無印良品と言えば、誰もが一度は耳に、目に手にしたことあると思います。
西友を中心としたショッピングセンターなどにテナント出店し、ブランド力ではなく、
シンプルでかつスタイリッシュにというコンセプトが受けて数多くの商品が
出されています。
その無印良品が住宅を手掛けたのが「無印良品の家」です。
それでは、無印良品の家の特徴、坪単価、評判、評価などを詳しく見ていきましょう。
◇ 間取りの自由度が高い
無印良品の家の特徴は、SE構法を採用した間取りの自由度の高さでしょう。
SE構法は家族のライフスタイルによって変わる「家の間取り」への要望に対応できるよう、
子供部屋を作るために壁を作ったり、逆に、子供が家を出て行ったときに、
壁を取り払って大空間にしたりといった間取りの変更が容易な建て方です。
長期優良住宅の需要が増えているのは、補助金が出るなどもありますが、
できれば、長く建てた家を使って行きたいといった要望も増してきているからでしょう。
そのことを考えると、間取りをある程度変更できるような建て方というのは、
今後重要になってくるのではないでしょうか。
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◇ 有名な建築家の協力でセンスの良さが光る家
無印良品の家は、センスのよさが売りでしょう。
「箱の家」で有名な難波和彦氏や、隈研吾氏という著名な建築家が
開発協力や監修をしていますので、工務店などとは違った雰囲気があります。
他のハウスメーカーでも著名な建築家とコラボレーションした住宅はありますが、
それと似ています。
ただ、建築家のセンスで建てられた住宅ですので、ご家族の要望と合うかどうかが
鍵となります。
シンプルなものは、そのセンスを保つことが難しく、イイ意味の生活くささが似合わないと
いったデメリットがあることには注意が必要です。
商品は以下の通りです。
3つのシリーズがありますが、商品も非常にシンプル。
- 木の家
難波和彦氏の箱の家が基本コンセプト。
深い庇が大きな特徴でしょう。
ただ、通風と採光を十分に確保しようと思うと、快適性が犠牲になることが多いのです。
夏の日光をどのように制するか、デザインとのバランスを取るのかは非常に難しいですが、
自由設計でなく、基本プランがあって選択していく方法ですので問題はないと思いますが、
敷地の条件などを確認して選ぶようにしましょう。
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木の家のプランは、20サイズ、80プランが用意されているようです。
坪単価というより、建物の販売価格がカタログなどで確認できますが、
おおよその坪単価は60万円代です。
これに、オプションやその他諸費用が必要ですので、
最終的には、80万円代となるでしょう。
- 窓の家
隈研吾氏監修の商品。
建物に窓をくり抜きましたといった外観で、非常にシンプルです。
ただ、木の家と違い庇はほとんどありません。
窓の大きさもそれほど大きくはありませんが、
快適性という観点からいくと、木の家の方がすごしやすそうです。
こちらも木の家同様、基本プランから選択するようです。
たとえば、玄関にこだわりたいと言っても、100%家族の要望をくみ取ることができる訳では
ありません。
センスのいいものを手軽に!一般的に使い勝手がイイと言われている間取りを選びたい
といった方にはいいのかもしれません。
プランは、20プランが用意されています。
間仕切りなどの変更は可能のようです。
また、坪単価ですが、カタログで確認できますが、70万円前後です。
これにオプションや諸経費などが必要ですので、80万円代でしょう。
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- 朝の家
朝の家のコンセプトは、「ザ・シンプル」といった感じです。
ムダを省き、暮らしに必要なものを最小限収める箱という家を求めたら、こうなりました!
という雰囲気です。
さすがに、室内の使い勝手などは、「無印良品」ならではだと思います。
無印良品の扱う商品をコーディネートしやすいような内装設備とデザイン。
無印良品が好きな方にはぴったりくる商品ではないでしょうか。
ただ、快適性については、いささか不安な面もあります。
詳しくは、後述します。
坪単価は、「木の家」や「窓の家」よりも少し抑えられており、
朝の家の坪単価は、60万円代。
これにオプションなどの諸経費を加えると、
70万円~80万円になるのではないでしょうか。
ちなみに、すべてのシリーズでグッドデザイン賞を受賞しています。
大手ハウスメーカーの坪単価を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
ハウスメーカー坪単価比較 大手ハウスメーカーで建てた方の平均坪単価を公表しています
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無印良品の家で快適性を持ち上げるのはナンセンスなのかもしれません。
ただ、家の建て替え理由を聞くと、約半数の方が
「家の寒さ」
を挙げているという現実。。。
家はデザインや機能性だけではないということを実感します。
無印良品の家の快適性はどうか、じっくり確認してみてください。
◇ 無印良品の家は、外張り断熱
無印良品の家は、
外張断熱という構造躯体の外側に断熱材を張り上げる方法を採用しています。
その断熱材ですが、
発泡プラスティック系断熱材である硬質ウレタンフォームの厚み30mmを使っています。
熱伝導率という断熱材の素材性能を比較できる数値は、0.023W/m2Kですので、
厚みが30mmということは、一般的に使われるグラスウールだと、65mm相当。
地場の工務店の方とお話する機会が多いのですが、
最近は、グラスウールを100mm入れるのが一般的ですが、それに比べると
なんだか頼りない性能ですね。
充填断熱と外張断熱の違いもありますが、
構造躯体の熱橋を考慮しても、
省エネ基準で定められる発泡ウレタンフォームの必要厚み50mm
は最低でもほしいところです。
◇ 窓は中性能のもの
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窓の性能ですが、「アルミ+樹脂の複合サッシ」と「アルミ+木製サッシ」が採用されています。
ガラスは、ペアガラスで、オプションで複層Low-Eにも出来るようです。
大手ハウスメーカーでは、アルミ+樹脂の複合サッシが多く採用されていますので、
これは、大手ハウスメーカーレベルと言えるでしょう。
ただ、寒さが気になる方は、複層Low-Eガラスを選択しておいた方がいいでしょう。
◇ まとめ
以上のことから快適性を見てみると、まずまずといった印象です。
外張断熱のため、気密性を上げるポテンシャルは持っていますので、
隙間風が寒い症状は抑えることができるでしょう。
ただし、気密性は、施工が命です。
現場で施工する方が、
どれくらい手間をかけて真面目にやるかによって大きく変わってきます。
無印良品の家は、無印良品の直接施工ではなく
地元の契約工務店が工事を行いますので、
どのようにチェックしているのか確認した方がいいでしょう。
また、夏の快適性ですが、
「窓の家」「朝の家」は庇がほとんどないプランです。
断熱性を高めた家の場合、
一旦家の中に入った熱を外に逃がしにくい造りになっていますので、
夏の日射が直接入る庇のない住宅ですと、
仕事から帰ってきたら家の中が異常に暑いと感じる場合があります。
古来から続く日本の住宅をみても、大きな庇を各窓の上に設けて、
夏の強い日差しを防いでいました。
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ブラインドやカーテンなどで少し緩和することができますが、
できれば、外付けのブラインドなどで
直射日光を防ぐ必要があるように感じます。
無印良品の家の展示場は、以下の地域にあります。
無印良品の家を建てなくても、定評のあるデザインや機能性で参考になるところは
たくさんあります。
近くに展示場がある場合は、覗いてみてもいいのではないでしょうか。
東北エリア
- 福島店
関東エリア
- 有楽町店
- 松戸店
- 千葉南店
- 秦野店
- 熊谷店
甲信越エリア
- 松本店
東海エリア
- 岐阜店
- 豊橋店
- 名古屋東店
- 日進店
- 浜松店
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近畿エリア
- 甲賀店
- 彦根店
- 豊中店
- 宝塚店
- 京都南店
- 奈良店
- 鈴鹿店
中国エリア
- 岡山店
四国エリア
- 香川店
- 高知店
九州エリア
- 福岡店
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