な事だと思っています。
今回の面談を通じて、U様は工務店さんに対してどんな「人」としての
魅力を感じられたか、結末が楽しみでもあります^^
3月は新年度に入る前と言う事で、比較的工事が完成し、
お引き渡しを迎えることが多いのですが、
それとは対照的に、新しい工事が八尾市、門真市で始まっています!
ほぼ、同じような時期に工事がスタートしたと言うこともあり、
進行状況も似たような進行になっています。
ただ、それぞれの思いや希望が詰まった計画となっていますので、
出来上がってくるものは、それぞれ個性のある違ったものになるはずです^^
門真市で工事が始まったK様邸。
門真市のS様邸では、地鎮祭の段階では、雨で土地の表面がぬかるんで、
侵入した自動車が沈んで動かないと言うトラブルがありました。
自動車自体は、JAFさんによって引っ張りだす事が出来ましたが、
その様子を見て、「地盤の硬さ」に若干の不安がよぎりました。
しかし、実際に地盤調査を行っていみると、建物を本来支える深さでは、
地盤がきちんと固く締まっている事が分かりました。
恐らく、以前この土地に建っていた建物を解体した際に、
不要となった土等が出て来て、表面に巻かれたのではないだろうか。
などと推測の話が出ていましたが、真偽は定かではありません。
いずれにせよ、特段地盤改良が必要が無いと言う事で、
心配していた地盤強度に関しても、一安心でした^^
八尾市で工事が始まったS様邸。
八尾市のS様邸では、元々駐車場として、沢山の車が留められていた場所に、
新しく家を建てる計画です。
辺りは、現状でも田んぼが多く、S様の土地の中にも、
恐らく、昔使われていたのであろう、農業用水用の配管が一部残っていました。
その様な状況を踏まえると、地盤も強度が不足しそうな事は分かっていたので、
当初から、地盤改良に掛かる費用を覚悟していらっしゃいました。
地盤調査を行うと、案の定、補強が必要と言う事で、地盤改良工事が行われています。
更に、当初この土地では、まだ下水道が前面の道路まで通っていないと言う事で、
浄化槽と言う、家から出る排水を処理するための大きな処理装置を土地に埋める
計画となっていたのですが、八尾市に掛け合った所、近くまで下水管が来ていて、
近いうちに、この近隣まで下水道工事を行う予定だった事が分かり、
S様が八尾市に掛け合った結果、工事を行ってくれる事になりました^^
何ともラッキーです!(念のための確認は、行ってみるものですね。)
このように、建物を建てる前の土地に関する工事が無事に終わり、
いよいよ建物の工事が始まりました^^
これから、思いが一つ一つ、形になっていきます!
阪南市で工事の続いていたS様邸。
無事、建物の工事が終わり、お引き渡しを迎えました^^
東向きに玄関のあるS様邸。
西向きに玄関のあるS様邸。
パッシブ設計を意識した時、東側にはあまり大きな窓を設けるべきではありません。
S様邸では、それを意識した間取りとなっていて、あえて大きな窓は設けていません。
しかし、玄関ポーチに配された下屋(1階の屋根のこと)や、デザイン的にリズム感のある、
外構によって、ファサード(家の正面となる面のこと)に彩りをつけています。
小上がりの和室コーナーを設けたLDK。
6畳ある和室を小上がりにし、LDKのコーナー部分に設けた間取りとなっています。
コーナーとなっているので、建具(引き戸のこと)が引き込めるようになっていて、
全ての建具を開けると、奥まで見通せるようになっています。
これが、視覚的に広がりを持たせるので、とても広く感じます^^
南側からの直射日光が入っている様子
パッシブとは、太陽の熱や光、風などの自然の力を極力活かす事を指します。
この住宅でも、その力が極力活かされるように、工夫されています。
ひとえにパッシブと言っても、様々な手法がありますが、
その家、その間取りに合わせた工夫により、実現されます。
窓の開閉確認をするS様。
お引き渡しなので、恒例の設備説明が行われます。
我々にとっては恒例ですが、住むお施主さんにとっては初めてのことばかり。
慎重に、1つ1つ確認されます。
写真は、丁度窓の開閉や施錠方法などについての確認を行っているところです。
窓の施錠方法は、窓の種類や形状によって異なります。
ですから、始め慣れるまでの間は、それら1つ1つを覚えていく必要があります。
他にも、キッチン、お風呂、洗面やトイレなど、それぞれの設備に対して、
使い方、メンテナンス方法、困ったときの連絡先の確認など、
種々の点についても、知っておいて貰う必要があります。
もちろん、お引き渡しの一日だけでこれら全てを把握することは不可能ですので、
それらの取り扱い説明書などをひとまとめにした冊子をお渡しすることが
通例なのですが、それにしても冊子の量もかなり多くなるので、
取り敢えずは、覚えれるだけ、覚えて貰うように、一通りの説明があります。
もちろん、それでも分からない事があれば、いつでも工務店さんが答えてくれます^^
まだ、外構工事が一部完成していませんが、お引っ越しは間近に迫っています。
実施にお住まいになられて、どんな感想が聞けるのか、今から楽しみにしています!
屋外で木材を使用する場合、雨や風などの影響によって、
木材が腐る事が心配されます。
ですから、一般的には屋外で使用される木材は、
重量が重くて硬い木材を使用するか、
防腐の薬剤を使用した木材が利用されます。
古くから、防腐の目的で利用されてきた手法としては、
木材自体を「焼く」と言う手法があります。
焼き杉などは、その典型で、杉の表面を実際に火で焼いて、
表面を炭化させることによって、風雨に耐えられるようにします。
ヨーロッパなどでは、同じ木材を焼くと言っても、実際に火で焼く手法ではなく、
木材を高温で炙る(あぶる)事によって、腐りに強い木材にする手法が、用いられていました。
現在、計画が進行中のH様邸のご計画では、屋外にアクセントとして木材を利用する予定です。
そこで今回、越井木材さんで見学してきたのは、この木材を高温で炙る方法を日本風土に合うように
アレンジすることによってできた、スーパーサーモの処理工程を見学してきました。
サーモ処理を行なうための機械。
上の写真にあるような巨大な釜の中に、木材を入れて、
高温で炙ることによって、スーパーサーモは実現されます。
越井さんのスーパーサーモの処理方法が、一般的なヨーロッパからの輸入材料との
違う点は、日本の湿気の多い気候に対応出来るよう、高温処理の時間を設けている点です。
処理を行う際は、一定の温度で焼くのでは無く、時間と共に少しづつ段階的に温度を上げつつ、
焼きを入れていきます。高温処理の時間を適度に設けることによって、より防腐性能が高まると言うことです。
また、樹種(木の種類)によっても、この温度処理時間が違ってくるようで、
ここが、越井木材さんの独自のノウハウだそうです。
焼いたあとの木とその前の木の色の違い。
こうして出来上がった、スーパーサーモの木材が上の写真の、上側の木材です。
下側がサーモ処理前の木材なのですが、明らかに焼く前と焼いた後では、木材の色が違います。
正に焼いたような色になっていますね。
主に、海岸線沿いのデッキや公共施設のデッキなどで利用されるケースが多いそうで、
その利用価値が認められているようです^^
木材に寄生しているシロアリの様子。
越井木材さんは主に木材自体を扱う会社で、創業時期が不明なほど、大阪では老舗の会社です。
元々は、富田林の方で木材商をやっていたのが始まりだと言われているそうです。
そんな遠い昔から木材を扱ってきた越井木材さんとしては、
「シロアリ」が長年の研究対策テーマだったとのことで、
シロアリに対する研究を今でも独自に行なっています。
地下の施設に入ると、シロアリが生息する場所があり、
そこでどんな木材が食べられやすく、どんな木材なら安全なのかを
日夜、研究しているようです^^
木材商の老舗として、とても素晴らしい姿勢を感じます。
そんな越井木材さんが開発された、スーパーサーモ。
良い利用が出来ると面白いですね!
晴天に恵まれたこの日、以前から工事が続いていた、
堺市のS様邸のお引き渡しが行われました^^
計画段階からご希望されていた、大きな下屋のある、モダン和風の外観が特徴的なS様邸。
外構工事も完成し、いよいよこの日がやってきました^^
ファサード(正面の外観のこと)には大きな下屋が特徴的な和風モダンの外観
写真のように、ファサード(建物の正面の外観こと)には大きな下屋を配した上、
和風の風合いを出すためのカラー配色になっていて、
S様の意図がハッキリと感じられる、良い外観となっています!
お引き渡しの定例儀式。鍵の引き渡し。
玄関は、大きく計画された下屋が雨除けとなっています。
ここで、お引き渡しでは、儀式のようなものになっている、鍵の引き渡しが行われます。
最近の玄関ドアでは、工事の間は、工事専用の鍵が使われます。
工事用の鍵は、実際に引き渡される鍵とは別の簡易な形状の鍵になっていて、
実際に引き渡される鍵とは別のものです。
防犯上の観点から、工事の間はこの工事用の鍵にしているのです。
こうしておけば、例え工事中に誰かが鍵を複製しても、引き渡し後にその鍵が使えなくなるからです。
引き渡しの時には、玄関ドアのメーカーから封をして送られてきた、実際の鍵をお施主さんが開けます。
そして、お施主さんが初めてその鍵で、ドアをロックして、その後ロックを解くと、工事用の鍵は、
2度と使えなくなる仕組みになっています。
このようにして、鍵の引き渡しが行われるのですが、
これが、お引き渡しで必ず行われる一種の儀式のような感じになっているのです^^
S様も若干の緊張(?)の面持ちで、鍵を使用され、無事儀式が完了致しました!
天井を高くしたためかなり広く感じる玄関ホール。
お施主さんであるS様は、身長が高い方です。
建て替え前にお住まいになられていた、S様のお父さん(大工さんをされていた)が作られた
住宅でもそうだったのですが、当時では珍しいくらいに高い天井高となっていました^^
ですから、今回のご計画でも天井高を高くすることを望まれ、
その結果、とても広々とした玄関ホールとなりました!
玄関ホールを隔てた裏側は家族が使うプラベートスペース。
写真のように、玄関ホールを隔てた裏側は、家族だけが使うためのプラベートスペースになっています。
S様のご希望で、ご趣味のスポーツをして汗をかいて帰って来た時に、直接、お風呂に行けるようにと、
この裏側の通路を通って、直接脱衣室に行ける計画となっています。
また、この裏側の通路が暗くならないように、
格子にて、玄関ホールに窓から入ってくる明かりが、通路にも差しこむように
工夫されています^^
S様の思いが沢山詰まったこのご新居での新しい生活を満喫して貰えたらと思います!
現在、計画が進行中のT様邸。
ご高齢のご両親のためにと、自立支援を目的として作られた、
積水ホームテクノさんのユニットバス「WELLS」を見学するため、
ショールームへとやってきました。
自立支援のため様々な工夫がこなされているWELLS。
WELLSの大きな特徴は、ご高齢の方の身体的特徴に合わせて、
手すりや浴槽の位置を可変にしている所です。
例えば、上の写真を見てみると、正面の手すりは、縦と横に連なって取り付いています。
そして、縦方向の手すりの位置は、自由に動かせる仕組みとなっていて、
使いやすい位置で固定出来るようになっています。
また、浴槽自体は、溺水事故防止の目的も兼ねて、浴槽の長い方の大きさを90cm程度にしています。
現在、よく使われているユニットバスは、浴槽が大きくて、元気な人にはとてもゆったりしていて、
気持ちのよい浴槽となっているのですが、
身体的に動きに不自由がある人にとっては、広すぎて、ズリ下がってしまった際に、
足を引っ掛ける事が出来ずに、溺れてしまう事故が多発しています。
何でも、最近の浴槽が広いお風呂では、溺水事故が増えているそうです。
ですから、積水ホームテクノさんのWELLSでは、敢えて浴槽は、膝を曲げて入る事が
出来る大きさとし、もしもの時のために、足の踏ん張りが効く程度の大きさとなっています。
自由に動かすことの出来る、サポート台。
浴槽を小さくした分、余ったスペースには、サポート台を置くことが出来るようになっています。
必要に応じて、サポート台の位置と浴槽の位置を入れ替える事も可能で、
様々なお風呂への入り方が可能となっています。
また、もし介助が必要になった場合は、サポート台を取り除いて、介助の人が、
入浴者の浴槽への出入りを手伝うためのスペースとしても使えます。
サポート台自体は、場所を選ばないので、洗い場側に置いて、
洗い場の方から、サポート台伝いにずって行きながら、
浴槽へ入ると言う事も可能です。
可能な限り、自立してお風呂へ入ることが出来るようなための工夫が
かなりされている印象を受けました^^
実際にこのユニットバスを採用されるかどうかは分かりませんが、
私の知る限り、通常の住宅でも使用出来るユニットバスで
ここまで様々な工夫がなされた物は、他に知りません。
極力、自立してお風呂に入りたいと言う希望を、
汲みとった、良いアイデアのユニットバスだと思います^^