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2013年12月

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プレカット材と手加工との違い 堺市S様邸での上棟にて

このところ、雨模様の天候が多く続いたこともあり、
一日延期となっていた、堺市のS様邸の上棟が行われました。
S様は、元々施主さんであるS様のお父さんが大工さんであったこともあり、
建物へのこだわりや想い入れも、また別格のものがあります。
建て替えによる計画なのですが、元々建っていた建物自体が、
お父さん自らが建てた建物でした。

当時の建物の割には、とても高い天井高(約、2m70cm)で、
その分、部屋の大きさもかなり広く感じられました。

リビング階段は、手の込んだストリップ式(階段の段と段の間が空いている方式)の階段と
なっていて、屋根裏は、下屋(1階にある屋根)と呼ばれる部分まで収納空間として
利用できるよう、工夫されていました。

流石と思わせるような、良い建物だと思いました。

梁の掛け方
柱の上には、梁と梁の接合部が無い。

そんな、旧家でしたがやはり冬がとても寒いと言う事で、建て替えに踏み切られました。
ですから、今回のLDKも「なるべく大きく取る」事を目標に、計画がなされていて、
天井高は、以前の建物同様に2m70cmと設定されています。

元々、大工さんが建てた建物を我々が建て替えさせて貰えると言うのは、
なんとも感慨深いものがあります。

近年は、プレカット材と言う、工場で事前にカットされてきた柱や梁の材料を組み合わせるだけで、
建物が出来上がっていきます。

プレカットは、大工さんが工事現場で切ったり、ノミなどを使って、仕口と呼ばれる接合部を
加工するよりも、正確で、間違いが少ないです。ですから、近年では殆どの木造住宅は、
このプレカット部材が利用されます。
(ただし、プレカットは大工さんがハンドメイドで作る、特殊で複雑な加工が出来ないと言う欠点もあります。
 最近では、この特殊で複雑な加工が出来ない大工さんも多いのですが・・・)

そして、もう一点プレカットの良い点は、事前にプレカット材を加工する企業が、
独自のルールで、柱や梁を組み上げるルールを作成していて、
それに沿って計画されるので、致命的な構造的な弱点が出来難い点にあります。

例えば、上にある写真が分かり易いのですが、柱の上には、梁(横に渡す材料)の接合部分が、
丁度重なったりしないように計画されています。
プレカットがまだ普及していなかった時代では、よくこの柱の真上に、梁の接合部が重なってしまっている
ような建物も見かけられました。

そのような事が起こる一つの原因としては、熟練とは言えないような大工さんが、事前にあまりよく計画をせずに
加工したせいで、柱の上に更に、梁の接合部分が来てしまうように、切ってしまった。
切ってしまったものは仕方が無いから、使ってしまおう。
と、言うような事から発生していました。

柱と梁の接合になっている部分に、更に梁と梁の接合が重なってしまうと、
その部分に何らかの力が掛かると、弱点となります。
(接合部と言うのは、建物における弱点と言えます。
 繋ぎ目が無い部分の方が、外部からの力に強いからです。)

こう言った事を未然に防ぐことが出来るのも、
プレカット材を利用する強みでもあります。

ただし、少し前まではこのプレカット材を用意する企業が、
事前のルール作りがしっかり出来ていないがために、
弱点を作ってしまうケースもありました。

旧家において、これらの接合部分がどうなっていたのかを
確かめる事は出来ませんでしたが、
少なくとも、古い時代に起こっていた、人的な間違いは
この建物においては、発生していないと言えます^^

木造住宅も常に進化しています。
そんな事実を改めて、実感することが出来ました^^

 

手起こしにて、上棟が行われました!   IN松原市 Y様邸

松原市で工事が進んでいた、Y様邸で上棟が行われました!
Y様邸の敷地は、前面にある道路が生憎かなり狭い場所にあります。
通常、上棟を行う場合はレッカー車と言う、機械で荷物を吊り上げる方法で、
2階甩の材料を持ち上げます。しかし、このレッカー車はある程度幅のある通路でないと、
入って行くことが出来ません。
そこで、今回はレッカーなどの荷揚げをするための機械を使うこと諦め、
「手起こし」と呼ばれる、大工さんが直接材料を持ち上げる方法で上棟を行う事になりました!

レッカー車を使う場合、材料はまず、運送用の来るまで運んで来ます。
この運送用の車が、敷地の前に陣取っている、レッカー車の近くまで寄ってきて、直接、レッカー車が
運送用の車から、建物の2階へ荷物を吊り上げて運びます。

手起こしの上棟
手起こしのため、一つ一つ材料を上げていく

しかし、今回の場合は、運送用の車も敷地の前まで近寄る事が出来ないため、
近くの広場で車を止め、そこから敷地まで、まずは「運び屋さん」と呼ばれる専門の人が、
材料を運んでいきます。

まず、これがかなり大変な作業です。レッカー車であれば、一度で吊り上げられる材料の束を、
一度、ほどいて、それを各人が持ち上げられるだけの数を背負って、敷地まで運んでいきます。
運ばれてきた材料は、一旦敷地内に置かれ、それを更に大工さんが必要になったタイミングで、
徐々に上に持ち上げて行きます。

如何に、文明の力が凄いものかを改めて実感しました。

レッカーの無い時代、昔の人々はこの上棟を、
村を挙げて、男連中が力を合わせて、行っていたと言います。
正に「手起こし」です。

レッカーが使用され始めたのも、そんなに遠い昔では無いはずです。
ですから、割と最近までこの手起こしは行われていたと思います。
それが、レッカーが出て来て、「機械起こし」になった時、
初めてそれを目の前にした人は、何を思ったでしょうか?

私が仕事に就いてからは、レッカー車で建物の材料を持ち上げる事が、
既に当たり前となっていました。
ですから、今回の衝撃は逆の意味で大きかったです。

「こんなに大変なのかぁ。」
「こんなに違うものなのかぁ。」

と。

今回、手起こしでの上棟に参加してくれた大工さんは、比較的若い大工さんが
多かったので、事も無げに上棟しているように見えました。

しかし、実際には通常のレッカー車を使っての上棟とは、使う労力が
何倍も違ったと思います。

それでも、材料を一つ一つ丁寧に運んで、徐々に組み上げて行く姿を見て、
家づくりが如何に、沢山の人の汗と努力で出来ているのかを
改めて痛感することが出来ました。

本当に、良い上棟だったと思います^^

 

気密測定が行われました!     IN柏原市 Y様邸

柏原市で建築中のY様邸にて、気密測定が行われました。
この建物においては、断熱材が家の内側と外側の両方にあります。
しかし、この建物においては、気密を取るための層は、断熱材になっていません。

気密測定
気密測定のための機械。

最近、多いのは断熱材が気密を確保するための兼用の材料になっているケースです。
断熱材としては、グラスウールと呼ばれるものや、吹付けウレタンと呼ばれる物を使う場合は、
兼用になるケースが多いです。

しかし、このY様邸においては、断熱材が気密を確保するためのメインの材料とはなっておらず、
防湿シートと呼ばれる、シート状の物が気密を確保するための材料とみなして、
気密施工を行っています。
同時に、この防湿シートは、屋内の湿気が壁の中に入っていかないようにするための
シートでもあります。ですから、意図しない箇所に穴があると、湿気がそこから壁の中に
入ってしまう恐れもあるのです。

ですから、このY様邸においては、気密の精度が、通常の気密以上に大切になってくるわけです。
(※ただ、もし仮に壁の中に湿気が入ったとしても、こもりっぱなしにならないような
 対策はキチンと行われています。)

Y様立ち会いの元、行われた気密測定。
測定の結果は、

C=0.68!

これは、Y様邸にから外に抜ける穴を集めて足すと、
その大きさが、iPhone4Sの2台分と、言う事になります^^
(ちょっと、分かりづらいかもしれませんが・・・)

この住宅では、窓に引違いと言って、窓がすれ違って開くタイプ(通常の窓と同じ開き方)の
窓が沢山使われています。ですから、ここからはどうしても空気が抜けるので、
そう言ったところから、ところどころ抜けている分が影響しているのだと思われます。

平成11年に定められていた、国の基準は C=5.0 以上と言う事でした。
この基準から比較すると、相当な性能です。
最近では、大手の企業でも C=2.0 程度を目標としているところも
多いようですが、それから比べても、倍以上の性能と言う事になります。

こう言ったことからも分かるのですが、かなり気密としては良い性能です。
増して、これから内装の壁等が取り付けられるので、更に気密の性能としては
良くなる事が期待されます^^

断熱施工が終わり、気密も充分に確保出来ました。
ここまで来れば、家の快適性に関する工事はほぼ完成したも同然です!

年明けの完成に向けて、順調に工事が進んでいます。

 
 
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代表取締役 太田 周彰

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